その場で考えたわけではあまりない



スバルイチさんがアバーのヒロイン、冥王の絵を描いたぞ!
絶対領域を見せつけながらカットリオン。
コイツ、絶対にダメな人だ。
多分、偉そうなポーズをどうやるのかをユキヨ辺りに見せているのでしょう。
ユキヨはあー偉いですねー凄いですねー半端ないですねーと調子を合わせて冥王さん上機嫌。チョロイン。

さらにプバアバ没画集まで!
そこで私も知らなかったリンネが出てきました。
誰ぞこいつ? 2Pカラー? 妹?

さて、裏設定的にはリンネには妹がいます。
そんなわけでここからは裏設定の話。
リンネが生まれた家系、エリンツェル家は禁忌とされている屍霊魔術を研究しており、それを用いて時の権力者に提供することで財を成していた。
(屍霊魔術の使い道としては死体を操作することでアリバイの揉み消しなど主に殺人事件の隠蔽である)
当然、このことは公表されておらず表向きには医療関係の魔術の研究を生業としているとされていた。
魔術研究者として有能であったリンネの母は、その力量を目当てとされエリンツェル家に嫁いだ。
それは結婚というよりも就職に近く、配偶者となるリンネの父とはいい関係ではなかったのであった。

そのため、エリンツェル家の実態を知ったのも嫁いだ後である。
常人なら反発しかねないところだが、リンネ母は魔術の研究のためなら多少の善悪を無視する人格だとリサーチ済みであり、屍霊魔術という格好の研究材料を前に喜びはすれどその境遇に怒りを覚えることはなかった。
こうしてリンネ母は有能な研究者としてエリンツェル家に仕えることとなるのだった。

また、それと並行してリンネ母は2児を儲ける。
魔術の才能は遺伝的な部分が大きく、魔術を生業とする家系であるエリンツェル家は有能な跡継ぎを生み出すに有能な魔術師と交配する必要があった。
リンネ母は研究者としてだけでなく肌馬としての価値を見入られて嫁いだのであった。
子を産むこともリンネ母は義務感からによるものであり、産まれた子に対してもさほど愛情もなかった。

さて、それから数年。
リンネ母とリンネ父の間にはじょじょにすれ違いが生じるようになる。
それは愛憎などでは決してなく、屍霊魔術に関する考え方の違いだった。
リンネ父は仕事として屍霊魔術と向かい合っており、如何に正確に与えられた仕事を遂行するために屍霊魔術を研究していたのに対し、
リンネ母は屍霊魔術の技術的な可能性に着眼しそこを伸ばしたと願っていた。
仕事を求めるリンネ父と理想を求めるリンネ母。
やがてそのすれ違いが大きくなった結果、リンネ母は研究データを盗みリンネと共に家を出るのであった。
リンネを連れ立ったことにも愛情は一切関係なく、極めて高い魔力を持つリンネを奪うことでエリンツェル家に対して大打撃を与えられると踏んだからであった。

当然、エリンツェル家としては一大事である。
追っ手を差し向けるわけだがリンネ母はそれを予見しており、ヤクザとのコネクションを得ることで追っ手を牽制したのだった。
それだけでは対処できないこともあったが、そこは手練手管な策略でカバー。
リンネ父は魔術師としての能力や技術には優れていたのだが、駆け引きという点ではド素人で力押しばかりだった。
結果、リンネ母に手玉に取られることになるのであった。

そんな逃亡生活を続けていくうちにリンネ母にも心境の変化が起こり、じょじょにリンネのことが愛しくなっていく。
研究を捨てることはなかったがリンネを捨てることもなく、それに伴い研究テーマもじょじょに変わっていった。
そして、辿り着いたのが生前の記憶を伴ったまま、死体を復活させる屍霊魔術であった。
これはいつか自分が死んだ時に抱いていた気持ちをリンネに伝えたかったためである。

リンネ母はリンネの誕生日を迎えた折に大規模な実験に同伴させるのだった。
研究ばかりでリンネに構ってやれず、せめて誕生日くらいは祝いたいと想いながらも、かといって研究を捨てる気もない。
様々な想いが錯綜した結果、研究と誕生日祝いを両立させればいいという安直な発想に至るのだった。
そして、実験は失敗。リンネ母は命を落とすのだった。

なお、この失敗には原因があって、実験場の周囲にリンネ父(が派遣した魔術師)が魔術の生成に干渉する大規模な陣を形成していたためだったり。
本来はモロバレの愚策でありリンネ母が気付かない理由はないのだが、生憎とリンネの誕生日を祝おうと慣れない料理をして余裕がなくこの策略に気付くことがなかった。
結果、暴走。最悪の事態を招くのだった。
これにてリンネ母の物語は終了と相成る。

さて、リンネ父だが遺されたリンネの妹に調教レベルで屍霊魔術を教授するようになる。
しかし、リンネ妹は常人よりは優れているとはいえ、リンネほどの魔力は持っておらず一通りの屍霊魔術は身に付けれど大成するだけの能力は持っていなかった。
そんなリンネ妹に対してリンネ父は厳しく当たり、それに伴い調教は加熱。
最終的には監禁同然の扱いを受けじょじょに性格が歪んでいく。

だが、真紅の白日夢によってリンネ父は落命してしまい、エリンツェル家も没落することになる。
リンネ妹はエリンツェル家から解放されるのだが、もはや真っ当に生きられぬ身のため、行き場を失ってしまう。
結果、地下に潜伏することになるのだが、そこには同じく真っ当に生きられない人ばかり集まっていたのでそれなりに幸せに暮らしていますとさ。
なお、物心着く前にリンネとリンネ母は家を出たため、リンネ姉妹は互いのことを知らない。
これから先、逢うことになるかどうかは誰も知らない。もとい考えていない。

――と、そんな裏設定。
作中ではあまり関係なかったのでバッサリとカットしました。
エンサイクロペディアでリンネ母がアレな人であると触れているくらい。
なお、リンネ妹はプバーに町人として配置してあります。
探してみよう! (白目)