喧嘩稼業第50話感想



気が付いたら前回から2ヶ月が過ぎていた。
その間に木多先生は足の骨折をしていた。
何故、そこで骨折!


梶原さんが負けて何よりもピンチに陥ったのは板垣組を裏切ったセコンドの澤だった。
どうやって梶原さんを売るかを思案する。
ああ……そんな立場になったのか、梶原さん……
そりゃ卑怯にも毒を使うようなことをしたのだから罰が当たるのは必然か。

そんな梶原さんだがタンとの連絡を取ろうとする。
試合前の十兵衛の思惑を阻止したことで繋がりができたのだろうか。
何を話したのかはわからないし、アンタ日本語以外を話せるのかよという気もするが、梶原さんの忍術は終わっていないのだった。

さて、工藤にぐにょんぐにょんにされた梶原さんだが、ギブスで事なきをえたのだった。
あ、それで大丈夫なんだ。
死ぬほどのダメージを受けたと思ったらけっこう平気だったし、普通に話している。
ゴキブリのしぶとさを持つ男、梶原さん……

そんな梶原さんに工藤のセコンドの吉田がデリンジャーで迫る。
しかし、ここで梶原さんの忍術炸裂。
選手と関係者が暴行を働けば不戦敗となるを発動させ逆に脅すのだった。
さらに負けた側としては不戦敗は関係ないので澤がデリンジャーを構えることで形勢逆転だ。
知略によって脅しを無力化するのだった。

さらに血清代として1億9900万円を要求する厚顔っぷりである。
あ、2億円じゃないんだ。半端に値切りやがって。
そんなわけで血液交換+血清投与を行うのだった。
ワンデイトーナメントなのにけっこうな大療治なのだが大丈夫なのか?
まぁ、血清を打ち込めば何とかなるようなので、工藤に打ち込んだ屍は思った以上に何とかなる類のようだ。
工藤もこれで十兵衛と戦えるし、十兵衛も工藤と戦えるぞ。徳夫に勝てば。

さて、事を済ませた梶原さんは帰るのだった。
帰るのかよ!?
トーナメントで負けたからと帰る人間も珍しい。
梶原さん……負けてなお個性を見せつける男……

そんな梶原さんの策を澤もある程度ではあるが見抜いていた。
板垣組を乗っ取るためにタンを利用すること、2億円は澤を裏切らないようにするためのもの……
負けてからちょっと有能になった澤のことを梶原も認めるのだった。
負けたくせに偉そうだな、コイツ。
少しは悔しがれ。

梶原さんは散々食らわせた卜辻の名を工藤に伝えるように吉田に言った。
何の得もない行為だ。
だが、それは工藤を気に入ったからだった。
だからこそ、板垣組を乗っ取り工藤を雇う!
梶原さんの新たな野望が出来上がった。

何というか、その、……見苦しいっすね。
勝っても負けても死ぬ覚悟で文学と戦った梶原さんはどこへ。
いや、梶原さんらしいけど。
そんなわけで梶原さんは負けたものの盤外戦へと歩み出すのだった。

なお、澤の言動から第2試合の真っ最中らしい。
行方知れずの徳夫だが普通に試合を行っているのだった。
梶原さんにオチがついたところで次回はいよいよ十兵衛VS徳夫か。
もっとも、次週休載!
……隔週連載でもいいので定期的に連載してくれないでしょうか。



喧嘩稼業(4) (ヤンマガKCスペシャル)