喧嘩稼業第64話感想

久し振りの喧嘩稼業!
まぁまぁ、久し振りだよ。
ハンターハンターみたいな休み方をしないだけマシだと小生は己を勇気付けるのであった。


十兵衛は工藤にプレッシャーをかける。
嘘だとバレずとも精神的な負荷をかけて集中させないのが目的だ。
だが、ここで工藤にも対策はある。
脳内麻薬!
え、脳内麻薬でいいんだ、それ……
気分が楽になるとかそういうのなのか?

そんな中でホテルのボーイが工藤の部屋にやってくる。
母親のことを語り出して工藤をイライラさせるのだった。
うわぁ、ボーイの顔がすっごいムカつく……
これで善意ならこいつ、サイコパスだよ……

「次の試合工藤がストレスで禿げてたら爆笑するんだけどな」

平均20分置きに嫌がらせを続けて工藤を参らせるのが十兵衛の策であった。
主人公らしさゼロ。
全力で汚ェな、こいつ。

しかし、ここまで嫌がらせをやると逆に本気の本気で戦われる気もするのだが……
むしろ、それが狙いだろうか。
工藤と全力の戦いを、殺し合いで勝つことが十兵衛の目的だから、限界まで怒らせるのが目的だったりして。
という建前がないとまったく主人公らしくない。ある意味、毒殺よりひでえ。

嫌がらせに対して吉田が乗り込もうとするとアリが止める。
選手の関係者が乗り込むと失格なのだ。
でも、選手の関係者以外が乗り込むのはルール的に問題なし。
梶原さんの裏工作によって制定された新規定を受けて、十兵衛はそれに対応した嫌がらせを用意したのだった。
準備がいいというか何というか。

さて、肝心要の次の試合となる。
シラットと一言と言っても流派が500くらいあるようで、どういった戦い方をするのかはわからない。
なので、戦い方を掴むのが第一目的と十兵衛は見ていた。
それは裕章から見た文学もそうだろうから、お互いの似たようなジレンマを抱えていると言える。

そんな中で詠春拳系統の対策はしたようだ。
だから、十兵衛はリードパンチを身に付けたのだった。
文学は対策を求め、十兵衛は速いパンチを求めた。
Win-Winの関係である。
文学の目論見通り、ちゃんと十兵衛は特訓相手になっている。
サボっていない主人公だった。嫌がらせもサボっていない。

「櫻井裕章の父親名護御殿手13代宗家櫻井武吉は」
「俺の父親でもある」
「俺と櫻井裕章は腹違いなんだよ」


田島は驚愕の事実をさらりと漏らす。
こういうのは決勝戦とかで漏らすと思うのですが……
(多分)ラスボスの血縁者となれば漫画の展開的に裕章の株が何か上がった気がする。
文学、ちょっとピンチ。

裕章のブロックが強者揃いなのも、裕章を消耗させるという目的があるのか。
常在戦場だし。田島はこれくらいやるし。
衆前で確実に殺すための策くらい弄する。
なお、やりすぎて反対側のブロックがやや見劣りすることになっている。
三代川とかどうするんだよ……

それにしても喧嘩稼業も血縁が大事な世界であったか……
となると、主人公のくせして格闘家の血縁がない十兵衛はこれからどうすることやら。
数ヶ月の特訓で数倍に強くなる謎の資質があるから、血縁がなくてもわりと平気かもしれないが。

「衆前で櫻井裕章を殺すのが俺の目的だ」

さらに裕章に対する因縁を匂わせる。
陰陽トーナメントの開催もそのためなのか。
何か珍しく、こう、普通の格闘漫画的なエピソードだ。
こういうエピソードって喧嘩稼業では初めてではなかろうか。

試合開始前、文学と裕章は向かい合う。
裕章は文学のみならず、十兵衛の例を踏まえて場外を探る。
対して文学を特に動かず沈黙を保つ。
試合開始前に面白いことをやった梶原さんとは偉い違いだな!

「父さん……」
「見ていてくれ」


文学は父のことを思い起こす。
そして、試合開始と同時に膝蹴り(多分)で飛び込む。
この瞬発力は無極を使っているのだろうか。
回避の迷いのなさから打撃系のシラットだと文学は読む。
戦う時はちゃんと頭を使っている文学であった。

回避された直後に文学はコーナーポストを使ってターン、金剛を放つ。
40代目前とは思えないダイナミックな動きだ。
これで屍を踏んだら笑えないが、そこはちゃんと交換しているのを確認しているのだろう。
作中で描かれていないだけで。

金剛はガードされるが帯を掴んでからの頭突きを放つ。
さらに唾で右目を潰すというスポーツではありえない連携を交える。
だが、そんなダーティな連携を食らっても櫻井は右目を閉じない。
田島と同じように本能を克服する特訓をしているのだろうか。
血縁と思えばいろいろと深読みできるのであった。

櫻井は文学の動きを捉え、カウンターの猿臂、右肘を放つ。
が、それを文学はスリッピングアウェーでかわし、カウンターのカウンターとなるイヤーカップを裕章に命中させる。
これで初手から右耳の鼓膜破裂であった。
急所狙いのえげつない攻撃が相次ぐまさに陰側の戦いを文学は見せつけている。

でも、序盤にラッシュを仕掛けると負けるのが格闘漫画のお約束だ。
梶原さんもそれで負けている。
ラスボスとの因縁が判明したし、先手を取ったようで文学は実はピンチかも。
逆に考えればお互いがラスボスとの因縁があるので勝敗が読めなくもある。
盛り上がりどころだ。
……なので、隔週でもいいので頑張って掲載してくださいお願いします……