アニメバキ大擂台賽編 第7話「海皇」

本誌では力士と、アニメでは中国武術家と戦う!
嘘みたいですけどアニメの内容って17年前なんですよね……
というわけで、1話丸ごとどころか2話目に持ち越すほどの長さの勇次郎VS郭海皇が始まる。
バキにおける最大の決戦ですからね。納得の厚遇である。


日本チーム3勝! 中国チーム1勝!
既に中国チームの敗北が確定してしまったのだった。
って、普通に勝ち星の数で競うのか。
その辺を脇に置いて試合を進めていたのが凄まじい。

中国チームの敗因は何か。
まぁ、郭春成と範海王ですな。
特に範海王は押さえとして活躍するかと思いきや何の良いところもなく死んだ。
あと勇次郎を少しくらいは消耗させると思われたが、いいところなしでやられた劉海王も遠因かも。
こりゃ郭海皇も神心会に秘術の伝授に行こうってもんですよ。

ともあれ、中国チームの敗北が確定し観客たちは涙を流す。
何か相当に入れ込んでいますね。
こんな状況なのに救いがたくとか煽る実況の人はどうかと思う。
古谷徹に喋らせておけよ、そこは。
原作だと地の文で言っていたのに……

そんな観客たちを盛り上げるのはまさかの勇次郎だった。
全勝宣言が破られても、チームの負けが確定しても、中国武術の威信は地に落ちない。
何故なら郭海皇という中国拳法そのものだからである。
逆に言えば中国拳法そのものの郭海皇を倒せば俺最強ってことですな。
相手を持ち上げつつも自分の評価を高めることも忘れない高度な演説である。
何か褒めてるのか褒めてないのかよくわからん刃牙の話術とはエラい違いだ。

試合開始の前に勇次郎は郭海皇に問いかける。
それは強くなるために何を捨てたのかだった。
勇次郎からこういうことを聞くのは珍しい。
捨てるなんて弱者の選択と断じて切り捨てそうなんですけどね。
誇りのために強さを捨てることになったアライ父を尊敬したりと、勇次郎の価値観は一筋縄ではいかないのだ。

郭海皇はかつては筋肉最強筋肉一番主義だったが、理合に負けたことでその価値観を捨てて全てを一からやり直した。
その努力が結実したのが90歳を越えてからなのだが、それまでに目立った結果は出ていなかったのだろう。
結果が出るのかわからない修行に40年費やしたのは苦痛以外の何でもない。
それでも修行に専心し続けた執念と努力こそが郭海皇の強さに違いない。
けっこうせっかちな勇次郎には無理な行為ですな。

この話を聞いて勇次郎は笑う。
100年に渡って積み重ねた努力を打ち砕いた時の味わいは100年物ワインを越える!みたいに考えていそうだ。
勇次郎にとっての敬意は暴力と同義ですからね。
郭海皇にとっての暴力は制裁って感じだ。サムワンとか。

郭海皇は勇次郎の打撃を受けてもノーダメージでやり過ごす。
高級技消力シャオリーだ!
烈でさえ真似るには若すぎると言わしめるほどの高等技術である。
理論だけ存在した技を郭海皇が実戦で完成させたのだろう。
まぁ、その消力を後々烈は体得するのですが。
あれは青竜刀を前に死ぬ気になったから体得できたのか?

その郭海皇の消力を勇次郎は髪の毛を抜いた時の硬直を利用して易々と破る。
その気になれば天内悠の時のように髪を引っ張って郭海皇を投げつけて敗れそうだ。
いや、それならそれで張力に消力を働かせるか?
ともあれ、髪の毛一本だけの力は消力できないのだった。

初見でしか通じそうにない破り方だが、勇次郎は軽く拳を合わせる程度だった。
高級技を小技で破れると証明しただけでこれで勝つ気がないのだ。
中国拳法をコケにしたいという狙いは達成していますな。



精神的に優位に立ったかと思われた勇次郎だが、郭海皇の反撃のパンチを必死にかわして冷や汗を流す。
連載史上でも極めて珍しい勇次郎のマジ焦りである。
これよりも前に焦ったのは紅葉とドアノブで力比べをした時……
いや、忘れよう。忘れておこう。

弛緩と緊張の振り幅が打撃の要。
ならば究極の脱力から繰り出されるパンチは壁にクレーターを作ることができる!
振り幅が大事なのはわかるけれど、それなら緊張の部分も相当頑張らないとダメだと思うのですが……
0と1の間には無限の数字が存在するってことか?
もっとも、この理論は後にゴキブリダッシュに用いられる。
何やかんやで脱力の大事さは勇次郎も認めるほどなので、郭海皇の理論は間違っていないのだ。

攻めの消力に対して勇次郎は守りの消力をラーニングすることで無力化する。
とはいえ、勇次郎は結局攻めの消力を用いていない。烈も使っていない。
何だかんだで攻めの消力に関しては郭海皇のオリジナルということかも。
勇次郎の場合はどうせ殴るなら力一杯殴りたいから、性格的に攻めの消力は無理なのかも。

というわけで、勇次郎の性格全開の力みまくったパンチを見せつける。
その破壊力は攻めの消力と互角、いや、それ以上だ!
こうして小手調べは終わって本格的な力と技の激突へと移るというところで次回へ続く。
いいところで切りますな。
まぁ、Netflixならいきなり全話見れますけどねぇ!