アケコンのレバーの話



機動戦士ガンダムエクストリームバーサスマキシブーストON(長い)発売!
そのマキオンをプレイするに当たってのアケコンのレバーの話となります。


・アケコン遍歴 さて、小生、生粋のアケコンプレイヤーではありません。
今年の1月に使い始めたばかりです(その時の記事)。
正確には連合VSザフトの頃はゲーセンでやっていたのでアケコンでプレイしていたのですが、ガンダムVSガンダムからは完全な家庭用勢。
ガンダムVSガンダムの家庭用版はPSPで出たのでアケコンなんて使えなかったのでPSPで必死に操作をした。
格闘CSを溜める時は人差し指で△ボタンを押したりしました。何だそれ。

で、PSP時代にコントローラーの操作が染みついた。染みついてしまった。
故にPS3にエクバ無印が出た時には……アケコンの使い方など忘れてしまった……
あれだけゲーセンで連ザをやったのに……
あ、いや、言うほどやっていなかったような……?
少なくとも連ザ2は卒論の時期と重なったこともあって、全然対戦しなかったし……

というわけで、アケコン歴が全然なので上手く操作できないわけですよ。
けっこう練習したと思うけど全然だった。
そんな中でマキオンが発売されてしまった。
ぐぬぅうううううううう!
アケコンデビューするつもりだったのにぃいいいい!


・アケコンの悩み まず、アケコンを使う上で最大の悩みはレバー。
エクバシリーズはとかく上下左右の正確な入力が求められる。
特に下格(レバーを後ろに入れながら格闘)は判定がシビア。
何せきっちり下に入れる必要がある。
右や左が混ざって斜めになると横格に化けてしまう。

下格にはカウンター技を初めとした特徴的な格闘(中には射撃もあり。格闘とは)が当てはめられているのだけど、それが横格に化けるとまぁ大変。
例えばカウンターを出したいのに横格なんて出たら、格闘で迫ってくる相手に殴りかかることに。
当然、潰されて死ぬ。死んだ。
というわけで、レバーの誤操作による暴発が悩みの種だった。
ハッキリ言って半年練習しても克服できなかった。暴発しまくった。
この暴発を克服するに当たっての遍歴を書いていきまーす(本題)


・克服の方法 まず、実際の順序は前後しますがレバーそのものが悪いという発想に至りました。



頭文字Dにはセッティングの前にテクニックでどうにかする意気込みがいいという台詞がありましたがうるせー知るか道具が悪い
これが強機体厨の思考である。
テクニックを疑う前に機体を疑え。
いや、それは誇張した。わりと自省はしています。ホントダヨ。

さて、昨今のアケコンの特徴は何と言ってもその拡張性。
レバーやボタンを任意の製品に入れ替えることができる。
それこそゲーセンの筐体に備え付けられた物にも交換可能。
ちょうどよくこうしたレバーやボタンはパーツ単位で販売されている。
ありがとう、三和電子(レバーやボタンの最大手)。

というわけで、レバー暴発癖矯正のためにいろいろとレバーやボタンを買いました。
いろいろとレバーに触れたのでそのレビューとか。


・HAYABUSA静音レバー まず、私がいただいたRAPV HAYABUSA SILENTに備え付けられていたレバー。
アケコンと言えばRAP。RAPと言えばHAYABUSAレバー。
そういう意味では一番普及していると言えなくもないかも。

これから他のレバーに入れ替えたわけだけど……
結論から言うと斜め方向の暴発が少ないエクバ向きのレバーでした。
ぶっちゃけると出発点がゴール地点に近かったです。何てことだ。

このHAYABUSAレバーの特徴としては斜めが入りにくいことです。
これに関してはよく言われている……というよりも、開発者インタビューで言及されています(4gamerの記事)。
意図的にこうした味付けにしているようで、静音レバーも細かい違いはあっても同じ性格になっていると思います。

この斜めが入りにくいということは逆に言えば上下左右の入力がしやすいということにも繋がるわけで。
実際、暴発しにくくて使いやすかったです。
ま、暴発するんですけどね(台無し)
しょうがないだろ、アケコン赤ちゃんなんだから……

加えるならこのHAYABUSAレバーは入力がけっこう固め
私が使った静音でもふにゃっとした感覚はなく、なかなかにハードな質感である。
その点でもけっこう好みでした。
というのも、私はセイミツレバー(固めで上下左右の正確さに定評がある)が好きでしてね……
本家本元のセイミツレバーほどの固さはないとはいえ、なかなかそれに近いものがある。

じゃあ、セイミツレバーを使えとなるかもしれませんが……
あれ、メッチャうるさいんですよ。
静音性を確保したいので最初から度外視していました。
南無。

というわけで、このHAYABUSA静音レバー。
上下左右の入力は正確だし、静かだし、固いしで普通に文句の付けようがなかったです。
静音レバーはそのクオリティがよく騒がれますが、そこに関しては大きな不満も感じませんでした。
普通に良品だと思いました。
ま、暴発するんですけどね(2回目)

というわけで、以下のレバーに望みを託すことにしました。


・三和レバー 現在、ゲーセンで採用されているレバーと言えば三和。
事実、エクバにおいても三和レバーが採用されている。
じゃあ、三和レバーを使えばゲーセン気分を味わえるのでは……?
私は形から入るタイプなのだ。
まぁ、ゲーセンでエクバをやる時にレバーを使いたい!というのがアケコンを手にした理由ですからね。
そういう意味では正しいと言えなくもない。

さて、この三和レバー。
よく言われるのは柔らかいということ。
柔らかい故に格ゲーの操作に向いていると評判。
たしかに柔らかい。HAYABUSAレバーと比べると固さがない。
結果、斜め入力がしやすい。格ゲーのコマンド入力を円滑に行えるわけである。

こう書くといいことばかりに見えて……実際のところ、けっこう厄介でして。
斜め入力がしやすいということは斜め入力が暴発しやすいということになるわけでして、それはもう暴発しまくりました。
ええ、はい。
ゲーセンでエクバをやっているプレイヤーはこのレバーで正確に入力しているのか……すげえな……

というわけで、まぁ、ぶっちゃけ合いませんでした。
暴発しまくってアバババとなる。
アーケードの環境そのままを目指すならこれだけど、さすがに暴発しまくって思うように動かせないようなら論外。
はい、道具が悪い! 俺の腕が悪いんじゃない!
いや、お前の腕だよ……
三和レバーの後にHAYABUSAレバーを使うと暴発しなくてビックリですよ。
ま、暴発するんですけどね(2回目)

ついでに音の方は静音仕様じゃないのでカチカチとけっこう鳴る。
とはいえ、セイミツレバーの音の大きさと比べると幾分マシ。
まぁ、それも比較の問題なのでHAYABUSA静音レバーとは比較にならないうるささ。
そもそもを言えばアケコン自体が静音にしようがまぁうるさいんですけどね……

ここまで書くと悪いところばかりに思えますが……さすが三和だけあって質感は非常に良好。
慣れれば普通に動かせるようになるかと。
また、柔らかいとは言いますがふにゃふにゃしているわけではなく、操作に引っかかる部分のないいい意味での柔らかさです。
ポテンシャルは触れたレバーの中で一番だと思いました。
まぁ、それでもうるさい(のと暴発する)ので実用には至りませんでしたが……


・三和静音レバー 実を言うと三和(通常)レバーよりも先に買っています。
後述の8角ガイドで触れた事情から三和レバーも買った形となります。

こちらは三和レバーの静音仕様。
カチカチとした音が鳴らないので静か。
その上で三和レバーに質感を近付けており、けっこう評判のいいレバー。
これなら俺の暴発癖を解消してくれる。
そう考えていた時期が俺にもありました。

この三和静音レバー、通常レバーよりもさらに柔らかい。
その感触は……ぶっちゃけるとふにゃっとしている。
つまり、斜めが暴発しまくる。 これはかなりキツいレベルでけっこう練習したのですが克服できず。
まぁ、そもそものアケコン経験値が低いので暴発するのでしょうが。
なので、静音目当てなら三和静音レバーよりもHAYABUSA静音レバーの方がエクバ向けかなと。

さて、ここまでに買ったレバーはこの3つ。
この中ではHAYABUSA静音レバーが一番暴発が少なかったけど、それでもどこかで暴発してしまう。
オワタ……もう無理……
そう考えていた時期が俺にもありました。
というわけで、以下の製品に手を付けました。


・三和8角ガイド 三和レバーのオプション品。公式アイテムなので安心安全。
これはレバー底部のガイドを八角、オクタゴンに変更するというもの。



備え付けのガイドはこのように四角。HAYABUSAレバー(右)も四角。
これでは真下に入力したつもりでも滑って斜めに入ってしまうのではないか……?
この四角ガイドこそが暴発の原因ではなかろうかと責任転嫁をする。
弱い奴ほど道具のせいにする!



で、8角ガイドはこのように八角のガイド。
このパーツの効能でよく言われるのは斜め入力がしやすくなるというもの。
しかし、私が期待したのはむしろ正確な上下左右の操作
何せ上下左右入力時に引っかけるところがある。
四角ガイドにはそれがないから暴発していたのではないか。
道具が悪い! 道具が良ければいいんだ!
弘法筆を選ばずとは言うけれど、逆に言えば雑魚虫筆を選ぶなんだよ!

で、結論からすると……
ビックリするほど斜めへの暴発がなくなった
散々、ふにゃふにゃで苦しめられた三和静音レバーでも暴発なし。
八角形、畏怖おそるべし!
いや、これはスゴい。八角にしただけで暴発をまったくしなくなった。

そんなこともあってアケコンの操作にストレスを感じなくなった。
対戦もパッドじゃなく普通にアケコンでやるように。
パッドにまだ追いついてはいないけど、不満を感じることはなくなりました。
ありがとう、8角ガイド。
これでゲーセンでエクバをやるのも怖くない。
いや、ゲーセンだと普通の四角ガイドだから暴発しまくるんだろうけど……

なお、この8角ガイド、三和静音レバーには取り付け不可……と公式では書いていた。
ググっても静音レバーと8角ガイドを組み合わせた前例も特に見当たらず。
なので、ダメだった時のために通常レバーもセットで買ったんだけど……
結論からすると普通に使えました。

個人的な操作感の優劣を付けると、
三和通常8角>三和静音8角>(暴発の壁)>HAYABUSA静音>三和通常>三和静音
――と言った感じですね。
HAYABUSA静音を8角ガイドにできれば個人的には最強なのですが、残念ながら存在しないようで。
正確には海外サイトで自作した物があったけれど、まぁ、さすがに敷居が高い。
英語だから商品説明がよくわからないのでいざ注文しても使えない可能性も全然ありますしね。

そんなわけでもし私と同じようにエクバで暴発に困っている人がいたら、8角ガイドオススメ。
440円なのでお手軽。
組み合わせるのに必須な三和レバー自体、2530円と安めなので是非挑戦を。
(なお、静音レバーになるとけっこう高値になる)


・おまけのボタン おまけで三和ボタンも買いました。調子に乗って静音ボタンと通常ボタン。
まず、HAYABUSA静音ボタンについて。
とりあえず、三和ボタンと比べてストロークが浅いのが特徴。
その浅さからあまり押している感じがしなくて好みじゃない感じ。
悪くはないのですが。
静音に関しては特に不満なし。

で、三和ボタンは普通に押しやすいです。
個人的にはHAYABUSAボタンよりもこちらの方が好き。
静音に関しては通常ボタンがパチッという音なら、静音ボタンはポコッという音になる。
音の大きさは大差ないけど高さが大きく変わると感じました。
レバーと違って感触は大差ないので静音でも問題なく使えます。
音の大きさは別とした時の好みとしてはパチッという音が心地良い通常ボタンの方が好き。
あといろいろな色を選べるのも便利。


・現在のアケコンの姿

原型がない。
アルミ天板はエクバで採用されているノワール配置にする社外品に交換しました。
アルミ一色のシンプルな見た目だけどけっこう格好良くて好き……
なんだけど、手を当てている部分が黒く変色しているのが不満。
酸化? それとも単なる汚れ?

ともあれ、ここまで弄ると愛着も沸いてくるというものでして。
アケコンはゲーセンの再現から自分の好みの環境の構築に移ろっているんだなぁと感じます。
こうしてカスタマイズできるのもアケコンの楽しいところですね。
君だけの最強のアケコンを育てろ!


・アケコンとパッドのどちらがエクバに向いているか さて、こうしてアケコンに慣れてかなり普通に動かせるようになってきた。
となれば、アケコンとパッドのどちらがエクバに向いているのか、改めて考えてみたい。
まぁ、相変わらず好きな方を使え、優劣はないというのが答えになりますが。
結局は時間をかけてプレイした方が強くなります。

明確にアケコンの方が楽なのはエピオンのコンボですね。
まぁ、エピオンは使わないので関係ないのですが……
あとアケコンのメリットとしてはメンテナンスが楽かつお手頃価格。
故障したら故障した部品を取り寄せればいいだけだけど、パッドだと丸ごと購入となりますからね。
そして、PS4の純正パッドは高い。ゲームよりも高い。
DS4はメチャクチャ出来はいいと思うけど、本当に高い……

一応、DS4には社外品の部品が販売されているけど……正直、精度がかなり怪しくて純正品のようにはいかない(実証済み)
そこは明確にアケコンが勝っている部分かなぁと。初期投資は高いけど維持費は安い。
とはいえ、パッドにも代えがたい魅力があるのですが。
とりあえず、PSボタンを押すだけで起動できるのは便利。超便利。
まぁ、いろいろを含めて結局は好みの領域ですね。
好きな方を使え! 俺は好きな方を使う!