10周年記念レーラグ書籍レビュー



微妙な企画ですが、レーラグ関係の書籍のレビューを行います。
…2冊しかないけどな!


・横浜最速攻略本


唯一無二のレーラグ攻略本。
“熱い風”を感じる一冊!とのこと。なんじゃいそりゃ。
発売当時はあれやこれやで購入できなかったが、2003年秋に古本屋で入手。
感動の涙を流したものでした。

内容はあんまりためにならない攻略情報(攻略本の類は大抵そうですが)やデータ類をまとめたもの。
攻略情報は見ておけば楽になる、というほどでもなく、見なくてもいいやというか胡散臭いという感じで役立たず。
(もっとも、マシンさえ鍛えれば腕がなくとも何とかなるというレーラグらしさが出ていると言えなくもない)
STREETマップで出てくる敵車を各夜ごとにまとめていなかったりと、データ類も見やすいとは言い難い。
もっとも、見にくいとは言えど、敵車のデータは非常に重宝する。
これで各夜ごとに狙うべき敵車を簡単にでも教えてくれれば良かったのに…

また、各夜のイベント情報もまとめている。
詳細な攻略情報こそないものの、初プレイのガイドブック程度にはなるかと。
加えて各夜ごとに赤碕の独白を攻略本スタッフが書き下ろしている。
が、何か微妙に違うコレジャナイ赤碕なので注意が必要。
「聖地だと?いけすかねえ野郎どもだぜ」
「オツリがくる程の走りを見せつけてやる」
「許せねえ、WON-TECのヤツら、絶対に許せねえ!」

…と、何かが違う。

総じて攻略本としては並みの印象。データ類は何だかんだで役に立つ。
このためだけに価値があるか、となると、ネットによる攻略情報が発達した昨今では微妙…
読み物として見た場合、コレジャナイ赤碕や何か違うような気がするシナリオ解釈を許容して楽しめるのなら問題なし。
最近の攻略本において必須とされる裏設定などそういうのは存在しないので、そっち方面では期待しないでおこう。


・ファンブックゲイルアモーメント


唯一無二のレーラグファンブック。
巻頭巻末にイカしたPoemが記されているレーラグをわかっている本。
キャラの裏設定や開発者のインタビューなど、レーラグをよく知りたい場合は非常に楽しめる。
同時にレーラグにまったく無関係なレーサーにインタビューが行われている
この外し方も含めてレーラグをわかっている本…と言えなくもないような気がしなくもないような、そんな微妙な気持ち。

キャラクターのページでは裏設定の公開やインタビューが行われている。
キャラにインタビューというのはよくわからないが、何となくレーラグらしい気はする。
ライターも慣れたのか、コレジャナイ赤碕度はけっこう減っている。
「勇気のあるヤツらのパッシング、楽しみにしているぜ」はやっぱりコレジャナイ赤碕の気もするけど。

ともあれ、裏設定は何だかんだで見ていて楽しい。
レーラグを深く理解したい場合は、一度は目を通しておきたい。
ただ、EUROレースチャンピオンのシュナイダーがレースは趣味という驚愕の設定を持ち出したりしているので油断は出来ない。

この本はうまいことレーラグの魅力を捉えている気がしないでもない。
これぞレーラグファンブック!というのをやるのなら、全Poem集とかレーラグのスポットを実際に巡るとか、
そういうのに期待してしまうが、まぁこのファンブックでしか見られない裏設定を持ち出しているのは何だかんだで貴重である。
レーラグファンは是非。

ついでにMonster-Rを作ったチューナーのインタビューも載っている。
さて、以下はネットから情報を拾った噂程度のものなので、そのつもりで読んでください。
まず、800馬力のモンスターR33のMonster-Rはサーキット走行中にクラッシュして大破
(エンジンは無事だったらしいので、白のピュアラグーン号に載せられたらしい)

が、これはまだ序の口で、Monster-Rを制作したチューンショップ、「MOVE」は倒産。社長は逃亡した様子。
Monster-Rを作りインタビューを受けている取締役の山田学氏は、なんと飛び降り自殺をしたようである。
…前述した通り、ネットの情報を拾ったものなので、詳細まではわかりません。
ただ、MOVEのサイトが見られない以上、
倒産だけは本当のことだと思ってもいいかもしれません(社名でググっても公式サイトが引っかからない)。
Monster-Rには何とも壮絶なオチが待ち受けていたのであった。
謹んでご冥福お祈り申し上げます。


DRIVING YOKOHAMA FOREVER TOPに戻る