バキ道感想 第61話「至福」



独歩VS猛剣が開幕した。
インタビューや回想は控えめにして欲しいところだ。
あと死刑囚のその後が描かれたREVENGE TOKYOがアニメ化決定!
読み切り分のアニメ化か、あるいは脱獄後も描くのかは不明だ。
濃密な読み切りだっただけに気になるぞい。


さて、今回はまずは格闘技界の最高級ブランド、相撲の特異性を語る!
何回目だよ! もうわかったよ!
頼む、試合をしてくれ……!

ともあれ、歴史が、格が、才能が、財力が違う。
財力は他の格闘技と比べて明確な違いとも言える。 格闘技はトッププレイヤーでさえ専門でやっていけないことが多い。
が、力士は国の援助もあるので現役選手ならば専門でやっていける。
専門でやっていける、つまりは競技に専念できるのは大きな強みだ。 力士たちの強さはこうした環境によって作られたのだろうか。

とはいえ、バキ世界の格闘家たちはその辺の生活力がテーマとなることはないんですけどね。
何せある程度生活が保障されていることが多い。
代表例なんて刃牙だ。企業の御曹司なので生活には困らない。
一方で生活が怪しい格闘家もいる。
ジャックなんて一体どうやって収入を得ているのか不安だ。
「至福……」

さて、独歩は力士と対峙することに涎を垂らすほどの喜びを感じていた。
力士との戦いは考えないようにしていたとかつて言っていたが、内心では戦いたかったようだ。 力士を評価するが故に力士を渇望する。
それが強いんだ星人であった。

しかし、独歩が対戦相手にここまで欲情することは初めてだ。
そんなに力士と戦いたかったのか。
それなら最大トーナメントも本部と入れ替われば良かったのに。
そうすれば本部VS渋川先生の柳と因縁があるカードが生まれるぞ!
まぁ、天内悠辺りに敗北するかもしれないですけどね……
あとリチャード・フィルスに負けたら笑えない。

じっくりと戦うと決めるものの独歩は試合開始の太鼓の音と同時に走り出してしまう。
こと破壊に関しては超一流というか、破壊したがりが独歩だ。
罪なき子供を守るためとはいえ徹底的に人体を破壊した前科もある。
暴力に正義を持たせれば歯止めが利かなくなる好例だ。

そんな独歩の前に力士が現れた。
最高の試し割りである。 暴力を押さえるなという方が無理があるか。
合気の限界を見たかった渋川先生に対して、ただ暴れたいだけの独歩って感じですね。
若い分、独歩の方がヤンチャだ。

独歩は猛剣の射程に入ると同時にぶちかましを放つ。
博士と呼ばれるテクニシャンでも初手は力。
小細工なしの真っ向勝負だ。
だが、ぶちかましを正拳突きで迎え撃つ!
猛剣は額から血を流しながらのけぞる。
凶器同然に鍛え上げられた拳と力士の全身の激突は、人間凶器独歩に分があった。
単純な破壊力なら独歩の方が上だ。
だが、独歩の殺生本能は収まることを知らない。
さらに正拳突きの連打だ!
5発の正拳突きを打ち込んだ。
本部曰くマグナムみたいな正拳突きであり、克巳曰く特別性の正拳突きだ。
勇次郎は堪えたもののドリアンの胸骨は粉砕されている。
この正拳の連打を受けて猛剣は出血する。
いきなりの大ダメージだ。
だが、人間凶器は容赦しない。
さらに得意の前蹴りでボディを打ち抜く。 つま先を立てた蹴られた場所が急所になる前蹴り、足先蹴りである。
これを受けて猛剣の表情が動揺に染まる。 明らかに効いている。観客たちも沸き上がる。

さらに独歩はハイキックをクリーンヒットさせる。
正拳突き連打、前蹴り、ハイキックと必殺のオンパレードだ。 どれか一つでも十分なダメージなのに贅沢にも連打している。
例えるなら眼鏡、巨乳、幼馴染みって感じの盛りまくりである。

限界を試したかった渋川先生は合気や巨鯨を試すような行動が目立ったが、とにかく暴れたい独歩は徹底的に大暴れだ。
ここ数年間、ずっといいところがなかった反動だろうか。 猛剣得意の技を使わせない猛ラッシュであった。

だが、猛剣も伊達ではない。
独歩の猛攻を受けながらも意識は保っており、ハイキックを受けながらも足首を掴んだ
頭の高さまで上げた足を掴むのは相撲の教科書にはない。
相撲の技術を応用してこの想定外に対応するのか?

独歩にとってハイキックはけっこう縁起が悪い技である。 何せドリアンにハイキックを当てた直後に左手を切断されている。
その後にドリアンとの再戦でもハイキックを命中させたものの全然通じていなかった。
演技の悪さから手痛い反撃を受けてしまうのか。
あるいはこのまま猛剣は墜ちるのか。
あと宿禰さん、全然出てこないけど何やってんですか。
次回へ続く。