刃牙道感想 第149話「英雄」



刃牙が守護る気を見せたが今回、刃牙は出てこない!
この実家のような安心感。
さすが範馬刃牙である。
どうやら刃牙の道は未だに変わっていないようだ……


内閣総理大臣官邸で警視総監の内海警視総監が阿部内閣総理大臣に盾を見せる。
武蔵に斬られた盾である。
銃弾はともかくとして刃物では斬ることが不可能なアクリル製の盾を軽々と切り裂いた。
アクリル製の盾よりも放水車を斬った方をアピールするのが先ではないかと思うが、武蔵の持つ絶大な攻撃力をアピールしてさらなる対策を打診するのが内海の狙いだろうか。

総理はその攻撃力とはやや関係のないことに思考を巡らせる。
みっちゃんの言葉であった。
ここで総理はみっちゃんが宮本武蔵を創作つくることに成功したことを知る。
って、もっと早く気付かんかい。
いや、みっちゃんもみっちゃんであの研究施設を見せたんだから、総理に報告せんかい。
各所の対応が杜撰な結果、最悪の事態が引き起こされている。
現代社会でも同じような事例から往々にして悲惨な結果が導き出される。
つまりはそういうことなのだ。
そういうことなんだ……

内海の目的は火器の使用許可を仰ぐことだった。
もう武蔵を捕えることは不可能……
殺すしかないと踏んだようだ。
2名も殺されているわけだし、そうなるのも無理はない。

だが、総理は一気に規模を引き上げる。
国家の武力が一人の男に負けるという現実を認めてはならない。
勇次郎の時はほぼ泣き寝入りの形となってしまったが武蔵は違う。
警察力の全てを以てしても武蔵を倒す!
国家が本気を出したのだった。

「断じて「英雄」と呼ばせてはいけない!!!」

強さこそが正義で英雄になれたバキ世界だが、それが正義だと社会的に認めてはならないのであった。
武蔵が2人殺したことが正当化されてしまう。
何か総理らしい行動である。
今までの総理の中でもわりと有能ではなかろうか。

強さがあれば認められた今までのシリーズだ。
親子喧嘩の時も総理は観戦していたし、警官や自衛隊も咎めるどころか、むしろ、その戦いに心を奪われてしまっていた。
一方で今回は強さがあるからこそ認められていない。 アンチテーゼとも言える流れである。
皆に認められない強さこそが武蔵の本質なのだろうか。
だからこそ、孤独なのだ。

そんなわけで全力の警察が動き出す。
装甲車両にサブマシンガンで武装した特殊部隊、STATが出動だ。
元ネタはSATですな。
さらにヘリも出動している。
全力の態勢で武蔵と相まみえている。

全力の国家の武力と個人が戦うシチュエーションというものはあまりなかったりする。
勇次郎とピクルくらいだ。
勇次郎は奇襲によって制圧して、ピクルは過程が描かれておらず勝利という結果だけが描かれた。
今回は互いに正面衝突となるのだろうか。

そして、見事に刃牙が出遅れた。
こうなることになる前に何とかするのがお前の仕事だと思ったのだが……
次回へ続く。


武蔵、大ピンチ……なのかは怪しいが土壇場ではある。
警察は武蔵を殺す気満々だ。
そうなると死者累々となるだろう。
うーむ、グロ画像が多めの展開になりそうである。

それもこれも素手で戦わないからですよ。
アンタ、蘇った直後に素手の相手でも構わないと言ったのに……
素手で戦えば皆に認められ、武器を使うと認められない。
答えは単純であったのだ。
本部だって武器で武蔵にトドメを刺していたら拍手をもらえなかったかも。
人を一人殺せば人殺しであるが、数千人殺せば英雄であるという言葉が有名だが、武蔵はその道を行くのだろうか。
それで英雄になれば日本の治安が危うい。
バキシリーズ初、日本の未来を賭けた戦いかもしれない。

そんな日本を救うのが主人公の刃牙……のはずなんだけど大丈夫なのだろうか。
アイツ、最終的には範馬であることを受け入れたから、暴力の支配する国に生きそうだなぁ……
範馬一族を除いても元囚人という点でも暴力側の人間ですよ。
やべえ、刃牙はデビルリバースだったのか……
そうなるとジャックはジャッカル?
……今のジャックはジャッカルが関の山か……