バキ道感想 第50話「圧倒的体重差」



回想と休載を挟んで合気VS相撲開始!
回想は挟んで良いけど休載は挟まないで欲しいところ。
ほぼ隔週掲載みたいなペースですな……
板垣先生は以前週刊連載はキツいみたいなことを言っていたし(特に全選手入場は地獄だったらしい)致し方ないのかも。


「身長差にして76センチ!!」
「体重差にしてなんとなんとの240キロ超!!」
「実に6倍を超える体格差だ!!!」


久し振りの実況が二人の体格差をわかりやすく説明する!
実況は大擂台以来だけどあればなかなか嬉しいものである。
格ゲーだって実況があるとないとでは別物だ。
「範馬刃牙」からはVSピクルやVS武蔵と殺し合いとなる試合が多かっただけに実況しにくかったのだろう。
対して今回はノールールとはいえ殺し合いではなく試合。
血生臭いことにはならないのだろう。
もっとも地下闘技場チームとしては今更相撲に負ければキャラとしての価値が地の底をぶち破る。 精神的な命を賭けた勝負と言えよう。

実況は大鯨の巨体が鍛え上げられたことを強調する。
デカいけどデカいだけの人が多いのがバキ世界だ。 なので、そこは念を押しておこうという考えか。
除海王とかデカいだけで海王に選出されたとしか思えない弱々っぷりでしたからな。
でも、範馬一族でさえデカくなれば本部に負けるのがバキ世界のルールだ。
先が暗い。
いっそ範馬大鯨とでも名乗れば良かったのに。
こうして小坊主が太鼓を叩き試合が始まる。
腰を大きく落としてぶちかましの姿勢を取る大鯨に対し、渋川先生は腕を下げて棒立ちの姿勢だ。
ぶちかましくらいなら合わせられるという判断だろうか。

渋川先生は最大トーナメントではジャックのタックルに不覚を取っている。
合気と言えど圧倒的なスピードとウェイトをぶつけられるとどうしようもないのだ。
とはいえ、あの時はアキレス腱を噛み切られて片足の状況だった。
両足を使えるのならぶちかましくらい平気か?
本部よ、解説しろ!

同じ地下闘技場チームの3人、刃牙・独歩・克巳は観客席の最上段でこの試合を見ていた。
控え室なり入場口なりで見ていればいいのに……
でも、この位置で観戦するのは勇次郎やジャックと範馬一族の伝統だ。
刃牙がそれに習ってここに行こうとしたところを愚地親子が付いていったのだろうか。

独歩は土佐犬とチワワが向き合っているとこの戦いを形容する。
対して克巳は猛毒を秘めたチワワと形容する。
この二人は渋川先生と手合わせしている。 猛毒と言えるほどの技術を持つことを知っているのだ。
まぁ、渋川先生は猛毒と呼ばれた男に一度負けているんですけどね。
そして、その猛毒と呼ばれた男は脱走したが行方不明である。
死刑囚復活編からもう1年が経過したんですけどぉ……

「秘術「合気」」「この体力差を埋められる「猛毒」でしょうか」

お前が一番失礼だな、刃牙!
今更何を仰るか。
これで合気が通じなかったら今までの戦い全てを否定する勢いだ。
いや、相撲には合気では御しきれない未知の魔力があるのか?

「徳川さん」
「あなたは本当にあの老武術家に」「可能性があると?」


お前は最大トーナメントで何を見たんだよ、金竜山!
第1試合から体格差を凌駕してきただろうに。
というか、アンタは最大トーナメントチームやんけ!
みっちゃんが連れてきたからチームに加えてみたけど実力の方は知らんというスタンスか?
内心では宿禰だけが勝つのが理想と思っていそうだ。 あの地下闘技場戦士でさえ勝てなかった大相撲に宿禰が勝つのが一番絵になるわけだし。

3倍の体格差を手玉に取るのを見たと答えるみっちゃんに対し、今回は6倍だと金竜山は返す。
相撲社会に生きてきただけあり体格差の大きさを知るのだろうか。
体格差が6倍になると戦力は1/6になるのがバキ世界の摂理なのだが。
ここで大鯨がぶちかましの姿勢を止めて渋川先生に近付く。
そして、襟を掴んだ。
相撲には存在しない動きである。 大鯨は相撲を使っていない。つまりは舐めているということである。

大鯨の手は渋川先生の頭ほどある。
デカい。6倍の体格差は伊達ではない。
その腕に渋川先生は手を当てる。
大鯨の全身に重量がのしかかった!
渋川先生の得意技が炸裂したのだった。

この技は同じ力士には宿禰にも通じている。
それに耐えようとしたところを投げられている。
巨躯に似合わせずバランス感覚を持つ宿禰なら受け身を取れたが、デカい大鯨ならどうなるのか。
頭から地面に激突してドロドロになってもおかしくない。むしろ、自然。
そして、渋川先生はこの技によって為す術もなく敗北した過去を持っている。
かつての自分の限界であり転機点となった技を相撲に放ったのは大きな意味がありそうだ。 この技に大鯨が敗れ去ったのなら合気を学ぶ前の渋川先生以下になる。

大鯨はどうするのか。
このままぺしゃんこになって身長が縮めばむしろチャンスだな。
ゲロ吐いて細くなった人間や骨格の位置を変えた人間?はいたが、背が縮んだ人間はいない。
大鯨よ、個性オリジナルを見せるチャンスだ!
まぁ、その場合はそのままペッタンコになってど根性大鯨になりそうだけど。
次回へ続く。