刃牙道感想 第104話「何者」

侍と原人が現代に降臨しイメージ上だが火山が噴火する。
いや、実際に噴火しても文句は言わない。
侍と原人が蘇るよりは自然だ。
隕石が落ちて頭に当たったり、地割れに呑み込まれたりしてもいいのよ。
主に本部が。


「あの時わたしは死んだのだ」

その不敵さは非格闘家の中でもトップクラスのペイン博士だが、武蔵のエア斬りによって完全に心を折られていた。
凄まじいところは刃が肉や骨、内臓を切り刻んだ感触をハッキリと感じていたことだった。
それも首が吹っ飛んだイメージの状態でだ。

普通ならそんなことは知覚できない。
だが、エア斬りはそれを可能としている。
ことエア斬りが精神に与えるダメージは実際に斬るよりも大きい。
そりゃ格闘家たちも動揺するというものである。
一方でそのエア斬りを軽く流した勇次郎はさすがということか。

「バルウラァァァァァァァッッッ」

ピクルは叫ぶ。
強敵を前にしてもここまで叫ぶことは珍しい。
それは武蔵に感じる火山やディノニクスの姿を振り切るため!
脅威を前にまずは自分を鼓舞しようということか。
繊細なピクルらしい行為である。
だが、そんな未知の強者を前に恐怖を振り切れるのだろうか。

「振り切った」

あっさり振り切った!
現代の戦士との戦いでメンタルが鍛えられたのか?
そして、放つのは人を数メートルに渡って吹き飛ばす蹴りだ。

武蔵は蹴りを否定している。
対するピクルは蹴りをあまり使わない。
初めて現代の戦士、烈と戦ったは蹴らなかった。
だが、烈との戦いで蹴りを武器として使えると知ったのか、トラックの破壊や克巳に打ち込むようになっている。
刃牙だって蹴った。メッチャ飛んだ。
現代から学んだ一撃がピクルの蹴りなのだ。

ピクルの蹴りは当たれば刃牙だって一撃で倒れる。
刃牙が一撃で倒れるのはいつものことだが。
だが、ピクルの蹴りがいかに上達すれど相手は伝説の侍である。
かわして拳骨でスネを叩く!
って、拳かよ!?
メッチャパンチだ。全然手刀じゃない。

だが、ピクルは足を斬られたような感触を覚え激痛を感じる。
武蔵の攻撃は刀と同等の切れ味があるのか、あるいはエア斬りの応用で精神にダメージを与えているのか、よくわからなくなってきた。
何にせよ斬れれば何でもありか?
武蔵の戦い方は難しすぎる。
そして、できることならその戦い方は烈にもしてあげて欲しかった。

「せいぜいが筋肉にく―――」
「骨は断ててない」
「何者…………………?」


完璧なカウンターだったが、斬れても肉で骨は断てていないようだ。
ピクルのタフネスは刃物にも有効! ……なのか?
実際に斬られないと判断はできないが、実際に斬ると困ったことになる。
武蔵が抱える大きな悩みのひとつであった。

このカウンターによってピクルの脚には一筋の痣が残っている。
拳で叩いてこんな痣が残るのはミステリーだ。
実は武蔵、妖術使いなのか?
イメージを武器とするのならそれは刃牙の眷属だ。

妖術はピクルの弱点属性だから相性は悪いか?
でも、実際にダメージを与えられない以上、ピクルの方が有利か?
古代人の戦いは高度すぎる。

ピクルは構わずアッパーを繰り出す。
ジャックのアゴを粉砕するだけの破壊力を持つ。
武蔵はそれをかわして胴を素手斬撃で一閃する。
こちらもピクルを呻かせるものの、内臓が出る感触がないので効果はいまいちのようだ。
武蔵の見立てがどれだけ正確なのかはわからないが、相変わらずピクルのタフネスは常軌を逸していることだけはわかる。
素手斬撃を幾度受けても痣止まりなのだから打たれ強さは勇次郎以上だ。

「いったい何者………?」
「どれとも似ない」
「こ奴――――」
何者なにと戦って来た!?」


ピクルは現代の戦士たちの誰にも似ない存在だった。
白亜紀生まれ白亜紀育ち現代暮らしですからな。
このタフネスも恐竜によって鍛え上げられたものである。
武蔵から見てもピクルは一味違う存在なのだ。

なお、武蔵が思い出した現代の戦士は勇次郎、烈、渋川先生、独歩、刃牙だ。
独歩が思い出されている!
最近、扱いが悪くてコラージュの材料になってばかりの独歩だけど、ちゃんと思い出してもらえて良かったですね。
あと刃牙も久し振りの登場、おめでとう。
これであと半年は出なくていいな!

「とっとと――――――決着おわらせるか……!!!」

武蔵はピクルに財宝の山を見る。
さらに人々の賞賛付きだ。
一攫千金どころではない価値を感じていた。
賞賛付きなのでピクルの価値は勇次郎以上とも言える。

だからこそ、決着を付ける!
武蔵は以前にもこんな宣言をしたことがあるがその時は長引いた。
今回も同じようなネタ振りなのか?
何よりピクルもバキ世界における最強の一角なのだ。
このままでは終われない。
今こそ白亜紀の意地を見せる時だ! 烈の仇を取れ!
……それって本来は刃牙の仕事なんだけどね。
次回へ続く。


武蔵の素手斬撃はよくわからない。
拳骨でも斬れるみたいだし一体どういう仕組みなんだろうか。
とりあえず、わかることは素手斬撃の切れ味は刀には及ばないまでも匹敵するくらいはある。
それは勇次郎の肉体を斬ったことからも明らかだ。
でも、拳骨で斬れるのは何故か。
今更突っ込むことでもないが物理的におかしくはないか。

というわけで、考えられるのは今の武蔵は刀並みの切れ味を持つ素手斬撃と刀で斬った錯覚を覚えさせるエア斬撃を同時に使っているのではなかろうか。
これによって肉体と精神に同時にダメージを与えることができる!
また、拳骨のような本来斬れない打撃でも、エア斬撃を同時に行うことで斬ったかのようなダメージを与えられるのだ!

勇次郎に素手斬撃をやった段階では完成に至っていなかった。
如何に本物の刀に近付けれど本物には及ばない。
それを完成に近付けたものが今の素手斬撃であり、素手とエアによる複合斬撃、なのかも。
妖術に近い技術体系だ。
闘争において妖術を極めることも大事ということだろうか。
対して本部は忍術を極めました。

さて、ちょっとした小ネタ。
超巨大ワニが見つかったようだ。(情報元
さすがに下水道で発見されたわけではないが、あれくらいの大きさのワニは実在する!
現実がバキ世界、もとい板垣先生に近付いている。
つまり、原人も侍も実在する! ……かも。