10周年記念プレイ日記PrologueNight



発売10周年ということでプレイ日記を開始だ!
制限は特になしで適当にプレイしていこうかと。

さて、まず本編に入る前に私とレーラグの思い出話をば…
私がレーラグと出逢ったのは発売から数ヶ月前…Vジャンプでの特集記事だった。
あのVジャンプが走り屋ゲーというコアなものを特集したのは意外と言うより他ありません。
これは□社(notスクエニ)のネームバリューがなせるものなのでしょうか。

その特集記事には、当時の□社の技術からは考えられないほどの奇妙な体型をしたキャラクターが…
それを見た瞬間、何かヤバいモノを感じました。
主人公がハチロクに乗っている?
何かポエムを言っている?
ヤバい!とにかくヤバい!
一瞬で購入を決意したのであった。

そんなレーラグの危険な香りに魅了されたまま、私はサガフロ2付属のレーラグ体験版をやりました。
怒濤の勢いで繰り広げられるレーラグ世界に私の脳髄は満たされるどころかパンクした。
そして、私の目に狂いはなかった…そう満足するに至るのであった。
ついでにPrologueNightdでは藤沢先輩に1周差付けられて大敗しました。
1周差をつけられて逆にテールランプを拝んでしまうことは誰だって通る道ですが何か。

その後、レーラグを6月11日…発売日の1日後に買いました。
何で1日後なのか?というと、まぁ身内話になりますが私の兄が買うと思っていたら買わなかった。なので、次の日、自分で買った。
と、まぁ、それだけだったり。

さて、では思い出話はこれくらいにして(多分ちょくちょくすると思いますが)、プレイ日記を始めます。
10年前は至って普通のブラウン管TV+PS1という環境でプレイしたところを、
今は2ヶ月分の給料をはたいて液晶TV+PS3という現代風味でプレイだ。
より鮮明にレーラグ世界を理解できる!
私はこの辺の環境を、ハードを取り揃えることが大好きです。マニアです。ソフトはおざなりになる。

ややマニアックな画質の話をするとPS3のスムージングはけっこう効果がある。
特にイベント画面の遠目に見る分にはかなり画質が向上する。特にグラデーションが美しくなる。
よく見るとぼやけているとも言える画質だが、気にならないくらいにメリットの方が大きい。
ポリゴン部分に関してはジャギーが少し減ったかな?くらいの印象。
テクスチャの細かいストリート画面はスムージングの恩恵を大きく受け滑らかになっている。
逆にテクスチャの荒い(というより拡大率の高い)レース画面では綺麗になっていることはなっているが、誤魔化しきれず荒いままの印象がある。

PS2のテクスチャ補完に関してはかなりの効果があり、特にレース画面ではその恩恵を大きく受ける。
別物といってもいいくらいに滑らかになっており非常に綺麗。PS3を圧倒的に上回っている。
ストリート画面はPS3と大体五分の印象。
イベント画面は補完してくれないので荒いままとなっている。
おまけの読み込み高速化は気持ち効果がある気はする。
ロードの多さに定評のあるレーラグなので、オンにしておいても損はないかと。

さて、PS2とPS3のレーラグの画質を比べると、
イベント画面 PS2<PS3(スムージングの恩恵を大きい)
ストリート画面 PS2≒PS3(どちらも画質が向上している)
レース画面 PS2>PS3(テクスチャ補完の恩恵が非常に大きい)
ジャギー PS2≦PS3(スムージングで多少は滑らかになる…が、結局は残るので大差はないかと)
…となっているかと。
両方持っている人は重視する項目を選んで、遊ぶハードを決めればいいかと。

なお、ある意味反則ですが、一番画質が良くなるのは実機ではなくエミュレーターを使うことです。
根本的な画像処理の段階で差を付けているので、実機とは比べものにならない美麗さを誇る。



私の環境で頑張ってみたところ、これくらいになった。



PS1実機とほぼ同じ画質がこちら。
比べてみるとその差は歴然としている。
GSの近くの建物にHOTELと書かれていることがわかるほど細かく描画されている。
信号機や車など細かいオブジェの形もわかる。
これと比べると実機画質はほぼモザイク同然と言っても過言ではない。
レーラグ本来のグラフィックが引き出された状態と言えます。

エミュレーターの環境を揃えることや設定に手間取りますが、高品質なグラフィックを求める場合、努力してみる価値は十分以上にあるかと。
なお、調子に乗って地デジ画質を実行してみたのがこちら
レーラグが本当に細かい部分まで作り込まれていることがわかる。
BODYSHOP MURAOKAの板金塗装解体の文字なんて、実機だと絶対に気付かないレベルである。
スタッフの無駄な愛が伝わってくる。
余談ながら劇的に変わるのはマップ画面で、レース画面はそれなり。イベント画面はあまり差がない。

いい加減脱線するのを止めて、オプションでコンフィグの設定をする。
新しいゲームを始めたらいの一番にオプションを選択するのが大人の醍醐味。
まずは視点位置をin the car、メッセージ速度をfastに変更。
メッセージウィンドウをどうするか悩みましたが、毎回毎回デフォルト以外のウィンドウにしているので、あえてデフォルトを選択して完了です。

ゲームを開始したら名前入力。
ここはデフォルトの赤碕翔。
自分の名前を入れてもいいかと。入れた人はきっと後悔することになると思いますが。



そんなわけでPrologueNightが開始される。
体験版をやった時はこのカットが挿入される前に、テロップだけで笑っていた。
すごいや、レーラグ。



相も変わらずハイテンションなやり取りを見届けながら、早速BATTLE開始。
BATTLEの方は石川兄を抜くどころか、難馬さんも抜くのが基本です。
…抜けなかった。
2周目の最後の最後で抜いたのですが、ミスってしまい逆転されてしまう。
ただ数年ぶりのレーラグとしては、まぁ上々の結果と自己満足。



今回はテールランプを拝まずに済みました。
なお、10年前の製品版初プレイ時は見事に拝みました。
体験版を何度も繰り返しプレイ。石川兄如きボコボコにしてやると自信を持って走り出したら…
あまりに体験版と異なる挙動に翻弄され、無様に敗北したとさ。
体験版勢には良くあること…と言いたいところだけど、そもそもレーラグ体験版をやった上で製品版もやろうと思う人なんているのか?
正直、体験版で振り落とされた人が大半だと思う。

この夜は冷静に考えると圧倒的に説明不足だ。
キャラの説明やバトルのシチュエーション、世界観の説明など、プロローグで語るべき情報が悉く欠落している。
どこの誰だか知らないキャラの何をしたいのかわからないやり取りを直接ぶつけたのだ。
普通なら不親切で終わるがレーラグは違う。圧倒的な情報量で押し切ることに成功している。
開発者は小細工は必要ないという判断を下したのだろうか。多分、正解。


余談
この夜で登場したキャラクターについて
・赤碕翔
レーラグの主人公。シナリオライターの鳥山求曰く、表面上は寡黙だが内面は饒舌。
横浜最速攻略本によると好きなものは港の灯り、パスタ。嫌いなものは愚痴る奴、すぐ他人を頼る奴、すぐ他人に甘える奴。
…嫌いなもののわりに、自分が困った時は藤沢に頼ることが多いのはご愛敬か。
最速攻略本の解説によると過去の記憶を持っていないようだ。
本編では有耶無耶にされていたけど、ちゃんと記憶がなかったようである。

レーラグという超濃厚な作品に負けることのない個性を発揮するまさに主人公たる逸材。
問答無用に作中で一番Poem量が多い。レーラグの魅力の半分を担っているといっても過言ではない。
赤碕がいたからこそ、レーラグ独特の世界観が構築されていると言える。

性格はクール…に見えてそれなりにノリが良かったりボケているところがある。
外面だけ見れば取っつきにくいが、内面を見ると豊富な語彙で言葉を紡ぎ出しまくると面白さに溢れている。
思わず親しみが沸いてしまう愛嬌のある人物と言える。
WON-TECは何を考えてこんな人格を設定したのか、理解に困る。

・藤沢一輝
その圧倒的な存在感によって、レーラグを影から支える存在。もう一人の主人公。
好きなものはRS2000tb、超大型タービン、ベイブリッジ。嫌いなものはオフロード4WD、最近の丸っこいクルマ。
パワーを求めるわりに、藤沢RSの馬力は400馬力程度とレーラグにしては控えめである。
けっこうバランスも重視しているのかもしれない。

横浜最速の名に違わぬ圧倒的な速さを持っている。プレイヤーの大半がそんなイメージを持っていることだろう。
だが、ゲーム中で直接対決する場面ではそれほど速くないという不思議な人。
絶対的に速いと思わせるのは実はPrologueNightくらいである(あとはDARKNESS GPのDiabloZeta)。
4thNightの練習走行、8thNightのプラクティス、YOKOHAMA GP決勝戦後のTAIMAN、どれも藤沢は驚くほど速いわけではない。

それでも横浜最速の男として絶対的な権力を発揮しており、それを疑うプレイヤーは少ない。
速さ以上の存在感を持っている男である。
愛称は藤沢先輩。思わず先輩を付けずにはいられない。

・山田健三
レーラグの清涼剤と言える男。藤沢先輩が事故って重くなったストーリーでも、そのキャラクターを発揮して和ませてくれた。
最後には命がけで赤碕を助けた男前でもある。
好きなものはクルマ、野良猫。嫌いなものは自分の誕生日、山下公園、みなとみらい。
山田の誕生日は2月14日…これが嫌いということは女性に恵まれていないようだ。

遅いというイメージが先行する山田だが、ゲーム中ではそれなりではあるが速い。
直接対決してみると(ゲームに慣れていないのなら)けっこう苦戦する。
また、箱根DDのメンバーをちぎったような描写もある。
遅い遅いと言えど、絶望的に遅いわけではない。
あくまでも名門BLRの中では遅い部類であり、走り屋全体から見ればその腕前は十分なものと考えられる。
1stNightの時点で外国人墓地でのBATTLEで本牧NRの下っ端をちぎっていることからもそれは伺える。

・辻本アキラ
レーラグのキャラの中では珍しく、最初から最後まで好人物であり続けた。
別チームの山田に走りを教えているなど、藤沢以上に面倒見がいい
山田も辻本なら、と走りを教授してもらったのだろうか。

普通に速い普通の人物とイロモノ揃いのレーラグでは本当に希少種(オープニングのケツジャンプは見なかったことにしておく)。
その速さは(YOKOHAMA GPではさりげなく虎口に負けていたものの)藤沢に次ぐものがある。
というか、BayLagoon Tower脱出のインパクトが強すぎて実際の速さは藤沢以上と思えてしまう。

そんなわけで藤沢の影に隠れてなかなか目立ちにくい(FinalNight以外では派手な見せ場がない)が、その実力は本物。
MACHINE COMPLETEもバランスが良く、貴重なパーツに溢れている。出来ることなら何度でもGET REWORSしたくなってしまう。
まさにいぶし銀と言えよう。…いや、その役目は難馬さんが担うべきだけど。
藤沢がカリスマ的存在ならば、辻本は普通に速くて頼りがいのある男、といったところであろうか。
走り屋としての実力とは対称的に石川兄弟のような問題児がいるなど、チームをまとめるのはやや苦手のようだ。
そこは本牧NRの規模が大きめなことにも起因しているのだろうか。

・沢木誠
圧倒的なラグビー体型でいきなり笑いを誘った本牧NRのNo2。
ストーリーの関係上、その出番こそ少ないものの、3つのKやKTHなどそのインパクトはレーラグ随一。
濃いレーラグキャラクター陣の中でも、飛びきりの濃さを持っている。

実は赤碕が出逢う初めてのDiablo被験者。
が、そのわりに速すぎるわけではない。
Diabloといえどマシンのチューニングが十分でなければ、その実力を発揮できないということだろうか。
恐怖をなくしたくらいで速くなれれば苦労しないか…

・石川兄
初登場と同時にプレイヤーを笑わせた男。
笑わせた要因は当然硬派Tシャツ。
終盤に至るまで濃い外見に濃いキャラでプレイヤーを笑わせ続ける。
沢木の事故に関与していると思うと憎むべき悪役であるはずだが、やっぱり憎めない。
異常な人徳の持ち主である。
レーラグのイロモノを象徴するキャラ。


この夜の謎
・この夜の天候
藤沢先輩のRSを先頭にBLRの走り屋たちは集合地点へと向かう。
その時に雨は降っていないが水しぶきが上がっている
よく見ると路面に水に濡れているような光沢がある。路面はハーフウェットなのだ。
こんなコンディションでレースをして、さらには最速記録を樹立する、というのも不思議な話だ。
BATTLEまでには路面が乾いてくれたのだろうか。

・BATTLEの集合地点
PrologueNightのBATTLEはBayLagoon Shortで行われる。
BayLagoon ShortはBayLagoonRACINGのホームコースだ。
当然、BayLagoon Wharfに集合地点となったことだろう。
だが、何故か集合地点には本牧NRが先に到着している
ここはBayLagoonRACINGが先に到着しているべきではないだろうか。
無論、そんな決まり事などないが、挑戦者は待ち構えるのが大方の筋というものだろう。

BLRは一斉に現地に集合している。
あらかじめどこかで集合していたようだ。
NRと打ち合わせをして、ギャラリーを盛り上げるために格好の良い登場の仕方を演出したのかもしれない。
実際にBLRが一斉に揃う、というシチュエーションは格好良かった。

それとも…走ることを渋った赤碕をみんなで説得していたのかも。この頃の赤碕なら渋ってもおかしくはない、気がする。
山田がまず赤碕の説得に行く。ダメだったから難馬さんを呼ぶ。またもダメだったから藤沢先輩を呼ぶ。
藤沢先輩の言うことなら聞かざるを得ないし、聞いてしまうだけの演説力を持つ。
そんなわけで赤碕の説得で遅れたとか。
何にせよBLR登場をうまく演出してよかったですね。

・GET REWORSの法則
このBATTLEはTEAM BATTLEなのに、なぜかGET REWORSは石川との間でしか行われない。
藤沢からパーツをむしられたり、山田からパーツをむしれてもいいとは思う。
GET REWORSは両者の合意がなければ行われないルールなのか?
意外と細かい取り決めがあるのかもしれない(いや、それがなければYOKOHAMAが滅びそうだけど)。

・ギャラリーの謎
本人かどうかは定かではないが、ギャラリーに石川弟、立河、川崎、ラッシュが来ている。
石川弟は本牧NRである以上、ギャラリーしていて当然だ。
立河と川崎も走り屋である以上、この大舞台が気になってギャラリーしに来たのだろう。
だが、問題はラッシュだ。
明らかに浮いている。何でこいつがギャラリーしに来たのだろう。

この段階ではDiabloは走り屋にまだ関わってはいないはずだ。ラッシュがここに来る理由はない。
そもそも、偵察はリムジンの黒服あたりに任せるのが妥当だろう。
一体、ラッシュは何をしにここに来たのだろうか。
考えられる理由としてはDiabloの被験体の選定であろうか。
それならラッシュ本人が出向く理由はある。
『横浜最速の男』…藤沢一輝。新たな伝説の始まりだなッ!!とか言っちゃったのはついつい興奮してしまったからだ。


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