喧嘩稼業第60話感想

今回の彼岸島、ダクソ3だった。
というわけでちゃんと掲載されていた喧嘩稼業。
あ、何かblogのテンプレートの仕様が変わったみたいで、続きを読むボタンがなくなってました。
正確には出せるけどそうすればトップに画像とか表示されず不便という二律背反。
そんなわけでblogのトップから続きを読むには記事名をクリックしてくださいませ。


梶原さんが残した屍が炸裂!
その時、田島は工藤が食らった屍のことをスタッフに確認していた。
ドクター曰く食中毒によるものと見ていた。
ボツリヌス菌と言えば食中毒ですからな。
原因は間違えているとはいえ結果には行き着いていることから有能なドクターであった。

田島は梶原さんに事情を聞こうとする。
が、タッチの差で梶原さんは日本へ帰っていた。
工藤に仕掛けられた屍の疑惑から、徳夫が受けた2回目の屍までそれなりに間が開いているが、毒物が使われたことに至るまで時間がかかったようだ。
過密スケジュールによるものだろうか。

「リングの中に仕掛けが残っていた」

そんな田島だが徳夫が屍を食らったことでやっと結論に至る。
トーナメントが始まってから田島にはいまいち見せ場がないな……
暫定最強のはずなのだが。
これだと梶原さんと戦えば負けてしまうぞ?
200億を取られてしまうぞぉ?
田島は現場に立つ者としては超一流だけど、指導者として指示する立場

「圧倒的実力差を埋める手……」

「違う…スポーツじゃない」
「圧倒的実力者で上回っていたのは十兵衛のほうだ」「この力で石橋に勝って」
「スポーツマンでは選択肢にすら上がらない手段で」「トーナメント出場をものにしたんだ」


徳夫が十兵衛を上回っていたかと思いきや、田島は十兵衛が徳夫を上回っていると認識する。
それはつまり十兵衛を認めたということでもある。
様々な策略が跋扈する喧嘩稼業らしい強さの判別方法だ。

ここで十兵衛は徳夫に対してネタばらしを開始する。
試合開始前のカワタクのジェスチャーは無意味なものではなく、リング清掃で屍を回収されなかった合図。
また、そのジェスチャーの確認のために屍が仕掛けられている徳夫側のコーナーに怪しまれず近付くこともできる。

そこでコーナーマットに仕掛けられた屍を確認。
どうやら梶原さん特性屍針はコーナーマットに埋め込まれており、それを押し込むことで針が出てくるようだ。
屍はわりと大雑把な仕掛けと思いきや、意外にも凝った構造となっていた。
さすがの梶原さんであった。

しかし、それに気付かなかったのか、徳夫よ……
やっぱり、試合開始前は油断していたようだ。
また、この一連の調査を咎められなかったからこそ、十兵衛は徳夫のブラフを見切る能力を見極めることができたのだろう。

一方で実際に押しつける際にはコーナーマットそのものも収縮するため、針はあまり出てこない。
刺すことはできず身体を引っ掻くことしかできない。
それでも十分な効果がある猛毒ではあるが、胴着を着られると引っ掻くことさえできない。

なので、高野に胴着を脱がせる指示を出したのであった。
徳夫に最初から屍を打ち込む気、つまり殺す気だったのだ。
いやぁ、外道っすね……
スポーツマンシップもクソもないっすね……

試合開始前に胴着を脱いで同調行動によって脱がせることも考慮したが、徳夫の体力がなさすぎて断念。
また、高野の胴着を脱がせる方法が露骨すぎたので、胴着を脱がせるのが狙いだとバレたかもしれない。
屍作戦は失敗かと思ったが、巡り巡って成功に至ったのであった。
それも徳夫がなまじ十兵衛を圧倒してしまったからか。
油断せず圧倒してしまったからこそ、想定外の戦術に気が回らなかった。
もうちょっと手こずっていたら、むしろ話は別だったのかもしれない。

また、この説明は自分が回復しつつ徳夫に屍が回るのを待つ策でもあった。
抜かりがない。
これと比べると徳夫は十分甘かった。
でも、父親殺しの前科があるし……
徳夫の闇の部分はこの試合では描かれていないのだ。

「今度は負けないようにあの世でパパに日拳を教えなおしてもらえ」

「お前は死ぬから佐川雅夫と再会できるなと言ってんだよ」

十兵衛の発言によって徳夫は雅夫が死んでいた、もとい殺していたことに気付
く。
そこで動きが止まってしまう。
ある意味無理矢理日拳をやらされてきただけに雅夫がいないと動けないのであった。
だから、幻想の雅夫を生み出したのだろう。

同時に睦夫が雅夫の偽者を作ろうとしたのは徳夫のためだとも解釈できる。
兄弟共々、雅夫がないと戦えない類の人間だ。
だからこそ、徳夫は幻想を求め、睦夫は偽者を求めた。
どっちも頭おかしいけど兄弟はしっかりと繋がっていたのだ。

「卑怯者…」

徳夫は涙と共に呟く。
「卑怯」というのは敗者が最後に吐く言葉だ――
徳夫自身が言った言葉をなぞることになってしまった。
まぁ、十兵衛、マジ卑怯者ですよな……
だが、工藤はそんな卑怯を受けても心を折らず勝ちを目指した。
それと比べたら徳夫は……とその脆さが強調されている。
この言葉が雅夫を後ろから刺した自分自身に向けられているものかもしれないのだが。
そうなると言葉の意味も変わってくる。

その弟の姿に睦夫も涙する。
睦夫はキチガイだが徳夫をちゃんと弟と思っている。
前述したが父親の偽者を作り出した徳夫のための可能性もある。
この試合において十兵衛の甘さを指摘したり、徳夫の鋭さはなかなかのものである。
この涙にも深い意味があるだろう。
でも、キチガイだしなー。

「超ウケる」

さて、そんな外道を働いた主人公の決め台詞がこちら。
超ウケると来ましたか。
マジ十兵衛は十兵衛であった。一切日和らない。
そして、隙だらけのところに金剛を叩き込むのであった。
これで決着か、それとも……

だが、金剛の着弾点に黒い何かが見えるような……?
十兵衛のグローブじゃなく徳夫のグローブのような……?
前述したように徳夫の闇の部分はこの試合では描かれていない。
躊躇なく人を殺す攻撃をするような人間が徳夫だ。現に殺している。
十兵衛が殺す気なのだから、闇の部分が発露してもおかしくはない。
あとメタ視点だと佐藤十兵衛はここからが強いをまだやっていない。

そんなわけで徳夫の最後の灯火があるのではなかろうかと期待している。
でも、屍がしっかり回っちゃったからなー……
徳夫の明日はどっちだ。
そして、次回は3週間後だ。
3週間掲載に慣らされている……木多先生の思惑通り……?