戦姫絶唱シンフォギアXV LAST EPISODE 神様も知らないヒカリで歴史を創ろう

汝 等 装 者 永 久 超 絶 不 滅
ついにシンフォギアTVシリーズ最終回! 最終決戦!! LAST EPISODE!!!
7年間の軌跡の終着点。そして、きっといつかへの出発点。
駆け出せェッ!!





「間に合ったのかッ!?」

「間に合わせたのだッ!」
「我々が、人類が、神の野放図に抗って人類の力でッ!!」


AXZで未使用だった「アクシアの風」のアレンジBGM、「A song doesn`t die.」(歌は死なない)と共に幕は開ける。
キャロルが繋ぎ、エシュロンで紡ぎ、人類で守ったことで装者たち帰還の時間の稼げた。
それは唐突に起こった奇跡ではなく、皆が積み重ね続けた軌跡によるものであった。
大統領がドヤ顔する気持ちもわかる。
ホント世界のリーダーとして開花していますな……
そして、開花へと導いた八紘の手腕よ……
一体、あの人はどんな口説き方をしたのやら。




「キャロルちゃんとエルフナインちゃんなんだよねッ!」

「ああ」
「だが、いろいろは後回しだッ!」


ついに響とキャロルが邂逅した!
必死に決死に手を繋ごうと伸ばし、そして、握ってはもらえたもののキャロルの気持ちはわからないままだった。
まぁ、後回しにするんですけどね。神様が目の前にいるからね。
大丈夫、並行世界へ行けば何かコレジャナイかもしれないけどキャロルがいるから……






「呪われた拳、神殺し」
「我の依り代たる親友ともの身体を前に何とする」


「誰を困らせる誰かがいるのなら、わたしは止めるッ!」
「この拳でッ!!」


響の脳裏に駆け巡るのは未来のかつての問いだった。
それに対しあの時は答えを出せなかったが、今は正義を信じて握り締めるッ!
覚悟完了。今なら因果だって撃てる。
あがらばって言って死ぬ。



「オレたち、7人揃った今なら神の摂理を覆せるッ!」
「共に行くぞッ!!」


そして、装者たちを率いているのはキャロルってお前かよ!?
さっきまで死んでいたのは死んだ振りだった。
シェム・ハがつい見落としてしまうほどに見事な死んだ振りであった。
いや、最大の神だけ殺しの錬金術を破った以上は脅威に値しないということかもしれないが。

それにしても何するものぞシンフォギアだったキャロルがシンフォギアを率いるとは……
装者たちとキャロルは激突したからこそ繋がった絆を持っているのだった。
第8話の共闘のみならずGX第13話では装者たちもキャロルを救おうと考えていたわけだし、思った以上にお互いに認め合っている関係なのかも。





ついに最終決戦が勃発!
唄うのは装者6人に加えキャロルも心を合わせる完全PERFECTなる響きSYMPHONY「PERFECT SYMPHONY」!
キャ、キャロルまで唄う、だとォ……!?
最初は驚いたけど設定的には微分子レベルで違和感ゼロ。
何せキャロルの歌は装者たちの歌を原型としている。
ならば声を合わせることができるのも道理!
XV、Xtra Violetはキャロルのことでもあったんだよ!
紫だしなァ! キンブレは金だけどなァ!
そんなキャロルと肩を並べられる今の装者たちは全員が70億の絶唱を凌駕するフォニックゲインを持っている!
強ェ!
そんなわけで戦いはシェム・ハのメラ(威力はメラゾーマ)をかわしながら始まるのだった。






「声を重ねて力を増したか」

キャロルはただ お上から水瀬いのりを活躍させろというオーダーを受け取ったから 唄っているだけでない。
ユニゾンによってキャロルの錬金術もパワーアップ! シェム・ハのバリアを砕く!
AXZで一切出番がないわXDでプレイアブル化されないわで不遇と思われたキャロルだったけど、
XVにおいては活躍するだけでなくラスボスに肉薄するわ最終決戦でユニゾンを唱うわ戦力として十分だわともはや優遇オブ優遇
愛されてるなー……
XDでも満を持してプレイアブル化。きっと壊れキャラ。
……新キャラ追加の度に壊れている感はあるけどな!





「だが――」
「まさか?」


「不条理の指向に無効化されないッ!?」

キャロルが放った錬金術はただの四大元素アリストテレス
ただの、とは言ったもののこと威力においては凄まじすぎるのだが、神だけ殺しの錬金術のように特殊効果は付与されていない。
如何に攻撃力が増そうとも埒外によって阻まれる……
はずなのだが、ダメージを回復不能!
これには翼さんもビックリ。
あ、君、驚くんだ……




さらに装者たちの攻撃は続く。
調、切歌、マリアのF.I.S.三段攻撃である。
が、それをシェム・ハは容易くブレードで弾く。
埒外物理のみならず剣術も一流!
ドラゴンボールやってましたしね。




「人を舐めるなよ――ッ!」

剣キャラは一人で十分なんだよ!と言わんばかりに防人が斬りかかる。
シンフォギアにおいて意外と少ないのが剣キャラなワケダ。
マリアさんとファラと訃堂くらいだ。
あ、訃堂も剣キャラに入ってしまう。
しかし、あっさりガード……
この時の未来さんの冷たい瞳がたまりませんね。
未来さん、未来さんだった頃よりも生き生きしてません?




「集いし7つの音階は真の姿へ――」

だが、ここで再びキャロルの搦め手!
シェム・ハを緊縛する!
その瞬間、翼は再度斬りかかる!
容赦ねえ! この剣、本気で容赦ねえ!
殺る時は殺る。訃堂だって止められなければ一刀両断していたわけだし。
ミラアルクを殺らなかったのが不思議なくらい……って、けっこう殺すだった。
さすが殺意を唄うことに関しては装者随一なだけはある。





「神獣鏡の輝きでッ!?」

「こっちが神殺しならあっちはシンフォギア殺しなのデスッ!?」

が、ここからが神獣鏡のファウストローブの本領発揮。
G第10話でも用いた神獣鏡ビットで反撃、あまつさえ神獣鏡の特性「聖遺物を破壊する」で天羽々斬のアームドギアは砕かれてしまう。
翼の命にも等しき天羽々斬がッ!!?
ただでさえ強い上に埒外物理と神獣鏡の反則級の二つの特性と難易度エクストリームの敵がシェム・ハなのだ。
特殊な能力を持つから弱めに作ったのに、続編で前作で弱かったからと迂闊に強化したらブッ壊れになったヤツー。






それでも装者たちの猛攻は続く。
XVでおなじみのクリスのハンドガンをシェム・ハは回避しようとするが誘導が強すぎて回避できずガード。
ステップを踏んで誘導を切るといいですよ!
こうしてガードした隙にマリアが斬撃を加えてバリアを砕きメテオスマッシュ!
XVではもはやおなじみとなったクリマリコンビネーションが最終決戦でも炸裂するのであった。
地面に叩き付けたのは奇しくもエンキと同じだ。
五千年前の借りを返したと言わんばかりである。




「ホントに効いてやがるッ!?」
「これってエクスドライブの力なのかッ!?」


「違う――だけど、まるで位相差障壁を突破するかのようにッ!」

装者たちは連携でシェム・ハに確実にダメージを与えている。
それはバーニング・エクスドライブによる出力の向上ではなく、何らかの現象によるものなのだがあまり自覚なし。
何か魔法の効果が説明書にしか書かれていなかった昔のRPGをやっている気分なんでしょうね。
天使の詩2はゲーム中に説明がなくて大変でした。

ここでマリアさんが久し振りに位相差障壁を持ち出しているのが面白い。
ノイズの位相差障壁は埒外物理によるダメージの無効化を原型としているのかも。
次元をズラす位相差障壁と別次元に肩代わりさせる埒外物理と仕組みは違うけど似ているワケダ。





「危険値エネルギー振り切れましたッ!」

「周辺脅威レベル増大ッ! 神話級特異災害、開闢しますッ!!」

「未来さんを依り代とするシェム・ハはッ!」

「ここからが本気みたいデスよッ!!」

装者たちは押している。
押しているが第一形態に過ぎない。
ラスボスは形態が複数あるのが基本である。
シンフォギアシリーズでも必ず複数形態がある。
RPGの元祖、DQ1だって2形態あった。WAシリーズでもWA3でまさかの10形態をやってユーザーを困らせた。
さて、今回は!?
ところで危険値エネルギーって何ぞ、藤尭。





「言うなればシェム・ハ決戦体ッ!」
「まさしくデウスエクスマキナとなってッ!!」


機動戦艦神獣鏡だ!
まさに機械仕掛けの神デウスエクスマキナである。
エルフナイン、せっかくややこしい横文字を言ったけど、その呟きはキャロルにしか聞こえていないと思う。
スゴいことになったけどこれはユグドラシルを建築したようなシェム・ハの力?
それとも神獣鏡のファウストローブの拡張機能?
碧の獅子機を出してたしファウストローブの機能でもイケるべ……





「我が欲したのは権威や力などではない」
「その先にある未来だッ!!」


戦艦と言えば艦載機。
たくさん出して制空権確保してくる。
シンフォギアのラスボス戦恒例の雑魚枠である。
ノイズさんを出すわけにはいかないからか、これで雑魚を務めてもらうのだった。
そして、シェム・ハはその胸中を語る。
前回は同胞に攻め入るとかメッチャ権威や力が欲しそうなことを言っていたのに!?
最初は俗物だったけど怒濤のテコ入れで聖人になった海原雄山コース?




「我らであっても独立した『個』を備える以上、擦過して激突する」

ビームを連射しながらシェム・ハは語る。
先史文明期は統一言語があったから人類はまとまっていた……とはいうもののどうもそうはいかないようだ。
何せカストディアン間でもエンキとシェム・ハが争っている。
上位種のカストディアンでこれなのだから人類もそうはまとまらないのだろう。
むしろ、人類がまとまっていたのもカストディアンという統制者がいたのが大きいような……





響はアダムとの戦いで見せたダブルパンチで雑魚退治!
MAP兵器は便利。ハッキリわかんだね。

                   /              `’、ヽ
                 /                ヽノ
                ノ                  `’ヽ,
               彡’                         i
               /. /                       l
                ! (    , ,r” ,,..      ハ        |
                 `ゝi  ,,(/’ /´  ,  ,,. r’´i   r     ゝ 昔はMAP兵器といえば俺の
                    r’‐、-,_、ミ;;;、 iλィ’´    ヽ. ‘i、  /´  ZZの事を言ってたんだぜ。
                ヾt’ !  、r’_) ”`リ レ ,;二ニ_ミ ヽ〉ヽ丿      
                 `i.l  `      ‘´ _r’_}ヾ ./r ‘~     「幸運持ちのジュドーさん」
.                     l        i   ” ´ /./´       なんて言われてね。
                  ,, -ヽ    ,_ ` ”      /’´         
                /.  ,,l \   ,, ~´  _/ノ_         懐かしいなぁ・・・
                 /  l !,  \    ,.. ィ’´/  `ヽ 、     羽の生えたシンフォギア死なねーかな
               _]]´   l ヽ、   ̄,;   <=,,、     ヽ 、
       _,,, --‐ '' ",, -‐L、   l   ` 'ヽ,r -'"´ ,ヘ `ヽ     `ゝ






「それでは完全なる存在とは言えぬ」
「神とはちゃんちゃら……」


翼は剣を折られた。何を武器と握って戦うのか。訃堂のように諦めてしまうのか。
だが、翼は夢に羽撃く剣。剣折られても諦めぬ。
意外! それは髪の毛!
意外性はあるが破壊力は十全でなぎ払っていく。
剣に依存したかつての翼、そして訃堂からの脱却を感じさせる新たな攻撃である。
今の翼は剣なくとも戦える身なのだ。

また、シェム・ハは神の不完全性を語る。
実際、カストディアン同士で争った挙げ句、惑星を放棄しているし、エンキ個人としてみればフィーネに真意を伝えられず遺恨を残すことにも繋がっており、これでは神とて完全でないと断言できよう。
神だからこその大胆な提言である。
ならば同胞に挑むのは持論の完全性を実証するためか?
それはそれで何とも過激な。
革命はいつもインテリが始めるが、夢みたいな目標を持ってやるからいつも過激な事しかやらないって超大型新人声優の蒼月昇が言ってましたね……





クリスも何か巨大化してハンドガンを撃つ。
もはやハンドガンどころか国崩しの域。
はい、シャイダー! シンフォギアというか金子彰史得意の特撮ネタ!


そして、公式解答ありでみんな安心だよ。
こういうところからネタを持ってくるのがすこ……






「故に我はこの実験場にて個の統合を試み夢と見た」

人類のみならず神とて個だから争う……
ならばとシェム・ハは個を統合することを夢見るのだった。
言っていることだけならわからなくないけど、それで一番にやることが同胞への殴り込みデスけどね……
完全のための夢ではあっても平和のための夢ではないのであった。

そんな夢を乗せてメガ粒子砲発射!
それをまさかのキャロルが守護る!
キャロル、作戦指揮に攻撃に搦め手に防御と多方面に面倒を見ている……!
さすがロリババア。器が大きい。大きすぎる。
このままだと過労死しそうで怖い。





「みんなッ!?」

「誰もが痛みに傷付き、わかり合えぬ夜に涙せぬ未来のためにッ!!」

響の意識が逸れた瞬間に戦艦神獣鏡で特攻。
止まるんじゃねえぞ……
シェム・ハはやろうとしていることは過激。
過激ではあるが、人類を悲しませないためにまとめようとしているのは本気だった。
それはフィーネのような繋がろうとして繋がれない人間の擦過に看過されたのだろうか。
個を尊重するが故に個を守ろうとしたエンキ、個を守ろうとするが故に個を群体へと変えようとしたシェム・ハ……
僅かな食い違いが擦過になり争いになる例であった。






「未来ッ!?」
「今度はちゃんと言葉にしたいッ!!」


突進を食らい画面端へと運ばれつつも、響は未来への気持ちを叫ぶ。
第5話では言葉にできずすれ違い、査察官のおっさんが死んだりして現状に至ってしまっている。
あの日、気持ちを伝えていれば査察官のおっさんも死ななかったのかもしれない。
今の響には後悔もあるのだろうか。
いや、まぁ、査察官のおっさんはどうでもよさそうだけど。
彼奴の魂は魂の故郷、バルベルデへと還ったのじゃ……





「わかり合うことすらままならぬ不完全な言葉にか?」
「その言葉で伝えられぬお前への想いを秘めていたからこそ、この依り代は刹那に我を受け入れたと言うのにッ!」


「未来が……ッ!?」

――落涙ッ!?
この涙は未来のものか、あるいはシェム・ハのものかはわからない。
だが、未来はシェム・ハに共鳴し、シェム・ハもそれに応えたことはたしかだろう。
そういえば、シェム・ハさん、未来のイメージでは腕を広げていた……つまり、受け入れようとしていた。未来への好意と善意があった。
ノーブルレッドも何やかんやで助けたしわりと過保護なタイプなワケダ。
まぁ、ノーブルレッドは使い捨てたけど礎よ、礎。






吹き飛ばされる響を天ノ逆鱗の千ノ落涙でブレーキをかけ、翼は受け止める。
こ、これだよ! これが翼だよ!
卓越した技量を持ちながらもさりげなく援護できるのが戦場における風鳴翼!
やっと戻ってきたんだなと実感させる一コマである。
頭防人になっていた時の翼さんはもうね、町壊したからね。
カスめ(辛辣)






さらにF.I.S.装者も秘密兵器を見せる。
合体ロボF.I.S.爆誕!
ついにシンフォギアで合体ロボが出た……!
今まではシュルシャガナロボだけだったから合体ロボはなかったんですよね。
ザババルンバ?
あ、あれはロボ枠じゃなく掃除用具枠だから……





F.I.S.装者の全ての力が集ったF.I.S.ロボの力を見せてやる!
狙いは推進剤だけではない!
いきなり特攻かよ!? 何のために合体したんだ!?
私の指示に従いたまえ(冷血)






「今が好機だッ!!」

「「「「「「オーバーブレイクッ!!!」」」」」」

何にせよ合体ロボF.I.S.呼び出しでチャンスは作った。
そこに勝機をキャロルが見出す!
装者たちって脳筋傾向があるから何やかんやインテリなキャロルが指示をするのはわか……
いや、キャロルもキャロルで細かいことは考えるけどやることは大雑把なタイプだった。
でも、ちゃんと引っ張る人が現場にいるのは大事だよね。

そんなわけで装者たちが呼応!
自らを虹色の弾丸としてシェム・ハに特攻!
この特攻、実はわりと由緒正しい攻撃方法である。
何せG第13話でネフィリム第一形態を特攻で砕いている。Vi†aliza†ionも特攻に等しい。

ついでにシンフォギアの正式名称、FG式回天特機装束。
名前の中にある「回天」は旧日本軍が開発した特攻兵器、人間魚雷の名前である。
ネーミング段階から特攻する気満々である。
ついでに回天、非常に操縦が難しい点で乗り手を選ぶのが、使う人間が非常に限られるシンフォギアを想起させるとさ。




「この世界は羽撃く、歌を羽に変えながら――」
「全力、全部を出し切ろう」
「全開、束ねて」


装者全員と錬金術師一人で殴る! キャロル、お前もかよ!?
特攻はシンフォギアにおいては由緒正しき攻撃……だが、それをまさかキャロルもやろうとは!
でも、バリアで殴る辺り、ちょっと守りも意識している。
ついでによく見るとキャロルは拳を握っていない。手を開いてバリアを展開している。
共闘すれど自分のスタイルを崩さないのがキャロルらしいでアリマス。





このシンフォギア特攻、何だかんだで戦果を残している必勝策である。
なので、シェム・ハの表情を歪ませ、戦艦神獣鏡を破壊していく。
実績が、軌跡が大事にされるのがシンフォギアであり、かつての破れかぶれが戦術として運用される。
この特攻も戦術に組み込んだ例の一つであろうか。






「正義を信じて花咲く勇気を――」
「虹を明日に作るんだ――」
「未来を――ッ!!!」


弱すぎなんだけどマジ!
誰こいつを神って言った奴は!
誰だよこいつを神って言った奴は出てこいよ!
ぶっころしてやるよ俺が!
よーえーなまじ神神とか言ってまじで!
二字熟語使ってるだけじゃねえか!
そういうアニメじゃねえからこれ!
そういうアニメだよ(冷静)




「呪われた拳でわたしを殺すの?」

「………………ッ!!?」

出た……! 先史文明期奥義「急に正気に戻る」……!
かつて弦十郎は拳を止めてしまう。
同門の響も、同じ甘さと優しさを抱いている響も止めてしまう。




「――ふんッ!!」

かかったな、アホめが!
シェム・ハは爆破で、おそらくは機動戦艦神獣鏡の自爆で反撃する。
神なれど人心をしっかり攻めてくるのが抜け目ない。
個というものをつくづく理解していらっしゃる……
理解しているが故に嫌らしい……



装者たちは岩壁に吹き飛ばされる。
まず、切ちゃんが面白い姿勢でぶつかる。
海老反りデース。
これぞ常識人の生き様である。



マリアさんがさらに面白い姿勢でぶつかる。
正直、こんな姿を見せられるとエロ同人とかけっこうキツい。
なので、切ちゃん本に逃げますね……



トドメに大の字で防人が激突する。
大の字で激突するのはお約束だけど、壁に背を向けるか、顔を向けるかで全然印象が違いますね。
前者はクリス。普通に痛そう。
後者は翼さん。普通に笑える。
クリスが翼さんの当たり方をしたらおっぱいがクッションとなってダメージを減らせたんだけどな!






「無粋に足掻く」
「だが、せめて散り際は白銀に煌めくがいいッ!!」


装者たちは勝機を零してしまい、必殺の白銀化ビームを放たれる。
その逡巡は響だけでなく装者たち全員のものであり、故に破られたのだろう。
大切な友達を傷付けられないのは響だけじゃなく、だからこそ装者たちは装者たちなのだ。
キャロルもきっと躊躇した。最近のキャロルはいい子だし迷わないと嘘だ。





「キャロルちゃんの、黄金錬成……?」

絶対窮地をキャロルが身を呈して守った、だとォ……!?
誰かなんて知るか、オレは世界を壊す!
そんなゴーイングマイウェイ(ラスボスはみんなそうだけどね!)のキャロルが……!?
それもアダムの必殺技にして響がAXZ最終局面で辿り着いた黄金錬成である。
キャロルは錬金術マスター……黄金錬成も使えるのか……
何でもできるなー、この人。名実共に最高の錬金術師だ。
ここまで来るとそんなキャロルと関わり、あまつさえ一部技術供与をしていたパヴァリアがスゴく思えてきた……






「錬金術を応用して?」
「だが、乱発敵わぬこの力に拮抗するとなると……」


「そう、ボクたちの二人の想い出を全て焼却すれば――ッ!!!」

「まさか諸共にッ!?」

キャロルは白銀錬成ビームを黄金錬成ビームで押し返していく。
白銀を黄金へと変えていく……
とんでもなく凄まじいことである。
何せアダムの魔力量を以てしても黄金錬成は金を作るに当たっては効率の悪い手段に過ぎなかった。
だというのにキャロルは白銀錬成に負けじと金に作り替えていく……
パヴァリアの研鑽を越える脅威の錬金術である。

これは用語集で触れられていた「キャロルとエルフナインの人格が同時並列に演算を行う事で処理の高速化を図り、複雑高度な術式の構築も可能となっている。(無論、その対価は必要であるが)だろう。
錬金術マスターのキャロルでさえ独力では為し得ない、埒外物理に踏み込んだ錬金術がこの真・黄金錬成……
ラピスに並ぶ錬金術の到達点である。
それだけにその代償も大きく二人の想い出を焼却する必要があった。



「キャロルちゃんッ!? エルフナインちゃんッ!!?」

「立花響ッ! お前はどうするッ!! 何を望むッ!!」

「わたし……?」

「――そうだッ!!」

出た……! ひびキャロ……!!
響とキャロルが交差するときひびキャロは始まる。
何か終わりそうだけど始まる。
かつては響がキャロルに望みを問いかけたが、今はキャロルが響に問いかけると立場が逆である。
また、かつては響が命がけの一生懸命でキャロルを救おうとしたが、今はキャロルが命がけの一生懸命で響を助けているのも逆だ。
GXの擦過があったからこそ、この構図が映える。金子のおっさん、ズルい。




「わたしは……」
「未来を奪いたいッ!」
「人助けなんかじゃなくわたしのワガママ剥き出しだッ!!」


「だったら手を伸ばし続けろッ!」
「いつかのオレにそうしたようにッ!!」


響は……誰かではなく自分の正義を信じて握り締めた。
ついに響は人助けのために自分のために戦うことを決意した。
シリーズでも明言したのはこれが初めてである。
人助けを止めさせるほどの存在が小日向未来なのだ。
そして、ライブの惨劇以来、誰かのために生きてきた響の十字架が消えた瞬間でもあった。

そして、キャロルはそれを寸毫も迷わず肯定するのが熱い。泣ける。エモい。
キャロルは響のワガママに救われた人間だ。
響が誰かの正義を握り締めていたのなら、魔法少女事変の首謀者であるキャロルはブッ殺されるワケダ。
だが、そんな誰かの正義を投げ捨てて、自分の正義でキャロルを救っている。
響のこの決意は初めてではなかったのだ。
一生懸命の中で知らずこの瞬間へと至る軌跡を描いていた……



「だけど……繋ぐこの手は呪われて……」
「未来を殺す力がッ!!」


「呪いと呪うそいつも『呪い』――」
「その手にあるのは見ず知らずの誰かの想いだッ!!!」


シンフォギア3.5で出てきた哲学兵装、ファラオの呪いは人々の勘違いから生み出されている。
哲学兵装は、呪いは結局それで生み出されてしまうモノなのだ。
故に哲学と化した呪いもそこに至る軌跡があり、元を正せば誰かの想いに過ぎない。
誰かの想いなら――その続きをキャロルは告げることができなかった。
答えではなくただ軌跡を指し示すことしかしなかった。
だが、キャロルは響が示した軌跡で変わることができた。
ならば、響に示すのは軌跡だけで十分ということか……




そして、キャロルの真・黄金錬成は白銀錬成を上回り、神獣鏡の一部を黄金へと変える。
錬金術が、人の研鑽と想いが神を凌駕した瞬間であった。
そして、キャロルが世界を壊すためではなく、誰かを掴み取るために手を伸ばしたことの表れでもあった……






「想い……」
「――キャロルちゃんッ!!」


だが、キャロル、燃え尽きる。真っ白にな……
真っ白に燃え尽きたので白衣になる(激うま表現)
こういう立場の人間は大抵噛ませ犬になりかねないのだが、キャロルは噛ませ犬なんてものじゃなかった。
シンフォギアのテーマの一角を担ってみせた。大活躍にもほどがある。
そして、超弩級のひびキャロを見せつけた……
オレの生涯に一片の悔いなし!





「忌々しい」
「だが、自分の全てを燃やし尽くしたようだな」


「ここまでなの……ッ!!」

「否、ここからだッ!!」

されど状況は好転していない。
むしろ、虹色の一色として尽力していたキャロルが欠けて悪化している。
もぅまぢ無理……
だが、シェム・ハさん、さらに追撃する気があるのだった。





「惑星規模の地殻変動を確認ッ!」
「いえ、これは――」


「ユグドラシル吸角からの推進噴射によって地球の公転速度が加速していますッ!!」

まずはユグドラシルから噴射して公転速度を加速させます。
公転速度を加速ってトンデモデース。
でも、ネフシュタンで一本背負いしたり、どっこいしょするよりは自然なやり方だな!
あの人たちはおかしい。特に一本背負い。



「さあ、還るのだ」
「五千年前の在るべきカタチへッ!!」


そして、強引に月食を引き起こす!
そ、その手があったか……!
公転軌道から外れてはいないようだから平和平和。
地面を掴んで引っ張って公転速度を加速させても文句は言わなかったけど。






月食が始まる、月が隠されると同時に装者たちは、人々はレイプ目になっていく。
人類ヒトはシェム・ハの手で一つに鷲掴まれるのだった。
これが統一言語が働いている状態……?
先史文明期に人々が一つにまとまっていたって、一つにまとめられていたってことなんじゃあ……




だから、こういう時に笑わせるのは止めろォ!
まさかのインド人とチベット復活。
そういえば、IT防御の時にインド人いたけどさ……
ちょっと嬉しくなる程度の演出かと思ったら堂々と全力で自己主張してきやがって……

しかし、これはたしかな演出意図がある。
何せGにおいてインド人とチベットは世界が一つになっていた状況の象徴だった。
彼らが出てきたのは不死鳥のフランメで一つになった時とAppleで一つになった時である。
そして、今も大変不本意な形であるが世界が一つになっている。



上海の街並みが映し出され、意味ありげに会社の名前も映し出される。
ああ、ヴァネッサの実家でアリマスか。
わかっているでアリマス、わかっているで……
ヴァネッサの実家は香港だった!? 何ここ!?




「太陽放射による接続障害の抑制……」
「ここに生体端末のネットワークは構築される」
「全人類に忍ばせた全ての命と力を統合し、一にして全なるシェム・ハにして陵辱してくれる」


万分の一の力しか出せなかったとはシェム・ハの言葉である。
だが、人類を一つに繋いだことで力を取り戻したのだろう。
人類を一つに繋ぐのはシンフォギアの得意技だが、今回は敵に悪用されるに至っている。
力というものは使い方次第……
それは悪用されることもまた然り……

そして、太陽を隠すことが接続障害の抑制に繋がる……
月には遺跡部でバラルの咒詛の制御を行っているが、フィーネの言葉を読み取るに月そのものが統一言語を封じているようだった。
だからこそ、カ・ディンギルで月を穿つという迂遠というか大掛かりすぎる行動を行ったワケダ。
それを考えるに月には様々な機能が備わっており、バラルの咒詛はその一端と考えられる。
で、その月の動力源が太陽光エネルギーで、それを遮ることで月の機能を無力化できる……トカ。




「神殺しッ!?」
「その力にて接続より免れたかッ!!」


だが、世界でひとりぼっち、シェム・ハの影響を受けない人間がいた。
人類の切り札ッ!! 神殺しの拳だッ!!!
AXZ第12話で破壊神ヒビキとなった時には神殺しの力によって、神の力本来のスペックを発揮できずにいた。
同じようにシェム・ハの力を阻害している……?
あるいは浄罪とはシェム・ハの断章を消し去った状態のことを指す……?
用語集の更新を待て。
今わかることは希望の欠片は砕けていないことだけである。






「わたしは未来を――取り戻すッ!!」

「――能わずッ!!」
「その拳は呪いの積層、神殺しッ!!」
「打てばこの身を殺して殺すッ!!!」


そして、「METANOIA-Aufwachen Form-」と共に響とシェム・ハとの最終決戦が始まる。
神殺しと神の真っ向勝負……!
されど神殺しである以上は打てば未来さんも死ぬ。
ヴァネッサのように全身から血を吹き出した挙げ句に死ぬ。
響は神殺しがもたらす悲惨を間近で見てしまっているのだ。






「殺さないッ!!」

「………………ッ!?」

「お父さんが教えてくれたッ!!」
「呪いと祝福は裏表ッ!!!」
「在り方なんてどうとでも変えられるッ!!」
「変えてみせる――ッ!!!」


「断章の全てをこの身に集めたのだッ!!」
「ヒトに遅れる道理など、ありはしないッ!!!」


だが、それでも手にした残酷を否定する!
流されるままに神殺しの拳を握ってしまったあの時とは違う。
先史文明期奥義を前に躊躇してしまった時とも違う。
友達を救うために呪いを祝福へと変える覚悟を握っている。
これはノーブルレッドが描いた軌跡であった。
ノーブルレッドもまたフィーネ、ウェル博士、キャロル、サンジェルマンのように装者たちに軌跡を残しているのだ……
でも、ミラアルクは少し反省してね☆



「だとしてもォオォオオオオオオッッ!!!」

ここで出た叫びは生きるのを諦めるなでもへいきへっちゃらでもない。
響が誰かから受け取った言葉ではなく、自分自身の言葉だった。
生きるのを諦めるなもへいきへっちゃらも、響にとっては間違いなく祝福であると同時に呪いでもあった。
ここで自分の言葉を口にしたのは呪いを断ち切るという覚悟か。






「わたしの想いッ!!」
「未来への気持ちッ!!!」

「二千年ののろいよりもちっぽけだと誰が決めたァアアッ!!!」

哲学兵装を、コトバノチカラを覆す覚悟!
響が貫き抗うのはコトバノチカラ……
そして、シェム・ハはコトバノチカラを用いる神……!
神殺しがシェム・ハに抗う切り札かと思いきや、神殺しに抗うことがシェム・ハへの切り札となった。
見事な逆転……
そして、強い想いは哲学を、コトバノチカラを覆せることは夢に羽撃く翼が証明している。
軌跡はいつだってそこにある……





そして、覚悟と共に打ち込まれた拳にシェム・ハは戦慄する。
明確に焦っている。
キャロルの神だけ殺しにもプークスクスwwwで済ませたシェム・ハが焦っている……!




「取り戻す……」

「取り戻す」

「未来を――」

この一撃で人類はシェム・ハの束縛から解き放たれていく。
大統領だってやる気を出していく。
よし、食らえ! 神殺しの反応兵器!




「私たちの――」

「明日を……」

だから、熱い場面で笑わせるのは止めろぉ!
だが、インド人とチベットは人々が一つになっていることの証明……
今、人類は間違いなく一つ。
そして、それはシェム・ハの手の内で一つなのではない。



「この星の、明日をッ!!」

弦十郎も目覚める。
この人は素でシェム・ハの支配を受けていなそうだけど目覚める。
人類の未来を取り戻す……
そう、これは未来を奪還する戦い。
だから、絶対に果たさなければならない。

ノーブルレッドは人間であることがとことん強調されていた。
故にそのノーブルレッドの戦い、未来を取り戻す戦いは人類全てに共通するものであったとは……!
今回、一言も喋っていないノーブルレッドだが、死んでから背負ったテーマ性が発揮されている。
でも、ミラアルクは少し反省して☆






「ネットワークに障害がッ!?」
「なれどッ!!」


「きっと、取り戻すんだッ!!」

「それはとっても大切な――」

「本能が求め叫んでいるッ!!」

「誰にも等しくあるためにッ!!」

「その手に束ねるんだ、立花ッ!!」
「お父様が見せてくれた人の価値を――」
「輝きをッ!!!」


インド人と時同じくして装者たちも目覚めていく。
今回はみんなで応援。
がんばれー。
響と未来の決戦に横から槍を入れるのは無粋というもの。
これぞ武士道である。武士道か?
とにかくがんばれー。





「バラルの咒詛が消えた今、隔たりなく繋がれるのは神様だけじゃないッ!!」

「束ねているのはヒトの――想いッ!?」

「『神殺し』なんかじゃないッ!!」
「繋ぐこの手はわたしのアームドギアだッ!!!」


繋ぐこの手で人類ヒトは一つに鷲掴まれる。
謎ポエム、金子彰史得意のダブルミーニングであった。
バラルの咒詛が解除されれば人類は大ピンチになったのだが、それを今度は勝機へと繋いでみせた。
力とは使う者の意志次第という金子彰史作品における絶対のテーマをとことん描いている。





追い詰められたシェム・ハは漆黒のビームサーベルを突き立てる。
皆の想いを受け取り黄金となった響を塗り潰すかのような漆黒である。
それは繋ぐ手を穿つ。
だが――






「「「「「未来みらいを」」」」」

未来みくを――ッ!!!」

「「「「「「奪還するために――ッ!!!」」」」」」

「まさか、本当に呪いを上書いて――ッ!!?」

神殺しの拳ではなく繋ぐ手で闇を砕いていく!
これは響の戦いにおける一つの終着点と言えよう。
繋ぐ手でブン殴り続けた響はついにやっと手を開いて伸ばし続けることができたのだ。
響の歩んできた軌跡は想いをついに結実させた。
それは響の想いがコトバノチカラを、シェム・ハを上回った瞬間であった。



そして、抱き締める! 「METANOIA」!
Synchrogazerでも、Vitalizationでも、Glorious Breakでも、Testamentでも、響は繋ぐ手でブン殴ることしかできなかった。
あ、Synchrogazerだけ斬ってた。
だが、この「METANOIA」は初めて抱き締めた。繋ぐ手で繋いでみせた。
その名が示す通りに繋ぐ手を繋ぐ手に方向転換METANOIAしてみせた。
まさに最後を飾るに相応しい必殺技であった……






「そして、花咲く勇気で……」
「わたしの大好きを、二度と手放さないために――」


これを受けてシェム・ハの腕輪は砕け、シェム・ハの消え去っていく。
繋ぐ手で未来だけを掴み取り奪還したのだった。
そして、未来さん、全裸……じゃなかった。
ちゃんとさらわれた時の私服のままだ。
こうしてシェム・ハとの戦いは決着した。
それは先史文明期からの因縁との決着でもあった……




さて、その後、S.O.N.G.の隊員たちは仮設本部でユグドラシルを見張っていた。
未来さんとエルフナインも保護済み。
さすがに上等なベッドを用意する余裕はないので地面に寝てもらっている。





「世界を壊すはずの歌で、似合わないことをした挙げ句がこれだ……」
「だが――」


攻防に策だけでなく精神的にも貢献したMVPオブMVPのキャロルは消滅の危機に瀕していた。
その存在にjpgノイズがかかっている。
世界を壊す歌で世界を守った……
呪いを祝福に変えたのは響だけではなく、キャロルもまた呪いの殺戮者なのだった。
それは、それこそがイザークが娘に望んだことなのだろう。
自身の死を呪いではなく祝福と変えることを……






「どうしてッ!?」
「もしもの時は二人の想い出を焼却して明日を取り戻そうと誓ったはずなのに、どうしてッ!!?」


「はぁ……情けないな」
「お前の想い出から消えてしまうのがたまらなく怖くなったんだ」


「そんな理由でボクの想い出を使わずに……」
「自分の全てを焼却させたのですか……ッ!!」


久し振りの破廉恥ルックでエルフナインが手を握る!
GXの最終局面のような光景に胸が熱くなる。
ダインスレェエエエイフ!(CV:久野美咲)

キャロル……自分の想い出を、全てを焼却するとは……
ただ想い出を焼却するだけなら無論痛手ではあるのだが生存はできる。
事実、GXの最終決戦後で想い出を過半数を焼却した後にキャロルは追跡から逃れた上に、あまつさえエルフナインの元へと赴いている。いくら何でもしぶとすぎである。
まぁ、だからこそ、復活できるのも何か納得できるんデスけどね……

なので、二人の想い出を焼却すれば多くを失うかもしれないが、二人の存在は保たれるだろう。
だが、キャロルは自身だけを焼却した。それは想い出のみならず存在の焼却することだった。
その理由がエルフナインから忘れられたくないという理由なのが泣ける。
かつては復讐のために全てを焼却したのに、今はエルフナインを守るために全てを焼却した……
それはまるで自身を焚刑の煤としてでも人助けをしたイザークのようであった。



泣き付くエルフナインをあやすキャロルちゃんは何ですかね?
このエモさの化身、何なんですかね?
この瞬間、マリアママに続く新たな母親が爆誕した。
ばぶぅ……
これはXDでも壊れキャラで参戦するな!
むしろ、クソ弱でもガチャ回るでしょ! 何ならそっちの方がいいな!(邪悪)






「ボクは、ボクたちは絶対に忘れないッ!!」
「明日も明後日もキャロルが守った世界でいつまでもキミを忘れないッ!!」


「さようならだ……もうひとりのオレ……」

「また逢う日まで……もうひとりのボク……」

かつては廃棄躯体を捨てたエルフナインをキャロルはもう一人の自身だと認めた。
……エルフナインにイザークとの想い出を残した理由はだからなのだろう。
こうしてキャロルは世界とエルフナインを守り切ったぞー!して逝くのだった。
キャロルは全ての想い出を焼却した時もエルフナインのために命を捧げた。
結局はそういう人間なのだ。
ヤケクソにならないと世界を壊せないほどに優しい子がキャロルなのだ……
ギャグ描写だと思った「また逢う日まで」を回収してくるのもズルい。
何だかんだけっこう焼却したであろうエルフナインだろうけど、少なくとも「また逢う日まで」は忘れていないこともわかる……



だが、キャロルは最後にもう一つ言葉を残す。
某キャロル大好き絵師が毎日書いてくれるから寂しくないよかな?




「キャロル……」

こうしてエルフナインは目覚めるのだった。
かつてと同じようにエルフナインはキャロルに命を残してもらい、別れと共に目覚めるのだった。
けれど、今回は互いにわかり合った上で別れた……
もう逢えないことよりも、出逢えたことが嬉しい。
また逢う日まで……
あと未来さんの隣で寝ている人は誰っスか?





「惑星環境の改造速度、元に戻ってッ!!」

「状況の報告をお願いしますッ!!」

「目視にて状況を確認」

「本部、シェム・ハは倒れてもユグドラシルはまだ生きているッ!!」

「何だとッ!?」

だが、全てが決着したわけでなかった。
ユグドラシルはまだ生きていたのだった。
シェム・ハの怨念がおんねん。
宿敵を倒した後にも危機は残されている……
無印と同じ構成である。
俺たちの戦いはこれからだ……!





「世界各地の演算汚染遂行中ッ!!?」

「論理防壁、突破されるまで7分と予想されますッ!!」

「潜行したユグドラシルをメインシャフトと仮定ッ!!」
「中枢部を破壊して惑星環境の改造を食い止めるのだッ!!!」


同時にシェム・ハとの戦闘中は持ち応えていたネットワークも崩されていく。
各地で大爆発。
爆発すればユグドラシルが使いたいネットワークもダメになると思うのですが(名推理)
ともあれ、局地の危機ではなく世界の危機である。
そして、ユグドラシルを止めるという装者たちへの最終司令FINAL COMMANDERが下されるのだった。




「行くぞ」
「何とかなるッ!!」


「クリスちゃん」

「中枢を叩いて砕くッ!!」
「それで各地のユグドラシルは機能停止となるはずだッ!!」


「行くぞッ!!」

ここで励ます雪音……本当に心優しい子……
キャロルといい拗ねていた子は優しくなる法則。
というか、優しい子ほど拗ねる。
そして、防人、脳筋思考だった。むしろ、嬉しい。





「しゃらくさいのが雁首揃えてッ!!」

「だけど今のコンディションではッ!!?」

「モタモタしてたらこの地球はッ!!」

「知らない星に作り替えられちゃうデスッ!!」

しかし、装者たちの行く手を小型シェム・ハマシーンが遮る。
かつては雑魚であったが今は消耗どころか損傷が著しい。
もぅまぢ無理……ハードモード過ぎ……





「Rei shen shou jing rei zizzl――」

だが、その時、7つ目の聖詠が響き渡りビームの雨が降る。
こ、この聖詠は……!
そして、未来さんのガチっぷりが鳴り響き渡る「永愛プロミス」のアレンジBGMは……!




「未来ッ!?」

「わたし、これ以上、響の背中を見たくないッ!!」
「響が見ているものを一緒に並んで見ていきたいのッ!!」
「だからッ!!」


こ の 愛 を 嘗 め な い で
戦わない、戦わせない。
そんな金子彰史の意志が強く反映された結果、G第10話で激闘をした未来が神獣鏡のファウストローブを纏ってまさかの現場入りである。
だが、かつてとは違って自分の意志で戦場に立っている。
だからか、かつて神獣鏡にはかつてあった禍々しさはない。
ただのウェディングドレスになっている。

これもまたノーブルレッドが遺した軌跡……
善きも悪きも遺すのは人間らしい。
怪物たちはやはりてとことん人間であった。
ところでファウストローブなら聖詠いりませんよね?




「間に合いましたッ!!」

「無事なの、エルフナインッ!!」

「ボクも未来さんも問題ありませんッ!!」

エルフナインも無事復活!
キャロルの犠牲がなければお互いに瀕死で使い物にならなかった……
それを考慮すると錬金術師らしい合理的な決断とも言えよう。
まぁ、優しさ100%でアリマスけどね……



「キャロルちゃんは?」

……響の問いに対してエルフナインは答えられない。
表情を曇らせるのみだった。
何やかんやでしっかり地雷を踏む響だった。
そりゃ聞くのは当たり前だし仕方ないけど、答えにくいことを平気で聞きやがる……






「キャロルから皆さんに言付けがあります」

「この先にある中枢部を壊しても増殖したユグドラシルのいずれかが管制機能を獲得し稼働は止められないみたいなの」

「つまり、新たなメインシャフトが誕生しそいつがどれかわからなくなるのかッ!!」

「なので、ここがメインシャフトと仮定できる今、中枢をフォニックゲインで制御し全ての幹を同時に爆破伐採するしかありませんッ!!」

キャロルがエルフナインに最後託したのはユグドラシルの性質なのだった。
こ、こんな置き土産まで遺すとは……!
キャロルは四方八方に貢献しすぎて活躍していないところがない。
あと未来さんが説明するのがちょっと面白かった。
超常の説明キャラじゃないというか、これで感情で動くタイプなので説明されると未来さん感がまるでしないゼ!

というわけで、中枢を潰しても新たな中枢が生まれてしまう。
そうなると新たな中枢を探す暇はないので完全に詰みだ。
なので、中枢が確定している今、爆破伐採するしかない!
爆破伐採というなかなか聞き慣れない四字熟語が出てきた。
最後の最後で力技で破壊するのはシンフォギアらしいですけどねぇ!
月の欠片だって砕けばいいんだよ! 軌道変更なんてする必要ねえよ!
ついでに爆破伐採、一応あると言えばあるらしいデスよ……






「フォニックゲインでッ!?」
「だが、私たちは一度チフォージュ・シャトーの起動にも失敗して――」


「だから、キャロルは未来さんも救おうとしていたのですッ!」
「7つの惑星と7つの音階」
「世界と調和する音の波動こそが統一言語」
「7人の歌が揃って踏み込める神の摂理」
「世界を識れというパパからの命題に対するキャロルなりの解答ですッ!!」


「7つの調和……」
「私たちとキャロル、7人の共闘がシェム・ハの埒外物理を突破したのはそういうことだったのかッ!!」


ここでチフォージュ・シャトーが動かなかった理由が発覚する。
7つの音階が揃っていなかったから起動しなかった……!
そういえば、この理論を言い出したのは当のキャロルだった。
世界を壊す歌は装者たち6人の歌とあと味付けのキャロルの歌で7つの歌が込められていたから、チフォージュ・シャトーを一人で起動させることができたのだろうか。

伴って埒外物理を突破できたのも7つの歌が合わさったからだと判明する。
7つの歌が合わさることで全になり、全である神に対抗できると……
前回のキャロルのシンフォギアという叫びは苦し紛れに助けを求めたのではなく、勝利への可能性をシンフォギアが握っているからこその叫びだった。

ここに来て歌と錬金術の本質を華麗に繋げてきた。
GXから描かれ始めた錬金術はシンフォギア世界を描くためには必須だったんやなって……
おまけで第4話でシェム・ハの腕輪が驚くほどにあっさりと起動したのもこの7つを揃えていたからだろう。
7つの調和の重要性がわかる。
繋がることの大事さもわかる……





「だったら何も迷わないッ!」
「信じようッ!! 胸の歌をッ!!!」


「わたしも響と、みんなと一緒にッ!!」

未来さんの援護もあって最下層へと到着する。
急に生えてきたくせにメッチャちゃんとした設備デスな……
先史文明期にもあったそうなので地下に眠っていたとかだろうか。
ともあれ、必要な可能性はわかった。
あとは唄うだけだ!








「胸に手を当てて――」
「思い出すことは――」
「苦しみのことや――」
「涙じゃなくて――」
「手を繋いだこと――」
「一人じゃないってこと――」
「わかり合えた日々のことだよね――」


7つの装者が集った全なる歌、真なるXV「Xtreme Vibes」……!
そこで唄われるのは全てを乗り越えた装者たちの裸の心であった……



「バラルの咒詛……」
「繋がりを隔てる呪いさえなくなればこの胸の想いは全部伝わると思ってた」
「だけど、それだけじゃ足りないんだ」


未来はバラルの咒詛の解除を願った。
だから、シェム・ハを宿してしまった。
だが、それだけでは足りなかった。
事実、フィーネとエンキはお互いの想いを伝えられていなかった。
そして、響が伝えた想いは……熱く重かった。
想いを伝えられなかった未来がそのために必要なことを、答えに行き着くには十分過ぎるものを与えられていた。



「7つの調和……」
「まさか、統一言語を求めた了子さんは7つのシンフォギアを作っていたんじゃッ!?」


「真実を告げられないまま、言葉を奪われてしまった了子さんはあらゆる方法で隔たりを乗り越えようとした……」

ここで藤尭はフィーネがシンフォギアに託した可能性に行き着く。
統一言語を求めたが故に、7つのシンフォギアを作り出した……!
フィーネは恋に成就することを求める狂人……に見せかけて、フィーネが抱えた悲しみは無印の時点で描かれている。
フィーネもまたかつては繋がろうと足掻いていたのだ。
シンフォギアを作り上げた時、現代に転生した頃には歪みきっていたが……どこかで繋がることをシンフォギアに求めてしまったのだろう。

呪いさえ祝福に変えられるのがシンフォギアなら、何をやっても変えられないどうしようもないものが存在するのもまたシンフォギア。
洸はたまに張り切るけどやっぱり基本は情けないところがあるし、響はいつまでも地雷を踏み続ける。
だからこそ、繋がる想いをフィーネが歪んでも変わらずに抱いていてもおかしくはないのだ……
まぁ、本人はシンフォギアは為政者からコストを捻出するための玩具って言い切ってますがね!
あ、あれは建前だから……



7つの音が連なり、統一言語が生まれたことで過ぎ去った者たちが姿を見せ始める。
まずは統一言語の喪失で阻まれてしまったもっともたる存在、フィーネとエンキが邂逅する。
フィーネの魂はイガリマに殺されたはず……!
いや、フィーネの断片は世界中にばらまかれている。
ならばシェム・ハのように全世界の人々が繋がったことで断片が再構成、こうして蘇ることも……?
ともあれ、気になったフィーネとエンキだったが五千年の時を経て手を取り合うことができたのだった。
最早、野暮なことは言うまい……




F.I.S.装者の前にはマムと……俺たちの最低の英雄ウェル博士が姿を表す。
マムとは対面できているが、ウェル博士は、まぁ、イロイロとアレアレなのか、顔向けできていない。
しかし……手を振っていた。
その仕草だけでウェル博士がF.I.S.装者たちに感じていた情が何となく伝わってくる。
善悪を超越しているから何かイロイロとわかりにくいだけで、GX最終局面で見せたような信頼とか、F.I.S.装者を救ったとか、マリアに自身が英雄かどうかを尋ねたとか、ウェル博士はF.I.S.装者をかなり買っていたワケダ……



ノーブルレッドも姿を見せる。
特にミラアルクには何かいろいろと反省して欲しいが、まぁ、言うまいて……薄い本でけちょんけちょんにやられれば俺は赦す……
矮小だったかもしれないが間違いなく人間として生きて何かを遺したのだった。
人間としてのテーマを担ったこともあり死んでからが輝いていると言えよう。

ヴァネッサは小道具として持ちつつも全然活用しなかったバッグを持っている。
このノーブルレッドの姿はただ普通に人間として生きれた時の姿なのかもしれない……
OPの前半の描写ももしかしたら日常に生きることができた光景なのだろうか。
OPの最初の印象は日常に迫り来る異常と言ったニュアンスだったけど、今はまた違う印象を抱いてしまう……



パヴァリア幹部とキャロル親子も姿を見せる。
プレラーティ……! お前、ゲス顔はどうした……!?
これじゃ君、普通の美少女やんけ! 金子彰史の生まれ変わりだったはずなのに!
カリオストロはポーズなんか決めちゃっている。
死後も変わらずのようでちょっと安心した。
装者たちと敵対すれど悪感情は抱いていないことがわかる。
こういうさっぱりとしたところはパヴァリア幹部らしい……

キャロル親子は……やっと逢えたね……
一時はパパとの想い出を焼却したけど、ついにやっと逢うことができた。
……うう……おめでとう……




翼は奏と八紘に、マリアはセレナとも邂逅する。
風鳴八紘死亡確認。
心臓で弾滑りできるほどトンチキではなかった……
って、これもうイメージ画像じゃなくて完全見えてますよね!? 見えてる仕草ですよね!?
エア奏とかエアセレナとか、あれって物理現象だった可能性が微レ存……
ともあれ、大切な人たちとの邂逅できるのだった。
翼、久し振りの奏だぞ! しっかり食え! おかわりもいいぞ!



こうして過ぎ去った者たちが勢揃いするのだった。
まさにシンフォギアが歩んできた7年を象徴する光景であった……
……そういえば、シンフォギアの初期案は「歌で神様のような存在を召喚、それを憑依させることで変身する」というものだった。
これはその残滓……?

ついに片鱗は触れられどそれでも謎は多い統一言語。
それは過ぎ去った者たちと出逢える力を持つのかもしれない……
今も昔も関係なく一つになれるからこそ、人類は一つになれた……のかも……



「そうして生み出されたのがノイズ、歌、様々な異端技術……」

「ただ繋がりたかったという彼女の想いは時を経て人類全体を繋ぐ軌跡へと昇華した」
「それは、アヌンナキからの脱却……」
「人類の『独立』だッ!!!」


先史文明期が滅んでから作られた異端技術は人々と繋がるためのものだった……
の、ノイズさんもそうなのか?
フィーネさん、相互理解を失ったから殺し合うために作ったと仰っていたのですが……
それでも敵対する者を殺戮することで残った仲間と強く繋がると広義で考えればノイズさんもまたそうなのかも……

そんなフィーネの願いと想いは結果としては迷走を重ねた。
だが……その果てに7つの歌が重なったことで統一言語は刹那にではあるが復活し人類を繋ぐ軌跡となった。
それは人類の独立!
やはり、XVのテーマは独立……そして、金子彰史が真の意味でやりたかったWA5なのだろう……



歌で世界は救われたけどどんな気持ち? ねえどんな気持ち?
訃堂お爺ちゃん、囚われてからは結局姿を見せなかった。
まぁ、訃堂もアダムも人の話を聞かなすぎて出てきてもややこしいですからね……
あくまで二人は越えるべき壁ということか……
訃堂には劇場版で真の防人としての出番に期待しよう。











「運んできた勇気の空に」
「涙を代わりに流すかのよう」


過ぎ去った者たちとの邂逅を経て装者たちの歌はさらに紡がれていく。
軌跡そのものの歌、Xtreme Vibes……
シンフォギアが詰まっておる……






「7人の歌で」
「みんなの歌で」
「この奇跡は私たちの軌跡だ」
「繋いだ手だけが紡ぐもの」
「強く、尊く、儚いモノ」
「未来へ響き渡らせるために」


まさに繋いだ手だけが紡ぐもの……
シンフォギアのテーマに密着していた歌であったと思い返される。
それが尖っていた時のクリスが唄ったのがまた深い。
そして、未来さん、未来と響をちゃんとくっつけていくスタイルぅ。



「「「「「「「Gatrandis babel ziggurat edenal」」」」」」」
「「「「「「「Emustolronzen fine el baral zizzl」」」」」」」
「「「「「「「Gatrandis babel ziggurat edenal」」」」」」」
「「「「「「「Emustolronzen fine el baral zizzl――」」」」」」」


そして、絶唱――
だが、この絶唱には今まであった血涙流さんばかりの悲壮感はまったくない。
ただただ穏やかで、どこまでも優しい絶唱であった。
これこそが真の絶唱、負荷なく口にできカストディアンの呪縛から解き放たれた証……




「これがわたしたちのッ!!」
「「「「「「「絶唱だァアアァアアアァアアッッッ!!!」」」」」」」

バーニング・エクスドライブを生み出したのは装者自身の胸の歌、個としての絶唱だった。
ならば、これは7人の絶唱が重なった全としての絶唱!
真なる言の葉で語り合いルルアメルが自らの手で未来築く時代の到来である……






そして、爆破伐採! あんな心に響く歌を唄ってやることは爆破伐採なんだよなぁ!
何かシンフォギアっていいことした後は偏差値を下げようと頑張るでアリマス……
照れ隠しかな?
ともあれ、ユグドラシルの爆破伐採には成功する。
奇跡でも何でもない、ごくごく当たり前の軌跡……




「このままじゃギアがッ!?」

「持ちそうもないのデスッ!!」

世界の危機は過ぎ去った。
なれど装者たちの危機は過ぎ去っていなかった。
迫り来るマグマから逃れる余力がなかった。
シェム・ハとの激戦の傷は残されたままなのだ。
あ、これ、知ってる……!
ラスボスに勝っても危機が過ぎ去っていないWA1で見たヤツ……!!






「まさかアレはッ!?」

「シェム・ハなのかよッ!?」

この状況下でシェム・ハ ツヴァイ 復活、だとォ……!?
神は伊達でなかった。
怨念がおんねん……
WA1でありWA5な光景でアリマス。
逃げることさえ厳しい装者たちはやがてはギアも砕け、為す術なくその手で包まれてしまう。






「皆さんッ!?」

ユグドラシルからマグマをドバーっと出して来た。
ああ~たまらねえぜ。
もう気が狂うほど気持ちええんじゃ。
風鳴宗家、もうダメみたいですね……





「答えよ」
「何故、一つに溶け合うことを拒むのか」


「わたしたちは簡単にわかり合えないからこそ、誰かを大切に想い好きになることができる」
「その気持ちは誰にも塗り潰されたくないッ!!」


「それが原因で未来にまた傷付き苦しむことになってもか」

漆黒の世界でシェム・ハは浄罪された二人に問いかける。
かつては流されて身体を好きにされた(語弊あり)未来だが、今度はハッキリと反論をする。
未来は決して助けられるだけの対象ではない。
7つ目の歌を担ったように助けられる側も一生懸命を象徴する存在であり、装者たちと同じように成長しているのだ。
だが、シェム・ハの反論に言葉を詰まらせてしまう。
想いを伝えられないことを恐れる気持ちは未だに抱いているし、だからこそ、シェム・ハに身体を奪われた発端となっているのだろう。



「だとしても、わたしたちは傷付きながらも自分の脚で歩いて行ける」
「神様も知らないヒカリで歴史を創っていけるから」


けれど、その未来の手をしっかりと握って響は答えを返す。
この言葉は響が歩んできた道そのもの……
響は過ぎ去った人たちから多くのものを受け取りながらも、そこに依存することなく自分の脚で歩んでいる。
「だとしても」はそうした不撓不屈の精神の象徴なのだ……





「ならば責務を果たせよ」
「お前たちがこれからの未来を司るのだ――」


その答えを聞き、シェム・ハは笑って消え去っていった。
怨念がおらんねん……
とんでもないことをしまくったシェム・ハだが、人類に対する敵意や悪意はなかった。
ならば、人類が自分の力で未来へと歩んでいけるのならば、それはそれで良し。
立花響のアームドギアは神とも手を繋いでみせたのだった。
これぞまさに神さえも惚れさせる神殺し……






「あれは――」

そして、装者たちを包んだシェム・ハの手は優しく地面へと降ろし消えていった。
シェム・ハは装者たちを守るために最後の力を振り絞っていた。
それは個でありながらも繋がることで全となって神様も知らないヒカリを見せてくれたことへの感謝か……
人類は一つに繋がることで、シェム・ハを上回ったことで抱えていた命題を叶えたとも言える。
ならば、未来を託すのも道理か……

そして、装者たち、ギアが壊れた?のだがちゃんと服は復元されている。
GXでギアが壊れた時はぽんぽんすー。
Gのアガートラームのような壊れ方の場合は服は戻った。
つまり、ギアはまだ何とか無事! 劇場版はイケるな!




「大丈夫か、響君ッ!」

「師匠……」
「シェム・ハさんが、繋ぐ大きな手がわたしたちを……」


シンフォギアは擦過の物語にして、XVは神との擦過の物語。
そして、手を繋ぐ物語であったので、XVは神とも手を繋いだ……
そこにはフィーネの時のようなすれ違いはなかった。
WA5の怨念に対して金子彰史が本当にやりたかった答えがこれなのだろうか……
WA5の怨念も、消えて、行くぅ……




「ああ」
「みんなが繋いだ――未来あしたの世界だッ!!」


見ろよ、俺たちが守ってきた大地だ……
WA1のエンディングにありましたね、こういうシーン。
荒野の果てへが流れそう。
あと地形どうなってんだよ、鎌倉。
ともあれ、広がるのは真っ赤に染まった空ではない。
新しい明日、夜明け、神様も知らなかった未来のヒカリがそこにはあったのだった――……

EDは「未来あしたへのフリューゲル」!
「七色のフリューゲル」と違って7人目は奏ではなく未来。
さらに歌詞が刷新されている。
「終わることを怖がらずに生きよう」「それが次のまた始まりの風に」という歌詞が非常に印象深い……
フリューゲルに始まりフリューゲルに終わる。
シンフォギアであった……



そして、EDの最後に装者たちのダイジェスト!
愛を感じる演出である。
まずはミスターシンフォギア、立花響。
迷いなき拳には重さは宿らない。重さなき拳に命は宿らない。
その生き様を見事に体現してみせたのだった。
そして、シンフォギアの何たるかも体現してみせた……



防人ることに定評のある防人、風鳴翼。
XVはいつもの8倍は防人っていた。
故にXVのドラマの多くを担っていたと言える。
激動も激動。仲間にもご迷惑をおかけしました。
それだけに辿り着いた場所が尊いのであった……



繋いだ手だけが紡ぐものを手放さなかった雪音クリス。
過去が重いだけにかつてはしゃっくりのようにやらかすことがあったが、それだけにどんどんと成長していきAXZで過去をついに払拭。
XVにおいては完成しただけに大きなドラマこそなかったものの、心強さと優しさで装者たちを支えていた。
かつての不安定さはどこへやら、絶対の安心感を以てその活躍を見守ることができた……



頼れるやり手のマリアことマリア・カデンツァヴナ・イヴ。
クリス同様にAXZで過去を払拭、XVではクリスと同じくらいに装者たちを支えていた。
こうした過去を乗り越えた者同士で連携を行うことが多く、マリクリの関係は正直かなり熱かった。
さらに翼との関係も姉と妹のような奏とはまた違う戦友同士の関係で翼の現在の片翼を見事に担ってみせたのだった……
でも、いちいち台詞とか仕草が笑えるのがズルい。多分、XVで一番視聴者を笑わせた人。



胸に抱いた熱を真っ直ぐに伝えられるようになった月読調。
かつては未熟さが目立ったのだが、幾多もの成長を経てXVでは見事結実。
要所要所での言動や活躍が非常に光っており、今までのシリーズで見られた至らなさがまったく見受けられなかった。
心身共に今では間違いなく一人前の装者と言えよう。
エルザを切り刻むことなく響のように向き合ったその姿は特に成長が垣間見えた……



常識人、てがみ、はっぴーすまいるばけいしょん、キクコーマンの暁切歌。
普段のお気楽さとは裏腹に元より仕事人タイプでその活躍は堅実そのもの。
XVではさらに成長を重ねたことで調同様に大きな活躍をしており、もはや十分に一人前。
ザババコンビは前シリーズと比べた時の成長が著しく感じられる……
あと変身バンクがクソエロい。



この愛を嘗めないで、小日向未来。
助けられる側も一生懸命。
そんな愛しき人の言葉を象徴するように一生懸命を見せた。
そして、響と並んだ景色を見るほどに成長した……
あとシェム・ハさんの時の悪い表情が似合いすぎた。正直言って井口の悪い演技は最高だった。



オレの歌は高くつくぞ、キャロル・マールス・ディーンハイム。
活躍に次ぐ活躍。有能オブ有能。
さらに命題を見つけたことでGXからの精神的な成長も著しい。
様々な面、というか全方面において多大なる貢献を果たしており、間違いなくXVのMVP。
ロリコンになった視聴者は数知れず、もはやもう一人の主人公と言っても過言ではない……
え? 捏造バメンシャ?
うるせ〜〜!!!!! 知らね〜〜〜〜!!!! Genocide&genocide




さて、エピローグ。
全てが終わり、ついに、やっと、翼は八紘の墓参りへと赴くのだった。
墓参りからシンフォギアは始まり、墓参りにシンフォギアは終わるのだった。
生存疑惑しかなかったのだが悲しいかな、八紘は斃れたのだった。
だが、死してなお希望を遺した……それは世界に未来が続いていることからも明らかであった……






「八千八声、啼いて血を吐くホトトギス」
「人が人である以上、傷付け合わずに繋がることは難しい」
「だけど、繋がれないもどかしさに流した血からは、たくさんの尊いヒカリが生まれている」


そして、俳句に始まり俳句に終わる……
対比構造がよくできていらっしゃる。
墓参りを終えた翼をS.O.N.G.の仲間たちが迎えていた。
そこには翼の帰る場所があるのだった……
訃堂お爺ちゃんは劇場版まで牢屋でじっとしてなさい。

そして、未来さんは響が傷付くことを恐れていた。
Gでそれを払拭し人助けをする響を応援するもののそれでも非業の運命に巻き込んでしまったわだかまりは残っていた。
だが……それが紡いだ未来があることを受け止められるようになったのだったのだった。
それは未来が過去だけを見つめてしまうことなく、未来へ歩めるようになったということである……






「あのね、響」
「ずっと、自分の言葉で響に伝えたいことがあったんだ」


「うん、わたしも」

「え……?」

「わたしの伝えたいこと――未来と同じだったら嬉しいな」

そして、無印のラストのように流星を二人で見る。
お互いに伝えたいことを秘めず、伝えるために。
二人が何を伝えたいのかは語られない。
だが、答えは間違いなく「キミだけに」にある。
この場面のBGMが「キミだけに」のアレンジBGMだし間違いない。
故に聞こう、「キミだけに」を……




そして――二つの流星が天を翔るのだった。
流れ星、墜ちて燃えて尽きて、そして――
この二つの流れ星がアダムが想像してた3人のアヌンナキのもう二人を暗示していたら笑う。



戦姫絶唱シンフォギア完!
こうして7年間のTVシリーズに終止符が打たれたのだった。
とはいえ……あまりにも見事に終わりすぎて劇場版がちょっと怪しい気もするでアリマス。
ただ言えることは一つ。
ありがとう、シンフォギア。ありがとう、金子彰史。
心より最高と言い切れる7年間でした……

ともあれ、次の展開はシンフォギアライブ。
その日に備えよう……
そして、当選しよう。してください。
ウチも落選を言い訳に自分の心を殺すのはたくさんだゼ……ッ!!







3 thoughts to “戦姫絶唱シンフォギアXV LAST EPISODE 神様も知らないヒカリで歴史を創ろう”

  1. すごい今更なんですがフリューゲルって画家のブリューゲルを意識してるんでしょうか
    ピーテル・ブリューゲルは所謂バベルの塔のイメージを確立した画家であり、その一族にも画家が多く、地獄のブリューゲルや花のブリューゲルなどの通称があったりします
    あまり感想や考察を漁るタイプでもないので「そんなの適合者の間では常識だよ」みたいなのだったら恥ずかしい……

    本編に関してはただただ「ありがとう」と「お疲れさまでした」と「いつか、また」を

  2. 予告の時から思ってたけどタイトル間違ってる。
    フリューゲルの歌詞通り神様”も”だよ。

  3. 良い最終回でしたね。

    フォニックゲインによるシャトー起動はコンソール起動できる聖遺物がないから取ろうとした方法で
    キャロルが使った時はウェル博士が起動させてたから関係ないのでは?

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