戦姫絶唱シンフォギアGX EPISODE03 装者たちの黄昏

用語集でふざけているが状況は大ピンチだ。
金子彰史作品は無駄に緩急を付けるのが得意である。
それともガチの快傑☆うたずきん!が助けに来るか? ん?


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前回からの続きで剣を殺される翼であった。
一番格好いいギアの天羽々斬がぁ……
これには剣殺しのファラも御明算かなと悪い笑顔を浮かべる。
なお、アバンは前回の引きの流用であった。ちょっと寂しい。

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翼はギアが砕けながらもアームドギアを生成、反撃して武士ノイズを倒す。
未曾有の事態に動揺しながらも、動揺を最小限に抑え戦闘を継続している。
さすがは装者一番のキャリアを持つだけにその強さは技術面だけでなく精神面にも及んでいる。
ファラを変形型天ノ逆鱗で叩き落としたようにベテランの面目躍如である。
なお、日常での精神面はわりと惰弱の模様。戦場に生きるのが防人故に致し方なし。

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「――翼ッ!?」

機転により武士ノイズを倒すものの、それが精一杯であり変身は解除されてしまうのだった。
変身ヒーローにとって変身が解けることは死を意味する。
ましてシンフォギアにおいては生身で戦えば死を意味するノイズという存在がいる。
なので、実にヤバい。
装者で一番生身で倒せそうなのは翼でもあるけど。
何かやってくれそうな可能性を秘めてるよ。

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おや、ゴボウが倒れたぞ?
そんなわけでギアが破壊される=全裸の刑であった。
そういえば、アーマーパージでも全裸になっていたし、ギアの喪失は全裸に直結すると既に描かれているのだ。
なので、これはサービスシーンにあらず! 必要な描写!
翼さんの全裸には欲情できない?
……まぁ、うん。

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同じようにクリスも全裸の刑だ。
クリスは翼と違ってギアの破壊の瞬間に反撃できずに変身が解除されている。
バトルセンスは装者屈指なれどそれ故に才能任せで戦いにおいては穴が多いのがクリスである。
だからこそ、ギアの破壊を目の当たりにして動揺を隠せず混乱した結果、何もできなくなってしまったのだろう。
そんなクリスの一面が表れた描写である。
ともあれ、薄い本最強なこともあり豊満であった。

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オモシロポーズでトドメを刺すレイアであった。
バケモノにして人外なので生身ではOTONAでない限り、対抗することは敵わないだろう。
そのOTONAもアルカ・ノイズによって弱点属性を突かれた形だ。
あ、こりゃあかん……詰んだ……

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「ノイズに……嘘だろ……だって、シンフォギアが――」

「あの分解は――ノイズの炭素転換ではないのかッ!?」

この事態にS.O.N.G.も動揺を隠せない。
かつてノイズ戦において装者が敗北したことは1度たりとも存在しない。
奏が最悪の条件が重なった結果、命を落としたくらいである。
今は不測なれど万全の態勢で挑んだというのに、不覚を取ったのだからその驚きはなおさらか。
正義のヒーローがキーとしか言えないただの戦闘員に負けるような異常事態だ。

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「世界の解剖を目的に作られたアルカ・ノイズを兵器と使えば――」

「シンフォギアに備わる各種防御フィールドを突破することなど容易い」

ここでエルフナインが世界の解剖という怪しげなワードを口にする。
ノイズは元々人だけを殺すために作られた兵器だが、アルカ・ノイズは兵器として運用することが前提にないのだった。
だから、バナナのようなオモシロノイズが……あ、旧ノイズにもブドウがいた。
お前らは何を考えてノイズを設計したんだ。

さて、ここでシンフォギアがノイズに強い理由のおさらいだ。
まず、ノイズの持つ最大の武器、炭素転換を無効化するのがシンフォギアから発せられる音楽、バリアコーティングによるものだ。
これは振動と音波に由来するもののため、装者自身のみならず周囲にも効果を及ぼす。

とはいえ、振動と音波によるもの故に装者から離れるほど効果が下がってしまう。
音楽を発する装者自身は完全に炭素転換を無効化できるが、周囲の人間はそのダメージを0にすることはできない。
実際にバリアコーティング化で戦闘を行った人間は存在しておらず、どれほどの効果かはわからないのだが、元々が即死ダメージのため、多少の軽減ではノイズの武器はほとんど無力化されていないと見るべきか。

バリアコーティングで無効化できるのはあくまでも炭素転換である。
そのため、アルカ・ノイズの持つ能力が炭素転換でない場合、こうしてシンフォギアが無効化されてしまうことがあり得るのだった。
シンフォギアの防御面の特色はバリアコーティング以外にも、イチイバルのリフレクターなどもある。
レイアの言動を見るにそれらを総括してアルカノイズはその特殊能力で無力化できるようだ。

また、シンフォギアがノイズに強いもうひとつの理由が位相差障壁の無力化である。
これはアルカ・ノイズにも有効のようでダメージを与えられている。
あるいはアルカ・ノイズには位相差障壁が元から備わっていないのかもしれない。
なお、攻撃の瞬間に位相差障壁を無力化、ダメージを与えているため、位相差障壁に由来するであろうノイズのすり抜け能力を無効化できるわけではない。
誤解しがちなので注意だ。誤解するとnot設定マニアのおっさんに怒られるぞ。

アルカ・ノイズがシンフォギアを破壊できたのはその能力によるもののため、被弾さえ避ければ一応は戦える相手のようだ。
完敗したとはいえ初見によるものが大きいだろう。
とはいえ、翼もクリスも後ろにシンフォギアを纏わない人間を抱えていたため、どうしても回避主体で戦うわけにはいかなくなっていた。
受けざるを得ない結果がこの結果に繋がったのだろう。

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「システムの破壊を確認」
「これでお仕事は一段落ね」


やはり、翼を狙ったのはシンフォギアの破壊が狙いだった。
それなら一番にマリアを狙った理由が気になるところだが……
まぁ、マネキンごっこしていたので、襲うべき相手を自分で選べなかったのだろう。
最悪、あそこをマリアが通らなかったら不動を維持せざるを得なくなっていたことかと。

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アルカ・ノイズはファラの妙に格好いいタップで撤退を開始する。
だが、肝心要のバケモノ、ファラは去っていない。
そのため、マリアの表情は険しい。
延髄蹴ってノーダメージは仕方ないかもしれないが、風輪火斬を食らってもノーダメージとなると桁が違う。
まぁ、風輪火斬はシンフォギアさえ鎧えばマリアでも耐えられるけど!
大したことないから! 調と切歌の助けなんかいらないから! 助けて!

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「次なる仕上げは次なるキャストに」

意味深なことを言うレイアに対し、エルフナインはクリスを守ろうと立ちはだかる。
錬金術師サイドは何を考えているのかわからないが、エルフナインも何を考えているのかわからない。
そんなエルフナインがこうしてクリスを守ろうとするのは何故か。
それよりもち○こ生えているのか。
生えていないかなぁ。

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「――させないデスよッ!!」

と、ここで謎の声が響く。
な、何だ、この声は……
小生はこんな茅野愛衣みたいな声は知らないぞ!
こんな声を出すのはきっと常識人なんだろうなー!

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うわぁ、出ましたよ、常識人の人……
五体の全てから常識人のオーラを発している。
第2期に登場したファミレス、イルズベイルののぼり旗をマント代わりにしているなんてまさに常識人デスね!
この常識人を応援するためにもみんなで手紙を読もう! 手紙!

ともあれ、かつてのライバルを助けるために乱入だ!
カッコイイ絵面ながらツッコミどころを残すのが公式おバカな切歌らしさが光る。
なお、響とクリスは事件が起きた横浜へ移動するのにヘリを使った。
急行する意味合いもあったのだが、それくらいの距離は離れているということだ。
つまり、どうやってここまで来たのだろうか。バイク? 電車?

なお、イルズベイルののぼり旗には「おいしさの檻、一度入ると抜け出せない 」と書かれている。(檻は別の漢字かも?)
また、シンボルマークは孤島のようだ。
WA2とWA4に出てきたイルズベイルも孤島でしたな。
つまりはそういうことであった。

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「デスデスデェースッ!」

かつてのライバルを、今は先輩であり仲間を守るために切歌はギアを纏う。
おのれ、変身できたんかい! LiNKERないんじゃなかったんかい!
ともあれ、第2期では出番が遅く演出もシンプルとやや冷遇された切歌の変身バンクであったが、GXでは堂々の作り込みだ。
肩のプロテクターが音を立てて組み立てられるのは格好いいぞ。
常識人的な決め台詞も交えているし、これはまさに常識人だぁ……手紙読まないと……

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なお、堂々のパンモロ。
まぁ、切ちゃんと言えばパンモロですからな。
しないフォギアでも突っ込まれていたし。

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そんな切歌の初手は新曲「オーバーキルサイズ・ヘル」からの十八番の「切・呪リeッTぉ」である。
「切・呪リeッTぉ」は切歌がもっとも使用している技である。
そして、第2期第10話まではそれしか必殺技がなかった。
悲しいね。
なお、この時に不動でスパスパ切れている辺り、アルカ・ノイズもノイズさんの眷属であることを伺わせる。
イイヨー、そのリアクションが、イイヨー。

しかし、「オーバーキルサイズ・ヘル」という曲名は某デスサイズ・ヘルを連想とさせるような……
まぁ、シンフォギアは平成ガンダムなアニメだ。
致し方あるまい。

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普通に変身し戦った切歌であったが、シンフォギアのバックファイアに苦しむのだった。
第二種の適合者はLiNKERがなくともシンフォギアを纏えることは奏が実証している。
限度はあるとはいえ、LiNKERがなければ変身できないわけではないのだ。
LiNKERなしの代償は装者へのバックファイアなのである。
それはつまりLiNKERなしでの戦闘は死に直結することを意味する。
勇ましく戦場に立った切歌であるが、その実、生命の危険に晒されているのだ。

なお、そんな状況ながらもギアはGX仕様である。
翼なら出力の低いギア、アーリーシルエットにすることでバックファイアを軽減することもできたかもしれない。
だが、アーリーシルエットは翼ほどの力量があって初めて可能な絶技である。
常識人の切歌には荷が重かったようだ。

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ギアの攻撃力も下がっているのか、ノイズを仕留めきれない。
ノイズは仕留めきれないと長生きするのは第2期第3話で実証されている。
それ故にアタマが吹っ飛ぼうがなかなか倒れないのだ。
しかし、こんな状態でも怪獣の気持ちをわかった歩行をする辺りが本当にノイズさんである。
イイヨー、実にイイヨー。

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仕留めきれないアルカ・ノイズに対し、新技「災輪・TぃN渦ぁBェル」で一掃する。
読み方は「さいりん・ティンカーベル」だろうか。
相変わらずの常識人センス。手紙を読まなきゃ……
ともあれ、切歌が得意とする回転である。
お前、本当に回転が好きだよな! 偏差値低い!

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なお、「災輪・TぃN渦ぁBェル」はマリアのマント回転攻撃を彷彿とさせる。
以前もマリアのマント伸ばし攻撃に酷似した攻撃を行っていたし、切歌の戦法にはマリアの影響が多々あることが伺える。
同門ならではである。

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「派手にやってくれる」

十八番である派手を奪われてレイアもちょっと不機嫌だ。
オートスコアラー全員がそうだけど相変わらずポーズを決めている。
これもキャロルの影響なのか。
だとしたら、キャロルは問題児そのもののような……いや、問題児か。

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「………………ッ!!」

ともあれ、切歌の介入によって絶体絶命を逃れた。
だが、弦十郎の表情は厳しい。
この窮地を逃れるためには年端のいかない少女に頼らなければいけないからか。
加えてLiNKERなくして戦い命を失った人間を知っている。
決して喜ぶべき状況ではないのだ。

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派手に立ち回る切歌だったが、肝心要のクリスとエルフナインは放置である。
そこに調も十八番の「α式・百輪廻」で介入だ。
GXでのザババ組は戦場でも自重せん。
第3話にして共に戦場に立った。
適合係数不足の2人でも何やかんやでアルカ・ノイズを倒せていることから、やはり問題は攻撃面より防御面のようだ。
装者たちがノイズ戦をノーダメージで済ませられたことは少ない。
オワタ式をどうすれば抜け出せることやら。

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「女神……ザババ……」

緊張で力尽きたのか、エルフナインは気を失う。
それをすかさずキャッチする調だ。
クリス同様に調と切歌のことも知っているエルフナインだった。
一応の隠蔽をしているはずなのに情報がダダ漏れである。
錬金術師サイドには何らかの情報網があるのだろうか。
女神ザババでググっても上に出てくるのは……あ、シンフォギアだ。
ググるだけで何とかなるかもしれんな!

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「派手な立ち回りは陽動? 」

そんなわけで切歌は陽動であった。
さすがコンビネーション抜群の調と切歌である。
ところでいちいちキメ顔でポーズを取るのは止めてください。無駄に面白いから。

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さらに切歌はクリスを救出だ。
イルズベイルののぼり旗を使う辺り、生き恥を晒さないように心がけている。
年頃の少女らしい心遣いである。
まるで常識人だぁ……

なお、イルズベイルののぼり旗を使ったのは、おそらくはクリスに連れていってもらったからだろう。
先輩らしいOGORIである。クリスは高給取りだし、これくらい簡単なものである。
298円では済まない高級料理(600~800円くらい)に切歌は瞬く間に餌付けされたに違いあるまい。
そして、行儀の悪い先輩に調は何とかしなければと思ったことだろう。

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「陽動にまた陽動」

だから、面白いポーズを取るのは止めろ! 面白いから!
ともあれ、陽動に陽動を重ねた。
クリスでさえ敵わないレイアに万全の状態でも勝てる可能性は低そうだが、その連携で翻弄している。
訓練をしっかりとやっているだけにこうした仕事を確実にこなすのがザババ組の強みである。
意外と仕事人なのだ。切歌含む。

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調も得意のゲドラフこと「非常Σ式・禁月輪」で爆走しながらアルカ・ノイズを一掃していく。
さすがネフィリムを切り裂いただけあり、その威力は抜群だ。
何でそんなところまでアルカ・ノイズが……いや、言うまい。

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(やっぱりわたしたちの適合係数ではギアを上手く扱えない……ッ!)

だが、切歌同様に調の体調も思わしくなく、せっかくの「非常Σ式・禁月輪」もすぐに解けてしまう。
やはり、LiNKERなしでは辛いようだ。
クルースニクのように気合いと根性と覚悟だけではどうにもならなかった。

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「予定にない闖入者――指示をください」

「追跡の必要はない」
「帰投を命ずる」
「ファラも十分だ」


ポーズを決めながら指示を乞うと撤退命令が出た。
シンフォギアの破壊が錬金術師サイドの目的のようだが、ザババ組は無視なのだろうか。
第二種適合者に加えLiNKERなしだから戦力として脅威にならないと見ているのか。
ファラにも撤退命令が出ており、戦力を削ぐのが第一目標のようだ。
串刺しにされそうになったマリアは余計な苦労をしましたな。

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なお、その時に話題のテレポートジェムがドアップだ。
ここでWAシリーズのテレポートジェムと比べたい。
形状は似ているような似ていないような……
とりあえず、色は共通している。

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「敗北で済まされないとは、一体……」

ファラが撤退し脅威は去ったがマリアの表情にあまり安堵はない。
その言葉の意味を考えるのだった。
事実、天羽々斬は破壊されたわけだから、敗北どころの騒ぎではない。
それはマリアも重々承知しているだろうから、言葉の裏にある真意を探ろうとしているのだろう。
まぁ、元から心配性というか弱気な側面があるから、だからなのかもしれないが。

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「錬金術師と同じ顔の少女――」

キャロルと瓜二つなエルフナインのことを弦十郎は考える。
顔バレのする世界観なのがシンフォギアだ。
プリキュアみたいに何故か気付かないことはないのだ。
そんなわけで同じ表情であることを考えるのであった。
それと同時に小生はち○こが生えているかどうかも考えたいがね。

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「LiNKERがなくたってあんなヤツに負けるもんかデスッ!」

※シンフォギア特有の時間経過によりすっかり夜は明けている。
離脱に成功した切歌は強がるのだった。
だが、即座に調にたしなめられ目を伏せる。
強気なのはポーズで状況が厳しいことは重々承知しているのだった。
さすがは常識人……常識的な判断ができる……手紙を読んであげよう。

※シンフォギア特有の時間経過
第1期第11話第12話では昼間から夜になり夜明けを迎えると怒濤の時間経過を見せた。
さらに第13話では昼間から夕暮れになり、さらに夜を迎えるとまたも怒濤の時間経過を見せる。
ちと早すぎませんかね?

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「わたしたち、どこまで行けばいいのかな」

「行けるとこまで――デス」

「でも、それじゃ、あの頃と変わらないよ」

後先考えず無理をするタイプの調だったが、この状況には憂慮するものがあるらしく暗い表情を浮かべる。
2人はハッキリとした目的を持たずに戦っても結果は残せないと知っている。
シンフォギアスタッフみたいに行けるところまで行くだけではダメなのだ。

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さて、ここで今まで触れられてこなかったF.I.S.時代のことが語られる。
「壁も天井も真っ白な世界」というのはWA4に出てきた白い孤児院を彷彿とさせる。
まぁ、こういう研究施設は白いのがお約束だけど。

そこには在りし日の調と切歌に加え、マリアとセレナもいる。
2人は一向にセレナのことを口にしない。
マリアを慕う以上はセレナとの繋がりがあって然るべきだと思うが……
セレナを亡くしたマリアが妹の面影を調と切歌に求めた結果、3人の間に絆が生まれたのかもしれない。

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「そこで出逢ったシンフォギアは、昨日までの嫌なことをブッ飛ばしてくれる特別な力だと思っていたデスよ」

元々身寄りがなかったことに加え、突然、F.I.S.の施設に運ばれてきた。
寄る辺を持たぬ切歌にとって、シンフォギアというたしかな力は自身の存在意義そのものだったのだろう。
そんな屈折してもおかしくない状況にあっても全然いい子で常識人なのはマリアが調と切歌にどれだけ優しく接してきたかがわかる。

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在りし日には悪の二大巨頭が並んでいた。
うわぁ……あかんわ、この人たち……
もしも手を組んでいたら月が落下するとかそんなレベルでない事態が引き起こされたに違いない。
フィーネさんとしてはウェル博士を利用してもおかしくないが、あまりにも危険人物だったのであえて手を結ばなかったのだろうか。
2人が手を結べば人類史上最大規模の災厄を起こすか、途中でガチの殴り合いに発展するかの2択だ。
……0か1の2択なら、手を結ばないのが正解だな。

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「聖遺物が引き起こした災厄から人類を守るには、聖遺物の力で対抗するしかない」

「そう考えるマムを手伝いたいと思ったわけデスが――」

「状況に流されるままに力を振るっても何も変えられない現実だけを思い知らされた」

調と切歌はフロンティア事変においてはこれといった目的を持たなかった。
マリアとナスターシャ教授を慕う気持ちから戦いに参加しただけなのであった。
それ故に足並みが揃わず刃を交えることにも至っている。
あの時はフィーネさんのおかげで奇跡的に助かりわかり合えたのだが、あんな偶然は2度も起こる保証はない。
もう2度と手紙を読むわけにはいかないのだ。(真顔)

なお、この目的のなさが突っ込まれるは往々にしてある。
だが、敢えて言うのなら第2期における調と切歌はマリアを慕う気持ちだけで戦いに参加したことにこそ意味がある。
第2期においては嘘を付き続けてきたマリアだが、だからこそ嘘偽りのないただの優しいマリアを慕う人間がいるという事実がマリアの支えとなったのだ。
調と切歌、マリアとマムの4人の関係にどこか打算があれば、F.I.S.は月の落下を防ぐことは叶わなかったであろう。
双方に打算だけを求めた結果、ウェル博士との関係が破滅を迎えたことからもそれは明らかだ。

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「マムやマリアのやりたいことじゃない――」
「あたしたちが、あたしたちのやるべきことを見つけられなかったから、あんな風になってしまったデス」


「目的もなく、行けるところまで行ったところに、望んだゴールがある保証なんてない」
「がむしゃらなだけではダメなんだ」


だが、これからはそうも行くまい。
たしかな意志を伴って戦わなければいけない時が来た。
シンフォギアGXはシンフォギアGの完結編である。
調と切歌の成長も描かれることだろう。
これからはマリアに引っ張られるだけでなく、マリアを支えることもできるかもしれない。
多分、あの人、どこかで凹むし。

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「もしかして、あたしたちを出動させなかったのはそういうことデスか」

ここでやや拡大解釈する切歌であった。
が、目的を持たず命令に従って戦った結果、むしろ戦火を広げてしまった過去をクリスも持っている。
クリスは自分に同じモノを2人に感じていただろうし、先輩としては後輩に同じ轍を踏んで欲しくない。
切歌の読みは存外当たっていることだろう。
おバカだが答えを本能的に当てて見せた。手紙……

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「だいじょぶデスか?」

「大丈夫なものかよッ!」
(守らなきゃいけない後輩に守られて――大丈夫なわけないだろ……ッ!)


意識を取り戻すクリスだったが、その表情は沈痛であった。
完全に先輩と風を吹かせおって……
でも、実際いい先輩をしているのであまり文句を言えない。
調と切歌は響と違って普通に先輩として接しているようなので、なおさら先輩らしくあらねばと思っているのかも。
クリスときりしらの暖かな関係が伺えるというものだ。
これは後でネフシュタンの鎧のコスプレをして先輩への敬愛を示してあげないと……

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「完全敗北――いいえ、状況はもっと悪いかもしれません」
「ギアの解除に伴って、身に付けていた衣服が元に戻っていないのはコンバーターの損壊による機能不全と見て間違いないでしょう」


さて、一方ロンドンでは全裸の説明がされました。
うわー、何か照れ隠しっぽい。金子のおっさんっぽい。
そして、翼は半裸ながら堂々としている。
ある意味、イルスベイルの旗にくるまれたクリスよりも悲惨だ。
さすがは防人さん。
クリスは素直に可哀想と思えるのに、翼はどこか笑わせてくるのがズルい。

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「まさか、翼のシンフォギアも――」

「絶刀――天羽々斬が手折られたということだ」

手折られても相変わらずの剣節である。
天羽々斬は一番格好いいギアだったのに……くすん。
ともあれ、伝統と実績の天羽々斬が壊れたというのは一大事だ。
戦力的にも精神的にもS.O.N.G.の支柱を失ったことを意味する。
マリアさんに頑張ってもらうしかないのだが……
いや、嘘を付かなくなったマリアは強いし、事実、ここまでにギアなしでけっこうな活躍をしている。
頑張れ。次代のリーダーはお前だ。頑張りすぎて凹め。

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「わたしがキャロルちゃんときちんと話ができていれば――」

「話を、だと……」

響も回復し弦十郎に通信する。
その内容に弦十郎は驚く。
自分だけが傷付く結果になっているのに、相手を恨むどころか対話できなかったことを悔やんでいる。
かつて弦十郎は響を歪だと評した。
第1期と第2期で響は成長したのだが、その歪みには触れられることはなかった。
響のこの言動からはその歪みを感じさせる。
第3期にしてついに響の根元に触れるのだろうか……

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ピンチは去ったがマリアは黒服に囲まれる。
そりゃ好き勝手に行動したから致し方あるまい。
もっとも、マリアの独断によって結果的にはではあるが被害は少なく済ませられている。
協力して状況に当たればいいという翼の言葉はもっともであるが、信頼できる味方が緒川さんくらいしかいないことから被害は大きくなっていた可能性の方が大きかっただろう。
マリアの行動力によって最悪は避けられたのだ。
行動する時のマリアは強い。しない時は弱い。

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「風鳴司令、S.O.N.G.への転属を希望します」
「ギアを持たない私ですが、この状況に偶像のままでいられません」


そんなマリアだがS.O.N.G.への転属を望んだ。
す、すげえ行動力だ……
八面六臂の活躍、とは違うが、どんどんと行動していく。
嘘を付いた結果、ロクに行動できず自分だけでなく誰も苦しんだ結果になったのが第2期のマリアだ。
だからこそ、GXではもう2度とあんなことにはしないと言わんばかりに嘘を付かずどんどんと行動をしていく。
この人、頼れる……ギアないけど頼れる……
マリアは優しいだけでなく強い人間でもあるのだ。
ただの強いマリア、たつマ。

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さて、CM明け。
リディアンで調理実習だ。
そういえば、高校ですからな。
家庭科もあるだろうし調理実習もする。
むしろ、音楽高校のわりにあまり音楽関係の勉強をしていない気さえしてしまう。
あ……タブーに触れた感が……

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と、ここでまさかの3人娘の歌、「ビーフストロガノフのうた」だ!
まさかの展開に思考が停止してしまう。
何てェことをしやがる……!
GXはその表現の方向がヤケクソ気味に広がっている。
スタッフのノリがより強化された形である。
ぬう、恐るべし……

さて、このビーフストロガノフのうた、策士 作詞はまさかのかねこあきふみだ。
「現着ッ!電光刑事バン」に続いての2曲目である。
相変わらずの「金子彰史」ではなく「かねこあきふみ」名義だ。
また、やりやがったよ、このおっさん!
そこに痺れる憧れるぅ!

なお、「現着ッ!電光刑事バン」の時は作詞のためにプロットをでっち上げたというどうかしているエピソードが存在している。
逆に言えばそうでもしないと作詞できない妙なところで几帳面なところがあるのが金子彰史である。
つまり、何が言いたいかと言うとこの「ビーフストロガノフのうた」にも何かしらの設定があるはずだ。
やっぱり、アレか? 「怪傑☆うたずきん!」か?

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「いや~、ビーフストロガノフって名前なのに、よもや牛肉以外でもオーケーだとは恐れ入ったね」
「ロシア料理の懐は広大だよぅ」


と、牛肉以外でビーフストロガノフを作ることに驚く響であった。
ここで豆知識。
ビーフストロガノフの語源には諸説がある。
その中にビーフはロシア語では「~流」という意味であり、つまり「ストロガノフ流」という説がある。
(その説ではストロガノフは貴族の名前とされている)
事実、ロシアでは牛肉以外を用いて作っていることもあるので、この説には一定の説得力が存在するのだった。
なお、小生、ビーフストロガノフを食べたことがない。
くすん……

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「包丁を扱っている時にうっかりしてるんだから」

「そうだよね――お料理の道具で怪我をするなんて良くないことだよね……」

うっかり包丁で怪我をした響を未来は軽くたしなめる。
すると妙に響は落ち込む。
先ほどまで明るい様子を見せていたのに直後にこれである。
響の浮き沈みの激しさは第1期から描かれている。
決して明るいだけではないキャラなのだ。

この包丁はシンフォギアに例えられているのだろう。
かつてのシンフォギアは響にとって自分そのものであった。
だが、今は自分から離れたことで道具となり、それ故に人助けの道具としてより強く認識するに至っている。
(以前はシンフォギアを言葉より強い胸の思いを伝えるためにも用いていた)
一方で道具だからこそ自分の意志とははっきりと違うモノだとも認識し、人を傷付ける可能性を持つモノだとも認識していそうだ。
だからこそ、シンフォギアを人助け以外に用いるのに強い拒否感を抱いているのだろうか。

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(シンフォギアはみんなを守る人助けの力なんだ)
(その力で誰かを傷付けるなんて――したくない)


手にした力で思い悩むのは金子彰史作品の伝統である。
第2期ではそのことに関してはさほど悩まなかったのだが、第3期にしてまたもその問題に直面する響であった。
かつての響にとってシンフォギアは誰かと繋がるための力だった。
それは絶唱の特性にも表れている。

だが、シンフォギアを通してたくさんの絆を手にした今の響にとってシンフォギアの持つ意味は変わったのかもしれない。
今の響にとっては誰かを助ける力であるが、一方でそれに反する用途で使用すること、誰かを助けないこと、即ち誰かを傷付ける力として用いることに拒否感が働いていそうだ。
それは響の生い立ち、歪みの根幹に関わっていることだろう。
何せ一生懸命なリハビリの結果、誰かを傷付け自分さえ傷付ける結果になっている。
トラウマが蠢いていてもおかしくない。

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「――退屈デェースッ!」

「病院食は、味が薄い」

調と切歌は検査入院だった。
まぁ、LiNKERなしでシンフォギアを行使しましたからな。
持ち前の美少女っぷりで血涙には至らなかったが、相当な無理なことには違いない。
なお、ここに常識的な美少女と常識人な美少女がいます。どっちがどっちかな?

さて、両者揃って面白い反応をする。
切歌が見ている雑誌は「週刊Wild Walker」だ。
WILDという単語につい反応してしまうのがかつての金子彰史を知る男の本能だろう。
ARMSと腕を冠するワイルドアームズに対して、Walkerと足を冠するWild Walker……
何かしらの符号を感じざるを得まい。

なお、グルメ雑誌のようだ。
そういえば、学園祭で食べ歩きを楽しんでいた。
お小遣いは食べ歩きに使っているのかも。

調は薄味なことに不満を漏らしている。
思えばしないフォギアでは即席シチューに対して味にパンチが足りないと言っていた。
おとなしめな見た目とは裏腹にけっこう濃いめの味付けが好みなのだろうか。
ビーフストロガノフを食べさせて差し上げろ。

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落ち込む響に対して頬を膨らませる未来であった。
GXになってから頬を膨らませる勢が増えた。
第1話ではきりしら、第2話ではアニメちゃん、第3話では未来である。
何かしらのブームなのかな?
怪傑☆うたずきん!とか。

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「話し合えばきっとわかってもらえるからッ!」

「いっつもそう」

響は未来にどれだけのことを話したのだろうか。
関係者のため、一通りは話したのかもしれない。
その上で話し合えばわかってもらえるといい、それに対していつもそうと未来は返す。
いつもとは気になる言い回しである。
たしかに響は第1期から対話路線を崩さなかった。
今回も崩していないしそういうことなのか。

だが、「いつも」と言えどそれはどこからのことなのだろうか。
どうしても響の歪みの発端が関わっているのかと感じてしまう。
未来は響の過去を知る生き証人だ。
戦場に立つことはないかもしれないが、その存在感は第2期以上に強いことになりそうだ。
シンフォギアRADIOでもその存在感を過剰なまでに出しているしな!

このシーンは「ビーフストロガノフのうた」から始まったため、お気楽なシーンに見える。
だが、その実、シンフォギアの認識、戦う理由、響の過去などいくつものテーマが絡み合う重いシーンであった。
シンフォギアは、金子彰史作品は勢いのみにあらず。
噛むことで味が出てくるアニメでもあるのだ。
この思い悩む響の姿は金子彰史の真骨頂が発揮されているとも言えよう。

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さて、飛行機に乗って日本へGOな2人であった。
マリアは想像以上にあっさりとS.O.N.G.に編入できたようだ。
錬金術師という脅威が現れたことで、国連もマリアを偶像として扱うだけでは不味いと踏んだのか。
最悪、戦って死ねば英雄として有終の美を飾れると同時に口封じできると考えたのかもしれない。

なお、プライベートジェットなのか、個室である。
昔からマリアさんは無駄にゴージャスだったから……
第2期第3話で隠れている身だったのに堂々としたガウンだったのは凄かった。
空気読め。

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翼は海外での活動を休止する旨をトニーに伝えていた。
第2期では背景出演だけだったトニーが再び登場!
第1期ではたった1話の登場ながらWAネタなしでも妙な存在感を出していただけあり何か妙に嬉しい。

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「いつかもう1度、自分の夢を追いかけると約束してもらえないだろうか」

トニーは翼を止めることはしなかった。
その上で夢を追いかけて欲しいと声をかける。
おお……普通にいい大人だ……
こんな一面があるからトニーの存在感はデカいのだ。

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さて、無事に日本に到着。
2人を迎える装者のみんなであった。
これには翼もニッコリ。
まぁ、外国じゃ気心の知れた友達がいませんからな。
そんな中でマリアとライブできるとなった時にはメチャクチャ喜んだだろうし、喜びすぎて友と言い出したのだろう。
マリアさんも満更ではなかっただろうし、何かもう相性抜群だな、このぼっち組!

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「シンフォギア装者勢揃い――とは言い難いのかもしれないな」

S.O.N.G.の地球連邦製潜水艦に装者が勢揃いする。
二課装者とF.I.S.装者が勢揃いすると壮観だ。
まさにGXな絵柄である。
だが、この中で戦えるのは響だけだ。
全く以て万全ではない状況である。

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「コアとなる聖遺物の欠片は無事なのですが――」

「エネルギーをプロテクターとして固着させる機能が損なわれている状態です」

シンフォギアが受けたダメージが説明される。
完全に壊れてはいないが鎧えないのなら意味を為さない。
剣だけでも形成すると言った器用な使い方もできまい。
ここに来て異端技術の専門家がいないという事実が問題となってきた。
了子もナスターシャ教授もいない。
ウェル博士はいるけど、あの人の力を借りるのはあかん。いかん。やかん。
まぁ、ウェル博士の専門は生化学だから、聖遺物そのものの知識は頼りにならないか。

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「セレナのギアと同じ――」

と、マリアはセレナから継いだアガートラームのペンダントを見る。
70億の絶唱という奇跡があれば纏えるかもしれないが、あんなことを何度もはできまい。
意外と力技があまり通じないのがシンフォギアなのだ。
って、ん?
あれ?

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何か生えてませんか、アガートラームぅ!
ま、まぁ、アレですよ。
マリアさんがアガートラームの欠片を拾ってアロンアルファでくっつけたんですよ。
せっかくの形見を壊したままでは形見が狭いしね。
ガングニールが2つあったりとその辺けっこう融通が利くみたいだし。

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「現状、動ける装者は響君、ただ一人」

「わたしだけ――」

戦えるのは響だけである。
だけであるが、その響が今回は特に穏健派である。
それで状況が進まないだけならまだしも、錬金術師は一般ピーポーの被害を省みない。
現状、圧倒的な戦力を持つオートスコアラーに加えシンフォギアの破壊というリスクを背負っているが、何かしらの行動をしなければ不味い相手なのだ。
響の双肩には今まで以上のプレッシャーがかかっている。

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「そんなことないデスよッ!」

「わたしたちだって――」

「駄目だ」

「どうしてデスかッ!」

「LiNKERで適合係数の不足値を補わないシンフォギアの運用が、どれほど身体の負荷になっているのか……」

「君たちに合わせて調整したLiNKERがない以上、無理を強いることはできないよ」

やる気を出す調と切歌だがS.O.N.G.のOTONAたちには即座に止められる。
これはやはり奏のことを知っているからか。
あんな過去を背負っていれば戦えとは言えない。
子供を支えるのが大人の役目であり、子供を投げ出すのは大人の役目ではない。
ウェル博士はダメな大人。

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「どこまでもわたしたちは、役に立たないお子様なのね」

「メディカルチェックの結果が思った以上に良くないのは知っているデスよ」
「それでも――……」


自分たちを心配しての言葉であると知っているからか、2人はあっさりと引っ込む。
自分たちを省みない大人とばかり付き合ってきただけに、この言葉はむしろ嬉しいくらいだろう。
だからこそ、力になれない現実に歯噛みする。
恩返しもままならぬ状況であった。

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「こんなことで仲間を失うのは2度とごめんだからな」

「その気持ちだけで十分だ」

先輩たちは先輩らしいことを言う。
翼の台詞は仲間と認めていることに胸が熱い。
同時にやはり奏のことを思い起こしているのだろう。
LiNKERの後遺症は心にも残るのだ。
身体に優しいだけでは足りない。なので、ウェル博士に介入されても困りそうだ。

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「いっきまーす☆」

さて、キャロル城(仮称)。
何かガリィがミカに顔を近付けました。
ん? もしかして、まさかして……

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やったァアア!? 女の子同士でキスしたぁ!
これは未来には見せてはいけないな。
わりとあっさりと一線を越えそうだ。
なお、局部にはモザイクをかけているので安心。実際、猥雑ではない。
いいね?

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「あ――はぁうぅ……」

ついに最強のオートスコアラー、ミカが動き出したものの、その動きはぎこちない。
寝起きだからだろうか。
そして、妙に可愛い声を出す。
キャロルといいガリィといい錬金術師サイドの演技はどれも魅力的ですな。

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「最大戦力となるミカを動かすだけの想い出を集めるのは存外時間がかかったようだな」

「いやですよぉ☆」
「これでも頑張ったんですよ?」
「なるべく目立たずにぃ、事を進めんのは大変だったんですからぁ☆」


キャロルからもミカは最強であることが触れられる。
これほど最強最強言うからにはやはりとんでもなく強いのだろう。
出番が待ち遠しいような怖いような。
なお、WA1で設定で最強最強と持てはやされたベルセルクは噛ませ犬でした。

ガリィは暴走族から想い出を吸い取っていたようだ。
って、ヨークベニマル!?
そのまんま名前を出していいのだろうか。
York Benimaruなのでヨークベニマルとは異なるかもしれないが。

なお、ヨークベニマルは東北南部から関東南部にかけて存在するスーパーマーケットだ。
小生もお世話になったことがあるよ。
つまり、それなりにローカルなスーパーである。
これは首都圏から離れた場所にある注目度の低い地域で想い出を集めていたということだろう。
そのためにテレポートジェムを使ったのか。

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「まぁ、問題なかろう」
「これで、オートスコアラーは全機起動」
「計画を次の階梯へ進めることができる」


みんなオモシロポーズでキメ顔。
気楽な姿勢にならないのだった。
人形らしいというか何というか。
あ、小生、翼さんフィギュア2種にはどちらも逆羅刹させています。
カッコイイ。

ともあれ、計画は次に階梯に進むのだった。
とりあえずの目的はシンフォギアの破壊とミカの起動だったようである。
想い出集めはキャロルにとってけっこうな意味がありそうなので、本格的な蒐集に移る前に相手の戦力を削ぎ、自分たちの戦力を増強するのが狙いか。

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「お腹が空いて、動けないゾ……」

動き出したものの仕事はできないミカだった。
あら、可愛い。
こんなのが最強でイカれた表情と言動をするのだから楽しみデスね。
ガリィの言葉通りに燃費最悪のようだ。
ユグドラシルを動かさないと……

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「ガリィ」

「あー、はいはい」
「ガリィのお仕事ですよねー」


「ついでにもう一仕事こなしてくるといい」

燃費の悪いミカに対してガリィは燃費良好なのだろうか。
想い出集めを皮肉まじりに了承する。
見た目も性格も童貞殺しだし逆ナンすればキスし放題なのかも。
実際、可愛い。性格悪いけど。
もう一仕事ということはシンフォギア破壊を兼ねているのか?
オートスコアラーは忙しいのであった。

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「そういえば、マスター」
「エルフナインは連中に保護されたみたいですよ」


「把握している」

レイアもエルフナインを本腰を入れて狙っていなかった。
踊らせるのが狙いなのか。
それにしてもさすがにあの仰々しい服装ではないキャロルであった。
暑いんだ? あれ、暑いんだな?

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「ボクはキャロルに命じられるまま、巨大装置の建造に携わっていました」
「ある時、アクセスしたデータベースより、この装置が世界をバラバラに解剖するモノだと知ってしまい、目論見を阻止するために逃げ出してきたのです」


さて、エルフナインの尋問が行われていた。
集う美少女たちとその調和を実に自然に破壊しているおっさんである。
あまりに自然に破壊しているので違和感がまったくない。
恐ろしい……

ここでエルフナインは世界を解剖する巨大装置の建造に携わっていたこと、装置の名前はティフォージュシャトー、エルフナインも限定的ではあるが錬金術師、錬金術師の知識はインストールされたもの、計画の詳細は知らないと語られる。
ティフォージュシャトーはFate/zeroでおなじみのジル・ド・レの城だ。
ジル・ド・レはきな臭いエピソードに満ち満ちている。
そんな城なのだから相当に胡散臭い。

また、知識がインストールされたというのにWA3らしさを感じる。
そんな限定的な想い出しか持っていない世界を守ろうとしているのにもなおさらWA3らしさを感じる。
そう、ギャロウズとその弟、シェーンとのエピソードである。
シェーンも(ほぼ)男の娘だった。エルフナインも大変男の娘っぽい。
何かの符号だろうか……
なお、みんながみんな、エルフナインの服装には慣れたようだ。

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「アルカノイズに――」
「錬金術師キャロルの力に、対抗しうる聖遺物、魔剣ダインスレイフの欠片です」


と、予想通りに出ました。ダインスレイフ。
ダインスレイフはWAシリーズにも出演済みだ。
WAXFのフェダーインの武器のひとつである。
この時もダインスレイヴではなくダインスレイフと呼称されている。

対抗できると言うものの言っているがどういう効果を持っているかは説明されない。
また、あくまでも欠片である。完全聖遺物ではない。
なので、使用には加工が必要となるわけで……
なかなかどうして便利とはならないのであった。

ダインスレイフのエピソードは大分血なまぐさい。
1度抜けばもはや和解は叶わず、誰かを死に追いやり癒えぬ傷跡を残すと来ている。
明らかに対話を望む響との相性は最悪である。
それだけに響はダインスレイフで苦しむ姿が容易に想像できてしまう。
相変わらず女の子を酷い目に遭わせたいのが金子彰史である。
いいぞ、もっとやれ。それを上回る感動が約束されているのでどんどんやれ。

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「念のために彼女の……ええ、彼女のメディカルチェックを行ったところ――」

「身体機能や健康面に異常はなく、またインプラントや抗催眠と言った怪しいところは見られなかったのですが……」

さて、エルフナインのメディカルチェックだ。
何せ善意の協力者であるとはいえ、信用はできない。
身体も精神も異常はない。
様子がおかしいのは服装だけだ。
記憶がインストールされたということは何かトロイの木馬的なものが仕込まれていそうで怖いけど。

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「彼女……エルフナインちゃんに性別はなく、本人曰く自分はただのホムンクルスであり、決しては怪しくはないと……」

「「「「「「あ、怪しすぎる……」」」」」」「デース……」

朗報、どっちでもあり。
これでロリっ娘好きも男の娘好きにも両対応!
こういうところ、けっこうエゲツないのが金子彰史なんデスよね
あのおっさん、ショタをけっこうな頻度で出すし。
ともあれ、好きに弄っていいぞ! 薄い本で盛り上がれ!
……どうせ増えんだろうな。

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「わたし的には、ツイてるとかツイてないとか、あんまり関係ないと思うんだけど」

ファッ!? 未来さん、何言ってんの!
いや、本当に関係のない人ですからな……
しないフォギアでわかったことだが、この人はガチ勢だ。
きりしらにABYSSというモノを教えかねないので怖い。
いや、教えたからこそ先輩として慕っているのかもしれぬ。
ここまでやってもありなんだって。

なお、これは誤解で授業の話だった様子。
意外にも響はこういうことを意識する人だった。
性の匂いがまったくしなかったのに……
シンフォギアの登場人物全員がそうだけど。

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「コイツがロンドンで天羽々斬を壊したアルカノイズ?」

「ああ、我ながら上手く描けたと思う」

さて、ここでS.O.N.G.本部でのことを思い起こす。
どうやら翼は武士ノイズをスケッチしたようだ。
見た目は大事デスからね。
かつてない強敵を相手に情報の共有は欠かせない。

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「なッ!? アバンギャルドが過ぎるだろッ!」
「現代美術の方面でも世界進出するつもりかッ!?」


やぁりやがったぁああああぁああ!?
やりやがったよ、この人たち!
武士ノイズの元ネタがライブBlu-rayのアレだと思ったら、本当にそうだった!
投げ銭と投げ船を意図してやるのが金子彰史である。
シンフォギアスタッフはノリの良さはもはや壊れているレベルだ。

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なお、証拠品はこちら。
もう言い訳不可能デスね。完全に一致。
よもやこんなことになろうとは……
バナナノイズも同じようにスケッチされるのだろうか。
まさかのマム復活?
こんなことを公式でやったのだから、奏ノイズが出てきそうで怖い。
もはやライブは本編と切っては切り離せない存在であることは明らかである。
というか、ライブはただの実写版シンフォギア。
一挙放送でライブも流したのはそういうことですかさいですか……

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「問題は、アルカノイズを使役する錬金術師と戦えるシンフォギア装者が、ただの一人という事実よ」

「戦わずにわかり合うことは、できないのでしょうか……」

さて、第2期では接点のなかった響とマリアが向かい合う。
新旧ガングニールである。
主人公2人組とも言えるだけにその動向が気になる。
そんなわけで対話路線を強調する響であった。

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「逃げているの?」

「逃げているつもりじゃありませんッ!」
「だけど、適合してガングニールを自分の力だと実感して以来、この人助けの力で誰かを傷付けることが凄く嫌なんです……」


そんな響に対しマリアは厳しい。
光と闇の存在だが対話路線には易々と首を下げないようだ。
マリアはファラが躊躇なく殺人した瞬間を見ている。
ファラのバケモノ同然の戦力と最強の装者である翼が敗北した瞬間も間近で見ている。
悠長なことを言っている場合ではないことを誰よりも知っている。

対して響は誰かを傷付けることが嫌だと語る。
一生懸命の結果、誰かを傷付け自分も傷付いたライブ事件の経験が影響しているのか。
今の響にとってシンフォギアは自分の象徴だ。
存在意義そのものであるだろうし、相当に依存もしていそうだ。
そんなシンフォギアを自分の望まないことに用いれば、それは自身の否定にも繋がる……
そんな恐怖が内心あるかもしれない。
道具と認識しているが故に余計に意識もしているだろう。

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「それは――力を持つ者の傲慢だッ!!」

厳しい。まるでかつての翼のように厳しい。
だが、翼とは違い八つ当たりではなく筋が通ってもいる。
翼やクリスのように戦った結果、力を失った人間がいる。
調や切歌のように戦いたくても戦えない人間がいる。
そして、予断を許さない強敵がいる。
力の使い方を選んでいる場合ではない。
マリア自身、力の使い方を選んだ結果、チャリンコジャリガキ野球部を失っている。
逡巡することで傷付くのは他の誰かだと知っているのだ。

また、フロンティア事変の最終盤にて響は力がなくても自分のやりたいこと、人助けのために行動した。
そして、自分を止めてくれたから響だからこそマリアは認めガングニールを託した。
が、今の響は対話をしたいと言いながらも、誰かを傷付けることを恐れているという本音が存在する。
本当に対話したいしそのために全力を尽くすならそれに救われたマリアも応援しただろうが、かつての自分のように迷っているし嘘を付いているのなら話は別だ。

様々な背景が絡み合った結果、マリアは響に厳しい言葉をかける資格が生まれている。
そして、マリアにしか言えないことであった。
かつては一瞬の交錯だった二対のガングニールは今こうして激しく絡み合っているのであった。

しかし、マリアさんは根が優しいからこんなことを言った後、何だか凹んでいそうな……
巡り巡って自分にも降りかかってくる言葉だ。
だからこそ、今のマリアはアイドルと言った不本意な状況にも全力を尽くしているのだが。

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(わたしは――そんなつもりじゃないのに……)

マリアの言葉に思い悩む響だった。
響はマリアのことをどこまで知っているのだろうか。
まだ上辺だけかもしれず、それ故に言葉の真意とマリアの心情に気付いていないのかもしれない。

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「聖杯に想い出は満たされて――生け贄の少女が現れる」

そんな中でガリィが登場だ。
シンフォギア特有のいつの間にか事件勃発。
それに何だか詩的だ。
謎ポエムかな?

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「キャロルちゃんの仲間――だよね」

「そして、あなたの戦うべき敵」

小悪魔な笑みを浮かべるガリィさん、可愛い。
既に想い出摂取済みの一般ピーポーを見せて煽っている。
ウェル博士よりちょっと下がるくらいには性格が悪いしやる気満々だ。
変顔すればウェル博士にも対抗できるかも?

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「違うよッ!」
「わたしは人助けがしたいんだ、戦いたくなんかないッ!!」


「……チッ」

響の火付きの悪さにガリィはジト目を隠せない。
死体?まで見せたのにこれだと、殺した側としても気にくわないだろう。
キャロルが古傷を抉ったことで大変なことになっていたのだった。
そういう意味ではキャロル、大暴投である。
シンフォギア壊せない。

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「あなたみたいにメンドクサイのを戦わせる方法はよく知ってるの☆」
「頭の中のお花畑を踏み躙ったげる☆」


アーイイ……
この悪い顔、スゴクイイ……
これにこの台詞もスゴクイイ……
悪役を妙に楽しく描くのが金子彰史である。
そんな悪役の魅力が詰め込まれたガリィちゃん、実に魅力的デス。
外道過ぎて性格悪いとストレートに言われてしまったがむしろ褒め言葉。
こりゃ薄い本が厚くなりますな……
ああー! シンフォギアの薄い本が出るなんて頭の中のお花畑が踏み躙られるぅ!

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さーて、必殺(殺せない)怪人歩きだ。
腕は身体の前に出すのがコツだ。
これをやらないと金子のおっさんに怪獣の気持ちをわかっていないと怒られるゾ☆

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「響……?」

「歌えない……」

「いい加減観念しなよ」

実力行使ともなれば戦わざるを得ない。
響が今までも戦ってきたのは戦わなければ問答無用に殺される状況があったのが大きい。
なので、歌おうとするが、歌えない。
ガリィの顔の性格もさらに悪くなる。
いい性格です。

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「聖詠が胸に浮かばない――」

意識したものではなく、自然と聖詠が歌えないのであった。
これには驚く。
ガリィまで驚く。
せっかくここまで煽ったのにこれだとどうすれば戦ってもらえるようになるかわからなくなる。
実はガリィ、逆にピンチなのか?

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「ガングニールが――応えてくれないんだ――……」

ガングニールは嘘を付かない本気に応えてきた。
だからこそ、何も知らないはずの響がシンフォギアを纏えたし、また嘘を付き続けてきたマリアのガングニールを強奪、もとい解放し応えてくれた。
ならば、迷って嘘を付いている今の響に応えないのも道理だ。
厳しいガングニールであった。
そして、変身できないという大ピンチである。
どうなる響。どうする響。どうしちゃおうガリィ。
でも、オートスコアラーは殺人を厭わないからこのまま全殺しちゃうのも普通にやってしまうか。

この終わり方は第2期第6話のラストの対比か。
シンフォギア得意の対比だ。
戦ってはいけないのに戦ってしまう第2期第6話に対し、戦わなければならないのに戦えない今回の対比である。
視聴者の感情も第2期第6話は「格好いいけどあかん……」に対し今回は「格好悪いからはよ……」と真逆である。

加えるなら自然と拳を振るい聖詠を歌った結果、シンフォギアを纏ったのに対し、意識して拳を振るおうとせず無理に聖詠を歌おうとした結果、シンフォギアを纏えていない結果になっている。
シンフォギアの認識もかつて自分自身が今では自分から離れた道具である。
あらゆる面で第2期第6話との対比が図られている。
うーむ、見事な構成である。
立花響、未曾有のピンチを迎えつつ次回へ続く。

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おまけ。
OPのミカのカットで「Exterminate」のクレジットが表示されていたが、今回からそれがなくなっている。
そんなわけで生きの良いミカの表情を堪能できるぞ!
最初は世界観が違うと思ったオートスコアラーだけど怒濤の勢いで馴染んでいますな。
特にガリィは予想外な馴染み方だった。
あー、性格悪くて心がぴょんぴょんするんじゃー。

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あとアルカ・ノイズデザインに注目。
ある種、とんでもなく重い話だったが、ギャグも飛び抜けているというか、天然な話だった。
実にシンフォギアらしい……

・今回の劇中歌

Exterminateより「Exterminate」


戦姫絶唱シンフォギアGXキャラクターソング5より「オーバーキルサイズ・ヘル」


Blu-ray第2巻DVD第2巻より「ビーフストロガノフのうた」(もはや想像)


Rebirth-day【期間生産限定盤/初回仕様限定盤】より「Rebirth-day」










戦姫絶唱シンフォギアGX EPISODE03 装者たちの黄昏」への3件のフィードバック

  1. こんにちは。適合者歴3日の外国人ルーキーです。1、2期に通じて響の成長を目にしているだが、やっぱり以前の響は唯自分から自分自身の歪みから目を逸すだけで、ただただ一直線に自分の思いをぶつける、胸に爆弾を抱いてまま(心理的)走り続けていた。まあ、それも自分がビッキー大好きな理由だが(笑)
    なんとなく、UBWでのアーチャーの言葉を思い出した。「この身は誰かの為にならなければならないと、強迫観念につき動かされてきた。それが苦痛だと思う事も、破綻していると気付く間もなく、ただ走り続けた!」と。だが当の衛宮士郎もこのエピソードによって、自分が守るべき正義とゆくべき道を見つけてきました。
    「正義を信じて、握り締めて」と同じように、Believe in justice and holding determination to fistという意味を、響なら分かるはず。でもそれは次回や次々回で解決できる問題なのか……?

  2. ミカは暴走族から想い出を吸い取っていたようだ。
    ってところ「ミカ」でなく「ガリィ」じゃないですか?
    あと、エルフナインの薄い本待ったなし!!!!

  3. 今回、響が対話にこだわってちょっとウザ目な動きをしているのは、
    WA3の序盤のヴァージニアがちょっとウザいのと重なりますね。

    尚、どちらも最終的におっぱいのついたイケメンになる模様。

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