刃牙道感想 第73話「実力」



ネタバレ。また三輪が敗北。
三輪猛丈、週殺されるだけならまだしも、2度も弄られるのだった。
刃牙道で一番扱いが悪いキャラだ。
なお、一番扱いがいいキャラは言うまでもなく本部。


さて、そんな本部だが(前回もネタにしたけど)今週のチャンピオンの付録である地上最強クリアしおりに名を連ねている。
他の面子は刃牙、勇次郎、武蔵、烈、花山である。
この5人と肩を並べるとは本部も出世したものよ……

さらにさらにカラーでも本部だ。
本部がカラーになったのは初めてじゃないか?
そこで「過度すぎる責任感」とか「大誤算…本部以蔵は強かった」とか書かれている。
公式からもそういう見解であった。
ホント、何でよりによって本部なんだろね。



さらにさらにさらにその本部はカラーでは白髪である。
……うん、黒だよな。黒ってイメージだし、グラップラー刃牙時代は黒かったし、完全版だと黒いし。
だが、たしかに刃牙道を読み直してみると白髪が多めだ。
一体、本部に何があったのか。
山ごもりか?

さて、ここで前回一瞬で敗北した三輪だが、そこまでの過程が濃密に描かれる。
要約すると三輪は武蔵大したことねえと嘗めて瞬殺されたのだった。
うーむ、明らかなやられ役だぞ。
今までにないタイプの戦士だと花田くらいには期待したのだが……
要約、まったく期待していなかった。

竹刀がへし折れるくらいの力で叩かれた三輪だった。
頭蓋骨が砕けないだろうかと心配したのだが、出血もなく気絶で済む。
頭以上に背中のダメージの方が大きそうだ。
頭を叩いたのは竹刀の腹だしさほどダメージは大きくないのだろうか。

「よく出来てはいるが………が――――」
「これではなァ………」


恒例の現代の武器へのダメ出しであった。
しかし、どこぞの九段の人斬りの刀は根元から折れたことを考えると、一撃で壊れたものの根元から折れなかった竹刀はなかなか優秀ではなかろうか。
なお、壊れた竹刀は竹製のもののようだ。
竹刀は強度的なメリットからカーボン製のものも普及している。
今回は公式戦以上の試合なので伝統的な竹製の竹刀を用いたのだろうか。

さて、帰る気満々の武蔵だ。
呼び出されて取り引きとか言われて、何をやらされるのかと思えば三輪イジメである。
さすがに武蔵も興が乗らないだろう。
残虐を躊躇わない武蔵だが外道ではないのだ。

「お取り込み中でしたかな」「内海さん」

そこに日本格闘技界の大物かつ妖怪の渋川先生が訪れた。
年齢だけなら郭海皇の半分でインパクトがやや薄れているが、その存在感は変わらず。
そういえば、警察関係者だったので警視庁にいるのも道理だった。
そんな人間が辻斬り紛いの行為をしたのはどうかと思う。
「久々に―――――良い姿を見た」

そんな渋川先生を武蔵は高く評価する。
ただ立っているだけだが、それだけで武蔵には感じられるものがあったのだろう。
武に生きて76年である。
長さで言えば武蔵を上回っている。

渋川先生は武蔵が警備員を圧倒する姿を見て、偽者だと言われたようなものだと感じた。
他の誰よりも武蔵の武に脅威を覚えているし意識しているに違いない。 ここに来るにも数多の幻覚を乗り越えてきたに違いない。

渋川先生としては76歳にして己の真価が試されることになる。
そして、本部は守護るとか言っておいて後手後手すぎる。 そんなこと言って刃牙に勝っている間に接触してしまったよ。
ここに300点のフルアーマー本部が乱入してみるか?
警視庁なので華麗に逮捕されることは想像に難くないが、本部が武蔵級の技量があれば、あるいは。
今試されようとしているのは渋川先生以上に本部かもしれない。
走れ、本部! 守護れ、本部!
次回へ続く。


渋川先生、参戦!
思えば範馬刃牙時代には1度も戦っていない。
辻斬りは、まぁ、除外で。
バキ時代も柳とJr.の2人と戦ったものだが、どちらも本格的なバトルとは言い難い。
渋川先生の活躍と言えばグラップラー刃牙時代に遡ることになる。

それだけに久し振りの出番である。
ここを逃すわけにはいくまい。
パワーとテクニックのバランス型の烈が敗れたなら、テクニック特化の渋川先生の出番なのだ。
とはいえ、技術の方向性が似通っているのが難点か。
まぁ、一番似ているのは本部なので、本部が一番困る。

ここで剣道の天才、三輪に本部が本部流を教えるのはどうか。
三輪の才能と本部流の武器術が兼ね備わった最強キャラの誕生だ!
そういえば、花田も天才扱いされていたか。
その天才の末路は……
本部流は才能を殺す武術かもしれぬ……



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