刃牙道感想 第196話「供養」

武蔵封印!
それでいいのかという気持ちも強いのだが、とにかく次の展開にへと移るのだ。
そういうことなのだ……


さて、5日後。
格闘家たちはスカイツリーの悪の地下研究所へと招かれていた。
刃牙、独歩、克巳、渋川先生、ノムラ、本部、鎬兄弟、寂海王、郭海皇である。
つまりは武蔵の試合を見に来た格闘家たち……
って、ジャックとオリバがいねえ!
ジャックは武蔵を送る時に担架を持っていたし、オリバも律儀に整列までしていたのに……
パワーキャラが2人が欠けている。
なお、千春もいないがアイツは別にいなくてもいい。

ともあれ、ここに集まった人たちが刃牙道の実質的なレギュラーキャラだろうか。
この中だと寂海王だけ出番に恵まれていない。
面白い人だけにもったいない。

半球の大きなドームの中に武蔵は封印されていた。
液体窒素を用いた冷凍保存の信憑性はさておき(そもそも常温で窒素は液体にならない)、人を保存するならそんなに無駄にデカくなくても。
ともあれ、現在-10℃のようだ。
さすがにここまで冷えると自然に復活することはなさそうだ。
あのピクルだって解凍してから蘇ったわけだし。

しかし、格闘家たちは武蔵そっちのけで施設内を見回している。
まぁ、やってることがSFの世界ですからね。
(ほぼ忘れられている設定だけど)頭脳明晰なオリバがいたらいろいろと考察が進んだのかもしれない。
いや、オリバに冷凍保存を突っ込まれるのが嫌だから呼ばなかったのか?

武蔵をそのうち蘇らせる気かと紅葉に問われる。
あ、この人も現役医者のインテリだった。
呼ぶべきじゃなかったな。
さらに刃牙はこちらの都合で武蔵を蘇らせたり封印したりすることには不服のようだ。
そりゃそうだ。命はオモチャじゃないんだぞ。
武蔵の命の尊厳を考えると同時に、殉職した警官たちの命についても考えてもらいたい。

「旅立つ武蔵がいつだって帰って来られる!」
「肉体という「実家」を維持し続ける!」
「それが旅立つ者への誠意というもの」
「たとえ二度と敷居をまたがずとも」「実家は存在し続けるッッ」
「それが―――――本当の供養とは言えまいか」


ダメだ、このジジイ。早く何とかしないと。
遺体をどうするかとなると方法は様々にせよ葬るのが一般的な、むしろ世界的な常識である。
保存することもあるとはいえ、普通は行わないだろう。
そして、実家と言い出されると困る。
というか、戻ろうと思えば戻れるのか?

ともあれ、この徳川光成の強弁によって格闘家たちは黙り込む。
納得してしまったようだ。
武蔵は日本に牙を剥いて多大な被害をもたらしてしまった。
生かしておくわけにはいかないが、殺すとなればみっちゃんは耐えられない。
なので、みっちゃんの最大限の折衷案が冷凍保存か。
もうちょっといろいろと汲んで欲しいところはあるのだが……

しかし、それなら烈を初めとした亡くなった人たちの実家も用意してあげればいいのに。
特に烈! アンタだよ、アンタ!
不自然なくらいに忘れられている烈のことを少しでも思い出してあげてください……

ともあれ、こうして武蔵編は幕を閉じた。
滅多なことでは蘇らないだろうがピクルのようにふとした拍子に復活することもありそうである。
その時はまだ半ばだった無刀で戦って欲しいものである。
刀さえ持たなければそれなりに安全な人だし……
刀を持つと収拾が着かなくなっちゃうけど。

集まった格闘家たちの中で刃牙だけがみっちゃんに呼ばれる。
そこで勇次郎が石炭を握り締めてダイヤモンドにする話をされる。
範馬刃牙第22巻第182話でオズマが勇次郎に降った無茶振りですな。
あの時はテーブルを斬ることで誤魔化した。

刃牙の耳にもこのエピソードは届いていたようだ。
勇次郎にオズマに無茶振りをされた話を聞かされたのかも。
親子喧嘩後は普通に食事をしたりとけっこう仲が良いみたいだし。
それを神話だと言う。
つまりはダイヤモンドを作れることをまったく信じていない。

ダイヤモンドは圧力だけでなく高温が必要になる。
握力だけでは作れないのだ。
その上でそれが可能にするほどの存在感があると刃牙は勇次郎を讃える。
何か素直に褒めますな。
刃牙としても勇次郎への憎しみがなくなったからか、気負った感じが消えている。

刃牙はみっちゃんに部屋の中に免れるとそこには不格好なダイヤモンドがあった。
輝きはダイヤだがその形は歪である。
なので、刃牙もダイヤだと一目で理解することはできなかった。

「これは神話じゃないぞ」
製作つくった金剛石ダイヤモンドじゃ」


勇次郎でさえ誤魔化したダイヤモンド製作ができる人間、スクネがいた!
スクネってなんぞや?
古代日本における武人などの称号の一つである。
また、人命では野見宿禰、古代日本の力士がいる。

どちらにせよスクネは古代の人間を指す言葉である。
もしかして、このジジイはまた誰かを蘇らせたのか?
武蔵よりも古い人間だから簡単に蘇らせることはできなそうだが……
スクネの血を継ぐ存在か、それともピクルみたいに冷凍保存されていたのか。

スクネが範馬一族の祖先という線はけっこうありそう。
勇次郎が突然変異的に生まれたわけではないのは勇一郎の存在からわかる。
範馬一族は特別な力を持っている以上はその起源が気になるのは必然である。

ともあれ、スクネは勇次郎以上の力を持つことが暗に示唆された。
ピクルが力勝ちした描写があるし、意外と絶対の存在ではないのかも。
どうやら武蔵編の次はスクネ編のようだ。
存外、展開が速かった。
もうちょっとエピローグで引っ張ると思ったんですけどね。
パワー自慢ということで素手キャラっぽいのでそこは一安心と言えるか。

となると、不在のジャックとオリバの安否が気遣われる。
2人共、パワーキャラである。
つまり、パワーキャラのスクネに噛まれるには最適の人材である。
あ、あの……これ以上、ジャック兄さんをイジめるのは止めてあげて……
次回へ続く。