IMR4thミニ用語集



ARM (アーム) 【武器】
アーム。
精神によって稼動する機械全般を指すが、狭義では主に銃器類のことを指す。
『ARM』とはAlte Ratselhaft Machineを意味する略語で『古くて謎めいた機械』を意味する。
その名の通りロストテクノロジーの産物で、現代の人は遺跡から発掘したものを原理もわからず複製し使うばかりだった。
なのだが、IMR4thの時代ではARMのメカニズムのほぼ全てが解明され、新しいARMが次々に開発されている。
現在では第4世代ARMまで開発された。世代ごとの違いは以下の通り。

第1世代ARMは遺跡から発掘されたまさにARMの原型と言うべき存在。
第2世代ARMは第1世代のそれを複製したもの。複製の際に若干の調整は加えたものもある。
第3世代ARMは第1世代をベースにしながらも、大きな改良を加えほぼ別物に仕上げたもの。
第4世代ARMは基礎設計から新たに組み直したARMを指す。中でも最新型は複数の機能を備えているため、銃器の範囲内に収まる武器ではなくなってきている。

ARMは精神感応兵器であるがために、同じARMでも使い手によってその性能が大きく異なってくる。
それは技術よりも適性の問題ともいえ、あるARMに長けるが別のARMだとまったく使いこなせないという人間も多くいる。
こういった個人に合わせた調整を行って武器としての汎用性を高めたのが第2世代以降のARMである。
これらのARMは地球人でもある程度のレベルまで使うことができる。
余談ながら第1世代のARMを使えるか否かが、使用者の適性に完全に依存してしまうため、使い手はそれほど多くはなかった。
(なお、第1世代ARMそのものが適応者が少なく使いにくい武器というわけではない。
 第1世代ARMが作られた時代なら、個人に合わせた調整を行う技術が十分あったため、使い手はかなり多かったことだろう。
 適応者に合わせて作ったために、適応しなくなった人が出てきたのである)
なお、適性に関して述べるのなら地球人よりも火星人の方がARMの扱いに長ける。
それは体内にあるナノマシンの効果によって、火星人の方がARMとの精神接続をスムーズに行えるためである。

扱いやすさの点から、火星においてもっとも普及している武器のひとつ。
一家に一台。
反面、ARMによる犯罪も多いため、ARMひとつひとつに細かくシリアルIDが振られ、十分な管理が行われている。

余談ながら、ARMは広義では精神によって稼動する機械全般を指すため、銃器型以外のARMも存在する。
グッズ「チャッチデバイス」などがその類である。


赤嶺流格闘術 (あかみねりゅうかくとうじゅつ) 【格闘技】
縁が身に付けている格闘術の名称。
全世界に数人しか使い手がいないが、赤嶺流を使いし者は無双の強さを持つと言われる。
…そのくせ、当の使用者は戦闘ではダメージ1を出すのが精一杯だったりするので、その強さが怪しまれる。

ただ、これはあくまで赤嶺流が対人間を前提にしてあり、対怪獣戦は不得手とすることが理由のひとつとして挙げられる。
また、縁の技量不足も大いに影響しており、「本物」はそれこそ無双の強さを発揮する、らしいが、日の目を見るかは不明。


アトラジア教 (あとらじあきょう) 【宗教】
火星を代表する宗教団体。
目に見えない何かを崇拝するのではなく、今の生活をより良いものにするべく努力することを教義とする。
やや即物的な思考の元に運営されているのだが、それゆえに大衆からの信望を得ている。
主な活動は遺跡の調査発掘や怪獣の討伐から、郵便など公共機関の運営など多岐に渡る。
火星の公共機関の多く(特に交通機関)はアトラジア教の手によって運営されているため、実質火星の生活を支えている存在といえる。


英霊信仰 (えいれいしんこう) 【文化】
過去偉業を成し遂げた偉人を信仰する一種の宗教。
信じる英霊は地方によって様々だが、特に英霊信仰の総本山といえるアリアルカでは
「シオウル・エルス」「イリヤ・ヤードディア・アトラジア」「アルトルージュ・ホワイティア」「戦乙女」を4大英霊としている。
なお、英霊信仰は英霊にすがることを指すのではなく、英霊の生き方を教訓として自らの人生をより豊かなものにするものである。
アリアルカではその考えが特に強く、非常に前向きな生き方と思考をしている信者が多い。


怪人 (かいじん) 【用語】
ナノマシンで肉体を改造調整、その結果半生体半機械生命体と化し、永遠に近い命と強大な力を身につけた人間を指す。

2000年前までは火星を支配していた存在。
が、大魔王の手によって絶滅し、現代には残っていない。
はずであったが、その怪人が復活し、人類に牙を向けているというのがIMR4thのお話。
なお、現代科学では半生体半機械調整を行うことは一般的には不可能。


火星 (かせい) 【用語】
地球から遠く離れた惑星。荒野と砂海が広がる荒廃した星。
IMR4thの舞台となっている。
荒廃した惑星環境ながら、全体的な治安は悪くはなく、むしろ安定している方と言える。
国の概念は希薄。
各国の領土は存在するものの、国境はかなりあやふやであり、国と国との往来にまったく制約はない。
各地方の町がその付近の土地を統括するという形になっている。
国と国との関係が非常に友好な関係にあるため、このような気風があるのだろう。

地球との位置関係は現実世界よりは遠くはなく、数週間で行き来できるほどの距離で、観光に来る人はほとんどいないが第二の人生を歩むためにやってくる人は多い。
なお、1度の航行でもっとも安い席で、航行中の暇つぶしを含めて火星通貨では200万ギミル程度使うとか。
革新的な技術進歩により、破格の価格で星間旅行が可能である。まぁ、高いが。
…ってことは、プロローグの鞠菜は400万は持ってたということか?
そりゃあ、返済のために迫るよなぁ…


火星人 (かせいじん) 【用語】
火星で生まれた霊長類のことを指す。
出生時にナノマシンを吸気することで、抵抗力のない身体にそれが潜り込み、細胞を書き換え体内にナノマシンを循環させるようになる。
結果、テロメアの回復やアポトーシス機能の抑制などが引き起こされ、細胞の若さをいつまでも保つことができるようになる。
わかりやすく表現すれば、老いにくくなるということです。
副産物的な効果としてARMとのシンクロ率も上昇する。
その反面、ある程度の年齢になると細胞が急激に劣化するため、若さこそ保つものの寿命自体は地球人より短い。
同時にARMとのシンクロと引き換えに魔術を行使する力が落ち込む。つまり、魔力に劣るのである。
寿命云々についてはナノマシンのアポトーシス機能の発動がきっかけとなっていると叫ばれているが詳細は不明。
魔力に劣る点については、正確には体内にあるナノマシンを増殖維持していくのに魔力を必要とするからである。
厳密に言うのなら火星人は魔力に劣るのではなく魔力をナノマシンに奪われているため、魔術を効果的に扱うことができない、か。
つまり、ARMの扱いに長ける人物は元々は優れた魔力の持ち主である。


ギャイダス (ぎゃいだす) 【設定】
エンハウンスの没ネーミング。
怪人の名前に相応しいダサいネーミングにしようと思ったが、さすがにそれはアレだろうと思ったので、作成開始と同時に急遽エンハウンスに切り替わった。
ギャイダスが没られていなければ、いろいろと違った雰囲気になっていたかもしれない。


クレストグラフ (くれすとぐらふ) 【道具】
魔術発動媒体。
魔法金属の繊維で作られた小さなカード。
触り心地は絹のような肌触りで、なおかつしっとりとした弾力があると非常に上質。
非常に高価だが、セレブはクレストグラフ同様の繊維で作られた衣服を着こなしているとか。
魔法金属の純度及び量が優れたものほど高性能なクレストグラフといえるが、火星では純度の高いクレストグラフの生産が難しく貴重品である。
(生産が難しい理由は、火星全体の魔術文化がそれほど発達していない点、つまり、技術的な部分での問題がある。
 資源的には十分な量があるため、十分な技術者がいれば量産も可能)

クレストグラフに術式を書き込むことにより、魔術発動媒体としての機能を為し魔術を発動することができる。
(場合によっては複数クレストグラフを連結することで効果を高めることもある)
術式は遺跡などから発見される記号のようなもので、それらを組み合わせてクレストグラフに書きこんでいる。
それはロストテクノロジーがあった時代以前から存在していたといわれ、詳しくは謎に包まれている。
現代の人類自体が新しい術式を作ることはなく、全て既存の術式の組み合わせや配置を変えることで、新たな魔術を生み出している。

術式とは世界の法則性を綴ったもので、日夜あらゆる魔術研究家がその解読に精を出しているが、まったく成果が出ていない。
それが解読できるということは世界の真理を理解したということ。
それは同時に魔法使いの目覚めといえる。
解読してしまえば術式の存在が完全に不要なるというのに、解読に精を出すのも矛盾した構図である。
矛盾しているからこそ誰も解明できていないのだろう。
てなわけで魔術の起源には術式を作った魔法使いがいると推測される。
まぁ、魔術を生み出した魔法使いの話についてはきっと別の作品でということになるだろう。
そもそも、そんなの作るのか?

おまけながら、術式は発見している限りでは1024種類であることがわかっており、それぞれが複雑な形状と大きな意味を持っている。
そのうち、そのある程度の効果が判明しているのは50ほどで、残り950種類ほどはまだ未知の言語である。
人類が把握している術式は非常に少数だが、逆に言えば50という数で魔力に十分以上の広がりを持たせることができている。
残りの術式の効果が判明する時、魔術はどんな方向に進化するのであろうか?


聖術 (せいじゅつ) 【用語】
パラディンフォーミュラ。
魔術の亜系で発動には同じくクレストグラフを用いる。
歴史は浅く、20数年ほど前に地球で出来たばかり。主に治癒と浄化の魔術で構成される。
攻撃に適したものは少ないため、Windたちにはあまり人気はなく、それゆえに作中では使用することはできない。
が、使う人が使えば相当の破壊力を発揮するのも事実。

一般的な魔術とは発動形態が異なり、クレストグラフの術式に加え、自らが詠唱時に術式を描くことで完成する。
(術式は魔力を用いて、中空に描く)
魔術よりも詠唱工程が多いため実戦的ではなく、むしろ儀礼的な使用が主となる。


地球 (ちきゅう) 【用語】
緑と海が広がる青い星。
IMR4thにはプロローグシナリオのみに登場する。
火星とは正反対に惑星環境は良好。
それゆえに環境汚染もまた激しく、近年、その対策に追われている。
火星と違って国の概念が濃く、国と国とのトラブルは多め。
2010年に設立された地球統合政府によって、大きな部分はある程度は統括されているものの、細かい部分はいまひとつ。

その豊穣な惑星環境に魅入られて、火星からの移住者は多い。
近年、移住してきた火星人と地球人とのトラブルが問題になっていたりするが、本編には一向に関係なかったり。
余談ながら地球における火星からの移住者とのトラブルは絶えないが、火星における地球からの移住者とのトラブルはほとんどない。
火星は過酷な惑星環境ながら、住民は非常に大らかな気質の持ち主といえる、かもしれない。


チャッチデバイス (ちゃっちでばいす) 【グッズ】
ルーリーが最初から所持しているデバイス。火星の重力に反発する力場を発生させて飛ぶ。
近距離にあるアイテムをデバイス内部に備えられた磁石を利用して取ることができる。
ARMの一種で機構自体は複雑なものの、ボタンを押せば磁石が稼動するという非常に簡素な作りなので誰にでも操ることができる。
ルーリーはこれをゲーム開始前にどこかの遺跡で入手したと思われる。

なお、「キャッチ」ではなく「チャッチ」なのがポイント。
実は誤字だというオチはない。
…多分。


超常能力 (ちょうじょうのうりょく) 【能力】
人の持つ精神が具現化した力。
時を止める、あらゆるモノを殺すなど常識では不可能な力を行使できる。
しかしながら、どうやったら超常能力に目覚めるのか?などは謎に包まれている。

原因不明に身に付く常識外れの力――という点において、魔法との関連性が見られるが両者はまったくの別物。
超常能力はある特定の用途にしか使うことはできない。
例えば、時を止める超常能力ならば、時を止めることしかできず、時の加速や逆行は行えない。
だが、時を止める魔法ならば、時間が関わる一切合財、時の加速も逆行も行うことができる。
世界の一部に干渉するのが超常能力であり、世界の全体に干渉し操作する、あるいは支配するのが魔法なのである。


ナノマシン (なのましん) 【用語】
火星の大気中に存在する環境調整用の極小機械群体。
構造は有機物半分、無機物半分の半分生物半分物質となっている。
火星に住む生物を殺さないという絶対のプログラムの元、自己増殖・自己進化を繰り返し、火星の大気を数千年に渡り調整し続けている。

数千年前の火星は水も空気もない惑星だったが、そこにナノマシンを散布することで化合物を作り水を形成、そして大気を形成し、人の住める生きた惑星にした。
火星が存在できているのは、ほぼ100%のナノマシンの恩恵によるものである。
ナノマシンは大気中に何気なく浮遊しているため、当然人間は吸気してしまう。
が、吸気による影響はないため、特に気にならない。
もっとも、ナノレベルの物質を吸い込んでも気付くわけもないが。
しかし、ナノマシンが人間に与える作用はいくつか存在する。
それについては火星人の項を参照に。

なお、ナノマシンの寿命は無限ではなく、1週間ほどでその機能を終える。
しかし、寿命と同時に、もしくはそれ以前に大気中の分子と結合、新たなナノマシンを生み出すことで、実質無限の寿命を得ている。
とはいえ、個としての寿命がくるか、あるいは大気中のナノマシンの濃度が一定値以上まで達するとアポトーシス機能が発動し、ナノマシンが死ぬことはたしかである。
死んだナノマシンは大地に降り積もり砂のようになる。
そして、それはやがて時を経ると凝固し魔法金属へと変わる。
火星を循環し生命活動を維持する存在であるナノマシンはある意味火星そのものといえよう。
それゆえに星命と深い関わりを持ち、ある部分では星命そのものといえる。

現代科学でナノマシンを作る及び操作することは不可能。
ナノマシンはロストテクノロジーの産物なのである。
同時にロストテクノロジーの水準の高さが伺える。

なお、ナノマシンは空気中に存在しているため、体内に入ることが多々あるが大抵身体の防衛機能によって駆除される。
が、ある時期に吸気すると駆除されることなく体内で繁殖するようになる。
それについても火星人の項を参照に。


舞姫 (まいひめ) 【武器】
鞠菜が使う長刀。
重さではなく切れ味で斬ることを目的に作られているため、力を必要としない代わりに優れた技術がなければたやすく折れてしまう。
鞠菜はその腕前により、硬い装甲をも切り裂く域にまで達している。
しかし、それでも舞姫の使い手としてはまだ半人前だとか。

なお、舞姫は鞠菜が何年か前に剣の師匠からもらったもの。
それゆえに相応の愛着を持っているらしく、本編では描写されていないものの念入りに手入れをしているようだ。


魔術 (まじゅつ) 【用語】
フォーミュラ。
生物の持つ魔力を別のカタチにし、具現化する力。
傷の回復やら炎を出すやら物理衝撃を緩和するやら、効果は多用だが発動にはクレストグラフと呼ばれる発動媒体が必要となる。
(なお、過去は地面に巨大な術式を書く、魔法金属に刻印を刻み込むなどで魔術を行使していた歴史もある。
 だが、現在では運用の容易さからクレストグラフによる発動にほぼ一点化しており、旧世代の詠唱方法はあまり用いられていない)
クレストグラフがなければ魔術はまったく使えないのだが、逆に言えばそれさえあればある程度使うことができる。
そのため、使い勝手がよく、魔力に劣る人物が多い火星でも需要は多い。

ただし、何でもできるというわけではなく、常識の範囲内でも力しか振るうことができない。
魔術は便利な道具ではあるが、何でもできる道具ではない。
非常識な力、キセキの領域に入っているものは魔法の領域である。

作中では戦闘中に使う魔術ばかりが登場するが、実際は生活に密着した日常で使用する魔術、マッチ程度の火を出す、氷を作るといったものがいくつもある。
これらは魔力が低い者でも十分に使うことができ、またクレストグラフも純度の低いもので十分である。
このレベルの魔術は火星においても良く出回っている。
魔術は生活に密着した存在といえる。

なお、魔術と魔法は厳密にいえば別の存在である。
しかし、一般市民にはその境界は曖昧であり、むしろ魔術の代わりに魔法という用語が使用されることが多々ある。
その理由は魔法という存在の厳密な意味が世間にはあまり知られていないのが理由のひとつとしてある。
(魔法の存在が学問の歴史の中で視野に入れられたのはここ10年ほど前からである)
魔術以上に魔法という言葉が文化として広まってしまったため、魔術研究者以外は魔法と魔術を使い分けることは少ない。
鞠菜が魔法について語るのも、学生時代に魔術について深く学んでいたからこそである。
そういった話題をルーリーに強要するのはちょっと無理があるのではないだろうか?


魔法 (まほう) 【用語】
アカシックフォーミュラ。
キセキを司る力。
セカイの真理を得た果てに身に付けることができる力で、人間の力では及ばない超常現象を行使できるようになる。
作中で使われた力を挙げるのならば、異世界との接触や結界生成など。

魔法に目覚める条件は謎に包まれているが、何らかの出来事がきっかけでセカイの真理に達すれば、魔法使いとして目覚めるといわれている。
そのためには複数の思考を同時運用したり、精神及び肉体が極限状況まで追い詰められる必要がある。
…と推測されているものの、詳しい条件は不明。
魔法使いは「成る」のではなく、「在る」のだろう。
そこに在るセカイを理解する存在。
それが魔法使いなのである。

なお、魔法の行使にはある種の制約を設けることでその効力を増す、というよりも、制約がなければ力を発揮できない。
一例を挙げると「あらゆる衝撃を無力化するが内側からの攻撃には無力」など。
制約の当て方にはこれといった決まりはなく、使用者に委ねられている。
ルリは主にある部分では強力だがある一方では脆弱といったような制限が課している。
これは制御を容易にするためである。


魔法金属 (まほうきんぞく) 【用語】
狭義では生体金属と言う。
魔力との伝導性が高い金属のこと。
魔力を増幅させるといった効果はないので注意。
魔法金属の正体は死んだナノマシンが長い月日をかけて結晶化したもの。
結晶となったナノマシンの純度が高いほど魔力の伝導性は高く、その価値は高いといえる。
仕様用途としては主にARMの部品として使われる。

なお、何らかの金属に術式を刻んだものを魔法金属と呼ぶ場合もある。
こちらは魔力を増幅させる効果を持ち、地球で主に用いられている。


魔法使い (まほうつかい) 【用語】
魔法を使うことのできる存在。
セカイという存在を理解することで、セカイのルールに踏みこむことのできる者。
作中では異世界接触能力を持つルリが魔法使いの一人として登場している。
他にもあらゆる次元を超越しあらゆる次元に存在する魔法使い、魔術を作り上げた術式を造りし魔法使い、矛盾の螺旋を司る魔法使いなどなどがいるらしいが詳細は不明。


魔力 (まりょく) 【用語】
人の、広義では生物の裡に秘められている力。
これ単体では何も起こせないが、クレストグラフで変換具現化することにより様々な力を発揮する。
しかし、魔術以外の要素にも魔力を使うことがある。
魔力とは魔術を使う力ではなく、人に生来持っている「何かを起こす力」なのである。

魔力は出生時にその量がほぼ決まり、後の修練でどれだけ効率よく扱えるかが決まる。
資質に依存する部分が大きいのだが、修練によるウェイトも相当大きい。
優れた魔力を持つ者は資質と修練の双方を満たしているのである。
そのため、パーティキャラ中、圧倒的な魔力を持つ鞠菜はけっこうな天才であり努力家でもある。
逆に縁は資質こそあるものの、修練を欠いた人の代表例。
本気で修練していたら鞠菜を越えていたのかもしれない。


HAG-07_RG (えいちえーじーぜろななあーるじー) 【武器名】
ナーシャの武器。俗称ガングニール。
作中からはイメージしにくいが巨大なARM、というよりもヘヴィARMと呼称される重火器の一種である。
イメージ的にはバズーカよりもロケットランチャー、ロケットランチャーよりもメガ粒子砲、メガ粒子砲よりも超高インパルス砲。
IMR世界では非常に珍しい、というよりも唯一無二とされるナノマシン形成の武器。
普段はナノマシンとしてナーシャの周囲に漂っているが、ナーシャの意志により銃形態として固着する。
ARMとして具現化した際には重量100キロを越え、並大抵の人間では抱えることすらままならない。
が、常人離れした馬鹿力のナーシャはそれを片手で抱え、片手で発射時の反動を制御している。

あまりの重量と大きさから取りまわしが悪く、その使い勝手は最悪の一言。
使い勝手を追求したために敷居が高くなったTE-V/P_RBとは正反対の道を歩みながら、同じ結果になっている。
…その重量を活かして打撃武器としても使えたりするが。
そんなわけでナーシャは弾切れ時はARMで直接攻撃しています。
無論、通常のARMならこんな乱暴な使い方をすれば当然のごとくマシントラブルが起きる。
だが、HAG-07_RGはナノマシン形成という特徴を活かして、マシントラブルが発生したら分解・再構築を行うことで即座に銃器としての機能を取り戻すことに成功している。
ナーシャはこの分解・再構築をリロードの際に行うことでマシントラブルを解消しつつ、弾を込めている。
で、ARM本体はナノマシン、なら弾はどうなっているのかとなると、普通に市販されているものを使用していたり。


TE-V/P_RB (てぃーいーぶいぴーあーるびー) 【武器名】
ルーリーの武器。俗称アサルトバスター。第4世代ARMのひとつ。
射撃以外の機能を複数付与した意欲的なARMで、レーザーブレード発生装置とビームシールド発生装置(通称フェイズシフト)が装着されている。
中遠距離では従来のARM通り射撃で対応、近距離及び弾切れ時はレーザーブレード、防御を行う際にはフェイズシフト。
と、あらゆる状況に対応することを視野に入れて開発されたARMである。
現にそのコンセプトは成功し、あらゆる状況で戦うことができるようになった。
…熟練者が使えば,という前提があるのだが。
非熟練者は複数の機能を使いこなせず、結果どの場面でも中途半端な運用しかできずそのポテンシャルを発揮することはなかった。
扱いの難しさが最大の弱点としてのしかかったのである。
なお、ルーリーもやや持て余し気味でそのポテンシャルを発揮しきれていないとか。



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