バキ道感想 第63話「まるで刃物」

バキ世界において耳を削ぎ落とした人間は強烈な反撃に遭っている。
加藤はドリアンに殺されかけ、ジャックもピクルにアゴの骨をぐしゃぐしゃにされた。
心臓を止められたり手を斬られたり顔面爆破されたりコラ素材になったりと波乱の人生を歩んでいる独歩のこれからは如何に。
また、今日からアニメバキの擂台賽編も始まる!
死刑囚編は途中で感想を忘れちゃったけど、今回は最後まで書くぞ! 頑張る!


さて、まずは実況は独歩の拳足を刃と讃える。
まともな出番が失われて久しい独歩だが、その切れ味は健在であった。
合気を破られまくった渋川先生と比べると、しっかりと強みを主張していて扱いが若干がいい気がする。
渋川先生も範馬刃牙と刃牙道通していいところはなかったんですけどね……

「関取…」
「まだ闘るよな…?」


「ハハ…なんでそんな質問を…」「止める理由が見つからん」

喋った!? 猛剣が喋った!?
これが初めての台詞ですよ、猛剣。
まともに喋っている力士はほとんどいないから喋っただけでも驚きだ。
それでいいのか、力士。

普通、耳が削ぎ落とされれば萎える。怖じる。
だが、猛剣の闘争心は健在であった。
耳が落とされた程度は止める理由にはならない。
この人はやっぱり暗黒闇相撲出身ではなかろうか。
この異常とも言える精神性は表舞台で培われるものではない。
現に白目ですよ、猛剣。
いっそのこと、統合格闘家の首をへし折っていたら恐ろしさが伝わったのに。

独歩も独歩で当然勝負を続行するかのような物言いである。
さすがは切れた手首で殴った男だ。暴力世界に生きている。
独歩としては人の身体の部位が削ぎ落とされるのは当たり前のことなのですな。
通り魔に使ってはならない技を連発した時は心底嬉しかったんだろうな。

ともあれ、試合は再開はじまる。
独歩が前に出たタイミングで猛剣が突っ込んでくる。
ここまでは同時に突っ込んだ結果、猛剣がやられる展開が続いている。
だが、今回は猛剣の方が早い。先手を取った形だ。

猛剣は怒涛の突っ張りの連発を放つ。
これぞリアル百烈張り手である。
だが、その全てが独歩に捌かれる。
さすがは受けにも優れたベテラン。見事な防御であった。

かつて独歩は本部の打撃の全てが金竜山に捌かれた時にこう言っている。
「そこらへんの空手家の打撃なんぞあの前捌きで全部打ち落とされそうだな」と。
今回は独歩が力士の打撃の全てを打ち落とした。
全ての打撃を見切ったと豪語しておきながら初手から思いっきり張り手を喰らった本部に対する意趣返しですね。
……いや、本部さん。そろそろ解説して?

だが、突っ張りは囮。
ぶちかましで独歩を柵まで吹っ飛ばす。
突っ張りの間合いでのぶちかましは加速がほとんど乗らず伴って体重も乗らなそうだが、独歩を柵まで吹っ飛ばす威力を見せている。
地味に猛剣が技を見せた瞬間であった。
猛剣は組み合ってからの技だけでなく、打撃においても技を使うのだ。

柵に叩き付けられた独歩は胸にさらなるぶちかましを受ける。
樫の木で作られた柵が折れるほどの一撃だ。
柵へし折りはジャックの得意技である。
猛剣のパワーはジャック並み!
残念ながら今のジャックってそれくらいの評価ですよね……

そこからさらに突っ張りを顔面に一発、アゴに一発、頬に一発と三連打で追撃する。
克巳も効いたと見る連撃を受けて独歩は倒れる。
倒れた独歩に猛剣は……何もしない。腰を割るだけだった。
ダウンした相手には金竜山だって四股でトドメを刺したぞ?
曰く横になった相手は決着した相手なので、それ以上の勝ち方を知らないとのことだ。
耳を削ぎ落とされても平気な一方で、ダウンした相手に追撃をしないと光と闇の比率がよくわからん奴だな、お前は。

この様子見を受けて独歩は何事もなく立ち上がる。
冷や汗さえ流していないノーダメージっぷりだ。
三戦か? もしかして三戦か?
でも、三戦を使ってもリチャード・フィルスのパンチにはダメージを受けてたな。
元よりタフネスには定評のあった独歩だがさらに鍛えられているように思える。
野菜だけギョウザをどれだけ食べたんだ?

ともあれ、独歩は情けをかけられた形である。
いや、ノーダメージだったから仕掛けられても反撃できたか?
独歩の心中はわからない。
ともあれ、これが独歩の闘争心に火を点けたのだった。

「空手にだってあるンだぜ」「その名も「四股立ち」だ」

独歩は猛剣とまったく同じく腰を割る。
空手の構え、四股立ちであった。
立ち技で決着を付ける気だ。
どうやら徹底的に相撲の土俵で戦う気のようだ。
でも、危なくなったら渋川先生みたいにあかん技を使い始めるんじゃないか?

「助かる」「まだ開けてない「引き出し」がある」

相撲ルールでの挑まれた勝負を猛剣は笑って受ける。
猛剣は統合格闘家の腕を破壊したような極め技はまだ見せていない。
打撃では独歩に決定的なアドバンテージを取れないことは証明された。
猛剣の狙いは極め技による破壊か?

対して独歩に何か狙いはあるのだろうか。
立ち技で圧倒できる自信があるのか、相撲にはない引き出しがあるのか。
この人、ドイルと殴り合いしようと言った直後に廻し受けを使った。
まだ全然油断できない。
まともにやり合うと見せていきなりカニばさみを狙ったりして。

とりあえず、猛剣の耳は落ちたが勢いは落ちなかった。
落ちた耳は衝撃映像だったけど、あまり意味がなかったですな。
それならと独歩はどんどんと猛剣の肉体を削ぎ落としていったりして。
試合が終わった時に両の耳が残っていれば僥倖と知れ。
猛剣も暗黒闇相撲の本能を覚醒させて先に独歩の骨を折るか。
これは肉を斬るか、骨を折るかの戦いかもしれない。
次回へ続く。
次回は休載ですね。今回はけっこう掲載したのでそこまで休載のストレスはないかも……