刃牙道 第4話 スカイツリー地下



刃牙とアトラスの試合は終わった。
わかったことは刃牙の強さとその退屈だった。
この現状に巨凶徳川光成は何を目論むのか。
そして、板垣先生が万全の態勢で生み出そうとしたキャラは何な のか。
それは第4話で明らかになる。
あ、アトラスがそのキャラってオチはなしでね。

「高さ634M(メートル)ス カイツリーへ」

出た、スカイツリー!
リアルはもちろん、漫画やアニメにおけるスカイツリーも大人気だ。
そんなスカイツリーがバキ世界にもやってきたぞ。
なお、スカイツリーはよく襲われる傾向にあります。
シンフォギアなんて2回も襲われたし。

徳川光成はそのスカイツリーへ向かっていた。
スカイツリーに何があるのか。
まぁ、徳川光成が何か企んでいてもおかしくはない。
思えば東京ドームの地下に闘技場を建てるってのも相当ですよ。

「おや……」
「少しだけ捻れているのですね」

「ふふ…」
「当然じゃ」
「DNAじゃからの」


下から見たスカイツリーは捻れていた。
これはそういう設計なのだが(デザインのためか、強度を保つためなのかはわかりません)、徳川光成は相変わらずようわからん返答をする。
まぁ、DNAは捻れている。螺旋だ。
この意図は後々明らかになる。

徳川光成を迎えるのはバキ世界に何度も登場した内閣総理大臣だ。
作業員に扮装していることから、バレないようにしているのだろう。
でも、黒服を従わせているからあまり効果がないような。

さて、総理大臣だがちゃんと変わっている。
バキ世界では現実の総理大臣が変わるとそれが反映される。
刃牙VS勇次郎では対戦中に交代したほどだ。(範馬刃牙第284話

さて、新総理と2人だけで進んで行く。
まさに重要機密である。
何かこのジジイ、そういうのばっかりだな。
ブラック社会だ。

「後戻りは出来ん」

徳川光成は総理にこう語る。
不退転の決意である。
というか、勝手に下がれない状況に踏み込んだのだと思うが。
そして、白衣を着たチームリーダー、野々村仁の案内でスカイツリーの地下366mへ 降りていく。
スカイツリーの高さは634m、頂上からちょうど1000mとなる。

スカイツリーの地下部分は35m、杭でも50mらしい。
だが、それを圧倒的に上回る数字だ。
どうみても徳川光成の悪巧みによるものである。
当然、総理は困惑する。スカイツリーの地下に何があるのかと。

「聞いてねェよ!!! こんな秘密基地!!?」

スカイツリー地下366mに謎の基地が建設されていた!
相変わらず地下が好きだな、このジジイ!?
何年も前から準備しないと無理だよ、これ。
こんな違法にもほどがあるものを作ったのなら重要機密になるわけだ。
そして、大事なのはこれほどの施設を作って何をしているかだ。

「寛容(ゆる)せ」 「創作のためじゃ」

「人類(ヒト)を一人な」「創作(つく)るんじゃ」


わりとイッた目でイッていることを徳川光成は語る。
人を作る。
ここで総理が一番に思いついたのがクローンだ。
人のクローンのエピソードは疵面で出てきている。
一応はバキの世界観に沿っていることなのだ。

さて、徳川光成はあるものを総理に見せる。
甲冑を着込んだミイラである。
甲冑を着込んでいるので当然武士であろう。
武士のミイラなどいるか。
総理曰く大柄らしい。2mくらいか?

ミイラと言えばエジプトのピラミッドだが、日本にもミイラがいる。
即身仏であ る。
武士のミイラはいなそうだが、ミイラ自体はいてもおかしくはないのだ。
武士のミイラはいなそうだが。
大事なことなので2回言いました。

さて、この武士は何なのか。
徳川光成曰く総理も知る有名人らしい。

「遠く…熊本からお越し願った」
「宮本武蔵さん」「…という方じゃ」


まさかここで宮本武蔵かよ!?
バキ世界における宮本武蔵の評価は極めて高い。(範馬刃牙第69話
身 体能力は金メダリストを遙かに凌駕しているそうな。
刃牙や勇次郎レベルでやっと身に付ける0.5秒の隙を突く能力も体得しているそうな。
とにかく、メッチャクチャ褒められている。


そして、その宮本武蔵のクローンを生み出すために存在するのがこの施設だった。
ミイラの脊髄から血管を取り出し、さらに赤血球、タンパク質の抽出に成功。
クローンを行うための材料は揃った……のか?
いや、足りなすぎるだろう。
これでクローンを作れるなら疵面でも勇次郎のクローンを作れている。
そもそも、何で宮本武蔵のミイラがあるんだと言うものだがええい理屈 はどうでもいい。
面白いから許す。

当然、総理は止める。
人のクローンは世界的に忌避の方向性で進んでいる。
誰だって止める。俺だってそうする。
だが、もう止まらない。止まる気ねえよな、このジジイ。

「その言葉」
「生身の武蔵殿を前にして口にできるかね(はぁと)」


既に宮本武蔵のクローンは培養液の中でほぼ完成していた!
何かいろいろな液体によって急成長したのだろうか、爪がぐにょんぐにょんな形で伸び放題である。
だが、隆々と発達した筋肉からクローンに成功……
待て、いくらクローンだからって成長体のままなの はおかしい。
おかしいがどうでもいい。こんな無茶振りを待っていたんだ。
白亜紀の原人が蘇ったんだから宮本武蔵が蘇っても不思議はない。
むしろ、クローンと理由を用意しただけ大人しいくらいだよ!

ともあれ、宮本武蔵復活!
なるほど、「範馬刃牙」になってから宮本武蔵がやたらとよいしょされたのは伏線だったのか。
白亜紀の原人の後に宮本武蔵というのも順序がよくわからんがいい。
宮本武蔵こそが板垣先生の秘蔵っ子なのだ。
ううむ、これは温存したくなりますよ。意味わかんなさすぎて。

でも、宮本武蔵って剣豪じゃないっすか? 格闘家違うんじゃないっすか?
ええい、常在戦場の心得が求められる時代に生きていたのだ。
ならば強い! 間違いない!
モチロン、前述した肉体が成長済みだったり、そもそも記憶をどうするんだとか疑問点は多い。
だが、そんなのは今更だ。この圧倒的なパワーを求めていたのだ。
宮本武蔵のクローンを生み出すという超暴投こそが我々が待ち望んでいたバキなのだから。
次回へ続く!


宮本武蔵という超大物が「刃牙道」の鍵となるようだ。
うーむ、これはいきなりにしてスゴいことになったぞ。
現代の戦士と宮本武蔵が争うのか。
伝説との対峙である。これは目が離せないな。
よくわからんがものすごいことになるのは間違いない。

理屈で考えると宮本武蔵が強いのかどうかは怪しい。
年々オリンピック記録が更新されるように、人の身体能力は高まっているのだ。
宮本武蔵が全盛期の肉体と記憶を取り戻してもどうなるかはわからない。
しかし、これは強い。ワケがワカランから強い。
ピクルのように理解を吹っ飛ばさせることこそが強さの秘訣なのだ。

というか、これならピクルのクローンを作ってあげなよ。
むしろ、一番作るべきはピクルのクローンだろうて。
この件の主要人物は野々村仁氏とジョン・ホナー氏らしく、残念ながらペイン博士は噛んでいない。
ペイン博士はけっこういい味を出しているキャラだと思うんですけどね。
アラン君はそれを上回るくらいに変なキャラをしていたけど。

対して刃牙は退屈を覚えていた。
勇次郎と同じ悩みを抱いている。
退屈をこじらせすぎて勇次郎はその暴力をあらゆる方面に振るうようになった。
巨凶刃牙が目覚めることになるのだろうか。
うーむ、怖いな。
そのうち、刺激を求めて梢江と露出SAGAをするかも。

そんな刃牙の前に現れるのが宮本武蔵ですよ。
退屈しないというか、まずは呆然とするな。
そりゃそうだ。異次元の人物ですよ。
宮本武蔵の領域に踏み込んだ刃牙と宮本武蔵そのもの(?)との戦い……
何か凄いことになりそうだな。凄いことになりそうだ。

刃牙VSピクルは筋力ではピクルが圧倒していたが、格闘技というか妖術によって逆転した。
だが、宮本武蔵なら数々の理合を体得していそうだ。
これは刃牙という暴力VS宮本武蔵という武術の戦いになるのか?
刃牙は勇次郎の領域により近付いたからこそ、
今までとは違い刃牙が圧倒的なパワーに挑む構図から刃牙という圧倒的なパワーに挑まれる構図になるのかもしれない。
まぁ、記憶の問題はありますがんなもん遺伝子が覚えているんですよ。筋肉だって記憶するんですよ。

しかし、表の強者が赤子扱いだから、もう現代で刃牙に敵う人間は勇次郎とピクルだけなのだろうか。
だからこそ、伝説に強者を求めた。
この調子で過去の強者をどんどん蘇らせるか?
呂布とか本多忠勝とかの有名武将なんかいいかもしれない。
副作用としてどの漫画がさっぱりわからなくなるけど。

初回から爆弾を投げ入れられた。
うむ、このツッコミどころの多さこそバキである。
これからもツッコミどころ盛り沢山だ!
しかし、こういうのが好きそうなストライダムはどうしているんだろう。
外人さんだから宮本武蔵を知らないとか?
今、格闘家たちの教養が問われようとしている。


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