バキ道感想 第78話「気付けの一発」

マッハ蹴りが力士に炸裂した!
マッハシリーズは花山を討ち、克巳も倒れ、タフネス最強のピクルからもダウンを奪うと輝かしい戦果を誇っている。
これに力士が耐えたら世界観崩壊ですよ。
烈が異世界転生していたと思ったら、現世そのものが異世界になっていたというオチですよ。
○ね、力士!


克巳のマッハ蹴りが完璧な形で獅子丸の顔面にヒットする。
かつてピクルに放った時のように音の波動が広がり観客たちは耳を塞ぐ。
そんなマッハ蹴りだがピクルの時と違って克巳の足が壊れていない。
真マッハシリーズの最大の弱点は空気の壁にぶつかることで拳足が自壊に至ることだが、鞭マッハシリーズになることでその弱点がいつの間にか克服されていた。

鞭マッハシリーズは速度の強化よりもダメージの軽減を念頭に置いているのだろうか。
あるいはそもそも真マッハシリーズは開発から実戦までほとんど時間がなかったから、リスクの軽減や回避に割く時間がなかったのかも。
その後、長時間の試行錯誤によって弱点を克服していたとしてもおかしくはない。
「範馬刃牙」で片腕のオリジナルを開発していた時に真マッハ突きを撃っていたけどその時は問題なかったし、存外ピクル戦の直後には克服出来ていた可能性もある。
……その辺をお聞かせ願いたいんですけど!
リプレイよりも優先して欲しい。

自分へのダメージが減った鞭マッハ蹴りだが、相手へのダメージが減ったわけではない。
獅子丸の魂が飛び出るような描写がされる。
力士のタフネスを以てしても一発で失神であった。
まぁ、そうなりますよね。原型を保てているだけ奇跡的ですよ。
これで決着であった。
最近、妙に試合展開が早いですね。

そう考えていた時期が俺にもありました。
克巳は太ももにローキックを放ち気付けを行った。
確定していた勝利を手放したのだった。
克巳はドイルに勝ちを譲ったり、ピクルに右腕を捧げたりと勝敗にあまり頓着しない一面がある。
そうした克巳の性格が表れた場面であろうか。

このある種の手加減に獅子丸は憤怒する。
格闘貴族だから庶民に気遣われるなど侮辱なのだ!
さらに克巳は獅子丸が美味しすぎると形容する。
何か刃牙が宿ったかのようなナメプだ。
刃牙と仲良くなったから性格が悪くなったのか?
いや、克巳ってけっこう性格が悪いところがあったけど。

獅子丸は怒りの突っ張りラッシュを仕掛ける。
だが、克巳は打撃系の中の打撃系。
涼しい顔でかわして反撃にマッハ蹴りをボディに叩き込む。
マッハシリーズは当てる部位を選ばない。
花山もピクルも克巳自身もボディに受けて大ダメージを受けている。
むしろ、顔面に叩き込むのが例外的だ。
ピクル相手に初めてやったくらいだ。

というわけで、獅子丸は再度失神、最低でもダウンであろう。
かつての強敵たちを地に伏せたのがマッハシリーズだ。
意外と必殺技の価値が低いバキシリーズにおいて、唯一必殺と呼べる破壊力を持っているのだ。
そのため、獅子丸はマッハ蹴りに耐えて克巳の顔面に張り手を命中させた。

………………

………………

………………

え!? マッハ蹴りを受けて反撃した!?



「マッハ効かねぇ!!!」

マッハ蹴りで倒れた獅子丸の夢というわけでもなく、観客が確認するようにマッハ蹴りが効かないと叫ぶ。
マジで!? マジでマッハ蹴り効かないの!? ナンデ!? スモトリナンデ!? アイエエエエエ!!?
スモトリリアリティショックを起こしかねないほどの超展開に小生、困惑するばかりです。

マッハシリーズは花山を討ち、克巳も倒れ、タフネス最強のピクルからもダウンを奪うと輝かしい戦果を誇っている。
これに力士が耐えたら世界観崩壊ですよ。
世界観崩壊したよ!
やっぱり、現世そのものが力士が以上に強い異世界になっていたというオチなのでは……?
そりゃ宿禰がダイヤモンドを作れますよ。

巨鯨に猛剣は力士をあまりにも強く描きすぎたから、鯱鉾は花山にワンパンで倒れると今までのバキシリーズのパワーバランスに沿ったレベルに下方修正された。
と思ったら獅子丸はまさか超上方修正でマッハ蹴りに耐えてしまった。
ピクルだってダウンしたんですよ。
そもそも最初の顔面へのマッハ蹴りでダウンしていないのが不思議なくらいだ。
ピクルだって2連撃とはいえ顔面へのマッハシリーズでダウンを奪われているし。
こりゃ緊急修正パッチを当てて詫び石を配らないといけないくらいの炎上案件ですよ……

反撃の張り手で克巳は人が飛ぶ距離の常識を逸脱した飛距離で飛ぶ。
獅子丸の正体は日本語と相撲を覚えたピクルだったりしません?
そもそも、マッハ蹴りの破裂音が鳴っていないから、マッハ蹴りに見えた普通の蹴りが正解なのかも。
それならこの反撃もありえる! ありえるか?

「これがあるから――――――」
「止められない!」


こんなどうかしている反撃を受けた克巳だが、その表情は満足げだ。
追い詰められると笑ってしまうのが克巳ですな。
ピクルとの一戦で浮き彫りになったけど、勝ち負けよりも自分の力をどこまで出せるかが大事。
それが克巳の価値観なのかも。
マッハ蹴りが効かない相手には笑ってしまうしかないというのもありそう。
何で効かないのん……?

効かない理由としては鞭マッハシリーズは攻撃力と引き換えに自分へのダメージを抑えた自衛型だとか。
そもそも真マッハシリーズはピクル相手を前提としており、一般霊長類には過剰な攻撃力だった。
それなら攻撃力を減らしてでもダメージを減らすのは間違ってはいない。

あるいは獅子丸のふくよかボディでダメージを吸収されたのだろうか。
ほら、ハート様のアレ。
何か烈異世界転生の作画の陸井栄史先生のネタが現実の物となってしまった感がある。
ギャグだと思っていたのにマジでやられると困惑せざるをえないですよ。

「――――――――てか…」
「ヘタすりゃ――――ここで終了おわる…??」


そんな克巳に獅子丸は張り手を放ち克巳は負けを感じる。
獅子丸はマッハ蹴りに耐える異常なフィジカルの持ち主だ。
肉体の才能だけならピクルに匹敵する可能性がある。
あるのが何か嫌だけどある。
その獅子丸の打撃をモロに受ければ克巳と言えど窮地に追い込まれるのは必然か。偶然にして欲しい。

「勝手に……」

だが、この窮地に烈の腕が無意識に動き人差し指一本拳でアゴを貫いた。
無意識の反撃だからか、狙い撃った部位が完璧だったからか、マッハ蹴りにも耐えた獅子丸は一瞬でダウンを奪われる。
克巳は困惑するが窮地を逃れたことには変わりない。
まさかナメプしたら烈が助けてくれたのだった。
烈としては相撲のいる場所など3000年前に通過している!と憤っていたのかもしれない。

マッハ蹴りが通じなかった化け物、獅子丸からダウンを奪った。
相撲ルールならこのまま決着だ。
だが、既にダウン追い打ちありの古代相撲になっているのだから獅子丸は蘇るのか?
コノ肉体ハ使エナイナと言って中からガーゴイルが出てくればマッハ蹴りに耐えたのも納得できる。
いや、ホント、何でマッハ蹴りに耐えたんでしょうね……
刃牙と本部以外はパワーバランスにけっこう厳密なのがバキ世界だと思っていたのですが……
次回へ続く。
だが、次週休載!