バキ道感想 第60話「独歩vs猛剣」

最新鋭の巨漢、巨鯨がついに敗れた。
「ついに」というか「やっと」って感じもする。
次は最近見せ場のない独歩の出番だ。
コラ画像の素材でないことを見せつけろ!


さて、控え室では金竜山が巨鯨への勝利をとてつもなく大きな一勝と形容する。
試合中はあれだけ大相撲の肩を持つような台詞を並べたくせに……実に調子いい男である。
この一本気のない調子の良さこそが今の金竜山を今の地位まで引き上げたのか?

だが、地下闘技場戦士たち、具体的には刃牙と克巳と渋川先生はまったく聞いていない。
花山と宿禰なんて姿すら見せていない。
宿禰は姿を見せなさすぎて存在感がそろそろヤバいことになっている。
ダイヤモンドを作る男として滑り出しのインパクトはそこそこあったと思うけど何だか扱いが悪い。
主役の時は出ずっぱりだったピクルや武蔵とはエラい違いだ。



刃牙は巨鯨の凄まじい力に驚いたと語る。
……うーむ、こいつが言うとまるでまったく説得力がない。
このツラでド肝抜かれたはないだろう。
幼年編で勇次郎との決戦前に不良軍団がスパーリングパートナーとしてやってきた時のコメントである「ウォームアップどころか殺されたりして」みたいな言葉の軽さを感じますよ。

だが、大相撲が一流武術家に対して食い下がったというまさかの異常事態があったのも事実。
刃牙が驚くのも無理はない。
それでもやっぱり驚愕よりも困惑が強調されてしまうのですが。
そろそろ本部とか猪狩による大相撲の強さの解説が欲しいところだ。

「力人と呼ばれる力士にとっちゃ」「特別でも何でもねぇ――」
「当然の嗜みなのかもしれんぜ」


合気を破る剛力を力士にとっては当たり前かもしれないと渋川先生は語る。
それ、前回も言った!
繰り返し確認ヨシ!
でも、最近は同じことを繰り返すからちょっとテンポが悪いぞ。
あとインタビューですな。

一方試合場では独歩と猛剣が並ぶ。
178cm110kgの独歩と177cm161kgの猛剣だ。
身長には差はないが体重には大きな差がある。
だが、独歩の拳足の破壊力は体重とは無関係の凶器の領域だ。
第1試合同様に体格だけで語れる試合ではないだろう。
その凶器じみた破壊力が合気みたいに唐突に通じなくなると嫌だけど。

それにしても独歩、110kgのままなんですな。
独歩は刃牙道で武蔵に敗北した後、鍛え直したことが示唆されていた。
けれど、体重は増えていないようだ。
最大トーナメントの後、武蔵復活まで、武蔵敗北後と修行エピソードがけっこうあるのが独歩だが、体重は最大トーナメントの時から不動だ。
重くなりすぎないように絞り込んだトレーニングをしているのだろうか。
体重に頼り過ぎない力という点で力士との違いを見せつけるか?

「「相撲博士」と呼ばれるほどの研究家ッッ」「「技師」と称される技量は角界一だッッ」

さて、実況によって両選手のストロングポイントが語られる。
まず猛剣は技量押しだ。
前哨戦でもその技量を見せつけた。
が、あれは対戦相手が勝手に相撲の領域に入ったのが大きい。
打撃戦に徹していたらどうなったのか、どう対処したのかは気になるところだ。
打撃の王様、独歩対策は完璧か?

「野生の虎でさえその拳でッッ」「屠り去ったと云うのですッッ」

対して独歩は数々の試し割りの後に虎殺しまで触れられる。
前科の派手さなら独歩が圧倒している。
やっぱり虎殺しは偉大ですよ。
猛剣も対抗してライガーくらい殺しておくか?

なお、虎殺しのエピソードについては独歩外伝の拳刃で触れられていることが紹介される。
拳刃からは佐部京一郎が輸入されたりと、正史に組み込まれている感がある。
バキ外伝シリーズの中ではもっとも扱いがいい。

それに対してシリーズの走りである花山外伝はこうした設定やエピソードの輸入がなくやや扱いが悪い気がする。
花山の造形も外伝はコメディ寄りだけど、本編だと一貫してシリアスだし。
まぁ、正直花山外伝のクオリティ的に仕方ない気もしますが。
マスター国松の解釈違いは絶対に許さないよ。

なお、拳刃における虎殺しはドリアン戦で触れられた虎殺しとは矛盾する点もある。
拳刃は孤島で胴着を着て虎殺し、本編は闘技場でトランクスを履いて虎殺しだ。
シチュエーションが全然違っている。
とはいえ2回やった可能性もあるわけですが。
孤島での虎殺しは独歩の求道心から行為で、地下闘技場での虎殺しは興行としての行為と解釈できる。

ともあれ、虎殺しvs技師の戦いである。
しかし、独歩は技量も高い。駆け引きにも長けている。
なので、技vs技の試合になる可能性も十分にある。
猛剣も密かに動物殺しエピソードを持ち出してそこで競う可能性もあるけど。
例えばトリケラトプスのクローンを殺した前科が語られれば一気に期待感が高まる。
ワクワクを高めるためにもそれくらいはやって欲しいですね。

そして、試合が始まる。
独歩は駆け寄り、猛剣は腰を割って迎え撃つ。
一発でも食らえば大ダメージの独歩の攻撃を待ちで受けるのは危険だ。
とはいえ、バキ世界の相撲はSUMOUに近しいものらしい。
独歩の攻撃に耐えうるかもしれない。
あと最近の独歩は格好悪いところが多いから、あまりいいイメージが浮かばない。
この試合で復権できればよいのですが。

そんなわけで次回へ続く。
前回のおさらいと選手紹介のどちらかがなければファーストヒットくらいは……いや、言うまい。
なお、次週は休載。
そろそろ休載にも慣れた感がありますな。
とりあえず、休載開けにインタビューは避けたいところだ。
……いや、読者が避けようとしてもどうしようもないのですが。