バキ道感想 第89話「予感」

1週間のリプレイを挟んで立ち合いは再開される。
いや、立ち合いを中断していたわけじゃないんですけどね。
アレですよ。アニメでよくある溜め回ですよ。
アニメと言えばウマ娘第2期第11話でバキネタがありましたね。
気になる人は見てみよう!


刃牙のゴキブリダッシュが炎に放たれる。
そのまんま体当たりするゴキブリダッシュは千春、勇次郎、独歩に使っている。
そのうち、ゴキブリダッシュが通じたのは千春のみ!
千春だけかよ!?
何かいきなりミソを付けられた感じである。

ゴキブリダッシュで刃牙は炎を柵まで押し込む。
勇次郎でさえ押し出したほどの推力を持つのがゴキブリダッシュだ。
だが、柵を支えに炎は受け止め、トランクスを掴んで後方へと投げる。
背後にある観客席のまで飛ばす豪快な投げであった。
というか、通じないのかよ! 前回のリプレイは何だったんだ!
うーむ、千春にしか通じなかったりと信頼性が低いな、ゴキブリダッシュ……

ゴキブリダッシュは凄まじい初速に騙されてしまうが、その代わりダメージはあまりないのかも。
純粋なゴキブリダッシュでダメージを負ったのは千春、それも指が折れただけだ。
勇次郎も独歩もロクにダメージを受けていない。

そもそもゴキブリダッシュの売りは初速から最高速に達することだ。
その最高速がどれほどのものなのか、普段の刃牙が出せる速度と大差ないのではないか。
加えてゴキブリダッシュ中は再加速できるのだろうか。
勇次郎にゴキブリダッシュを使った時は押し出したものの息を切らしていたし、けっこう消耗が激しいことが窺える。
初速は凄まじいがダメージと持続力がなく、減速しやすいのがゴキブリダッシュの弱点なのかも。
流行のお馬さんで例えればツインターボ。

ゴキブリダッシュによる体当たりは存外実益が伴っていないデモンストレーションみたいなものかもしれない。
むしろ、ゴキブリダッシュの初速を活かした打撃の方が結果を伴っている。
そんなわけで炎が受け止めて投げ飛ばしてもあまり不思議はないのだ。
ないのです。
ないんだよ!!
リプレイよりもこの辺の特性を掘り下げて欲しかったですね(真顔)

「土俵なら敗けていた」

弱みを突いたとはいえゴキブリダッシュを受け止めて、あまつさえ反撃をした。
だが、炎の心中は穏やかではなかった。
何せゴキブリダッシュを受け止めたものの完全に押し切られた。
相撲ルールなら完全敗北だ。

実は相撲ルールにおける勝利条件を文句なしに満たした刃牙が初めてだ。
他の格闘家は大抵はダウンしているし、相撲では反則の技を使っている。
その点、刃牙はここまでにダウンはしていない上に、ゴキブリダッシュも同条件かつ相撲ルールで用いて押し切った。
力士相手に刃牙は相撲で完全勝利している。
途中でジャブとか蹴りとか使ったけど、そこはナシで。

その事実を炎は認識しているからこそ、ゴキブリダッシュを巡る攻防を制しながらも穏やかではないのだろう。
刃牙の狙いは炎のメンタルを崩すことか?
勝とうと思えばいくらでも勝てるのが範馬刃牙である。
なので、精神面で屈服させて完全勝利を狙いそうだ。
炎は恵まれない体躯で力士として頑張ってきたわけだからメンタルが強そうだし格好の生け贄かも。

「八方塞がっても」
「前に出るのが相撲道」


炎は刃牙をライフル弾、自分を殺しうる武器に例えながらも再びぶちかましを放つ。
対して刃牙は八方塞がりでも前に出る力士の在り方に感心する。
何でお前はゴキブリダッシュを破られたのに上から目線なんだ?

まぁ、ゴキブリダッシュは受け止められたけど、ぶちかまし勝負だけに限定すれば完全に上を行った。
そんな中でぶちかましをしてきたからこそ、八方塞がりと形容した、のか?
相変わらず範馬刃牙は難しい。
範馬刃牙イージーモードを実装して欲しいものである。

その炎に刃牙は跳び回し蹴りを放つ。
かつて最大の威力を持つと言われた技である。
だが、ただの力任せではなく正確にアゴを狙っている。
大振りの技なのに狙いが正確なのが範馬刃牙の恐ろしいところだ。

しかし、炎とてやられるばかりではない。
姿勢を地面ギリギリまで下げて刃牙の蹴りをかわす。
地面ギリギリで動くのは相撲の教科書にはない動きだ。
何せ敗北のリスクが必然高まる。
そのため、如何に姿勢を下げないようにするかが肝要になる。
本来の相撲とは真逆のスタイルと言えよう。
炎は相撲で来るのかと思いきや、相撲以外の攻め手で来たのだった。

これには刃牙も意表を突かれてしまう。
愚直に相撲で来るかと思ったら来なかった。
炎の見事なフェイントと言えよう。
だが、刃牙は上から目線で見下した結果がこれなのだから格好悪い。
完全に油断癖が出ている。

「血が氷った……」

かわされると同時に背後を取られ刃牙は戦慄する。
そして、炎は柵へめがけてジャーマンスープレックスを放った。
相撲にない搦め手から、相撲にない投げに、相撲にない環境を利用すると大相撲から完全に外れていた。
ここまでの力士たちは相撲から外れたことで不覚を取ったが、炎は相撲から外れたことで刃牙に一泡吹かせた。
最初に見せた構えといい今回の技といい炎は別の格闘技出身なのだろうか。

刃牙の油断があるにせよ炎は見事な仕掛けであった。
刃牙は不甲斐ないにもほどがあるが、範馬刃牙とは即ちそういう奴である。
バキ道では刃牙伝統の油断してやられるがありませんでしたからね。
ここでノルマを達成しておかないと。
これでこそ範馬刃牙って感じだ。

だが、炎の表情はあまり明るくはない。
何せ炎は相撲を最強と最高と讃えていたのに、相撲で敗れた結果、相撲以外の戦い方で逆襲した。
強キャラを毛嫌いしていたのに、いざ強キャラを使ったら勝っちゃったような状況である。
これでは炎もあまり納得していなさそうだ。

あるいはこれが刃牙の狙いだったりして。
相撲で勝てないと思い知らせた上で、相撲以外なら勝てると希望を見せれば心を折れそうだ。
範馬刃牙ならこの程度はダメージにもならないだろう。
冷や汗も鼻血も流していないしね。
ドレスを凌いだ刃牙がこれでダメージを受けたらさすがに困る。

ともあれ、反撃を受けた刃牙は炎をどうするのか。
ここから鬼の貌を解放したら大人げないにもほどがあるから、それ以外でお願いします。
でも、勇次郎も本部相手に鬼の貌を出したことがあった。
それなら別に出してもいいのか?
そろそろ本部さんも解説をしてみてはいかがでしょうか。
団体戦は欠席してもいいから、宿禰と戦って欲しいですね。
もちろん、フルアーマー・本部で。
1週間休んだ次回へ続く。