範馬刃牙 第290話 ドレス



ドレスによって刃牙は再度ピンチだ!
いや、まぁ、ピンチにしかなっていませんが。
やり返せたのなんて虎王の時くらいだ。
ゴキブリダッシュも不発気味だし、残弾に差がありすぎる。
いい加減、飯に戻ってみてはいかがか。


腕を掴み、脚を掴み、勇次郎は巧みに刃牙ヌンチャクを振り回す。
鮮血が飛び散るのが凄惨でありながらも美しい。
時として人差し指一本で支持しているのがさすがだ。
人間一人を腕一本で振り回す腕力、人間一人を支持する握力、それを自在に振り回す技術……
ドレスに求められるものは多種多様だ。

その間、実に6ページ振り回し続ける。
紙面を惜しげもなく使った大技だ。
削って1話にまとめるような無粋はしない。
まさに粋だ。
粋れ!

「前後」「左右」「上下」
「勇次郎を覆い隠す」
「半透明な…………………… “刃牙”という名のドレスというワケかい……………」


実物を見たことで徳川光成はドレスの真意を知る。
わかるようなわからんような、無理矢理のようなそうでないような。
ともあれ、ドレスに見えるらしい。
米兵のセンスは詩的だ。

「とてもじゃないが」「出来っこねェ」
「タオルのように軽々と扱えても」
「道具のように巧みに扱うことはできない…」
「扱い慣れた武器のようには…………」


ここで出てくるのはかつてドレスもどきをやってみせたオリバだ。
バキ世界における筋力代表のオリバにとってもドレスは神業らしい。
ドレスは力のみならず技も織り交ぜている。
オリバが参ってしまうのも道理か。
もう人間を一人振り回すだけでは足りない時代だ。
無論、振り回すだけでも十分凄まじいのだが……

逆に言えば人を振り回すことにさえ一芸を付与するのが範馬一族か。
さすがは破壊の芸術家だ。
芸が細かいというか何というか。

「そうだよ」
「双節棍(ヌンチャク)はただの道具ではない」
「武器……!」


さらにオリバは一人で話題を広げていく。
傍らに本部がいたら解説コンビネーションをやれたのに……
頭脳派同士で相性はいいかもしれない。
解説はできるのに実戦には活かせない本部。
頭はいいはずなのに戦い方は脳筋そのもののオリバ。
この二人は上手く噛み合いそうだ。

ヌンチャクは道具ではなく武器だ。
振り回すのはあくまでもパフォーマンスに過ぎず、勢いを利用して打擲するのが主目的だ。
ならば、刃牙を振り回した後は……

「刃牙よ」
「聞こえてるか」
「聞こえててもいい」「聞こえてなくともいい」


勇次郎はドレスを止め刃牙に語りかける。
刃牙は血涙を流して放心している。
さすがにこんなことをやられて平気でいろという方が酷か。
全然へっちゃらじゃないよ。
生きるのを諦めるレベルのダメージだ。

勇次郎は鬼哭拳で横倒しになった大型ワゴンの前に立つ。
車相手に刃牙を武器として使う気だ。
オリバも独歩も戦慄する。
ドレスの勢いだけで刃牙は致命傷だ。
ならば、その勢いを利用して叩きつけようものなら……

おそらく、ジェームズ少将も勇一郎にドレスされた挙げ句、地面に叩きつけられたのだろう。
だからこそ、堅い甲板を貫き逆さまで直立する羽目になったに違いない。
刃牙もジェームズ少将のような見世物になるのか……?

「護身(まも)れ」
「我が身を護身(まも)れッッ」
「「範馬」を名乗るなら」「護身(まも)り切れッッ」


「死ぬなよ」

そして、大型ワゴン車にフルスイングだ!
花田の地面という武器を使うという発言が思い出される。
思い出さなきゃ良かった。
地面とは比べものにならないよ。

範馬を名乗るなら、ということからもしかして勇次郎は昔勇一郎にドレスを受けたのかもしれない。
ドレスのことをよく知っているのも直々に食らったからだろうか。
そうなると勇次郎VS勇一郎のイメージが膨らむというものですよ。
次回からその回想が始まっても一向に構わん。

勇次郎が鬼哭拳を放った時と酷似している。
あの時は「生きろ」だったが今は「死ぬなよ」だ。
最低でも死ななければ儲けものということか。
刃牙に期待するレベルが下がっている。
それほどの破壊力を秘めているのがドレスだった。

刃牙は再び必殺技を受けた。
今度も大丈夫か。
今度こそおしまいか。
でも、これに耐えたら刃牙のタフネスはおかしいことになる。
今現在、鬼哭拳に耐えきっておかしいことになっている。

とりあえず、同じくタフネス自慢のピクルが巻き添えを食わなくて良かった。
せっかく再登場したのに親子に酷い目に遭わされたらたまったものではない。
あ、刃牙もピクルを見習って寝てみるのはどうだ?
勇次郎なら寝ている刃牙を踏みつぶしそうで怖いが。
次回へ続く。


ドレスはまだ続く。
刃牙史上最強クラスの大技だけあり長引いている。
ちょっと舞台裏を話すと書くことに困っちゃうくらいだ。
今回は大コマ盛りだくさんで内容にも触れにくいし……

ヌンチャクのように振り回してぶつける。
何かぐっちゃりとトマトのように潰れてしまいそうだ。
さすがに主人公がそうなるとヤバい。
刃牙には何らかの抵抗を期待したい。
モロに食らって平気となると刃牙のタフネスはどうなっているんだってもんですよ。

勇次郎に勝てる気はしないけどせめて時間稼ぎくらいはしようとタフネスだけは徹底的に鍛えたのだろうか。
リアルシャドーピクルの打撃を1日1000発受けるとかそんなトレーニング。
RPGだと武器よりも鎧を先に買うタイプ。
思考がジリ貧。

刃牙のダメージだけが積み重なり、勇次郎にまったくダメージを与えられていない。
虎王でさえも明確なダメージを与えられなかった。
刃牙のタフネスも異常だけど、勇次郎も異常だ。
いや、刃牙の攻撃力が低いだけか?

このままでは千日手になりかねないと何度も思いつつも、このままではそろそろ1周年を迎えそうだ。
連載史上屈指の長期戦である。
1年できりよく終わるのか。
それともさらに延びていくのか。

烈もうっかりボクシングに挑んだら1年近く出番を奪われてしまって後悔しているかも。
いや、一番後悔しているのはボルトか。
ちょっと顔を出してみたらお預けですよ。
お前は今泣いていい。



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