範馬刃牙 第287話 戦艦内



勇一郎のエピソードが明らかになった!
一人で米国の艦隊を陥落させた。
範馬一族ならではの戦闘力と機動力だ。
勇一郎は強いぞ。
刃牙は範馬の血の何を受け継いだんだか。
勇シリーズじゃないのがいけないのか?


[ONI…!?]
[いったいどんな怪物なんだ!!?]


乗員たちは突如起こったホラーに震える。
震えてジェームズ少将を引っ張り出すのを忘れている。
いつまで埋まったままにしているんですか。
さっさと助けてあげてください。

でも、ここまで見事に埋まっていると掘り起こすのも大変そうだ。
また、戦闘に耐えうる甲板だけあって非常に頑丈でもある。
というか、人間の頭なんて潰れてしまうぞ。
それを含めるとジェームズ少将を埋めたのは筋力のみならず技術も用いていそうだ。
いつだって範馬一族の芸は筋力と技術を高度に用いて、見る人を魅了している。

「去ったのではない」
「2000名を超える全乗員」
「彼等が甲板に集まるまで」
「身を隠していたのだと」


乗員が甲板に集まった時、再び勇一郎は現れた!
ジェームズ少将を埋めて終わりではなかった。
ジェームズ少将はむしろ餌……
狙いは乗員だ!

何というスケールの大きさだ。
暗殺だけでは飽き足らず鏖殺までやろうというのか。
そして、2000人相手に負ける気ゼロの笑顔だ。
ムエタイ戦士とは違うぞ。米国海兵だぞ。

ここで当時の乗員の一人、ジョン・ヘイズ(86)は語る。
惨劇の舞台となった戦艦、戦艦アイオワは船舶・航空機・潜水艦との戦闘は万全だったようだ。
何せ米国最強の戦艦だ。
第二次世界大戦も生き延びている。

「船である以上――――」
「内側からの攻撃には極めて脆いという事実だ」


如何に戦艦と言えど内側からは弱い!
極めて当たり前の事実だ。
ガンダムだってMSを捨てて白兵戦で戦うという展開は多い。
いや、戦艦や要塞を落とすというよりもライバルと戦うためなんだけど。

ただ内部に乗り込むという前提条件を満たすのが極めて難しい。
また、数千人の乗員に取り押さえられる可能性の方が大きい。
だが、兵器と同格の破壊力を持つ人間が乗り込めば話は変わる。

「仮に船内への潜入が成功したならば」
「戦力は戦車一台分で十分だろう」
「とろこが奴………」「ONIときたら……」
「戦車どころじゃねェ……」
「譬えるなら」「幼児の集団へ暴れ込む一流ファイター」


戦車一台分でも相当なものだが、勇一郎の戦力はそれだけに収まらない。
そう、幼児の集団に一流ファイター、アイアン・マイケルのようなボクサーが挑みかかるようなものなのだ!
って、ボクサーのイメージが悪くなるよ!
このアイアン・マイケル似のボクサー、実に嬉しそうです。
嬉しそうに幼児の集団をフルボッコにしようとしています。
もしかして、これでオリバ刑務所行きになったんですか?
アイアン・マイケル……ダメなばかりでなく最低だったのか……

久し振りのアイアン・マイケル弄りはこれくらいにしておく。
勇一郎は屈強なる海兵隊の頭を一掴みする。
何というサイズの差だ。
一投三殺の投げが行われたことは想像に難くない。

その惨劇の中で勇一郎はある技を使ったようだ。
ジョンは50年以上も昔の過去なのに、それを思い出しただけで震えが止まらなくなる。
投げだけでトラウマものなのに、それ以上の破壊力を持つ技なのか?
あまりの衝撃にジョンは格闘技を見られなくなった。
ジョー・ルイスルー・テーズと言った偉大なファイターもただのスポーツ選手にしか見えなくなったのだった。
まぁ、範馬一族と人類を比べる方が悪いというものだ。

その謎の技の破壊力を前に乗員2000名は全員海へ避難した。
あまりの恐怖に総員敵前逃亡だ!
旗艦を捨てての逃亡である。
軍人としての職務と本能さえ揺るがす出来事があったようだ。
そりゃあジョンの人生観が変わってトラウマとして残るくらいだ。

「俺たちはその技術(テクニック)を」
「こう呼んだものさ」
「“ドレス”とッ」


勇一郎の必殺技の名前はドレスだ!
必殺技らしからぬ名前だ。
でも、ガイアの必殺技、トンネルというのもあるからなー。

勇一郎のエピソードが一息つき、勇一郎の幻影は消える。
結局、存命なのかどうかは謎のままだった。
勇次郎の父親だ。
殺して終わりにするほど小さなキャラではない。
これは刃牙と勇次郎の戦いが終わった後に出番に期待してもいいかもしれない。

「懐かしい面を見て」「思い出しちまった」
「親父の得意技術(わざ)だ」


ドレスのことは勇次郎も知っていた。
ならば、勇次郎がドレスを刃牙に見せるのか?
刃牙を助けるどころか、さらに追い詰めることになってしまった勇一郎だった。
勝てるってのは何だったんだ?
やっぱり、ハッタリは範馬一族の名物なのか……

ともあれ、これで鬼哭拳を出した今でも必殺技に困ることはない。
最大必殺技の鬼哭拳を耐えきられたことは勇次郎としては危ないところだった。
これで必殺技に悩むことはなくなる。

刃牙にも必殺技はないけど、虎王みたいにいきなり使ってくる可能性もある。
梶原の必殺技とかやってみたらどうよ。
空手の蹴りとか。
次回へ続く。


勇一郎はジェームズ少将だけではなく、乗員全てを圧倒していた。
ジェームズ人柱を演出なだけでなく囮に使ったことから計算高い。
力のみならず知も持ち合わせているのは、戦時を生き抜いたからか。
その辺のしたたかさは刃牙にはないものだ。

勇一郎の必殺技、ドレスはいかなるものか。
乗員をドレスのように身に纏ったのか?
いや、それなら勇次郎は無理か。
罪なき観客を巻き込むわけにもいくまい。

ドレスってそもそも技なのか?
勇次郎が本当の象形拳を見せると言ってあの有様だ。
ハッタリの可能性もある。
ハッタリはやっぱり遺伝なんだろうな……

鬼の貌の使い手が増えたことで鬼哭拳は勇次郎の特権ではなくなった。
新しい必殺技が必要となる。
そんなわけでドレスの披露となるのか。
パクりになるけど。
勇次郎本人のオリジナル技もないものか。

一方で刃牙に逆転の策はないものか。
勇一郎の過去を巡っても、勇次郎並みの実力者と思うと同時に刃牙には無理としか思えない。
おじいちゃん、もうちょっとフォローのやり方がなかったのだろうか……

刃牙は勇一郎から学べるものはないのだろうか。
いや、あった!
それはジェームズ少将の亡骸だ!
あんな感じに面白く刃牙がやられれば、試合に負けて勝負に勝った感じがするぞ!
ただし、死合には負けているのでどうにもならん
やっぱり、刃牙は汚れ役として生き延びるしかなさそうだ……



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