刃牙道感想 第118話「角」

ピクルが刀を拾った!
今すぐ折るんだ! 折ろう!
さすれば本部に守護ってもらわなくても済むぞ!
そうなると今度は武蔵の安否が気になるが、まぁ、ピクルさん、これであまり人を食っていないし何とかなるでしょ……


ピクルが刀を手にした。
その前にけっこうな勢いで出血している。
刀を正面から受けてさすがに無傷では済まなかった。
やはり、折っておくべきでは……

ピクルにとって日本刀は未知の存在だ。
まぁ、かつてはドスを折っていたけど、あれは花山の存在の方が大きかったから忘れたに違いない。
その金重の刃に指で触れて斬れることを知る。
太古を生き抜いたピクルの皮膚と言えど、触れただけで切り裂くのが金重であった。
よく真っ二つにならなかったな……

ヂャドッ

その金重をピクルが振った!
素人故に力任せに振っただけである。
刀の使い方を理解する辺り、ピクルはおバカだけど無能ではないことがわかる。
剣持武から服を奪い取った過去は伊達ではない。

(剣が……見えない…………ッッ)

このピクルのフルスウィングに刃牙はすかさず驚愕!
ここは加藤と末堂に驚かせて本部に解説させろ!
驚くのもアンタ野役割だけど、せっかくの加藤と末堂に仕事させてやれ。
くそう、半端なところで空気を読めない男だ。

ともあれ、ピクルの剣は刃牙でさえ視認できないほどのものであった。
刃牙が目の前に立っていたら真っ二つになっていたところだ。
これによって金重は地面に埋まるほどに切り裂く。
原始の膂力と戦国の刀の融合の結果、凄まじい破壊力を生み出した。
なお、現代が介入する余地は存在しない模様。

それだけの力で叩き付けても金重は折れない。
折れることに期待したのだが、武蔵の愛刀だけあって耐久値も相当に高いようだ。
また、埋まって取り出せないことになっても良かったが、ちゃんと取り出せた。
まだ地下闘技場に凶器は存在したままである。
本部が対戦車ライフルで金重を破壊してくれれば……あるいは……

そうしていると武蔵がいつの間にか立っていた。
けっこう平気そうですな。
ちょっと餓えすぎたかもしれない。
でも、金重がどんなものかを試す余裕はあるから、それなりに余裕だったりして。

「兜を両断する我が剣を」
「骨で喰い止め筋肉で挟み掴んだ」


ここで前回の金重を食い止めた真相が判明する。
骨で受け止め筋肉で挟む!
どうやら筋肉で挟む必要があるようだ。
つまりは奇跡のタイミングであった。さすがの野性と言うべきか。
逆に言えば挟めなければ斬れるということか。

「剣が手から離れた」「それにも気付かぬほどの衝撃」
「倒れ伏し待つも次の一手はなし………」
「それもそのはず」
「ぴくるは剣士となっていた」


わりかし平然としていると思えばまた擬態だったようだ。
武蔵の擬態は烈を手玉に取るほどである。
それ故にピクルも擬態だと看破できなかったようだ。
でも、本気で気絶していて、その言い訳に擬態を使っているのかも。

「つまらん」

金重を手にしたピクルを武蔵はつまらんと評した。
まぁ、原人が武器を持っても面白くないですからな。
原人と言えば全裸!
本部と言えば解説!
バキと言えば素手!
そんな感じに本道から外れるのはあまり良くないのだ。

「圧が消えたわ…………」

ピクルは金重で武蔵に襲いかかる。
完全に殺す気である。
食うか食われるかのシビアな世界に生きてきただけあり、使えるものは使うということか。
それならやはり最後に技術でトドメを刺された刃牙は負けでいいのではないでしょうか。

そのピクルを圧が消えたと武蔵は見た。
ここで板垣先生のエピソードが語られる。
ある高名な空手家曰く、刃物を持った相手は刃物しか使わないから危険ではない!
その空手家、発狂寸前まで追い込む鍛錬の人じゃなイカ?

ともあれ、武器を持てば武器にこだわってしまうから危険ではない。
板垣作品ではよく語られることである。
柳も武器にこだわってしまったから本部に負けただろうし、餓狼伝の鞍馬も武器を持ったが故に丹波に完敗している。
武器を使うことにも鍛錬が必要なのだ。
そう、本部のように!

というわけで武蔵は襲いかかるピクルの目に素手斬撃でカウンターをする。
完璧なタイミングと精度のカウンターだ。
これでピクルは狙いを外しさらには怯む。
幸い失明はしていないようだが十分な隙を与えてしまい、地面に埋まった金重を武蔵に奪われてしまう。
何のことなしにどちらも地面に埋まった金重を手に取っているけど、けっこうな無茶をやってのけている。
ピクルのみならず武蔵のパワーも超一流であることがわかる。

「「肉の宮」とはいえ」
「斬る箇所は幾らでも………………」
「「角」をる!」


武蔵はピクルの肩・肘・膝の関節を切り裂いた!
筋肉による防御ができない部位であり、見事に切り裂かれる。
戦闘開始3週目にして致命傷である。
ついに恐れていた事態が起きてしまった。
本部ェ! 何やってやがる!

これでピクルの関節は死んでしまったのか、そこまでには至らないのか。
いずれにせよ関節にダメージを負えば動けなくなり大ピンチだ。
現代以上に戦国は原始に厳しい。
ここで刃牙が華麗になかったことにした最終形態で何とかするか?
関節を組み替えるから再び動けるようになるとか……
かつて恐竜に関節を破壊された時に編み出したとか……
本部の守護が求められるまま、次回へ続く。


やっぱり、刀、ダメ!
ちゃんと受け止められれば無事に済むが、そうでないのなら大ダメージではいくら何でも分が悪い。
これじゃ普通にピクルが可哀想だし、死闘というよりも私刑って感じだ。
なので、本部の乱入に期待したい。この際、刃牙でもいい。

ピクルは武器に対する心得がない。
なのに、武蔵が全力で斬りにかかるのではさすがにアンフェアが過ぎる。
なので、やり直しになりませんかね?
武蔵もやり直したんだし、それくらいありじゃないですかね?
ダメですかね、この2人が普通に試合を開始しただけでもけっこう凄いですからな。

ピクルは絶体絶命の危機を迎えている。
例え関節が無事でも斬られまくればやがて出血死だろう。
ここで恐竜との戦いが生きたりはしないだろうか。
爪や牙の危険性は知っているだろうから、それを刀に当てはめて何とか……

ここで本部の助けに期待してしまう。
何だかんだで今の本部、頼りになる……かは怪しいけど、一流の実力は秘めている。
でも、ここで責任を取るべきは本部以上にみっちゃんだろう。
戦いの見たさにこんな無茶なカード組みやがって。

というわけで、みっちゃんが勇次郎を守護った本部みたいに身を挺して守護れば丸く収まるのではないでしょうか。
素手の原人を刀で切り裂く憎き悪役となってしまった武蔵も、みっちゃんを斬れば英雄として崇められるかも……
よし、死ね、徳川光成! 今のアンタは本部より好感度が低い!