刃牙道感想 第125話「歓迎」

次号、バキシリーズ連載開始25周年! そして、本部の出番!
1年くらい連載していない時期があったけどめでたいことですな。
ところで、えっと、本部じゃなくて独歩とかじゃダメなんでしょうか。
めでたき日に本部が戦場に立つことを喜ぶべきなのでしょうか。
ともあれ、このためにスケジュールを調整したことは明らか!
本部を持ち上げるのはあれですか?
雑巾を一番貶めるのは飾ることということですか?


本部を祝福する――読者としては戸惑いが9割ほどの拍手が降り注ぐ。
本部の関係者だけでなく郭海皇までやっている。
これは本物の拍手ですよ。
それにしても何かアレですね。
断崖絶壁に身を投じる勇者を称える感じですね。
皆で本部の逃げ道を断っていく。
常人ならプレッシャーで胃に穴が空きそうだ。

(皆…………ありがとう)

この祝福を本部は頭を下げて受け止める。
前回はみっちゃんに生意気な口を叩いていたが、この真摯な態度こそが本部の本音のようだ。
本部は強くなったが生意気なのがどこかムカついた。
けれど、こういう真摯な姿を見せられると好感度が上がらざるをえない。
一番好感度が上がったのは勇次郎を守護ると言った直後に震えていた姿なのは言うまでもないが。

前回のラストでみっちゃんに無礼だったのは、相手がみっちゃんだからだな。
コイツ、諸悪の根源だし武蔵の次はみっちゃんと戦ってもいいぞ。
ハンデとして武器なしでも構わん。

みっちゃんはやるやらないを決めるのは武蔵だと言う。
武蔵は肩を食われていますからな。
やるなら万全の状態でやりたいだろうし、生死がかかっているのならなおさらだ。
断る権利もあろう。

だが、知ったことかと本部は武蔵の眼前まで近付く。
これはみっちゃんの存在を囮にしたのだろう。
あれこれとわめいているクソジジイがいれば、如何に現代における唯一の本物の武の体得者(多分な……)がいても、どうしてもジジイの方に意識が向いてしまうだろう。
これぞ本部流ミスディレクションである。
読者もどうせ本部だろうと侮り続けてきたらこの現状があるのでミスディレクションにかかっているかも。

決定きめるのはアンタじゃねぇよ」
「やらねぇなら背後うしろから刺すぜ」


武蔵はやるもやらないも言っていない。
なのに、この言い草である。
例え筋が通っていなくても強弁で本部は心理的優位を得ようとしている。
まさに言ったもん勝ちだ。
武蔵は現代の戦士たちをその言葉で惑わし、平静さを失わせることがあった。
これと同じことを本部はやろうとしているのだろう。

そして、こんなことを言った直後に本部がポケットに仕込んでいた目潰しが炸裂した!
袋の中に入れられているのは砂だろうか。
後ろから刺すとは一体……

だが、真っ向からやり合えば刃牙のジャブでさえ0.5秒の先読みによって捕えられてしまう。
また、未知の武器を使ったガイアでさえその本質を見切りあっさりと無力化された。
ヨーイドンで武蔵から先手を取るのは難しい。
烈もピクルもカウンターの形でしか武蔵にはダメージを与えられていないのだ。

だが、本部はブラフを用いることで武蔵の読みを外し先手を取ったのだった。
この目潰しは見事に成功、武蔵は目を閉じる。
烈の砂弾でさえ動じなかったのに本部の目潰しは効くようだ。
一見、砂を入れたように見えて何らかの工夫が仕込まれているのかもしれない。
唐辛子でも入れたか?

「目潰し…ッッ」(上手い…ッッ)

これにはガイアも唸る。
まぁ、アンタの仕掛け方は、その、花田かよと言わんばかりにヘタクソでしたからな。
話術で惑わした今の本部の方がはるかに達者だ。

機先を制した本部だが攻撃はさらに続く。
股ぐらに腕を通し地面に叩き付ける投げを放つ!
これは奇しくも弟子の花田がやったような地面を武器とする投げだ。
本部流は生きている。花田も生きている。我々の心の中でな……

花田のそれとの違いは放り投げた花田に対し、頭部を地面に叩き付けるまで手を離さないことか。
頭部を地面に叩き付けるのは渋川先生のような投げだ。
もしかして、先輩リスペクトか?

「奇襲成功せり!!!」

この本部の一連の攻めを見て、格闘家たちは奇襲の成功を確信する。
本部汚ェと思っている人は幸いにも一人もいないようだ。
見事な奇襲だと感心するがどこもおかしくはない。

本部の攻めはこれで終わらない。
さらに足を脇で固めていた。
一度優勢を見るや攻めを緩めない本部であった。

「アキレス腱」
「アンタの知らない激痛いたみかもな」


投げ技の次は極め技か?
これで武蔵の脚を破壊できれば一気に優位に立てる。
だが、本部が選んだのはアキレス腱を極めながらの投げ!
武蔵は吹き飛び地面を転がるのだった。
武蔵を投げ飛ばせるなんて今の本部の身体能力は相当に高いことが伺える。
ドーピングでもやっているのか?
ジャックを守護ったのはステロイドを盗むためか?

本部はアキレス腱を極めようと思えば極められたかもしれない。
が、武蔵の懐には刀がある。
抜き取られて振り回されれば致命傷にはならないかもしれないが、大ダメージは避けられない。
そのため、すぐに投げることを選択したのだろう。
本部以蔵、大胆な奇襲から細心の注意の元に追撃を行っている。
かつて横綱の小指を握り不覚を取った本部の姿はそこにはなかった。

この一連の攻めで武蔵の左目はドロドロになっていた。
やっぱり、何か変なモノを入れたんじゃないだろうな……
乾燥させた本部のウ○コとか……
右目は健在なものの左目はドロドロで使い物にならない。
ノーダメージで片目を奪うことに成功したのだった。
本部、奇襲大成功である。

「近間からの目潰し」
「逆落とし」
「足挫き」
「いずれも俺の時代とき…合戦の現場使用つかわれたもの」


この本部の攻めは合戦で使われたものだった。
完全に一本取られたものの余裕を見せる武蔵だ。
殴られても余裕を見せるのが宮本流ですな。
ピクルのパンチにも余裕を見せたのはやりすぎだと思ったけど。

「本部と言ったな…」
「歓迎するぞ」


武蔵は金重を地面に置き正座する。
これは本部に敬意を表したと見ていいのだろうか。
対する本部は前代未聞の試合場で煙草を吸い始める。
出だしの真摯さはどこへ行ったのか早速腹立つようになっている。
観客には敬意を、相手には不敵をが本部流なのか?

本部は先手を取り片目を奪うというダメージを与えることに成功した。
この勢いはどこまで続くのか。
煙草を吸う意味とは。
そして、本部が強いのはやはり信じられん。
実はこれ、夢で逃げ出したピクルに吹き飛ばされて気絶しているとかないでしょうな……
次回へ続く。


本部が強い! 強い!? 強い……?
刃牙とジャックとピクルを生け贄に捧げたのだから強くなくては困るのだが……
でも、やっぱり違和感しかないな。

だが、今の本部はやる気だ。
殺る気だし死ぬ気だ!
多分、死ぬだろうけど拍手で見送ってあげたい……

さて、本部は煙草を吸った。
煙草なんて身体に悪いものの代表格だ。
そして、武に生きる本部が身体の害となるものを吸う意味はあるのだろうか。
というわけで、この煙草に何か仕掛けがあると思いたい。

本部はジャックに対して煙草を命中させている。
本部流にとって煙草も武器なのだ。
なので、一気に吸って吐いて即興の煙幕を作るか?
肺を痛めることを恐れない明日を捨てた戦い!
ジャックから学んだ戦い方がそれなのだ。
本部が強いとキャラとしての寿命が縮む気もするから明日を見ていないのはそこも入るかも。

あるいはこの煙草、危険ドラッグかも。
あの伝説の侍から先手を取った……
この多幸感は危険ドラッグでより深いものとなり、同時に本部の夢も深いものとなり……
何か夢オチしか待っていない気がしますな。
うむ、全てが夢なら円満解決かも。
烈が死んだのも夢、ジャックが不甲斐なくなったのも夢、本部が強いのも夢――……