範馬刃牙 第90話 興味の対象



ツンデレツンツンを爆発させた烈海王だ。
刃牙としては烈海王がデレ期に入っていたと思っていただけに、予想外の絡め手だったのだろう。
範馬すら欺く一撃だ。
まさしく中国4千年のツンデレと言える。
ところで興味ないって言い方が非常にハルヒっぽい。
まさしく涼宮海王か。あるいは晴海王。
烈海王ってハルヒっぽいよね。

「誤解を恐れずに言うのなら――」
「今のわたしは何物にも興味が持てないのです 誰に対しても」
「たった一人のために………」


ピクルにめろめろのピクルであった。
烈海王がハルヒなら、ピクルは朝比奈みくるだな。
あっちが未来から来たのなら、こっちは過去からやってきた。
相性はばっちりだ。
ちょっとボケているところがみくるにそっくりだッッッ。

それにしても、まさかこんなところにバキとハルヒとの関連性を見つけようとは。
板垣先生は萌えをも使いこなす。
ハルヒというよりもハヒルだろとか言うな。

そんなわけで烈はピクルに萌えている。
萌えるのはいいけど、それは刃牙に中国拳法を教えない理由にはならないのではないだろうか。
刃牙に時間を割く気もないのかもしれないけど、やっぱり恋愛感情以上に刃牙への嫌悪を感じる

「でも烈さんピクルは――――」

「知っている 重要文化財人類の宝」
「そんなことは百も承知ですッッ」


ピクルは文化財だから戦えないという言い訳を本気で通そうとする刃牙であった。
もうすっかり落ちぶれてしまったが、それはずっと前からのことだ。
気にしてもしょうがない。
格闘家>一般常識なのを忘れたのか、こいつ。

「誰かと闘いたいと願うこの気持ち 恋愛とよく似ます」
「アイツをよく知りたい アイツに触れたい 強く触れたい」
「よく似てます」
「ならばわたしは今恋焦がれている」
「遠い過去からやってきた あの生粋の野人にッッ」


ホモネタは確信犯かよッッッ。
ピクルが出てきてからというもの妙にホモネタを使うと思ったら、意図していたものだったらしい。
今まで格闘=恋愛なんて表現を使っていなかったのに、なんで突然使い出すんだ。
ホモネタをやりたいだけじゃないだろうか。
格闘=セックスという表現は使っていたけどそれはそれ。

烈海王は自分の技術がピクルにどう通用するのかが興味津々だ。
かつての烈海王は自分が全格闘技の一歩どころか十歩先を歩んでいると驕っていたが、今の烈海王はずいぶん謙虚だ。
恋した人には尽くしたいタイプらしい。
まぁ、刃牙で負けたあたりから驕りは消えていたけど。


(フラれたな…………)

烈海王に壮大にフラれた刃牙はとぼとぼと帰路につく。
戦ってもいないのに敗北者の様相だ。
主人公としてはすでに敗北済みだ。
むしろ、試合欠場。

でも、ピクルブームの中に空気を読まずに中国拳法を教えてくれと言うお前が悪い
ゴーイングマイウェイだ。
普段はとことん他人に無関心のくせに、困った時だけ他人に助けを乞う。
いざという時、助けてもらえない人間の典型だ。

(みんなピクル………… 日本中ピクル…………?)
(とんだ迷惑だろう……… アイツも……)


オリバと戦うためだけにさらわれたボッシュ大統領のことも忘れてはいけない。
とんだ迷惑だろう…アイツも…
あと意味不明に煽られたオリバのことも。
とんだ迷惑だろう…アイツも…
とりあえず、我が身を振り返るということを覚えた方がいい18歳であった。
いや、このワガママっぷりは範馬力が強くなってきた証拠か?
でも、ネガティブな面にワガママだよなぁ。
エロゲーに登場したら、一瞬で攻略対象から外されそうなワガママだ。


さて、場面は地下闘技場に移る
そこにいたのは徳川のじっちゃん、ストライダム、そしてピクル研究の責任者のペイン博士という大物風小物ばかりのメンツだ。
せっかくだからアレン君も連れてきてやれ!
「ヘイピクル!リベンジだ!」とイジメテ君に乗って現れる。

で、地下闘技場の隅っこにピクルが体育座りをしていた。
心なしかやつれている。元気がなさそうだ。
何かあったのだろうか。

「全人類にとって超一級の宝であるピクルがこの一か月間水分以外は何も口しない」

ストライダムが現状を語る。
飲む喰わずだったのかピクル。
道理で木の中に閉じこもって動かなかったわけだ。
さりげなくアレン君が焼いたティラノサウルスのステーキを食べたことはなかったことにされている
アレン君はこのことを報告していなかったのだろうか?
報告すれば大目玉だから黙秘しておくのが普通か。

「志高きファイターなのです」
「己に向かって来る敵以外は―――― 捕食しない」


ペイン博士がピクルの心中を語る。
本気でアレン君が焼いたティラノサウルスのステーキを食べたことはなかったことにされている
…ティラノサウルスの切り身を出せばそれで解決じゃないか?
そんなピクルに「たまらんのう〜」と徳川のじっちゃんは喜ぶ。
何がたまらないんだ。
というか、積極的に格闘家と戦わせようともくろんでいるだろお前。

そんなピクルのためにスペインから取り寄せた猛牛、カムチャッカより最大級の羆、ライオンと猛獣たちがプレゼントされたらしい。
でも、ピクルを見た瞬間に逃走したようだ。
ピクルの底知れぬ力に野生は一瞬で敗北を悟ったのだろうか。
とりあえず、猛牛は鎬昂昇が倒したし、羆は勇次郎とジャックが倒しているし、ライオンはイスタスが倒した。
要するに賞味期限切れだ。
一度倒した猛獣は輝かないのがバキ世界だ。
夜叉猿Jr.だって克己にボロ負けしたじゃないか。

「しかしまだいたッ 試されていないファイターがッッ」

「銭はかかりましたぞ 何せ生存の危機が叫ばれる保護動物ゆえ……」

「許されたい……ッッ かけがえのない一人のためなれば」

「食を断つこと5日目……」
「ベストコンディションじゃ」


ペイン博士と徳川のじっちゃんには秘密兵器があるらしい。
妙に嬉しそうで楽しそうだなお前ら。
ピクルが喰っていないとか関係なく、戦いがみたいだけなんじゃないか?
だから、柵のすぐそばの危険な場所で観戦しているのか?
というか、断食5日目って喰わすことよりも戦わせることが主目的になっているだろうが!

さて、どんな猛獣なのだろうか。
賞味期限が切れていない凶悪なものが出てくるに違いない。
100キロのカマキリとか賞味期限切れていないどころか、未来永劫食せそうだけどいらん。

「シベリアトラ 猫科最大最強の怪物です」

それは愚地独歩が倒した賞味期限切れだろうがぁ!
だ、ダメだ、この人たち!
全長4.7m、体重490kgと独歩が倒した全長2.5m、体重260kgのシベリアトラよりはでかくて重いが、でかくて重いなんてたいした差ではない
でかくて重いだけで強くなれるなら、今頃リーガンが最強だ

「言わばこの惑星最強の獣ですな」

シベリアトラ>(越えられない壁)>恐竜サイズのアフリカ象=100キロのカマキリ>(越えられない壁)>夜叉猿のようだ。
ただアフリカ象とカマキリは地球上の生命体の可能性は低いし、地球限定で考えればシベリアトラが最強なのかもしれない。
夜叉猿はもっと頑張れよお前。

そういえば、バキ世界の住民は猛獣とよく戦うし、は虫類とも戦えば、昆虫とも戦う。
でも、猛獣たちの力関係は謎だ。
どれが一番強いんだろうか。
アフリカ象が反則的に強い印象もあれば、カマキリがそれに勝るらしいからなぁ。
一度範馬刃牙猛獣編なんてのもやれば面白いのかもしれない。
まぁ、猛獣なんて格闘家の強さを引き立てるための道具だから、ムエタイとロシア人のどっちが強いかを比べるようなものだけど。

シベリアトラは萎縮せずにピクルに吠える。
ピクルも視線をあげてシベリアトラを見る。
おそらくジュラ紀にはいなかった猛獣だ。
でも、ティラノサウルスと比べるとしょぼそうだ。
肝心のティラノサウルスが本当に強いのかどうかは謎だが。
ピクルVSシベリアトラのカードが成立したところで次回へと続く。


刃牙がフラれ、ピクルは食料に困っていた。
でも、その食料は賞味期限切れだった。
イジメテ君のように最初から負ける気のヤツよりはいいよね。
そんな話だった。

とりあえず、ピクルはシベリアトラに圧勝するだろう。
それは間違いない。
しかし、ここは地下闘技場だ。
地下闘技場戦士が入場するかもしれない。
可能性が高いのはピクルへの想いを語った烈先生、シベリアトラ繋がりで愚地独歩だろうか。
どちらも一流だ。
最初の相手にするにはもったいないくらいだ。
最初くらい、克己や鎬昂昇をぶつけるのが上策の気もする。

あとハルヒが烈海王、みくるがピクルなら、長門は独歩だろうな。
どこが長門って最初はメガネだけど外すあたり。
ああ、でも、メガネ繋がりだと渋川先生も候補にはいるな。
体格的に渋川先生の方がいいかもしれない。
寂海王は積極的すぎるから、長門のキャラではない。
そんなわけで誰かバキのハルヒ本を書いてみるといいだろう。
本物のハルヒファンにマウントポジションで殴り殺されてもしらない。


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