範馬刃牙 第29話 戦争



アイアン・マイケル処刑タイムは秒読みです。
まだ戦う段階には至ってないけど1対3だ。絶対的な数量の差がある。
多分、1対1でも勝てないだろうけど。
だってアイアン・マイケルだもん。




マウス3人衆は素顔を見せながら、写植泣かせ(ついでに感想書き泣かせ)の別フォント喋りをするッッ。
3人とも同じ顔なので、やはり三つ子だろうか。
もっとも声が異なるようなので、整形したのかもしれないが。
ついでに面構えやや中性的ですごくホモっぽい
うほっ、いいアイアン・マイケル。

マウスの特技は一人1文字ごとに順番に喋り、まるで一人の人間が喋っているかのように聞かせることのようだ。
すごいことはすごいけど、それが一体どんなプラスになるのかわからない特技だ。
スプリンクラーに捕まる並みに役に立ちそうにない。
とりあえず、連携が素晴らしい3人衆なのはたしかっぽい。

所長は自慢げに解説を始める。
蒸気機関の連携、乗馬の連携、地球の連携を語って、唇と歯と舌の連携を語るッッッ。
別に自分が偉いわけじゃないのにさも自分が偉いように語っているが、それは解説役の常套手段なので気にしてはいけない。

所長が言うには唇・歯・舌の連携は実はすごいものらしい。

「たとえば魚を口に入れたまえ」
「触れるなり唇は物をたぐり寄せ 絶妙のタイミングで閉じてしまう」
「包み込んだ食物はもう外へは逃げられない…」
「口の中の魚の姿は悲惨を極める 切断され――」
「柔らかな舌により奥へと運ばれ――」
「奥歯にすり潰される」
「そこで生き残った肉片も容赦なく舌は探り出し」
「奥歯へと送り返す」
「1個の肉片がクリーム状になるまで」
「さらにはこの舌ときたら複雑な作業のあい間に小骨までを知覚し――」
「唇へと引き渡す」
「驚くべきはこれらスリリングな作業を経ながら 唇も舌も歯によって一切の傷を負うことはないのだ」


クソ長え!!
刃牙なら迷わず不意打ちハイキックをしているほどの長さだ。
人体の神秘を意気揚々と語る所長はオリバ刑務所よりもNHK教育番組の方が適任だ。
「どうだ〜唇と舌と歯ってすごいだろ〜」
人気者は、確実だ。

ともあれ、滑らかな連携をする唇・歯・舌にあやかって、マウスという通り名がついたようだ。
…実に嫌な通り名だ。
舌(タング)と呼ばれたくないのですが。


そんなわけで部長に先導されながら、マウスたちは早速アイアン・マイケル退治に向かう。
なんか勝つ気満々だ。負ける雰囲気がまったくない
逆にアイアン・マイケルは刑務所に服役していることが判明した瞬間、負ける匂いがプンプン漂っていた。
こいつは臭ぇー!ロシア人以下の匂いがぷんぷんするぜ!

「只事ではない君らの連携とやらは理解したつもりだ」
「そのコンビネーションが戦闘(たたかい)という局面で どう発揮されると言うのか」
「あの――――――――鉄人を相手に」


部長はマウスたちにアイアン・マイケルとどう戦うのかを問いかける。
いや、普通に戦えば普通に勝てると思いますよ?
引き算をどうやって解くのか聞くようなものだ。
アイアン・マイケルを過大評価しすぎだ。

多くの一般人が犯しがちな誤解 過大なる格闘技幻想と言えますな

マウスの一人、唇(リップ)が答える。
格闘技を過大評価しているかどうかは難しいところだ。
バキ世界の格闘技は極めると消力(シャオリー)のように物理法則すら超越する。
烈先生曰く、中国拳法家は近代兵器に対して圧勝できるのだ!!
どういう根拠があって、あの近代兵器に圧勝できると言ったのかは不明だが、いずれにせよバキ世界の格闘技はとにかく強い。立派な兵器だ。
過小評価するのはよくない。

だが、アイアン・マイケルは過大評価していると思う
リップの言う通りだ。
過大なるアイアン・マイケル幻想だ。
今のアイアン・マイケルはテコンドーをパンチ1発で屠り去ったチャンピオンじゃない。
死ぬのが怖くてゲバルのオモチャにされるヘタれだぞ!!
倒したいのなら日本のストリートキッズでも連れてくればいい。

[元より口で説明するものでもない…………]
本人実験台に闘(や)って見せれば済むこと……]


そんなこんなで、月明かりに照らされながら、刑務所の外でアイアン・マイケルとマウスが対峙した
今のアイアン・マイケルはなんだか死刑直前の受刑者な趣がある。
徳川邸に突然現れた加藤並みに厄い

「こんな所へ呼び出して………… おだやかではないな…」

アイアン・マイケルは余裕のある微笑みを浮かべながら、皮肉を言う。
って、お前勝つ気か!!!
無理だ!絶対に無理だ!
これで勝ちでもしたら、作者コメントに「アイアン・マイケルが強くて何が悪い」とコメントされるぞ!
今のお前は本部並みに弱い
ことに気付いてくれ!

歯(トゥース)…… いくつだ……?
2.5…………………… 多くて3.0から3.2ってところか…


マウスの一人、トゥースは謎の戦力分析をする。
数値の単位はもしかして「秒」ですか?
もちろん、アイアン・マイケルが倒される時間だ。
「コマ」でもいいけど。
アイアン・マイケルなんて2.5コマでやられてしまえばいい。
そんなわけで次回へ続く。


アイアン・マイケルの死亡フラグ
は確定したようなものだ。
今のアイアン・マイケルが勝てる要素なんて絶無に等しい
理由はアイアン・マイケルだからだ。
ジャブ一発当てられれば儲け物ですよ。

マウスはいったいどんなコンビネーションを見せるのだろうか?
三位一体のコンビネーションだとありがちすぎてつまらない。
こちらの予想は上回る連携をお願いしたい。
リップがズボンを脱がし、次にトゥースがパンツを脱がし、とどめにタングが金的を食らわせるとか。
トゥースが数えた数字は金的を打てる回数なのだ!
2.5回、多くて3.0から3.2回の金的がアイアン・マイケルを襲う!


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