刃牙道感想 第111話「殺気」

武蔵とガイアの場外戦が始まる!
試合ではなく戦場でこそガイアの強さは光る。
ならば、今はチャンス! ……のはず。
本部の弟子という汚点が気に掛かるが大丈夫。
本部流は人生の大切な全てのことが詰まっているんだよ。
でも、ほとんどの人がそれに気付かないんだ。


ガイアは武蔵の立っている姿を見て圧倒される。
自衛隊時代に戦場を経験した海外の軍人を迎えていた。
だが、武蔵はその歴戦の勇士以上の迫力を持っている!
軍人より侍なんですな。
高階級の軍人となれば前線よりむしろ銃後での指揮が居場所となるだろうから、個人としての強さは劣るのかも。

それにしてもこの辺のガイアの過去って一体どうなっているんでしょうね。
ガイアが覚醒したのは傭兵時代だ。
そこから日本人の凄腕の傭兵ということで、幼年編の頃には自衛隊にスカウトされたのはわかる。
とはいえ、伝説的な傭兵が自衛隊に入って、さらに今回のエピソードのように海外の軍人に敬礼するような立場になっているというのも意外だ。
もうちょっと傍若無人に振る舞っていたと思うのだが、一応の宮仕えである以上はお上に逆らえないのか。
名前が売れたから安定と安全のために自衛隊に入隊したのだろうか。
何だか師匠よりも年収高そう。

そんなわけでガイアは既に冷や汗ダラダラで圧倒されている。
あ、あれ? アンタ、もうちょっと強そうなキャラじゃなかったっけ?
やはり、本部の弟子という不名誉によってやや弱体化してしまったのかもしれない。
如何に今の本部が強そうで格好良さそうでも本部は本部。
横綱に負ける師匠に学んでいた伝説の傭兵なんて属性がメチャクチャすぎますよ。

だが、ガイアには外伝が存在していた。
あの頃は何でガイア?と思ったものだった。
結局、ピクルとも戦わず、本編での出番もなく、謎のガイア推しだった。
だが、今ならわかる!
本部の弟子という汚点を刻まれながらも、こうして武蔵と戦うという見せ場を得たのだ。
今こそ外伝で見せた超軍人らしさに満ちた戦いをする時なのだ!
トンネルはちょっと刺激が強すぎますがね。

「だが――剣豪武蔵」
「近代の兵士もののふを嘗めるな」


というわけで、現代ならではの戦いを披露しよう。
左手でガイアはナイフを構える!
って、アホか、お前は!

刃物による近接戦はむしろ侍の得意分野であろう。
烈だって刃物を持っての斬り合いはしなかったぞ。
相手の得意分野で戦ってどうする。軍人らしく弱点を攻めい。
本部流の宝具、機関銃と煙玉を使え!

ガイアにはナイフ術の使い手という噂もあった。
結果的にはナイフを用いたのはナイフ使いの人だった。
とはいえ、シコルスキーと対峙した時に見事なナイフ投げを披露したし、ナイフ使いの人にナイフ術を教授したのはガイアの可能性もある。
事実、傭兵時代にナイフで敵兵を殺していた。
ガイアのナイフの熟練度は噂になるだけのものはあるだろう。
とはいえ、相手の得意分野で戦うのはどうかと……

この時に利き腕と思われる右手で構えていない。
腱を切られたのはエア斬りによる錯覚かと思ったが、実際に使えなくなったのだろうか。
素手斬撃を用いた可能性もあるが……
本人同様に捉え所のない戦い方をする武蔵であった。

ここでガイアはナイフに仕込まれたピンに手を掛ける。
これはかつて部下のナイフ使いの人が用いたスペツナズ・ナイフか!
武蔵の得意な刃物による近接戦と見せかけて、戦国時代にはなかった戦術で行くつもりですな。
すまん、本部の弟子だとバカにして。
でも、道具頼りな感じがして印象はあまり良くないな。
いきなり銃を使おうとしたし、何か今のガイアはいつもと違う気が……
ノムラか? 本部の弟子、ノムラなのか?

「突く気がない」

「切る気もなければ放る気もない」

「小刀を模した」「短筒か」

だが、一瞬で看破された!
ガイアの挙動を見切るのはともかくとして、そこからさらに未知の武器の性質を見切るまで至っている。
これは地味に凄まじい能力である。
現代の戦い方を学んだのは伊達ではないか。

これにはガイアの冷や汗はさらに加速するばかりだ。
だが、責められまい。
現代ならではの武器をあっさりと看破されればそりゃあ困る。
刃牙をして最初に使われていれば食らっていたようだし。

「気付いたときには――」
「もう遅い!!」


だが、この武器は現代産。
看破したとはいえ見切ることは不可能!
というわけで発射だ。
遠慮なく殺す気ですな。これも守護道なのだ。

だが、武蔵は簡単にキャッチする。
射程5m、時速60kmのナイフをあっさりと!
解説しながら驚愕したことに本部流の血を一番強く感じた。
単純な射程、速度ならば烈の手裏剣の方が上だろうが、こちらは実質的に奇襲である。
対処のしにくさは上だろう。

武蔵はかつて刃牙のジャブを見切った言葉通りに防いでみせた。
来るとわかっていれば避けられるのが兵法家なのだ。
ならば、奇襲できなかった時点でこのナイフの価値は大きく下がっている。

「見してみ…?」

と、ここでスペツナズ・ナイフを見せろと言い出す武蔵だった。
相変わらず現代の武器には興味津々ですな。
現代の格闘技以上に興味がありそうなのは、武器戦が本業だからか。
これにはガイアも普通に突っ込みを入れてしまう。

当然、ガイアはナイフを渡そうとしない。
そこでエア斬りで一刀両断!
武蔵的には勝負ありである。
これでガイアは一蹴されてしまうのか?
アンタ、けっこうな強者のはずだし活躍には期待したかったのだが……
次回へ続く。


ガイア、全然ダメ!
やっぱり、本部の弟子という不名誉がいけないか。
本部の弟子と言えばアレですよ。
ふしゅるの人に、花田に、加藤に、末堂ですよ。
どいつもこいつもまともな勝ち星がない。

まぁ、師匠の本部は過去はさておき、今の強さは疑いようもない。
なのに、弟子がいまいちというのは教え方が今ひとつなのだろうか。
本部は毎日道場に訪れてもワクワクしていると言っている。
それだけのモチベーションを武術に向けているし、それこそが本部の強さを支えているのだろう。

だが、これを弟子に求めるのは難しいし学ばせるのも難しい。
ガイアも本部流の技術だけを教わって、さらに踏み込んだ領域には入らなかったのかもしれない。
……本部流を学んだから弱くなったとかそういう可能性もあるけど。

武蔵はスペツナズ・ナイフを看破した。
相手の次の動きを見切る能力だけでなく、そこから相手の武器の性質を見切る能力は極めて強力だ。
しかし、武蔵の見立て通りの短筒、つまりは銃なら危なかったのでは。
いくら武蔵でも弾丸をかわすことはできるだろうが受け止めることはできまい。
スペツナズ・ナイフの速度が掴めるほどだという保証はなかったわけだし、けっこう博打だったりして。

ドイルの武器の数々も武蔵の手にかかれば見切られるのだろうか。
それともさすがに体内に内臓した武器にブレストファイヤーは見切れないのか。
友情を感じた烈を殺されたことだしドイルも復帰してみては如何か。
そう、本部の弟子として!
本部の弟子という冠を付けるだけで強さが数ランク下がる感じがしますな。
今本部がやるべきことは花田に加藤に末堂を破門することかも……