刃牙道 第34話 型



武蔵の存在は燻っていた本部さえも震えさせるインパクトだ。
本部復活の鍵なるか。
ついでに前回のラストの後ろ姿を本部だと思ったのだけど、武蔵と思った人もいるらしいですね。
たしかにあのポジションってラスボスが居座る位置だから、本部よりも武蔵の方が……
いや、本部だ!


さて、バキハウスへと戻った刃牙はトレーニングをする。
トレーニングをする!?
ら、らしくねぇ……何か真面目だよ、この主人公……
何か勇次郎を目標にしていた時よりもやる気があるような。
勇次郎はあまりにも高い目標だから今ひとつやる気が出なかったが、武蔵はそうでもないということだろうか。
それとも勇次郎と同じ高みに立ったことで、ある程度のことができるようになったと思ったのか?

さて、日本武道ほど型を重視するものはないと語られる。
型は応用が利かない。実戦に即したものだとは言い難い。
その一方で基本を身に付けるためには効果的か。
守破離の考え方が反映されたものだろう。
これは武道の特性よりも日本人の国民性が表れているものかもしれない。

「範馬刃牙の」
「範馬刃牙による」
「範馬刃牙の為の」
「「型」……」


ここで刃牙が目指すのは刃牙の型だった。
技の要求に身体を動かせているかどうかだった。
動きが理に適っているのか……
理には適っていないな。
ゴキブリダッシュとかトリケラトプス拳とか不自然の塊だ。

逆に言えばその自然でとんでもないことをしでかしているんだから、むしろ強化すべきは妖力の方では……

刃牙が求めるのは理想的な技術なのか。
あるいは理想を叶えるために必要な身体なのか。
そこに関してはハッキリしていない。

前者だとしたら技術方面というのは範馬一族らしくない。
技術不要の勇次郎やとりあえず背を伸ばそうなジャックとは方向性が異なる。
ジャックの方向性はどうにかした方がいいと思うがね。
かといって後者ではなかなかどうにもし難い。
でも、梢江とSAGAるだけで超パワーアップできるからなー。
いっそのこと、またSAGAればいいんじゃないか? 梢江外伝とかで。

刃牙は武蔵に対して基本的な技術しか見せていない。
刃牙の深淵というか暗部でもある妖術は披露していない。
なので、まぁ、何とかなるんじゃないでしょうか。
ピクルの時なんて負ければ食われるのに無策で挑んだ挙げ句、飛び降り自殺までしたが妖術で何とかした。
いや、ちゃんと準備とか特訓をするのはいいことなのですが……

ともあれ、刃牙道とはそういうことらしい。
刃牙自身の道の物語かと思ったら、柔道とか空手道の道と同じ意味合いで刃牙自身の格闘技の探るようだ。
うーむ、何とも刃牙的だな。
タイトルの持つ意味がこれまでのシリーズより強くなりそうだ。

「二度……」
「二度も敗かしてくれちゃってよォ……」
「今はムリだけどよォ……」
「アンタの眼前(まえ)で欠伸かましてやる!!!」


2度の敗北をちゃんと根に持っていた刃牙だった。
まぁ、そこは根に持たないと逆にダメか。
格闘家たるもの、主人公たるもの、勝利には貪欲でなくては。

でも、それで目指すのがアクビというのはどうか。
小馬鹿にする気満々だ。
ピクルの時もそうだし、勇次郎の時もそうだが刃牙が対戦相手を侮辱している。
遡ればJr.もオリバもそうだ。
千春の時なんて仕方ないとはいえ主人公にあるまじき暴挙だった。
最後に対戦相手に虚心で向かい合ったのはいつだ? 李海王の時じゃねえか!
10年以上もこんなやり方を続けていればそりゃひねくれますわな……

というわけで刃牙得意のリアルシャドーで武蔵を想定する。
構えは幻影刀を両手で構えている時のものだ。
でも、刃牙に致命打を加えた構えは二刀流のものである。
ちと想定する構えが違わんかね。
武蔵Lv99は厳しいから武蔵Lv30くらいから相手しようという魂胆か。
意外と地道な男なのかもしれぬな。

さて、当の武蔵であったが警察を一網打尽にしたことで追われる身になったのだった。
向かうは渋谷だ。
渋谷は刃牙的には特にイベントがなかった場所だ。
渋谷にいる格闘家には期待できそうにないか。
いや、本部が突然現れても歓迎するが。

しかし、徳川邸の水道橋→新宿→渋谷と健脚ですな。
これだけ動いて迷子にはならんのだろうか。
これだけ移動できるということはすっかり現代の風景に慣れたのかもしれない。
慣れぬ視線にも気を遣って欲しいのですが。

ここまで話題になるとマスコミも飛びつきそうだ。
変な証言をしているしニュースのネタにはピッタリだ。痛いニュースだけど。
刃牙は武蔵を皆知ると言ったけど、こんな有名のなり方はちょっとイヤかな……
次回へ続く。


刃牙が型を模索する!
ほぼ完成の域に達していたと思った範馬刃牙流格闘技だがまだ煮詰める余地があるようだ。
でも、武蔵に不覚を取ったのは本気じゃなかったからと武蔵を知らなすぎたからだと思いますが。
相手の手がわからなければ敗北することは刃牙にはよくある。ありすぎる。
だからなのか、よく観戦する側になり出番を失うわけですが。

まぁ、やる気になっているのはいいことだ。
刃牙がやる気になるとロクなことにならんが。
SAGAとか。

武蔵は警察に追われる身だ。
警察に追われるのは死刑囚以来だ。
とりあえず、死刑囚編に動いた格闘家を集めようか。
警察関係者と言えば渋川先生にオリバだ。
うむ、激闘に期待できる。

ここで無闇に盛って加藤が挑む展開にも期待したい。
加藤が挑めば末堂が挑み花田が挑み、そして大トリを本部が務める!
完璧だ!
渋谷と言えばチーマーだし不良属性のある加藤だってイケる!
全員週殺されそうなのがヤバいが気にするな!




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