刃牙道感想 第129話「選択(きめ)い」

本部の剛力が通用しない!!
……まぁ、本部の全力の誤字じゃないっすかね。
そりゃ本部の全力なんて通じませんよ。
勇次郎に通じなかったし、そもそも金竜山にも通じなかったし。


さて、そんな剛力本部。
望む死に様は老衰であった。
これですぐに急激に肉体が衰えていき老衰したら伝説になれる。
本部が最強格になるほどに無理に無理を重ねたのだ。
そりゃ身体が崩壊してもおかしくない。むしろ、道理。

「異な事を申す」
「長生きしたくば―――」
「息を潜めて暮らしていればよいものを」
「のぅ……」
「何故こんな場所ところに身を晒す…?」


そんな本部に対して武蔵はマジレス。
老衰するためなら観客席で解説でもしていればいい。
勇次郎だって解説をしていれば無闇に襲いかかることもないだろう。
武蔵の情報を教えれば褒美に美味しい酒だって奢ってくれそうだ。
情報を教えずとも奢ってくれたし。

だが、本部は謎の使命感に駆り出され、誰も望まぬ激しき生き方を求めた。
その激しさはジャックに勝ちピクルを守護るほどである。
少年漫画の主役に相応しきなきこの不精髭のおっさんは何故もっとも危険な男に挑もうとしているのか。

ここで本部が出すのがかの有名な「葉隠れ」とその一説、「武士道とは死ぬことと見つけたり」だ。
さすがの解説王。豊富な知識を持っている。

現代いまは違う」
「仕える「君主」の為の「命」ではない」「自身――「我身」の安全を守護まもる為の「命」」
「延いては」「善良なる隣人を守護まもる為の「命」」
「生き残る為―――」「だけの「道」と進化した」


本部にとっての武はかつてのように主君を守るためのものでなければ、自分の命を守るためのものでもない。
誰かを守るための武が本部の道!
これだけ書けば凄い格好良いけど本部なんだよな、本部ェ……

バキシリーズにおいて武が触れられることは幾度もあった。
それは主に自分の命を守るためという意味合いであった。
だが、誰かを守るための武というのは初めてである。
本部はオリジナリティを見せつけた。
グラップラー刃牙時代にやたらいいおっさんだったのもこの守護りイズムによるものなのだろうか。
スピードでかき回せ!

こうして道に触れた。
道は刃牙道のテーマとなる概念であろう。
あの本部がシリーズのテーマに触れている!
あの本部が!
本部ェ!

そんなことを言いながら本部は筒を取り出す。
これを振ると中に格納された中身が出てきて、それは槍となった。
当然、穂先は本物の刃である。
槍は強力な武器である。合戦の白兵戦における最大の武器と言えよう。

この槍を見て末堂と加藤がビビる。
さすがこの2人はわかっていらっしゃる。
うむ、いいぞ。もっと驚け。
解説は佐部に頼んでおけ。
あの人のキャラの格は本部くらいには落ち込んでいる。

そんな槍だけどあくまでも手槍だしギミック付きだしで、強度は低そうだしリーチも短そうだ。
刀と長槍では長槍の方が有利ではあるが、手槍となるとどっちが有利かは断言しにくいだろう。
殺傷力は刺突の手槍の方が上だろうが、武蔵の得物は金重だし、本部は本部だし。

「あんたの剣が」「百点満点中「五百点」とするなら」
「俺の「槍術やり」はせいぜいが七十点届くか否か」


武蔵の剣は500点!
そんな武蔵に対し本部は70点で挑む!
……この人は算数というものを忘れたのだろうか。
70点じゃ500点の武蔵どころか120点の刃牙にさえ勝てない。

「でも行くッッ」

それでも本部は守護るために逝く。
あ、失礼、噛みました。
行くでした。

「「五十点はんぶんもやれん!」との思いは――――」

ともあれ、70点で500点に挑むという竹槍で戦闘機に挑むような覚悟で本部は突っ込む。
すると50点と低く見積もられた上にあっさりとかわされ穂先を金重で斬られる。
本部の剛力(笑)と言えど自分に突き立てられた槍をかわして、さらに穂先を斬るのは至難を極めるだろう。
1/10という圧倒的な差があるからこそできることに違いない。

その気になれば本部の腕でも首でも吹っ飛ばせただろう。
あまりに不甲斐ない槍術に武蔵は怒って、力の差を見せつけたのかも。
これは本部が強ければ何とか納得のいかない感情が出るのと同じ理屈であろう。

「思い半ばで――」
「分断されることとなる」


だが、穂先を斬った瞬間に本部のハイキックが武蔵の顔面を打ち抜く!
本部の槍は囮だったのだ。
致命傷を恐れない命を賭けた陽動作戦である。
この人、本当に武人か?
むしろ、特攻隊じゃないか?
勝ち目のない戦いによく挑むし……

まぁ、成功した以上はこの作戦は見事としよう。
ハイリスクハイリターン……いや、リターンはどうだろう。
本部と言えば素手が微妙なのが通説だ。
武器は強いんだから生身でなく武器を使わないと……

「見事なり…!!! 当て身技」

Eー!? 本部の素手が見事ってるぅ!?
ま、マジかよ。武蔵が本部の素手を認めちゃったよ。
よりにもよって本部の素手を……!

さらに本部はその剛力で追撃の拳を放つ。
拳にメリケンサックを付けて!
って、武器かよ。
素手で殴ったと思ったら武器ですか、本部ですか。
蹴りも安全靴だったりしそうだ。

ともあれ、本部のワイルドパンチが武蔵にクリーンヒットする。
実戦家らしからぬテレフォンなパンチだが、本部の剛力もあって破壊力は抜群だろう。
この一撃で武蔵は膝を折る。
重さと硬さが組み合わさった一撃は武蔵とてダメージを避けられぬようだ。
パワーは剛力のわりに微妙かもしれんがな!

「戦国 組打ちの時代から―――」
「俺たちは遙かに打撃を発達させた」
「頭ン中はドロドロだァ」


ここで本部が持ち出したのはボクサーはグラブを武器としている理論だろうか。
ボクサーはグラブを武器として扱うことができる。
だからこそ、脳震盪の一点においてはピクルを上回っていた。
背景にグラブを出しているし本部はボクシングを参考にしたのだろう。
もっとも、このメリケンサックパンチはボクシングが原型にあるとか言えば、ボクサー一同にブン殴られそうだ。

るぜ」

で、本部は短刀を取り出す。
打撃が進化したとか言いながら武器を取り出すのが本部流である。
武器が技を曇らせると言いながら自分は武器を使うのが本部なのだ。
ホント汚ェな、このおっさん。
斬られちまえ。

ドッ

その時、武蔵は腰を下ろした状態からの居合いで本部の腹部を短刀ごと斬った。
本部の腹部には横一文字に鮮血がしたたる。
あっ……斬られちまった……
でも、卑怯なことばっかりしてたし天誅かも……

「当て身は剣豪われらの上……」

斬りながらも武蔵は本部の体術を評価した。
本部でこの評価なら烈なんて異次元だったんでしょうね……
でも、本部は素手で烈と対等にやり合っていたから同じくらいの点数かも?

皮肉にも本部が不得手としていたはずの素手が武蔵に評価された。
武器を使いまくりの卑怯な本部だが、根の部分にはグラップラーの血が流れていた。
最悪の結末に至ったものの本部は立派なグラップラーだったのだ。
死んでも悔いはあるまい……
次回へ続く。


本部、死す! ――の前にあと1週間残っている!
これで本部は死ぬのだろうか。
アラミド繊維の普段着が何とか一命を取り留めさせるかも。
でも、腹が割れているし……
本部、空前絶後の危機。
一番ヤバかったのは金竜山に負けた時だから、あれと比べればまだ優しいかも。

だが、この本部。
武芸百般を嗜むし、かつて烈が騙された武蔵の擬態を見破っていた。
なので、無策で斬られたわけではあるまい。

ここで思い出すのがガンダムSEED DESTINYにおけるシンとキラの新旧主人公決戦だ。
あの時、シンは愛機のインパルスガンダムの分離機能を活用、あえて機体を分離させるという奇策でキラの攻撃をかわしていた。
なので、本部も胴体を分離させてこの一閃をかわしたのではなかろうか!
本部ならこれくらいやる!

あるいは本当に腹を斬られたけどこれは壮絶な死闘の幕開けだったりして。
以下、次回の予想。

本部の割れた腹から突然
ガーゴイルのようなモノが襲来、「ギシャアアアッッ」
バキ「なんだこいつら!?」寂「ついに来たか・・・魔界からの軍隊が!」
バキ「武蔵!あぶないッ!」ズギャアアアアアアン
勇次郎がガーゴイルの爪に刺されている
バキ「親父ィィイイイイイイイッ」
勇次郎、刺されつつもガーゴイルの首を折る
勇次郎「ヘッ、ざまあねぇ 後は頼んだぜ」
武蔵、バキ「おとうさあああああああああああああん!!」
烈「二人とも悲しんでいる暇はない!さあ、勇次郎の血に触れろ!」
すると二人の背中に鬼のカオが
烈「魔界に行けるのは本部と戦ったものだけ、さあ行け!」
ジャック「オレモワスレテモラッチャアコマルゼ」
三人「うおおおお!なんだこの体のそこからみなぎってくるパワーは!」

渋川「地上のコトは」 花山「俺たちに」 独歩・克己「まかせておけ!」
最大トーナメント出場者、そして佐部が範馬一族を見送る
バキ「行ってくるぜ!」 3人、空を飛び暗雲の中へ

バキ、誰かと戦っているシーン 苦戦している
バキ「ヘッ・・俺を誰だと思ってるんだ 俺は」

刃牙道だぜ!