戦姫絶唱シンフォギアAXZ EPISODE10 アン・ティキ・ティラ

カリオストロ死す! プレラーティも死す! サンジェルマンも死にそう!
いっそのこと、ガリィみたいに頭が破裂するような愉快な死に方をしてみるか?
いや、人間がやればただのグロ画像……






「73800……73801……」

サンジェルマンは何か高いところ(頭の悪い表現)に立って73800人目と73801人目の命に花を捧げる。
当然、カリオストロとプレラーティか。
カマホモ2人には振り回されまくったサンジェルマンであったが、理想と年月を共にした数少なき仲間。
その死を静かに悼んでいるのであった。

でも、牛乳で笑いを取るようなことをしないからお前は地味なんだよ!
Badi(ホモ雑誌)を捨てるとかやればみんなガン引きするぞ。



「母を亡くしたあの日から、置いて行かれるのは慣れている」
「それでもすぐにまた逢える」
「私の命も、そのためにあるのだから……」


サンジェルマンは自身を贄と捧げる覚悟を決めていた。
犠牲者の数を覚えている――命に価値を見出す人間だからこそ、自分の命も同じく扱う。
たやマったりしたけどその辺は筋を通している。
でも、アダムに後を任せるのは不安しかないのですが。
仲間に対する情の厚さは本物だけど、上司に対する信頼の疎さも本物。




「ありゃまー☆」
「死ぬのが怖くないのかなー☆」


「理想に殉じる覚悟など済ませてある」

このクソガキィ! シバくぞ!
個性豊かなオートスコアラーたちの中でティキが手にした個性は可愛げなしのムカつきですな。
とはいえ、覚悟完了しているサンジェルマンはたやマチョップ(攻撃補正30%)をすることもなく軽く流す。
心涼しきは無敵なり。何かヤケになった気もするけど。





「それに……誰かを犠牲にするよりずっと――」

「それが本心ぅ?」

「だから、君は数えてきたのか、自分が背負うべきつみの数を」
「おためごかしだな」


「人でなしにはわかるまい……」

悪の秘密結社に属しているサンジェルマンだが、中身はけっこうな常識人。
殺人を躊躇することはないが、やりたくないのが本音であった。
おう、マリアさんと酒飲めよ。いろいろ意見が合うぞ。
上司に振り回されることとか特に。

命を重んじるサンジェルマンと命を軽んじるアダム。
相容れないのも道理か。
それでも上司として付き合っている辺り、アダムの力はサンジェルマンの理想にとってプラスということか。
まぁ、実のところ、その理想は違うんですけどね!
覚悟を決めている一方で手の平で踊らされているサンジェルマンさんに哀悼の意を……



「終わったー……」
「終わるとは思ってなかった……」


【朗報】響の宿題が終わる
出撃続きで前回は旅行紛いのことまでしたのに宿題終了!
これで用語集が更新できるぞい。
多忙な装者であったが学校生活もきちんとやっているのだ。
……響はきちんとしていないか。





「ありがとう、響」

「『ありがとう』は課題を手伝ってもらったこっちだよー」
「何で?」


「課題も任務も頑張るって約束、守ってくれた」

課題は響にとって日常のパーツであり、未来にとって大切な響である。
任務という非日常に生きる響も大切にできるようになったとはいえ、やはり日常の響が未来にとって守りたいモノなのだろう。
だから、その日常を軽んじることなく必死に守ったことに未来は感謝したのだ。
AXZは未来さんの出番が減った分、ひびみくはまろやかな濃い口に仕上げている。
晩夏のひびみく祭り。




「わたしはきっと、楽ちんな方に流されているだけ」
「賢くどちらかを選択するなんてできないから」
「結局、ワガママなんだよね」


「うん、響らしいかも」

選択できないからこそどちらも選ぶ。
選択の難しさが強調されているAXZにおいても、響のスタンスは選んで捨てないことが主体なのであった。
そんな響のスタンスを理解しているこの妻はそれをらしいと肯定する。
これが動かざること山の未来さん。
シンフォギア界のレズたちの頂点に立つ女の姿である。
永愛プロミスは伊達じゃない。





「――そうなんデスッ!」
「どうやら近いらしいのデスッ!!」


「そうッ! あと2日ッ!!」

「あと2日で響さんの誕生日が――」

突然の常識人!
あと2日で響の誕生日に切ちゃん、やる気を出す。
予想通りと言うべきか、今回の主役は響と切歌のようだ。

この時に調もテンションが上がっているのがわりと可愛い。
やっぱり、響のことが大好きなんやなって……
第5話では厳しい言葉をかけたものの本心としては響大好きらしい。
大好き過ぎて快楽堕ちさせないか不安だ! 調じゃないけどそんな薄い本はある(唐突な宣伝。R-18注意)




そんな常識人にクリスは黒板消しを投げつける。
あのキネクリ先輩……下手すれば切ちゃんが真っ白になると思うのですが……
チョークの粉が飛散しない速度と角度で投げたとか?
雪音クリスの得意技はこれで狙い撃ちなわけだし……




「どうしたの、みんな?」

「クリスさんから聞いたのデースッ!」

きりしらに響の誕生日を教えたのはクリスであった。
クリス、メッチャ照れる。
時たまやたらとKAWAIIアピールをする奴だな……
XDで実用的なカードが多いのもこのKAWAIIアピールが功を奏したからか?
同じくKAWAIIはずの切ちゃんは微妙なカードが多……いや、言うまい。




「覚えててくれたんだッ!」

「たまたまだッ! たまたまッ!!」

響の誕生日が作中で一番最初に判明したのは第1期第6話の自己紹介シーンである。
AXZの第3話で改めてクリスの前で言及されているとはいえ、第1期の時点から覚えていそう。
響の言葉はそういう意味が含まれているのだろう。
クリスの響に対する気持ちが伝わってくる一幕であった。
ヤンキーは友情に篤いのだ。
一般人の車を破壊して重傷を負わせたヤンキーを旧友という理由だけでいい奴扱いした特攻の拓はどうかと思うけど(無関係)




「それにしてもそわそわしてた」

「そうそう、わかりやすさが爆発してたデスッ!!」






「調神社所蔵の古文書と伝承、錬金術士との交戦から敵の次なる作戦は大地に描かれた鏡写しのオリオン座」
「神いずる門より神の力を創造することを推測して間違いないだろう」


さて、放課後ブリーフィング(何だ、その呼称は)
S.O.N.G.パヴァリア光明結社の目的を大分突き止めていたのだった。
二課時代から相手の思惑に振り回されて後手後手だったが、今回は察知することはできている。
レイラインの利用とキャロルの時と手法が似通っているのも大きいか。
S.O.N.G.に同じ技は二度通用しない! けっこうだとォ!るけど。



「現在、神社本庁と連携し拠点警備を強化すると共に周辺地域の疎開を急がせています」

というわけで、今回のラストダンジョンはとりあえず埼玉付近のようだ。
GXは人口密集地でラストバトルを開始したものだから避難が気になったが、今回はちゃんと避難させているので安心。
これで大爆発を起こしても問題ない。
OPで目立っていたチフォージュ都庁はフレーバー的な扱いに収まったようだ。
前作のラスダンは再登場してもそれがラスダンにはならないのがシンフォギアのお約束。
もっとも、月遺跡がピックアップされている以上、宇宙へ行っちゃう可能性も全然あるので油断ならない。






「レイラインを使ったさらに大規模な儀式……」
「一体どれだけの怪物を作り上げるつもりなの」


「門からいずるのは怪物を超えた神……」

「どうにかなる相手なのか……?」

「でも、どうにかしないと」

マリアさんはヨナルデパズトーリのことを思い起こす。
アンタ、ボコボコにされましたからな。
あの時は本当によくわからない理由で倒せたけど、同じことが二度続くとは限らない。
物理無効は良くない。本当に良くない。
星5装者を完凸しないと、重課金しないと勝てないのではないかと装者たちは震えるのであった。





「どうにかできるとすればそれは『神殺しの力』だな」

「神殺し……」

「デスか?」

「神と謳われた存在の死に纏わる伝承は世界の各地に残されている」

強大な力を持つ相手を上回る力をぶつけるのには限度がある。
というわけで、弱点属性、神殺しの力に触れるのであった。
AXZは単純な力押しよりも属性の相性に重点を置かれている。
戦闘力なら最高峰のイグナイトに勝つために弱点属性の賢者の石を使って、賢者の石を無効化するために反属性の愚者の石を使って、これでやっと力勝負に持ち込むと属性の概念が色濃い。

これは良くあるパワーインフレを防ぐためか。
それでなくてもシンフォギアは敵味方共に前シリーズの方が強いんじゃないかと思わせる描写がけっこうある。
融合症例に加え完全聖遺物の重武装のフィーネは今でもトップクラスに強そうだし、響も融合症例末期がXDやイグナイトを除いた通常形態では最強の気もする。
旧型ギアとはいえユニゾンザババコンビを破ったミカはやっぱすげえよ。
単純な破壊力だとカディンギルを逸らす絶唱の破壊力はやっぱりヤバそう。
などなどとこの辺のパワーインフレに繊細なのは金子のおっさんの美学か。
強さランキングが作られていることもあって、この辺のパワーバランスはかなり細かく設定されていそう。
なお、XDでは属性など知るかと怒属性が超暴れていた。





「前大戦期のドイツでは優生学の最果てに、神の死に纏わる力を蒐集したと聞きます」

「だったら――」

「残念ながら、それは……」
「手がかりになるかもしれないバルベルデドキュメンテ及び戦時中の資料を保管した旧風鳴機関本部は統制局長アダム・ヴァイスハウプトによって消失しました」


神殺しの力はドイツが研究していた。
ならばバルベルデドキュメントと風鳴機関に情報があるのではないかと思ったが、アダムの金玉爆撃によって抹消されている。
あの一件でサンジェルマンたちは必勝を逃してしまい、結果、シンフォギアとの戦いが長引いてカマホモ2人が散ることとなった。
アダム無能エピソードの最たるものである。

一方でシンフォギア以上の脅威、神の力に対抗するモノを抹消するためと考えれば無能とも言い切れない。
結果的に貴重な幹部を失うことになっているが、アダムの言動的に幹部がいなくなろうが知ったことかと言わんばかりである。
シンフォギアとの戦いが長引いて戦力が目減りしても問題なし。
というか、いざとなれば全裸になって戦えばOK。
ヨナルデパズトーリが敗れた理由を究明させないのも、神殺しの力について悟られるのも防ぐため。
そうなるとアダムの最大脅威となる神殺しの力を潰して、また錬金術の知識が豊富でもしかしたら弱点属性を突きかねない幹部も始末と狙い通りに事が運んでいることとなる。
キャラ紹介でも「組織の上司として驚くほど無能」とは言われているが、それはあくまで「組織の上司として」の話なワケダ。
一人の野心家としては、あるいは……




「だが、あまりに周到な一連の動きは考えようによっては誰にも悟られぬよう『神殺しの力』を隠蔽してきたと言い換えられないだろうか」

「つまり、切り札の実在を証明しているのかもしれない」

一方で周到が過ぎることから神殺しの力が存在していると推測していく。
やや悪魔の証明じみているが引き算で考えるとそうなる。
これもS.O.N.G.にとってアダムは無能という先入観がないからか。
組織の長がやっているのだからきっと意味があると踏んだからこその結論である。
ウェル博士が変顔するのとは訳が違うワケダ。

対してパヴァリア光明結社はアダムは無能という先入観があったためか、こうした推測に至っていない。
松代での乱入も邪魔をしたとしか思っていないし、毎回無茶振りをするクソ上司くらいにしか捉えていない。
結果、アダムの秘めた思惑に気付くのに時間がかかってしまっている。
無能説はやはりミスリード……?
無能という強烈なワードに騙されてしまった……?



調査は大人たちに任せて今日はS.O.N.G.の潜水艦で夕食。
わりと普通のおっちゃんが作っている。
響が頼んだのはカツ丼?





「『神の力』に対抗する『神殺しの力』……」
「まさか……ガングニールに?」


「その可能性は私も考えた」
「が、ドイツ由来とはいえガングニールに神殺しの逸話は聞いたことがない」


神殺しと言えばヨナルデパズトーリ君即死事件である。
なので、ガングニールに何かあるのではないかと推測する。
しかし、ガングニールに神殺しの逸話なし。
実際ない。
もっとも使っているのが名高いオーディンなので、神にも効力はありそうだが……
響はネフィリムをほぼブッ殺したりしているし、それで神殺し属性がエンチャントされたとか?
何気なく流されているヨナルデパズトーリ君即死事件がここに来て意味を持ってきたのだった。

なお、この最中にクリスはわりとうるさく食べている。
まぁ、この人、食べ方が汚いっすからね……




なお、ギアの除染作業が行われているので響と切歌以外は出撃不能。
非効率的と言われているだけあり、作業には時間がかかるようだ。
やっつけで作ったプログラムには根本的な部分にバグがあったりして直すのに時間がかかる……
金子彰史がゲームを作っていた時の経験から生まれたエピソードかな?



「デェースッ!!」

突然の常識人!
わりと可愛い。




「皆さんに提案デースッ!」
「2日後の13日、響さんのお誕生日会を開きませんかッ!?」


「えーッ!?」
「今言う? 今言うのッ!?」


「もしかして迷惑だった?」

「いやいやいや、嬉しいよ?」
「だけど、今はこんな状況で、戦えるのもわたしと切歌ちゃんだけだから……」


そして、常識人、突然のお誕生日会の提案。
何故かデスを付けるのを忘れており、これには響も苦笑い。
誕生日に嫌な想い出がある……というわけでなく、単純に修羅場っているからか。
AXZの響、何か妙に常識的である。
すっかり先輩になって落ち着いたということだろうか。
ボケるのはすっかり常識人の役割になったし。




「ちゃんとした誕生日だからお祝いしないとデスねッ!」

「うぇ……?」

ちゃんとした誕生日……ちゃんとしていない誕生日があるのか?
響は戸惑う。
だが、そんな誕生日はあるのだ。
暁切歌の誕生日はF.I.S.にやってきた日なのだ。






「困らせるな」
「お気楽が過ぎるぞ」


「お気楽……」
「アタシのお気楽で……困らせちゃったデスか……?」


そんな事情を知らないクリスは突っ込む。
すると切歌は油断から散った命を思い出す。
あの一件は切歌の心に傷を負わせていたのだった。
人知を失い人語も失ったアホの子と思わせておいて、誕生日といい秘めた繊細さが見え隠れする。
切歌はこれで悩みを溜め込むタイプなワケダ。
その上でお気楽キャラを演じようとする健気な人物なワケダ。
ただのアホの子ではない。常識人だ!





「73808……73809……73810……73811……」

「有象無象が芋洗いってことは、こっちの計画がモロバレってことじゃない?」
「どうするの、サンジェルマンッ!」


「どうもこうもない」
「今日までに蒐集した生命エネルギーで、中枢制御の大祭壇を設置する」


さて、たやマお姉さんサンジェルマンは全裸にシャツ一枚の破廉恥ルックで神社に潜伏する黒服たちを始末していく。
うわぁ……借金苦でAVに出演した人みたいだ……
自分を生け贄にする辺りも身体を売るって感じだし……

悪役としての属性はマリアさんと似ているけど生々しさと悲惨さで差別化している感じである。
マリアさんのへっぽこっぷりは可愛げがあったんデスよね。
サンジェルマンは悲しい過去やカマホモが逝ったこともあって可愛げよりも悲惨さが専行してしまう。
いや、マリアさんにも悲しい過去があるけど絶唱顔で上書きされている……

そして、踊り念仏に続いて独特の語彙を披露するティキ。
「芋洗い」は混雑しているという意味なワケダ。
金子のおっさんの謎の語彙力には憧れる。
何か常日頃から創作に使える言葉を探していそう。常在戦場。
その結果が狂い咲きだから何かおかしい。




(ヒアリングがクッソ難しいので諦めた)呪文を唱えながら全裸になって儀式開始。
アダムに刻まれた聖痕が光る。こちらもオリオン座である。
AXZは星座推し。



「司令ッ! これはッ!?」

「各員に通達急げッ!!」

なお、メッチャ目立ったので即バレる。
カマホモがいたら護衛とかできたのに……
他の構成員を使う気はないようだ。
それを考えるとかなりやっつけで実行したことが窺える。
……どこに行ったんだろ、他の構成員。
3.5には登場したんだけどなー……




「それでも門の開闢に足りないエネルギーは第七光の達人たる私の命を燃やして――……」

どうやらサンジェルマンの命を捧げるのはもはや確定事項のようだ。
プレラーティの想いは届かず、アダムの思惑通りに事が進んでいる。
サンジェルマンはアヘる。
痒いけどちょっと気持ち良かったり?
……にしても「第七光の達人」と申されましても困りマッスル。
元ネタはわからなかったので用語集に期待だ!





「響……?」

「行かなきゃ」

「あ、待っ――」
「……ごめん」


真夜中に儀式は行われたようで添い寝を妨害されてしまう。
未来は戦場へと向かう響を止めようとするが、すぐに撤回する。
特に意味もなく出た言葉だろうが、響にかける言葉はそうではないことを知っているのだ。
静かに響への想いがわかる一幕である。
今のひびみくは過度にベタつかないのだ。






「――大丈夫」
「誕生日だって近いから」
「すぐに帰ってくる」


「……うん」

対して響は短く意志を伝える。
今の2人はこれだけで十分なのであった。
通じ合っているのだ。
……やべえ、十分すぎてGX同様に未来さんの出番が以降あまりなさそう。
井口(呼び捨て)がラジオで荒れてまう……





さて、サンジェルマンは絶賛アヘ顔(ちょっと違う)
それに対するティキの満面の笑み、ムカつくネ。
ウェル博士を見習えよ。



この人はムカつく以前に笑える笑顔だった。





「天地のオリオン座が儀式に定められたアスペクトで向かい合う時、ホロスコープに門が描かれる」
「その時と位置を割り出すのがアタシの役目」
「そして――」


アダムと交信しながらティキはオリオン座を見つめる。
続く言葉は今回は明らかになっていない。
ともあれ、天体観測以外の役割がティキにはあるのであった。
ムカつく顔するとかかな?



さて、居残り組の装者、全員本部に集合。
マリアさんなんかは居残っている時はやたらとデカい口を叩くぞ。
動画勢なら任せろーバリバリ!



「お父様ッ!?」

「こちらの準備はできている」
「いつでも行けるぞ」


ここで静かに燃える炎にも喩えられる男、八紘から通信が入る。
八紘は八紘で動いていたのだった。
裏方なので生身でシンフォギアを圧倒するような目立った出番はないのだが、その存在を確実に主張している。
同じ父親の洸はどこへ行ったのか。何をしているのか。
……ホントどこに行ったんだろ。
何度も引っ張るほどのネタじゃないということかもしれないけど。



「急がないと……ッ!」
「パヴァリア光明結社の作戦にボクの手が追いついていないッ!!」


エルフナイン、デスマーチに悶える。
AXZではLiNKERの開発に愚者の石の搭載とGX以上に活躍しているけれど、何から何までこなせるわけではないのであった。
流しソーメンを食べ過ぎたか……






「カリオストロ……プレラーティ……」
「2人の犠牲は無駄にしない……」
「そして、お母さん……」
「全ての支配を革命するために私は……私は――……」


サンジェルマンが自分の命を捧げるのは散っていった仲間と無念の内に死んだ母のためだった。
自分のためではなく誰かのために命を賭ける人間なのだ。
錬金術士3人は誰かのために命を賭けるという点で共通している。
3人の結びつきがそれぞれ濃いのもそうした価値観を共有しているからか。

にしても、カマホモ2人は完全に故人扱い。
い、いや、生きていざという時に助けに来るから……きっとそうだから……諦めるなよ……
ほら、今日、カマホモが出てくるCG集が発売されたし……(R-18注意)





「開いたッ! 神いずる門ッ!!」

そうしてアヘ顔を晒しているとGXで行われた世界の分解のような光景が広がる。
同じレイラインを使っているから見た目が似通ってくるのか。
レイラインはGの頃から使われているし、3作連続で使われてすっかりラスダンのお約束になっている。



「レイラインより抽出された星の命に従順にして盲目なる恋乙女の概念を付与させる――……」

ヨナルデパズトーリを召喚した時のように生命エネルギーに概念を付与させるのが神の力の顕現に必要なのであった。
でも、付与するのは恋乙女の概念なんだ……
従順にして盲目な恋乙女なんてフィーネさんかな?
わりと真面目にフィーネさんがキーになっているような……
あの人、けっこうな身分の巫女だったんだし相応の権限はありそうだし……



小憎たらしいティキは面白いことになりました。
やったぜ。






「合わせろ弦ッ!!」

「応とも、兄貴ッ!!!」

「決議――」

「「執行ッ!!!」」

だが、S.O.N.G.とてこの事態を傍観するだけではない。
情報は得て手が読めているのだから対策もまたできていた。
それを執行するために弦十郎と八紘は2人同時にキーを、多分デュプリケイターを入れる。
ゴルディオンハンマーかな?



要石起動!
妙に力強いゴシック体が踊る。
おい、パワポかよ。第1期っぽいな。
ともあれ、2人同時にデュプリケイターを入れるという条件……
これは要石の起動は複雑なシステムに則ったメカニカルな物に違いない!
ゴルディオンハンマーだ!





人力じゃねえか!?
これ、絶対に2人同時にデュプリケイターを入れる必要なかったよね!?
「要石を起動しろ!」の一言で済んだよね!?
名曲「抜剣――ダインスレイフ」を流したからって騙されねえからな!?
しかも、抜剣しているのがポントウじゃねえか!?
というか、このガチホモたちは何なんだよ!?
チクショウ、最高にシンフォギアだよ!!




「各地のレイポイント上に配置された要石の一斉起動を確認ッ!!」

「レイライン遮断作戦成功ですッ!!」

「手の内を見せすぎたな錬金術士」
「お役所仕事も馬鹿にできまい」


さすが静かに燃える炎に喩えられる男、風鳴八紘。
パヴァリア光明結社の手を読み切って対抗手段を用意していたのであった。
レイラインを悪用する術があるとキャロルが実証したことから、パヴァリア光明結社の本格的な活動に先駆けて準備をしていたのだろう。
その結果、イロイロとツッコミどころしかないけど作戦は成功する。
戦っているのは装者たちだけではないのだ。
S.O.N.G.の大人たちも、八紘も、ガチホモも戦っているのだ!
……そう考えると熱いシーンのはずなのにやっていることがアレアレすぎて笑えるのはさすが金子彰史としか。




「ない……ない……」

「ティキ……ッ!?」

S.O.N.G.の作戦成功はパヴァリア光明結社の作戦失敗である。
故にティキ、墜落。
ざまあw




「Balwisyall Nescell gungnir tron――」

同時に響と切歌も現着する。
切歌の隣にいるのが調だったら手を繋いで出撃していた(希望)
それにしてもAXZは落下中の変身が多い。
現場に急行する場面が増えたからか。





今回の変身は2分割!
実はなかった2分割変身である。3分割変身はあったんですけどね。
それにしてもこれは是非ザババコンビでやって欲しかった……
やりそうでやらないザババコンビの同時変身。




「そこまでデスッ!」

「シンフォギア、どこまでも――」

レイラインが遮断された以上、作戦は完全に失敗。
もぅマジ無理……
だが、サンジェルマンの心は折れない。
失われてきた命のために、理想に命を散らせたカマホモ2人のために引けないのであった。
ところでそれ、どこから取り出したんですか?
全裸だったはずなのに……







「やっぱり戦うしかないんですかッ!!」

「私とお前、互いが信じた正義を握り締めている以上、他に道などありはしないッ!!」

そして、ついに響とサンジェルマンの戦いが始まる!
ぶつかり合うと同時に響はイグナイトモジュール抜剣し、サンジェルマンもファウストローブを纏う。
正義を握り締める者同士、自分と正義を曲げずに真っ向からぶつけ合うのだった。
なお、直接拳をぶつけない辺り、サンジェルマンはけっこう冷静。
ま、まぁ、相手は徒手空拳の化け物だし……
たやマチョップしても複雑骨折して泣くだけだし……




「信念とか宿命とかおぼつかないんだ――」

初手より奥義にて仕る。
響と切歌のユニゾン「必愛デュオシャウト」!
2人は元よりユニゾンはできていたようなので問題なくユニゾン開始だ。
サンジェルマンはまずは銃をブレードとして扱ってぶつかり合う。
GNソードかな?
そして、肘バルカンという妙に渋い武器を使う。
これは渋い……






「そうは言っても一直線が何故か伝わらない――」

響が一度引いて今度は切歌は斬り結ぶ。
相変わらずイグナイトになるとアームドギアがデカい。メッチャデカい。
XDでのこれを振り回す待機モーション好き。
(イグナイト切歌の性能は無視する)
それを捌きつつ肘バルカンで反撃する。
肘バルカン……便利だなー……




「なかなか届かないィッ!!」

すかさず響が援護に入るが歌詞通りになかなか届かない。
さすがにザババコンビほどの息の合った連携とは行かないようだ。
あるいはサンジェルマンのテクニシャンぶりが表れているのか。
たやマチョップのへっぽこっぷりはどこに消えたのか、イグナイトと真っ向渡り合っている。
武器を使うと強いタイプであったか。
本部以蔵かな?






「途中結果の言葉の数だけ本当の想いを見てッ!!」

入れ替わり怒濤の攻めを試みるがサンジェルマンは捌いていく。
得物から射撃型かと思いきや接近戦もこなしている。
実はインファイターのカリオストロ、実はパワーファイターのプレラーティに対して真っ当なオールラウンダーがサンジェルマンであった。
主人公機みたいだな!





「紡ぎ唄い響き合いたいだけなんだ――」

入れ替わりに攻撃してきたが効果が薄い。
なので、「双斬・死nデRぇラ」と剛拳による挟み撃ちを試みる。
フェイントも何もない単純な力押しだが、それだけに食らったらヤバい。
響のパンチは言うまでもなく、「双斬・死nデRぇラ」もその威力はさりげなく「非常Σ式・禁月輪」と互角なワケダ。
サンジェルマンが潰れたカエルになってまう……




それをサンジェルマンは結晶を出しつつジャンプで回避、さらに空中から銃とカカトバルカンで反撃する。
カカトバルカン……肘バルカンと並んで渋いな……
同じロボット系武装のクリスやマリアと比べると、重火器オンパレードのクリス、ビット採用のニュータイプ専用機のマリアに対して、サンジェルマンは渋い武装で差別化を図っている。
さっき主人公機って言ったけどこういう武装はむしろ脇役機……
いや、言うまい。







「天に――」
「夢に――」
「Go!Go! 叶え――」


だが、2人の突破力はバルカン程度では止まらず攻め立てていく。
ここまでのポイントは切歌が響の戦い方に合わせていることか。
とにかく突進しての接近戦が持ち味の響に合わせて、切歌も接近戦を行っている。
切歌はこれでけっこうな芸達者でわりと何でもできる。
いざとなれば体術による肉弾戦も可能でミカと多少ではあるが渡り合うほどだった。

というわけで、響の戦い方に合わせているのだろう。
さすがに調の時ほどの密度の濃い連携は望めないからか、接近戦の連打と単純な足し算で戦っている。
フレンドリーファイアを避けたりとこういうところでは気が利く。
もしやこの常識人……本当に常識人……?






「一撃必愛 絆熱く束ねたら――」
「真の――ハート――」


だが、サンジェルマンも押されてばかりではない。
ガンキャノンになって動きを止めつつ破壊力のある水流弾を放つ。
ガンキャノン砲こそ防ぐものの、水流弾を直撃してしまうのだった。
響と切歌が同じ戦術の足し算なら、サンジェルマンは違う戦術のかけ算で戦っているのだ。
芸達者である。
しかし、肩武装って特大ビーム砲とかガンキャノン砲が多い中でバルカンって相変わらず渋い……
渋すぎてプラモの売り上げが心配です。
止まるんじゃねえぞ……






「信念の重さなき者にッ!」
「神の力を以てして月遺跡の管理者権限を掌握するッ!!」
「これによりバラルの咒詛より人類を解放し支配の歴史に終止符を打つッ!!!」


水流弾の直撃をチャンスと見たか、先ほどまでとは打って変わり格好良い台詞と共に一気に接近戦を仕掛ける。
その勢いに切歌は抗えずさらに魔弾ルシエドに吹き飛ばされる。
第7話ではわりとあっさり破られた魔弾ルシエドだがその威力はイグナイトにも有効打を与えられるようだ。
やっぱり格好良い台詞でアドを取るのが大事か……






「――だとしてもォオオッ!!」
「誰かを犠牲にするやり方はァッ!!」


「――そうッ!」
「32833の生け贄と40977の犠牲ッ!!」
「背負ったつみとその重さ――心変わりなどもはや許されないわァッ!!」


しかし、やっぱりというか、響には通じない。
ついに実戦で用いられたドリルパンチで破られてしまう。
だが、格好いい台詞は止まらないし心も折れない。
失われた命のために引けない。
損切りなんて言葉はもはや存在しないのである。

でも、サンジェルマンさん、32833+40977=73810でさっき言っていた73811とは違うのですが……
逆に言えばたった一人、生け贄でも犠牲でもない人間がいるのだろうか。
それは生け贄にも犠牲にもなれずにただ命を散らせることになってしまった母親か。




魔弾ルシエドを打ち消すパワーを響は持っている。
ならばここは搦め手とワープ弾で死角から攻める。
あ、ちょっとセコい……
それにしても芸達者だ。
サンジェルマンは僅か数分の戦闘で幾多もの技を見せつけている。
対戦ゲーだと対応力高すぎるか器用貧乏かの二択。





「はぁあああぁああッ!!」

「――響さんッ!?」

ワープ弾はあくまでも崩し技。
倒れたところにガンブレードツルギで串刺しにしようとする。
先ほどまでの技を用いた戦いとは打って変わっての力任せの一撃である。
響に自ら接近戦を挑むのはハイリスクだが、決まれば勝てる以上はハイリターンでもある。
冷静に相手の攻撃を捌きつつ、チャンスと見ると攻めて、勝機を手にしたと見るとリスクを恐れずに突っ込む……
見事な戦い方である。何より相手を侮っていない。
フィーネさんとかキャロルとか侮りまくっていたしな!
ネフシュタンの鎧があるから無限HPで平気とか!
出力で勝ってるしイグナイトも怖くないとか!





サンジェルマンの決めの一撃を見て皆は絶句する。
サンジェルマンはこと技量においては2人の遙か上を行くのは間違いない。
本部に残ったのが最強格の装者ばかりなのもあって、その実力をなおさら強く感じたことだろう。
やられたか!




やられてない!
ガンブレードツルギをかろうじてかわし脇で固めている。
虎眼先生かな?





もっとも得意な距離で必殺の一撃をかわした――
全てはチャンスだで……!
ネフシュタンクリスの、キャロル(幼女形態)の腹筋を貫いてきた剛拳がサンジェルマンに突き刺さる!
……うん、幼女の腹に突き刺さっていたんだな。
まぁ、その幼女は空飛んでいたしへーきへーき!





「Go!Go! その歌信じてぶん守ろう今日を――」

この反撃を勝機に変えるべく切歌も力を振り絞る。
足と足を組み合わせブースターで加速!
切歌のブースターの出力、かなりのものでG第10話でカタパルトで飛び出した防人に追いつくほどである。
ガングニールの突破力にイガリマの出力を足してさらに破壊力アップ!
密着した状態で加速してもあまり意味がなさそうとか言うな。



もちろん、思い出すのはこれ。




「自分らしい覚悟を握ってェエェエエエエッ!!」

ガングニールとイガリマの合体技「必愛デュオシャウト」が炸裂!
お互いに背筋を伸ばしまくってちょっと面白い……
あと切ちゃん、ちょっと鎌使おう。アームドギア、何のために。
乗り物シリーズが続いたので読みを外した非乗り物合体技なのであった。




そして、この必愛デュオシャウト、地面にぶつけてサンジェルマンを削るという恐ろしいにもほどがある技だった。
鳥居を吹き飛ばす神社に優しくない大技である。
すまん……合体に意味がなさそうとか言って……
これは意味があるわ……



もちろん、思い出すのはこれ。
覚悟のススメは金子のおっさんのインスピレーションを与えたと思われる描写がいくつもある漫画なのでオススメ!
……防人語めいた言葉遣いとか。



必殺の一撃を決めイグナイトは解除される。
あ……自由意志で解除できるんだ……
カウントが0になるとシンフォギアの強制解除だけど、そこまでの間に自由にイグナイトの解除も可能でその場合はシンフォギアは解除されないのか?
思った以上に融通の利くシステムだった。
そりゃ装者一同も頼るわけである。






「この星の明日のために……誰の胸にももう二度と……ッ!!」
「あのような辱めを刻まないために……私は支配を、革命する……ッ!!!」


加速削減法もとい必愛デュオシャウトを直撃しサンジェルマンは息も絶え絶えである。
だが、心は折れず立ち上がる。
支配によって母の命が生け贄にも犠牲にもなれずに散った。
あの悲しみを繰り返さないためにサンジェルマンは73810もの命を踏みしめているのであった。




サンジェルマンの覚悟にただならぬものを感じ取ったのか、響と切歌も言葉を失う。
正義のために悪を貫いていたマリアを見てきた2人である。
サンジェルマンもまた同じような物を背負っていると感じたのだろうか。



でも、倒れるんかーい!
やせ我慢かーい!
まぁ、あんな極悪必殺技を受けて立ち上がるのは無理デスよね……






「わたしもずっと正義を信じて、握り締めてきた……」
「だけど、拳ばかりでは変えられないことがあることも知っている」
「だから――」
「握った拳を開くのを恐れない」
「神様が仕掛けた呪いを解くのに神様みたいな力を使うのは間違ってます」
「人は人のまま変わっていかなきゃいけないんです」


そのサンジェルマンの覚悟を見て、響は拳を開いて手を伸ばす。
AXZになって響はGXの頃が嘘のように躊躇なく戦っていた。
しかし、それは拳を握るばかりでなく開くことを知ったからか。
あるいは握ることでしか伝えられないモノを知ったからかもしれない。
サンジェルマンを前に言葉だけだと想いは伝えられなかったわけだし、逆に響もサンジェルマンの覚悟を理解できなかったわけだし。
タイマン張ればダチ。……2on1だったけど。



そんな響を見て切ちゃん、この仕草。
切歌もまた響の正義を知っているのだ。
それを貫く響が誇らしそうである。
ナイスリアクションであった。
およーとかデスデスとか奇怪な言語を発するばかりの珍生物ではないのだ。
わりと可愛いのだ。





「だとしても――」
「いつだって何かを変えていく力は、『だとしても』という不撓不屈の想いなのかもしれない……」


サンジェルマンは響が第7話で言った「だとしても」という言葉を肯定する。
だから、その時に振り払った手を取ろうとする。
理想も正義も異なるが、わかり合うことができるかもしれない。
響の心はサンジェルマンに届いたのだった――





「――そこまでにしてもらうよ、茶番は」

だが、突然のアダム!
気やヶったな……
ややこしいことをもっとややこしいことにする問題児、ついに登場。
土壇場でついに動き出すのであった。







「何が起きてるデスかッ!?」

「これは……天を巡るレイラインッ!?」
「アダムはこの星からではなく天の星々から命を集めるため、オリオン座そのものを神いずる門に見立てて――」
「マクロコスモスとミクロコスモスの照応は錬金術の基礎中の基礎だというのにボクは……ッ!!」


アダムは地のオリオン座ではなく天のオリオン座を使って神の力を手に入れようとする。
こんなことをできるのならサンジェルマンを生け贄になる必要がなかった。
つまり、サンジェルマンが邪魔だから生け贄にしようとしていたことになる。
同じくカリオストロとプレラーティも生け贄にしようとしていたのは邪魔だったからか。
知ってる! 味方が邪魔だから無茶な命令を与えて消して行く人知ってる!
WA4の元老院だ!
やっぱりと言うべきか、WA4の要素が炸裂していたのだった。

それにしてもエルフナインのこの台詞、「こんなこともあろうかと」の対義語ですね。
状況に対する対応力は極めて高い一方で、状況を予測する能力はあまり高くないのであった。
先手を取ることができない! これじゃシャドウバースできない!(先行クソゲーの意)




「アダムが来てくれた……」

「遮断できまい、彼方にあっては」

レイラインは要石で対策できたが、星の命を集めるとなると無理であった。
生け贄を捧げる必要がない、要石を無視できるといいことしかない。
この方法をサンジェルマンが取らなかったことに理由があるのだろうか。
知らなかったか、あるいはリスクが大きすぎるか。
……星の命を使うからカストディアンに直接喧嘩を売ってしまうとかそんな。





「止めてみせるッ!!」

「……フン」

「あぁッ!?」

装者がアダムに挑む!
が、帽子を投げられるだけで退けられる。
帽子強ェ!
こんなに強い帽子なら黄金錬成の時に焼かずに脱ぐのもわかる。
帽子はこだわりの一品なだけでなく強力な一品なのだった。
……よくわからないなー、全裸の人。



あと倒れた響を気遣うサンジェルマンさんわりと可愛い。





「教えてください、統制局長ッ!」
「この力で本当に、人類は支配の衡より解き放たれるのですかッ!!」


「――できる」
「……んじゃないかなぁ」
「ただ僕にはそうするつもりがないのさ、最初からね」


「謀ったのかッ!!」
「カリオストロを、プレラーティを――革命の礎となった全ての命をッ!!」


サンジェルマン、ついにアダムの真意を知る。
400年も気付いていなかったと考えると鈍感。
理想に邁進しすぎて周りを見る余裕がなかったか?
そして、散った命を侮辱する相手には怒りを露わにするのだった。
サンジェルマンの怒りポイントは命を大事にしないことに起因するらしい。
命を大事にしない奴はブッ殺してやる!






「用済みだな、君も」
「この威力……ッ!!」


神の力インストールを行ったティキは口からビームを放つ。ゲロビ。
これも神の力の一端に過ぎないだろうにその凄まじい爆風にアダムもご満悦だ。
近隣住民を疎開させておいて良かった……
ともあれ、3人共、いきなり致命打を受けたのだった。
もぅマヂ無理……



「……――Emustolronzen fine el zizzi……ッ!!」

ここで絶唱だとォ!!
シリーズを経るごとに存在感が薄くなっている絶唱だが、絶対窮地を救うために切歌が唄った。
用法を守れば案外安全なのが絶唱だけど、明らかに無茶な使い方なのでビビる。
刹那ネタを使う余裕をなくすほどには。




「たしかにアタシはお気楽デスッ!!」
「だけど……誰か一人くらい何も背負っていないお気楽者がいないと、もしもの時に重荷を肩代わりできないじゃないデスかッ!!!」


切歌は自分がお気楽な人間だからこそ、誰かの支えになりたいと願っていた。
切歌の周りにはマリア然り響然りクリス然りと重い物を背負っている人間が多い。
洸のことに悩む響には突き放されてもそのことに心を配ったように、切歌はそんな人の力になろうとしていた描写がいくつかある。
距離感を大事にする調と違って、切歌はお気楽だからこそ距離感を気にせず向き合って支えたい人間なのだろう。
そのためにもお気楽である自分のキャラクターを大事にしようとしており、だからこそ、そこに突っ込まれると傷付いてしまうのだろう。
暁切歌……何と健気な子……常識人……

一方でお気楽でいられない状況になると途端に脆くなるようだ。
Gでフィーネの器だと勘違いした時とか。
Gは初登場にして切歌の負の側面が強調されていたのであった。
切歌の根の部分としては常にお気楽でいようとしているし、自分も周りもハッピーにゃっぴーで笑い合う環境にしたいのだろう。
辛い環境で育ったからこそ、より強くそう思うようになったのかも。
暁切歌……何と健気な子……常識人……



「だめぇぇえええッ!!」

この健気で、悲壮な決意の元に行われた絶唱に調は叫ぶ。
常に一緒に戦って来ただけに、見守ることしかできないこの状況は身を引き裂かれる思いに違いない。
美少女落涙。




「切歌ちゃんッ!?」
「絶唱で受け止めるなんて無茶をッ!!」


ボロボロになるが響とサンジェルマンを守ることには成功する。
意外と仕事をきっちり果たすのが切歌である。
なので、仕事を全うしてのけた。
もっとも、今回は命を引き替えとしているのだが……
この切歌の覚悟にはサンジェルマンも感じ入るものがあるようだ。
シンフォギアはただの敵ではなく、自分と同じように命を燃やして正義を貫く存在なのだ。




「響さんはもうすぐお誕生日デス……」
「誕生日は……重ねていくことが大事なのデス……」


「こんな時にそんなことはッ!!」

何だこの美少女血涙!?
血涙の横綱、風鳴翼と血涙の大関、セレナ・カデンツァヴナ・イヴとは比べものにならない美少女っぷりである。
というか、血涙の透明度がそもそも違う。
透き通るような美しい紅ですよ。
あいつらのようなどす黒い赤じゃありませんよ。
そりゃ美少女になるわ! 片目を髪で隠す小技も見事だよ!

というわけで、AXZ初の血涙はまさかの切歌であった。
もはやシンフォギアの伝統中の伝統であり真髄中の真髄であるために、誰かがやるのは避けられない。
しかし、本当にまさかの切ちゃん……
最近は知能を失ったわりと可愛い生物と化していただけに不意打ちそのものであった……






「アタシは……本当の誕生日を知らないから……」

「………………ッ!!」

「誰かの誕生日だけは……大切にしたいのデス……」

切歌は本物の誕生日を知らない。
調には愉快そうにそのことを話したが、本心としては喪失感や寂しさを覚えていたのだろう。
だから、その分だけ、誰かの誕生日を大切にしたいと願うようになった。
そして、誕生日だけでなく切歌は自分が持っていない何かを大切にしたいと願う人間なのだろう。
家族を持たないから家族を失ったマリアを支えようとして、父親がいないから父親で悩む響の力になりたいと思い、先輩がいないから先輩でいようとするクリスの後輩になりたいと思った。
足りない分だけ誰かに優しくしようとする人間が暁切歌なのだ。
健気すぎぃ! 切ちゃん、マジ美少女!
これには落涙が隠せない。ただのわりと可愛い子ではなかった……




「LiNKER……ッ!?」

「過剰投与で絶唱の負荷を最小限に……ッ!」
「だけど、身体への薬害がッ!!」


それでも無策で絶唱を唄うほど向こう見ずではない。
得意技のLiNKERの過剰投与で負荷を抑えていたのであった。
絶唱を行うという決断の速さも凄まじいが、LiNKERの過剰投与を即座に行う状況判断の速さも凄まじい。
その速さは切歌には守りたいモノがハッキリと見えていたからか。
今回のMVPは間違いなく切歌と言えよう。
要石のガチホモたちも切ちゃんには敵わない。



「切ちゃんッ!?」
「切ちゃんッ!!」
「切ちゃん聞こえるッ!?」
「切ちゃんッ!!」
「切ちゃん……ッ!!!」


弦十郎が切歌の救助と体内洗浄を指示する中、調はずっと取り乱していた。
悲痛な叫びである。
切歌が調の危機に取り乱すことはあったけど、逆のシチュエーションは意外にもなかった。
そして、お互いに同じくらいに想っていることがわかるのであった……



「――2人には手を出させない」

サンジェルマン△……
たやマチョップをやっていた人間とは思えぬ。
切歌の命も犠牲にしてきた命と同じくらいに尊いものになったのだろう。
ならば私が守護まもらねばならぬ。
73812とか言い出さなくて本当に良かった。






「ほう、それが答えかな、君が選択した」

「神の力――その専有を求めるのであれば、貴様こそが私の前に立ちはだかる支配者だ」

「実に頑なだね、君は」
「忌々しいのはだからこそ」
「しかし、間もなく完成する、神の力は」
「そうなると敵わないよ、君に止めることなど」


自棄っぱちではなく決意と共にアダムと向かい合う。
アダムもアダムで忌々しいと言うくらいだから、内心厄介者扱いしていたのか。
まぁ、やりたいようにやりたいアダムにとって理想に一途なサンジェルマンは手駒として扱いにくそうだし……
パヴァリア光明結社の人間関係、グダグダであった。
一番厚い絆が形成されているのがカマホモ関係なのが業が深い。






「私たちは互いに正義を握り合い、終生わかり合えぬ仇同士」

「だけど今は、同じ方向を見て同じ相手を見ています」

「敵は強大、圧倒的――」
「ならばどうする、立花響」


「いつだって、貫き抗う言葉はひとつ――」

「「――だとしてもッ!!!」」

轡を並べて見据える先で、人の形の悪夢ユメが嗤う。
お互いに正義が違うとわかりながらも、アダムという巨悪を前に轡を並べる。
敵の敵は味方ではないとは金子作品でよく使われる言い回しだが、今回は敵の敵は味方となるのだった。
ラスダンは緊急参戦のサンジェルマンと共に仕る。
切ちゃんは果たして生きているのか!
あとカマホモ2人は鬼籍に入ったのか!
ところでお前ら、わりと真面目にノイズさんのこと忘れていませんかね?
2話丸々出番ないなんて史上初デスよ……消えてなくなりたいデス……