刃牙道感想 第143話「抜くぞ」



武蔵がついに一般人を殺した!
いや、でも、エアの可能性もあるし……
後日、インタビューしてたし……


さて、時は平兵衛が拳銃を構える場面に戻る。
構える平兵衛に対して武蔵は名を聞く。
これを決闘と見なした。
それはつまり、斬ることを意味する。
「向き合う相手に短筒を向けている」
「斬られるくらいは当たり前だろう」


まぁ、そうなりますな。
さすがに平兵衛は汗を流す。
だが、引かぬ。上げた銃口は下げぬ。
……まぁ、命よりも職務を優先するのは立派だと思います。
いや、平兵衛の職務は交渉であって武蔵を倒すことではない。
それは機動隊の仕事ですし。

「最初に「抜かれる」のは俺」
「その予感はあった」


平兵衛は語る。
それならもうちょっと何とかこう命を大事にできなかったのでしょうか。
例え命を散らすことになっても挑ませる魔性の魅力が武蔵があるのかもしれない。
斬りたがり屋な分、危険度はピクルよりも高いのに……

武蔵は見えたら撃てと言って3つ数える。
ここのポイントはこの3つ数えることが何を意味するのかわからないことか。 別に3つ数えたら動くとも斬るとも言っていない。
ただ数えているだけだ。
緊張状態にある平兵衛にとってはわけのわからない情報なれど無視することができず、思わず意識を取られてしまう可能性は高い。

そして、3つ目を数えると同時に武蔵は平兵衛の目の前から消える。
これを前についに平兵衛の冷や汗が重力に逆らう。
でも、これくらいならグラップラーなら普通にやれるからもうちょっと危機感を……
あと死刑囚事件を思い出してください……

平兵衛は標的が見えていないのに思わず撃ってしまう。
それを合図としたのか、足下にいた武蔵に斬られる。
この一閃で拳銃が真っ二つにされ、握っていた指も切り落とされる。
斬られたのは拳銃だけでなく、顔面に赤い筋が走るのだった。

「いやぁ~~~……」
「さす……」


平兵衛は最後に一声出して真っ二つになり倒れる。
ここまで詳細なリプレイがされたとなると、どうやら本当に武蔵は平兵衛を殺したらしい。 エア斬りとか生優しいものではなかった。
完全に人を殺めている。

こうなるとみっちゃんの責任はさらに重くなる。 武蔵の凶行の原因はみっちゃんにある。
というか、みっちゃんが凶行をやらせている側面もある。
つまり、みっちゃんが悪い。
真面目に責任を取ってくれたまえ……

さて、機動隊と対面している場面に戻る。
ここで3人の機動隊がライフルのような武器を構えている。
これは圧縮ゴム弾を発射するものである。
大リーグのピッチャーが投げる球と互角の破壊力!
……すまん、もっと強い武器をスペックに使っていませんでしたか?
というか、3人じゃ足らんと思うのですが?

「重傷を負うくらいは」「しゃあねぇか」

隊長はどちらのことを言っているのか。
武蔵か、それとも自分たちか。
後者なら重傷どころじゃすまない。
死ぬぞ。

こうして圧縮ゴム弾が3連射される。
圧縮ゴム弾自体の頼りなさはもちろんのこと、3人を前面に出して、その後ろに隊長、さらに後ろに残りの機動隊という陣形はわりと最悪だと思うのですが……
隊長が倒されれば一気に指揮力を失うし、武蔵の前面にのみ展開しているから制圧力がないし、下手に突っ込まれれば後ろが詰まって対応が大きく遅れちゃうし……
平兵衛の一刀両断に続く地獄絵図が繰り広げられるのか、今度こそエア斬りで済ませてもらえるのか。
次回へ続く。


平兵衛、本当にDie!
あのインタビューが何だったのかとなるが、もはや気にしてはならない。
何にせよ死んだのだ。
さようなら、平兵衛。
生まれ変わる時は計画性を身に付けてくれ。

ともあれ、殺人をした。
武蔵は完全に現代社会を敵にした。
あとみっちゃんも現代社会を敵にした。
……この人、何で武蔵をTVに出演させたんだろう。

この事態に対して本部は動けない。
だが、誰かが動かなければモツがどんどんぶちまけられる。
ここは刃牙に……
でも、刃牙はTVを見てたから頼れないなー。

しかし、本部が戦闘不能になった途端にこれですよ。
本部は立派に守護っていた。
みっちゃんの暴走を抑えられていたのも本部の諫言していたからだな。
いなくなってわかる本部の大事さである。
今の本部に求められているのは戦場に戻ることだ!
そして、解説しろ!