刃牙道感想 第156話「お迎え」



花山が武蔵と戦う気だ!
押忍、無理だと思うから刃牙に任せてはいかがでしょうか。
外伝が始まってから花山は本編では戦わないキャラになってしまったし、このまま戦わないんじゃないだろうか。
でも、花山は外伝でも戦っていないし一度も本気で拳を握らな……いや、止めておこう。


花山の側近、木崎は徳川邸にいた。
みっちゃんに呼び出されたようだ。
そうなると当然、みっちゃんも花山が武蔵と戦うのを知っている。
このクソジジイ、止めろよ。
もうちょっと真面目に事態の収拾に当たってもらいたいところだ。
最悪、花山が武蔵と戦うのを見れてラッキーくらいに思っているんじゃないだろうな。

とはいえ、みっちゃんのテンションは低い。
勇次郎と戦わせた時は時系列がおかしくなるくらいには楽しみにしていたのに、今回はあまりやる気がない。
今の武蔵は完全に暴走状態である。
戦うのは見たいが、あまり野放図にさせるのも嫌。
そんな心境であろうか。
それならそれでもうちょっと助力をですね……

みっちゃんは木崎が国立大学出のインテリであることを触れる。
花山外伝で出てきた設定が本編にも組み込まれた形だ。
そして、クローンについて触れる。
武蔵のクローンについてはむしろインテリほど受け入れないものだと思うのですが……

そんなわけでみっちゃんは木崎に武蔵がクローンであることを、偽者ではなく実物であることを語る。
このことに木崎は絶句する。
そこはあらかじめ説明しろよ!
警視総監も大事なことを伝え忘れおって。
よくわからん怪物としか伝えられていない花山も災難だ。

木崎はこの事実を前にただただ困惑する。
常識では絶対にありえないことだ。
でも、白亜紀から原人が蘇るよりはありえることだ。
いや、どっちがありえないんだろう?
人類史を覆る方がありえないか……?

本物の戦国期を体験したことから、グラップラーと比較しても殺し合いにおいては武蔵に一日の長がある。
勇次郎を除くグラップラーでは一番人を殺してきたであろうガイアでさえ何もできずに負けている。
刃傷沙汰を専売特許とするヤクザでも分が悪いと見ている。
そこまでわかっているならもうちょっと何とかしろよクソジジイ。
問題のどこが問題なのかをわかっていながら何もしない最悪の傍観者がみっちゃんであった。

「烈 海王がブッた斬られとる」

武蔵の実力がどれほどの物かという木崎の問いに対してみっちゃんは実績で答える。
ピクルを八つ裂きにしたり、STATを殺しまくったりとその実績はたくさんだが、やはり格闘技関係者に一番インパクトがあるのはこれだろう。
小生だってショックで感想を書けなかったよ。

その言葉を受けて木崎の血の気が引く……
って、知らなかったのかよ!?
誰か教えてやれよ!
いや、格闘技関係者の花山なら……
花山も知らなかったよ!

完全に花山は時流に乗り遅れている。
だから、烈戦もピクル戦も観戦に来なかったのか。
すっかりぼっちである。
末堂と加藤だって知っていたくらいなのに……
勇次郎と戦って満足しちゃったか?
しばらくは戦わなくていいやとなっちゃったのか?

木崎は裏を取り壮絶な死に様であることを語る。
格闘家を当たれば即座にわかる情報だ。
花山が知らなかったことが不思議なくらいである。
その事実を知って……花山は拳から血を流す。
血を流すほどに握り締めていた。
つまり、花山が初めて本気で拳を握った! ……多分。

花山は烈の死を知るのが遅すぎた。
遅すぎたが、その事実に一番感情を揺れ動かしている。
師匠の郭海皇も、友の刃牙も克巳も、あとおまけで本部も烈の死は受け止めていた。
武道家であり格闘家であることから、事実をありのままに受け入れたのだろう。

だが、任侠の世界に生きる花山としては友の死は耐えがたいものなのだろう。
警視総監の私情で花山が戦うことが決まったのだが、今は花山の私情で戦うことになっている。
さらに強い情が花山を突き動かしているのだ。

だが、ここで疑問がひとつ。
花山と烈の関係ってあったのか? 2人が会話を交わした場面は一度もない。
(指摘されましたが刃牙VSピクルでメッチャ喋ってました……)
とはいえ、烈は大擂台賽で孫海王との握力比べで花山の名を出し、花山は花山組に入るためには烈を襲うことを条件としていた。
お互いにある程度意識し合っていたし、尊敬もしていたことが伺える。

とはいえ、付き合いが浅いことは間違いない。
それでも花山を激憤を感じている。
情の人なのであった。
情が薄くなった刃牙とは偉い違いですな。

武蔵は歌舞伎町にいた。
花山と言ったら歌舞伎町……とは言えないのだが、花山組の縄張りである。
となれば逃がさぬわけにもいかない。

花山は恒例のフンドシにサラシを巻く。
花山がサラシを巻くのは珍しいな。一応の刃物対策……なのか?
そして、その上にコートを着る。
コートの下は上記のスタイルなのは素足から明らかだ。
こうして変質者スタイルの完成だ。ありがとうございます。
そして、そのまま出陣だ!
歌舞伎町で内臓をポロリして肉体的に死ぬ前に、フンドシ一丁をポロリして社会的に死ぬのが先かも……
次回へ続く。


烈の仇討ちに花山が動き出す!
仇討ちのために戦うグラップラーは花山が初めてだ。
わりとみんな、薄情でしてね……
合意の上の決闘なのだから、それで武蔵を恨むのは烈に対する侮辱でもある。
でも、こう、やっぱり憤るのが人間らしさと言うか、主人公らしさと言うか。
ええい、働け、刃牙。花山まで死ぬかもしれんぞ。

花山は武蔵対策を、刃物対策をしているのだろうか。
この変質者ルックが答えだったりして。
コートはアラミド繊維! 刃など通さぬ!
……無理か。

フィジカルだけでは武蔵に勝てないのはピクルが証明している。
でも、本部でも武蔵に勝てることは本部が証明している。
なので、意外とやり合えそうな気はする。
意外とだけど……

花山は刃物に免疫がある。
……と周りは申されますが本当にあるのか?
侠客立ちを完成させた時はたくさん斬られた上で敵対ヤクザに勝ったけど、それは常人を逸したタフネスで常人の刀に勝ったに過ぎない。
常人を逸した刀を相手にするのは大丈夫なのか?
遠慮なく斬るどころか斬るのが大好きなやべえ人が相手だぞ?

勝てるかどうかは不安しかないが烈の死に憤るのは胸が熱い。
うん、そういうのでいいんですよ。
刃牙みたいに大恩があるのにすんなり流してはいかんのですよ。

なので、烈の魂を憑依させるのは如何か。
花山の圧倒的なフィジカルと烈の中国四千年が合わさった最強戦士、烈薫の誕生だ。
2人共、わりと蛮勇キャラなので相性はいい気がする。
蛮勇繋がりで2人は互いに尊敬し合っているのかも。
技の蛮勇、烈! 力の蛮勇、花山!
武蔵にわりとノープランで挑む辺りも似た者同士というか何というか……