刃牙道感想 第53話「武器術」

(観客として)本部参戦!
我々が待ち望んだ本部がここにある。
ぽこじゃか解説しようそうしよう。
本部の第二の人生は始まったばかりだ!


本部のサプライズは置いておいて、武蔵が手裏剣を一刀両断!
観客にとって驚愕に値する神技だが、歓声をあげて盛り上がることはできない。
何せミスれば死ぬ必殺の一撃が何発も続いた。
その緊張感は地下闘技場の試合を幾度も見た観客にとっても耐えがたいものなのだろう。
そして、やはりこの武蔵は本物!
観客たちもその結論に至るのだった。

「納刀しちまいましたね」

納刀した武蔵を見て克巳はそう漏らす。
本部に敬語を使うべきかそうでないのか、克巳の微妙な気持ちが言葉使いに表れている。
まぁ、本部を敬えば負けって感じですよね。
本部の下についていた花田の完成度を見れば明らかだ。
そういえば、花田は何をしているんだ?
アンタ、勇次郎に並ぶ天才だろ?

その武蔵を見た本部の反応はどうか。
冷や汗を流した。
あ、すっごく本部っぽい!
偉そうなことを言った直後に読み間違え、冷や汗を流すのが本部の必殺技だ。
実にクラシックな本部スタイルに我々は興奮を隠せない。
やはり、この男は烈を圧倒するよりへっぽこな姿が似合う。

烈は上着に隠した手裏剣24発を使い切る。
そんなに投げていたのだろうか。
前回、描写された範囲では9発分しか使っていない。2倍以上の差がある。
描写されていないところでぽいぽいぽーいと投げていたのか、あるいは1回ならかわせると豪語した本部に投げていたのか。

手裏剣を使い切った烈は上着を脱ぐ。
普通に脱ぐのではなく素早く屈伸することで脱いだ。
隙を武蔵に突かれないようにするためか。
これでいつもの蛮勇スタイルなのだが、烈は脱いだ上着を手に取る。
そして、ブン回す!
刃物に対して上着を巻き付けるのは常套手段だ。
これで刀対策は完璧……なのか?

だが、烈は(そっち方面では受けだが)基本的に攻めの男である。
振り回した上着で砂をすくいあげ武蔵に投げつける!
地下闘技場の砂はただの砂ではなく歯や爪の固形物が混ざっている。
それは武器ではなくもはや兵器!
……と、ガイアが申しておられました。

砂ならば手裏剣と比べて攻撃範囲に勝る。
かわすのも大変なら手裏剣と違って受けることもできない。
刀で両断することもできない。
破壊力に劣るのだが歯と爪が混ざることで底上げはできる。
上着で遠心力を増すことで手で投げつけるよりも強力になっているだろう。
武蔵の驚異の回避に対して命中率を上げることで対処した。
ガイアのパクりだが相手の強みを正確に捉えた的確な戦法である。
武蔵が切りかかってきても上着で対処できる点でも的確だ。

そんな烈の砂弾を武蔵は顔面でまともに受けてしまう。
さすがにかわせなかった。
これには郭海皇も満足だ。

飛び道具に続いて飛び道具とは武蔵に近付きたくないのだろうか。
独歩が惨敗したことを知っているから、武蔵の戦力を飛び道具で削れるのならそれに越したことはない。
加えて克巳に対して空気弾で目潰ししているように遠距離で相手の戦力を削ぐのは烈の得意戦術である。
中国武術は飛び道具も完備! 本部の機関銃など不要!

砂弾は武蔵に直撃した。
だが、武蔵はシコルスキーとは異なり砂弾を受けてもまったく動じていない。
歯や爪が顔に突き刺さっているのにも関わらずにだ。
武蔵にとって必殺に値しない攻撃は評価する必要もなくかわす必要もないということか。
こうした価値観は刃牙や独歩とのやり取りで垣間見える。

となると、武蔵得意の口先で烈を叩き煽って逆上させるか?
それとも烈がガイアをパクり切って擬態してしまうか?
次回へ続く。


中國四千年が軍隊格闘をパクった!
いや、軍隊格闘など3000年前に通過しているか?
武蔵は多彩な武器術を持つかもしれないが、こと刀においては烈は敵わないのは間違いない。
そして、その差が致死量となって響くのがこの武器ありの戦いだ。
斬り合いは可能な限り避けたい。

なので、遠距離で戦力を削ぐのが烈の第一戦術だろうか。
ちょっと汚いが致し方あるまい。
死刑囚に通じた砂弾が武蔵にどこまで通じるのか……
ここでシコルスキーが出てきて震えたら本部が出てきた時以上に感動してしまいそうだ。

だが、武蔵は動じていない。
矢と比べたら砂など遊技とでも言わんばかりだ。
精神的に優位に立つのが武蔵の必勝パターンだから、とりあえずでも困惑させなければ次の手に困ってしまうところだ。
今のところ一番驚いているのは現代の建造物であるが、試合で驚かせないと意味がない。

さて、ここでビッグマウスを叩くのが本部の仕事である。
是非に何か解説してもらいたいところだ。
冷や汗を流して黙り込んでいる場合じゃないぞ。
試合はせんでいいよ。
いっそのこと守護らなくてもいいや!



刃牙道(5): 少年チャンピオン・コミックス