バキ道感想 第56話「達人の底力」

恐怖! まだ巨漢が生きている!
巨漢と言ったら週殺(1週間で負けることの意)が当たり前なのに、巨鯨はしぶとく生き残っている。
先鋒から生き残りすぎじゃないか?
板垣先生が途中で飽きそうで怖いです。
……春成とか範海王は何か飽きた気がする。


さて、巨鯨ばかりがインタビューを受けていた。
それでは不公平である。
不公平なのか?
そんなわけで今度は渋川先生がインタビューを受ける!
もう何回目のインタビューだよ。3回目か?
インタビューは1試合1回くらいにしていただければ助かるのですが……

渋川先生は合気の本質を語る。
スピード、筋力、スタミナと言ったスポーツ的な視点は合気には無関係。
こうした近代スポーツでは合気の本質には近付けないと豪語する。
まぁ、バキ世界の合気はもはや魔術の領域だ。
筋トレよりも魔力を高めるための瞑想をしていた方が効果がありそうだ。

バキ世界において合気の使い手は少ない。
実戦で使ったのは合気のトップである渋川先生と刃牙にジャックに勇次郎である。
つまりは渋川先生か範馬一族しか使えないレアスキルだ。
そのことからもスポーツの定石から体得できないことがわかる。
なお、範馬一族は変態なので体得できる。

「感動していたよ」
「嗚呼…」「こんな技術があったンだ……………って」


渋川先生が合気の本質を知ったのは初めて合気を体験した時、御輿芝喜平に負けた時だった。
だが、失禁を漏らすほどの一撃を受けた渋川先生に芽生えたのは悔しさではなく感動だった。
なるほど、最初の回想がこう繋がるわけですね。
渋川先生の原点は感動にあり。良き話です。
それならそれで最初の時に語るか、ここで回想すると同時に感動まで語ってくれれば展開が速くなって助かるんですけどね!

インタビュアーは合気の技術は人体にはありえないと反論する。
それに対して渋川先生は人間は必ずしてしまう反応があると語る。
水を目にかけられた時にまぶたを閉じてしまうように、膝を叩かれると脚を上げてしまうように。
その反応には体格差は関係ない。
それを利用するのが合気の技術なのだ!

そして、それを証明するように渋川先生が巨鯨を投げた!
力で投げたように見えて巧妙なまでの技術 と魔術 の結晶体である。
この合気の投げは百発百中。
最大トーナメントでは受け身を取れた人間はいない。

だが、巨鯨はまたも耐えた!
顔面が地面すれすれまで迫ったが身を回転させて何とか耐えた。
巨鯨はパワーだけでなく反射神経にも優れている。
フィジカルだけならバキ世界屈指かもしれない。

これで白亜紀から蘇った原人や戦国時代から蘇った侍なら説得力があるのだが、まさかの大関である。
一体どんな表情をすればいいのか、相変わらず難しい。
ともあれ、巨鯨は強い! 巨漢だが強い! 説得力は怪しいけど強い!
強いんだぁ!

ここで巨鯨は腰を大きく落とす。
合気の魔術にフィジカルで真っ向勝負を仕掛けた!
あのオリバや武蔵でさえ耐えられなかった合気に巨鯨は真っ向から挑み耐えている。
その力を逆利用するのが合気なのだが、まさか巨鯨はフィジカルだけで耐えている。
あるいはこれこそが倒れないことに全力を注ぐ相撲の技術なのか?

「ああぁッッッ」

そして、巨鯨は叫ぶ。
今度の今度こそ全力を吐き出していることが窺える。
そして、渋川先生の手がマワシから離れ、その身体が宙に浮く。
ついに完璧に合気が破られた瞬間であった。
……2回目だけどな!

巨鯨の攻勢は止まらない。
持ち上げて宙に浮かせてからさらに張り手だ!
まさかの空中コンボである。
巨漢がこのようなアクロバチックなコンボを決めるとは……!

この張り手で渋川先生が吹き飛ぶ。
空中なら合気を使えないことは既に証明されている。
今度は全力の張り手だから大ダメージだろうか。
試合が一転する大事件が起きたはずだが、あまり進んでいる気がしない。
何せ合気が力だけで破られるのはこれまでと一緒の流れだ。
これで吹き飛んだ渋川先生が柵に着地して巨鯨を逃げたと責めれば完璧なリプレイが完成ですよ。
完成してどうする。

合気は力のみで二度も破られその限界が証明されてしまった。
これは渋川先生が真っ向勝負を挑んだのが原因とも言えよう。
何せ重量を感じさせる技術を何度も使ってしまっている。
さすがに慣れるというものだ。
オリバや武蔵に通じたのも不意打ちの形が大きいだろうし、何度も使えば相応の対応をしていただろう。
事実、武蔵は合気を使われる前にエア刀で斬るという方法で破っている。

だが、渋川先生はあえて合気の限界に挑んでいる気がする。
相手が力の権化だからこそ、あえて真っ向勝負という算段だろうか。
それが独歩が語っていた業なのだろう。
巨鯨はもはや侮れる相手ではない。
故に得意な領域で挑めば痛手を負うのも必然か。

そんなわけでこれから渋川先生はどうするのか。

1.合気の限界を突破する
合気は天才の領域。
そして、ピンチにこそ覚醒するのが天才。
天才渋川剛気が合気を進化させ、進化した合気で巨鯨を討つ!
ここで新必殺技なんか見せると往年のファンとしても嬉しいんですけどね。
なお、その前振りとして何回か合気をやっては何回か力に負けて吹っ飛ばされるのを繰り返す。インタビューも繰り返す。

2.巨鯨の苦手分野で戦う
そもそも相手の得意分野で真っ向勝負というのが間違っている。
開始直後に見せた身をかがめてバランスを崩してからの人差し指による一閃みたいな不意を突く戦い方が本道であろう。
事実として最大トーナメントで渋川先生は真っ向勝負をあまりしていない。
どちらかと言うと不意打ちが多かった。
ここは変化球で挑め!

3.この張り手でKO
合気の限界は突破できませんでした。南無。
何か最近の板垣先生ってこういうオチもやりそうで怖いんですよね……
こんなことになった日には俺は一体どういう顔をして感想を書けばいいんだ。
警察官大虐殺の時以上に渋い顔をするぞ。

4.ロボットに合気を教える
大穴。
人間以上のパワーを持つロボットに合気を体得させれば勝てる!
なお、犬には負ける。
悔しいだろうが仕方ないんだ。

渋川先生の明日はどうなるのか。
その未来は休載を挟まず来週わかる。
多分。
次回へ続く。