刃牙道感想 第128話「握りの要」

本部の十八番、鎖分銅が武蔵にヒットした!
武器を持たねば弱いが武器を持てば強い。
これが本部の真骨頂だ!
……あまり応援したくねえ。


本部の鎖分銅は武蔵をのけぞらせる。
このヒットには刃牙も「たたき込め!!! 一気に…ッッ」とご機嫌である。
残念ながら本部には叩き込むものがないのだが。
搦め手の多さは本物だが、コレという必殺技がないのが悲しいな。
強いて言えば勇次郎にも使った極め技だろうか。
勇次郎にも烈にも破られたけど。

鎖分銅を食らった武蔵は何をするか。
酒瓶の切り傷に指を突っ込んで奥歯の様子を確かめた。
これは痛い。
というか、普通に口を開けて調べれば……

「口から指を入れるより奥歯が近い」
「コケおどしじゃない 徹底した「合理主義」ゆえのだ……ッッ」


これに刃牙は即座にリアクションを示す。
いやいやいや、NONONO。
酒瓶の傷なんて精々皮膚と肉を裂いたくらいなのに、こんなことをすれば穴を開けているから傷が深くなっていますがな。
合理主義なのか無茶なのかよくわからんな。
奥歯のダメージはそこまでして確かめたいものなのか?

そして、刃牙がもはや驚き役件解説役になっている。
こういう時に傍らに誰かがいれば阿吽の呼吸で驚けて盛り上がるのだが、生憎刃牙一人だけだ。
加藤と末堂の元に走ったらどうだ?
最大トーナメントになってから疎遠だけど、きっと優しく迎えてくれるぞ。

ともあれ、この無茶なダメージ確認の結果、武蔵の奥歯はぐらぐらになっているようだ。
これが鎖分銅の威力……と見せかけて、このダメージ、ピクルのパンチによるものではなかろうか。
だ、だって、本部がこんなに強いわけないし……

「かつて――――――――宍戸某なる「鎖鎌」使いと立ち合ったが――――――――――」
「分銅を身体に触れさせてはいない」
「快挙なり本部以蔵ッッ」


宍戸某とは宍戸梅軒のことであろう。
鎖鎌の使い手として武蔵の対手の中でも有名な人物である。
武蔵が21歳の時に立ち合った相手だ。
本部は宍戸梅軒の上を行ったのだ!

とはいえ、本部は純粋な技量で宍戸梅軒を超えたというよりも、策略で武蔵の裏をかいている。
なので、一概に宍戸梅軒の上とは言い難い。
武蔵は本部のこの策略を卑怯と罵らず快挙と認めた。
本部の卑怯な行動の全てが武蔵にとってはありなのだ。
だから、本部は卑怯でも何の問題もない。卑怯だけど。

直撃しながらもさほど動じない武蔵に怖じ気づくことなく、本部は攻める。
鎖分銅で金重を捕えた!
って、金重を潰すのかよ。それならアンタ、返すなよ。
金重をどこかに投げ捨てておけば斬り殺される可能性は一気に下がったのに……

だが、金重を返したことで爆薬仕込みの鞘で意表を突き、鎖分銅を直撃させることができた。
本部は自身の安全よりも武蔵への攻撃を優先したのだ。
金重の破壊を狙ったのかもしれないけれども、何にせよアグレッシブな姿勢ですな。
さすが並みの格闘家の攻撃を捌けたからと勇次郎に挑み、横綱の得意分野で小指を攻めた特攻隊のような男だけのことはある。
武道家は特攻隊ではないというのは1分で殺せる男の言葉なので本部にとっては無意味なのだ。

金重を捕えた本部は全身の力を使い一気に引っ張る。
人は押す力よりも引っ張る力の方が強いのだ!
引く力こそ本部流! ウラー本部! ハラショー本部!
だが、武蔵は棒立ちのまま、微動だにしない。
平静を保っていた本部も驚き冷や汗を流すのだった。

「「握り」の要とはいえ小指と薬指ッッ」

驚くのは本部だけでなく刃牙、ガイア、渋川先生、おまけの佐部とグラップラー一同も驚く。
たしかに本部の力は弱い。
何せ如何に横綱の小指が強いとはいえ、小指に負けた男だ。
だが、全身の力を用いて引っ張っているというのに、小指と薬指だけで簡単に張り合っている。
武蔵の小指と薬指は本部の全身に匹敵するほどなのだ。

刃牙やピクルに匹敵するほどの圧倒的なフィジカルを持っているのが武蔵だ。
だからこそ、本部は生身では絶対に勝てず数々の策略を用いる必要があるのだ。
卑怯なのは仕方ないことなのだ……

「本部の剛力とハリ合っている!!?」

Eー!? 驚くところ、そこなの!?
いやいやいやいやいやいや、NONONONONONO。
本部のフィジカルなんていまいちじゃん。
横綱の小指に負けるくらいじゃん。
別に剛力でも何でもないじゃん。
もしかして、刃牙道の世界線では本部は金竜山に真っ向からの力勝負を挑んで惜敗した設定なのか?
それなら、まぁ、今の強さもわからんでもないが……

まさかの剛力設定が付与されてしまった。
うーむ、一体どうしちゃったんでしょうね、本部さん。あとグラップラーの皆さん。
いや、直前の台詞が佐部だから、佐部が勝手に勘違いしただけかもしれないけど。
佐部よ、最大トーナメントのDVDを見るがいい。
本部が悲惨な負けをしているぞ。

そこから武蔵は軽く金重を振る。
すると鎖があっさりと切れた。
本部の十八番である鎖分銅がいとも簡単に破壊された。
そして、鞘を爆発させても金重にはノーダメージであることがわかる。
だから、対戦車ライフルで撃ち抜いておけと……

「八文字」
「「本胴」両の腕諸とも」
「大袈裟」
「「面割り面頬」胴体諸とも」
「選別だ」「どれでも構わん」
選択きめ
ッ」

武蔵、静かにキレている。
その上で死に方を選べと余裕である。
まぁ、本部なら……死んでも仕方ないと諦められるかな……
いや、本部が死ぬことでバキ世界の異変が修復され、烈は生き返りピクルの傷も治るかもしれぬ。
いっそのこと全部をやられてバラバラのバラバラになってみては如何か。

「老衰?」

そんな絶対殺す宣言を受けておきながら、本部はこんなことを言ってのける。
生きることを諦めない気か、貴様は!
戦場での華々しい死よりも自宅でも静かな死を求める。
ある意味、武道家としては正しいか。

本部の十八番である鎖分銅は片側は無事だから使えると言えば使えるが、武蔵がその気になれば簡単に破壊できることを証明されてしまった。
本部に金重に対抗できる武器は残されているのだろうか。
木刀か?
あのジャックをダウンさせた木刀ならば金重とも張り合える!
その剛力でな!
次回へ続く。


本部 is 剛力。
今回はコレに尽きますね。
いや、どこでどうして剛力になったんだ、この人は。
たしかに裸になった時の肉体は太かったが……
でも、アンタ、いまいちやん。小指に負けたやん。

ここで思い出すのは花田だ。
花田は300kgのベンチプレスをベルトなしでやるほどのフィジカルを持つ。
後のグラップラー一同からすると鼻で笑えるようなものだが、これなら十分に剛力と言えるレベルだろう。

というわけで今の本部は花田と融合したのではなかろうか。
本部の技と策略、それに花田のフィジカルが合わさることで最強の武道家が生まれたのだ!
……ごめん、全盛期ガイアに負けそう。

さて、最近、チャンピオン紙上でバキシリーズの登場キャラの紹介が行われている。
メジャーキャラはもちろん、サムワン海王みたいないまいちな人を紹介する芸の細かい企画だ。
そこで今回、ついにアイアン・マイケルが紹介された。
もちろん、範馬刃牙での悲惨な経歴も紹介している。

なので、アイアン・マイケルが武蔵に挑む展開はどうでしょうか。
ボクシングはよく貶められると同時に、突然持ち上げられることもまたある。
Jr.が現れたように! 烈がクレーザーに苦戦したように!
ボクシングはグローブを使った武術と言えば武蔵と戦う資格があるような感じではないでしょうか。
よし、本部、サムワン海王、アイアン・マイケルと各シリーズのいまいちな人代表が武蔵に挑め!
……たしかにこの中だと本部が一番強そうだなぁ……