バキ道感想 第44話「繋ぎ」

2週間の休載を経て大相撲との戦争が再開する!
よし、猪狩と本部を連れてこよう。
というか、この二人にちょっとコメントして欲しいですな。
特に本部。お前は解説しろ。
力士の小指を捕るのは素人くらい言って欲しい。


さて、徳川邸に大相撲と戦う地下闘技場チームが集まっていた。
面子はみっちゃん、金竜山に加え、刃牙、独歩、渋川先生である。
花山と克巳と宿禰がいない。
花山はヤクザ業があるしいないのはわかる。克巳は烈の腕を繋いでリハビリ中だろうか。
だが、宿禰がいないのは困る。お前、何のために出てきたんだ。
範海王みたいに途中で使い捨てられやしないだろうな……

刃牙たちは大相撲が統合格闘家たちを圧倒したという話を聞かされたようだ。
だが、独歩は一笑に付す。
並みの格闘家が力士に敵わないのは当然のようだ。
まぁ、金竜山が隠れた実力者である本部に勝っている。
その認識は誤ってはいない。
でも、金竜山が微妙な実力者の猪狩に負けているのも力士なんですよね。

金竜山は刃牙たちの意志を確認する。
大相撲に一泡吹かせるのが金竜山の目的なのだ。
あの本部は大相撲に一泡吹かせられて、金竜山はプロレスに一泡吹かせられている。
いや、彼らのことは忘れよう。そうしよう。
都合の悪いことは忘れよ。

「しかしあの天才集団に」「”一泡吹かせる”――――って」
「そんな無礼が許されるほど」
「あなたが横綱を張った大相撲」「ヤワな存在ではないでしょう」


刃牙は一泡吹かせると言う金竜山に物を申しあげる。
大相撲を妙に高く評価している。
とはいえ、本部戦の時点で刃牙の相撲に対する評価は高かった。
今も昔も一筋縄ではいかない存在だと認識しているようだ。
原始人や侍と戦って来た男が言うと重みがある。
穿った見方をすると原始人や侍の後に大相撲を警戒する心境はよくわからん。

「合気が試される」

そして、渋川先生は意外にも闘志を燃やしていた。
積み重ねた合気の技術が力士という力の象徴に対してどこまでやれるかが試される。
渋川先生にとっては命以上に人生を賭けた一戦のようだ。
合気が力にどこまで通用するのかはオリバ相手に実証されているが……
そのオリバを押さえ込むのが力士の、というか宿禰の強さであった。
ただの力持ちではなく力を最大限活用する術を身に付けているのが力士なのだ。

渋川先生は存外パワー一辺倒のキャラとまともに戦っていない。
かつてジャックに敗れているがパワーだけじゃなく技術もあるし、そもそも範馬だし。
なので、合気が試されると見ているのだろう。
いや、渋川先生自体がわりとまともに戦っていないのだけど……
死刑囚編でも唯一本格的なバトルをしなかったキャラと言える。

そして、試されると見ているのは渋川先生のみならず刃牙も独歩も同感のようだ。
ただの大相撲の力士に負けたら今までの連載の全てが否定される勢いだ。
そう、試されているのだ。
負けるにしても最低限、試合開始前にピクルか武蔵に襲われて重傷くらいじゃないと認められない。
そして、人知れずオリバは死んだ。悲しい。

さて、40日前。随分と遡る。
紅葉が務める病院に医師である梅沢が招聘されていた。
梅沢? 誰? ……となるかもしれないが、人相を見ればバキ読者なら誰でも気付く。
梅沢はドリアンに切られた独歩の左腕を繋げた人だ。
手術の場面で地味に梅沢外科って病院名が出てきているんですよね。
板垣先生は本部や相撲の強さは曖昧なくせにこういった細かい設定はけっこうちゃんと覚えているんですよね。

梅沢は都心の路地裏に病院を構えていると明らかに闇医者、最低でもまともな医者ではない。
だが、その腕は独歩の手を繋げたことからたしかだし、現に紅葉が頭を下げて招聘している。
さらに2ヶ月前にも腕を繋いだことがあるようでまだまだ現役だ。
紅葉を上回るほどの接合手術の腕前を持っていることがわかる。
独歩も闇医者だから手続きが少ないと言った理由で梅沢のところに駆け込んだわけではなく、その腕前を知っていたからこそ駆け込んだのだろう。

そんな梅沢がどんな手術をするのか。
当然、克巳の腕と烈の腕を繋げる手術であった。
結局、克巳は烈の腕を繋げることを決意したようだ。
みっちゃんの行為には不服そのものではあるが、亡き友の姿を何らかの形で残せるのだと思うと断り切れなかったのだろう。

だが、克巳に繋ぐのは本人の腕ではなく別人の腕である。
しかも、身長差が10cmはある。
独歩の時とは難易度が段違いだ。
だが、梅沢は人間の腕なら問題ないと言ってのける。
もしかして、前にも別人の身体をくっつける手術をしたのでは……?

梅沢は独歩の時のように血管、神経、皮膚の順番に接合していく。
その手術の速さは紅葉を驚愕させるほどのものだった。
さすがの紅葉も接合手術の経験は多くはないだろうし、梅沢の豊富な経験が紅葉を凌駕する速さを手にしたのだろう。
独歩の手を繋いでから10年以上経ってから梅沢の技量が改めて判明するのだった。

「愚地克巳の「武」が繋がった……ッッ」

こうして接合手術は成功、克巳の腕と烈の腕が繋がり、その武が繋がるのだった。
烈はガングロなので克巳と皮膚の色がまるで違うのだが、幸いにも体格は近かったようでサイズには違和感がない。
これが40日前ということは今は必死にリハビリ中だろうか。
腕を繋げてから40日で戦わせるのも夢茶だが、独歩の時は3週間で何とかしている。
それと比べれば余裕があるので余裕ですよ。

なお、繋げたのは右腕であり、烈は右拳で武蔵の斬撃を止めている。
その時に拳が両断されるほどの重傷を負ったわけだけど、そこは治っている。
徳川研究所の細胞再生技術か、あるいはクローン腕だったりするのだろうか。
そんな技術力があれば烈を生き返らせてもいいじゃないか……

これで克巳は両腕を使えるようになった……のだが、それだけでは芸がない。
技の宝庫である烈の技を使えるようになっていて欲しいものだ。
とりあえず、烈の得意技である三つ編みを用いた技を手にするために髪を伸ばしてみるか?
そして、NEO克巳を名乗ってみてロボットと戦ってみるといいかもしれない。

そして、烈の技で一番求められているのは解説である。
烈が亡くなってから何が足りないかって解説なんですよね。
烈の腕から情報が流れ込んでくる……!みたいなことを言って克巳には解説を頑張ってもらいたい。
この人、観客の時は基本は驚き役なので烈の魂を継いで一皮剥けるのだ!
さらにツンデレムーブも手にすれば完璧なので、克巳には頑張ってもらいたい。
次回へ続く。