戦姫絶唱シンフォギアAXZ EPISODE08 過去と未来の狭間で

サンジェルマン! たやマの危機!
たやマの呪いは強固である。
解き放たれるにはウェル博士を召喚する必要があるぞ。
召喚したくねえ。




錬金術士を退けた後も愚者の石回収作業は行われていた。
前回は土砂は規則正しく並べられていたのだが、襲撃の後だからか、混沌とんとしている。
整理する時間も惜しいということか。
まるでシンフォギアの現場だな!




「およ?」

「よし、切ちゃん……まずは落ち着こう」

「およぉーッ!」

暁切歌、理性を喪失する。
段々と野性に近付いておる喃、この常識人。
今では教育を受けている身のはずなのに……
あとタブレットを投げ捨てるな。けっこう高いぞ、それ。





「デェースッ!!」

「じー……」

さらに調にヌルヌルした汚いモノをぶっかける。
ここに至るまで人語なし。
常識人の退化は止まらない。
常識を焼却して力と変えたか……




「見せてくださぁいッ!」
「うわぁ~ッ!!」


「こっちは見てらんない……」

常識人が常識を焼却したバックファイアで響も珍しくツッコミ役に回る。
ガチャで☆5を4枚くらい同時に引いたような確率だから仕方ないね。
全部メモリアでもがき苦しめ!




「そうですッ! これが賢者の石に抗うボクたちの切り札、愚者の石ですッ!!」

「すっかり愚者の石で定着しちゃったね……」

ちょっとアブない目をしながらついに愚者の石を発見である。
誰かがドロップ確率アップスキルを装備していたことでレアアイテムを入手できたのだ。
あと正式名称ラピス・フィロソフィカスなのに賢者の石と呼ばれる賢者の石のこと忘れないであげてください。




「かぁーッ! 五臓六腑に染み渡るデースッ!!」

「さすが石の発見者は言うことが違う」

調さん、切ちゃんに厳しいですな。
ヌルヌルした汚いモノの恨みはけっこう深いらしい。
そして、またもシャワーシーン! ブヒィイイイイイイイイイイ!
1期のうちに2回もシャワーシーンが挟まるとは珍しい。
そんなことやっても夏コミで薄い本がちっともなかった事実は変わらんぞ。





「そういえばエルフナインちゃんは?」

「マッパでマッハなカラスの行水だ」

「泥に塗れたキセキを輝かせるために」

マッパでマッハとは語感の良い言い回しだ。
というわけで早速シンフォギアの魔改造に取り組む。
技術屋肌というか何というか。
AXZにおける危機はエルフナインの貢献によって抜けることが多いので裏のMVPである。
キャロルも有能な人材を残したものである。
活躍しすぎて何かトラブルに巻き込まれそうなのがちょっと怖い。





「対抗手段、対消滅バリア」
「愚者の石の特性で賢者の石を無効化すれば――」


「この手に勝機は握られる」

(だとしても、まず……)

対消滅バリアが愚者の石の機能で確定したらしい。
これにはアースガルズもスマイル。
イグナイトは強敵たちを打倒した必殺兵器なので、これを遠慮なく使えるようになれば一気に勝率アップだ。
一方で響はサンジェルマンのことが気になるらしい。
あの人、今悲惨なことになっているから、わりと高確率で説得できるかもよ。
とりあえず、酒に付き合ってあげよう。
上司の話になった時に弦十郎の話をしてのろけかと逆ギレされるかもしれないが。

それにしても背景にいる切ちゃん、頭悪そう……
人語を理解していなさそう……




「クリスちゃん宛に外務省経由で連絡が来ていたわよ」

「連絡? あたしに?」

「バルベルデのあの姉弟が帰国前に面会を求めているんだけど……」

「悪ィ、それナシで頼む」

万事が上手く進んでいるような一方で、クリスのヴィレーナ姉弟への葛藤は解決に至っていない。
なので、面会も断ろうとする。
今期のクリスのメンタルは今までのシリーズと比べると比較的安定しているとはいえ、受け入れられないモノは受け入れられないのであった。
むしろ、問題を避けているからこそメンタルが安定しているのかも。
ウェル博士さえ受け止めるマリアのメンタルを手にせよ。少しでも黒歴史を思い出すと死ぬけど。




「過去は過去、選択の結果は覆らない」

「だからとて、目を背け続けては今為すべきことすらおざなりになってしまうぞ」

「御忠節が痛み入るね」

「雪音、お前には……」

過去に囚われて本当に大怪我をしたのがこの防人である。
思えば第1期では血涙絶唱当時では戦力となる装者が2人、それも響はド素人の状態でベテランの翼が欠場と今思えばかなり危険な不祥事を起こしている。
響の健闘によって何とか埋め合わせができたものの、響がいなければどうなっていたことやら。
なので、翼の言うことには説得力がある。
ある意味では装者の中でもっともやらかした人間が風鳴翼なのだ。
今では実力面でも精神面での装者たちの柱になっているのは、デカい血涙をしたからか。

まぁ、もっとも雪音さんは馬耳東風なんだけど。
あの血涙を思い出せ!
お前もあんなことになれば以降イロモノとしか見られなくなるぞ!
いいのか、それで!
あと地味にAXZ仕様の私服が初登場。
任務ばっかりで出番がなかった……




「揃っているようだな」

「師匠、何ですか藪から棒に」

「全員、トレーニングルームに集合だッ!」

止めろぉ! 訓練は止めてくれぇ!
弦十郎、XDプレイヤーのトラウマを的確に抉ってくる。
と、唐突な流れで組み込まれる訓練はもうやりたくねえ!
F.I.S.が決起して二課と敵対し余裕がない最中に訓練なんてしたくねえ!
XDで無駄に濃密に訓練が描かれたからか、AXZは訓練多めの内容になっている。
そのうち、頭冷やされちゃう?






「トレーニングって……おっさんッ! 愚者の石が見つかった今、今更がすぎんぞッ!」

「これが映画だったらたかだか石ころでハッピーエンドになるはずなかろうッ!」

「何だよそれッ!?」

「御託は一暴れしてからだッ!!」

うるせえ! それよりもレイドボスイベントだ!と進言するクリスだが、弦十郎は訓練をやると言って聞かない。
重要なアイテムを手に入れただけでは問題の解決に直結しないのが金子彰史作品である。
シンフォギアにおいてもイグナイトモジュールを手に入れたからと言って即勝利に直結せず、自分の中の闇に打ち克つ必要があった。
なので、慢心せずに訓練を行うべしという弦十郎の台詞は正しくもある。
ただし、XDプレイヤーはゲロを吐いて死ぬ。




さて、海に落ちた後に何故か爆発したプレラーティだが、想像以上の重傷であった。
オイオイオイ、死ぬわアイツ。
というか、何だこの美少女は!
常に持っているカエルのぬいぐるみを側に置いているのが心憎い。

それにしても重傷を負う敵というのも珍しい。
シンフォギアに出てくる人は基本的に丈夫だし、長期入院したのも第1期の血涙絶唱後の翼とGXでミカに敗北した後の響くらいだ。
ちょっとプレラーティさん、雄度が足りなくないですか?
元男だというのに不甲斐ない。
生粋の女なのに雄度が高い装者たちはおかしい。




ちょっと冷たい視線のカリオストロはコイツは役立たずなワケダ……と思っているのではなく、アダムの生け贄発言を盗み聞きしたことに起因するのだった。
あんなことを聞かされれば心中穏やかではあるまい。
ましてアダムは平気でやらかす変人だと知っているからなおさらだろう。
それでも幸いなのは動揺するサンジェルマンを見ることができたことか。
あれでサンジェルマンの本音を知ることができたし、疑心暗鬼にはならないのであった。
良かったな、サンジェルマン。たやマって。




「プレラーティの修復は?」

「順調よ。時間は少しかかるけど」

「同じ未来を夢見た仲間を……」

お前の壊れた身体を修復したいんだ!
サンジェルマン、布団をかけ直しタオルでプレラーティを拭う。
カリプレ2人はサンジェルマン大好きだが、サンジェルマンも同じ心を持っていることがわかる。
装者たちと違って露骨にいちゃつくことはないが、静かに深く信頼し合っている。
カマホモでなければ百合の花が咲いていたところだ。
この3人の絆を乱してくるのだからアダムは本当にクソ野郎である。
服脱がすぞ!



「そうね、仲間を傷付ける奴は許さない……」
「あーしも腹を括ったわ」


この言葉は装者たちか、それともアダムに向けられているのか。
どちらにせよカリオストロがサンジェルマン大好きなのはわかっていたが、プレラーティにも友情を感じているのであった。
つまり、この3人はお互いにお互いを想い合っている。
何という濃厚なレズ! でも、2人は元男だけどな!
いや、男が女に惚れるのは普通だから問題ないのか……?
ともあれ、仲間想いでなかなかいい奴じゃないか、カマホモ。カリオストロだけど。








さて、訓練ではスキルをオート使用にして必殺技を連発する。
楽ちんこ(下ネタ)
この必殺技のラッシュに一人だけ乗り遅れているマリアさん可哀想……



「わたしと切ちゃん、2人の歌を重ねればッ!」

「ザババの刃は相手を選ばないのデスッ!!」

調さん、前回のユニゾンで味を占めたらしい。
ユニゾンの後ならイチャイチャしても問題ないしな!
実際、イガリマはガード不可の魂両断を行えるから本当に相手を選ばない。
自信のほども窺えるというものである。




「だからって大人げないッ!!」

そこで必殺技ブームに乗り遅れたマリアさんが異議を唱える。
大人げない……?
大人が言うことか?




「今回は特別に俺が訓練を付けてやるッ!」
「遠慮はいらんぞッ!!」


OTONAげねえ!?
まさかの弦十郎が訓練に参加となれば、XDでレイプ目になるくらいやらされた訓練でも話が変わってくる。
瞬く間に壮絶な戦場へと変わるのであった。
そして、クリスのげんなりした表情から弦十郎の参加する訓練がどんなものなのかがわかる。
作中で描かれている弦十郎がいる訓練でさえ相当に過酷だった。
英雄故事を唄わされたし。





「こちらも遠慮なしで行くッ!!」

そんなわけで久し振りに弦十郎が戦う。
それも今までなかった装者VS弦十郎である。
まずは装者随一の実力者にしてバランス型にして試合巧者のマリアに襲いかかる。
不意を突かれたとはいえマリアがパンチ連打に対して一切反撃できず防戦一方である。





「どうすればいいのッ!?」

「マリアッ!?」

混乱したまま、強力な蹴りで吹き飛ばされマリア、KO。
完全聖遺物+融合症例という今でも通じるパワーインフレの持ち主であるフィーネを圧倒した実力は健在であった。
しかし、木に吹き飛ぶってギャグチックである。
わりとシリアスなキャラのはずなんだけど、マリアさん。
いや、最近のCMのはっちゃけっぷりからもうシリアスなキャラとは言えないか……



「人間相手の攻撃に躊躇しちゃうけれど……」

「相手が人間かどうかは疑わしいのデスッ!」

弦十郎、切歌に人間と思われていないことが判明する。
まぁ、実際、人間じゃないし……
常識人、常識的な判断を下したのであった。




「師匠ッ! 対打をお願いしますッ!!」

「張り切るな特訓バカッ!!」

マリアは不意を突いたから圧倒された。
ならば、最初からやる気で響が向かう。
響は弦十郎から直接武術を(映画を通して)学んでいる。
ある意味では同門対決である。
第1期から続く師弟関係はAXZとなってどうなったのか! どれほど距離が縮まったのか!



「猪突に任せるなッ!!」

全然距離が縮まっていねえ!
響の猛連打を片手だけで余裕で捌いている。
化け物か、コイツ。
ラスボスも一人で何とかできるんじゃないだろうな。
できてた。



「司令は手を合わせ、心を合わせることで私たちに何かを伝えようとしているッ!?」

弦十郎と一番付き合いが長いのが翼である。
公的な付き合いは無論として、風鳴一族であることから私的な付き合いも少なからずあるだろう。
ごく稀に叔父様なんて言う時もあるし。
そんなわけで一見面白おかしいこの訓練にも意味があるのではないかと考える。
思えばG第9話でも真面目に訓練を受けていた。
翼の弦十郎に対する信頼がどれほどのものかが表れていると言えよう。




一方で響は投げ飛ばされてマリア同様に木にログイン。
似た者同士な2人だけどやられ方も似ているのであった。
なお、吹き飛ばされる響を翼はまったく心配していない。
ま、まぁ、腕が生えたほどだからね……




「だが、その前に――私の中の跳ね馬が踊り昂ぶるッ!!」

弦十郎は人外の如き力を見せつけるが、翼もまた同じ風鳴一族である。
その圧倒的な強さを見せつけられ、怖じ気づくどころかむしろ闘争心が呼び覚まされる。
弦十郎との付き合いが長いだけに、変わらずに強いままというのは嬉しいのだろう。
そして、この台詞はWAXFのアレクシアの台詞と同じである。
防人と姫騎士の相性は抜群だな!






「うぉぉおおおぉおおッ!!」

翼はポントウを持って全力で斬りかかる。
もはや殺す気である。
同じベテランのマリアは不覚を取られたが、あれは油断あってのもの。
翼が油断なくして全力で弦十郎と戦うとどうか。
斬撃が紙一重でかわされ続ける。
翼の鋭い斬撃がまるで意味を為していない。




「お美事……ッ!!」

さらに指二本で白羽取りをされてしまう。
第1期第3話で装者と弦十郎の歴然とした差を見せつけられたものだが、その差は未だに健在であった。
あの翼でさえ弦十郎にはまったく敵わないのだ。
もぅマジ無理……アダムを生け贄にしょ……





そこから態勢を崩し鉄山靠で翼、KO。
何か翼に対しては妙に厳しくないっすかね?
風鳴一族は叩いて鍛えよという方針のようだ。



「ほたえな、おっさんッ!!」

装者3人があっという間にやられた。
これを前に手加減している場合ではないと悟ったクリスは「MEGADETH PARTY」を放つ。
加減しろ莫迦! 人間相手に必殺技使うな!
しかも、ここ、潜水艦の中である。
オイオイオイ、死ぬわアイツ。
冴えたやり方とは一体……
なお、「ほたえな」は京言葉で「ふざけろ」という意味だトカ。




そのミサイル全てを弦十郎は掴み取って無力化していく。
加減必要ありませんでした。
というか、「MEGADETH INFINITY」とか撃っても発勁で無効化されるし問題なさそう。
散々、ボスには効かない姿を見せつけられた「MEGADETH PARTY」だがこんな形で破られるとは思わなかった。







「――嘘だろッ!?」

「数をばらまいても重ねなければ積み上がらないッ!」
「心と意を合わせろッ!!」


さらに投げ返されてクリス、KO。
撃ちまくることだけに寄って攻めが散発的になりやすく、伴って決定打になりにくいのはたしかにクリスの弱点である。
特に困った時に頼る「MEGADETH PARTY」はまさにそれである。
的確なアドバイスと言えよう。
その意味では前回、銃弾を重ねることで守りを打ち破ったのは弦十郎の言葉通りに積み上げたものなのだろう。





「爆芯ッ!!」

残るきりしらは震脚で攻撃さえさせずに倒しのける。
相手を選ばないとか図に乗った矢先にこれである。
さすがに最年少組に直接物理攻撃は絵として不味かったのか、震脚で済ませてもらったのが救いか。
弦十郎の前では上には上がいるという言葉はまるで空しい。




「忘れるなッ! 愚者の石はあくまでも賢者の石を無効化する手段に過ぎんッ!!」

というわけで弦十郎は装者6人を圧倒するだけの実力を見せつけた。
さすが最凶のフィーネを圧倒した最強。AXZにおいてもまったく翳りなし。
強すぎるが故になかなか出番がないのが弦十郎であり、GXにおいては一度とて実力を発揮することはなかった。
しかし、AXZでは見事に見せつけた。
やはり、弦十郎はこうでなくては。

愚者の石は賢者の石を無効化するだけであり、戦力の直接的なプラスになるわけではない。
今回のようにより大きな力を前にすると何もできず負ける可能性もある。
だからこそ、訓練による基礎能力の向上は欠かせない。
装者たちの心に芽生えた慢心と油断を見事に打ち抜いたのであった。
OTONAであり大人の采配と言えよう。




「さあ、準備運動は終わりだッ!」

「えぇ? じゃあ今のは?」

「本番はここからだッ!!」

そして、これはまだ準備運動!
準備運動で装者全員抜きをできるのが弦十郎であるが、それは置いておいて英雄故事!
今時、ラジカセ!
結果、許諾を取っていないから放送できない事態が引き起こされるのであった……




「7つの惑星と7つの音階――」
「星空はまるで音楽を奏でる譜面のようねッ!」


さて、パヴァリア光明結社は祭壇らしき場所にやってきていた。
……メッチャ神社じゃないっすか。
まぁ、元からある神社を拝借して祭壇として再利用しているということか。
パヴァリア光明結社、意外と省エネ。

7つの惑星と7つの音階はGX第12話でキャロルが同じことを言っている。
錬金術と音楽の関わりは深い。
星空に関しても同じことが言えるのだろうか。
巡り巡ってカストディアンにも……?






「始めようか、開闢の儀式を」

お、蝕かな?
というわけでサンジェルマンに聖痕みたいなのが刻まれ、便秘中のように苦痛に悶える。
そんなサンジェルマンを見たカリオストロの表情は暗い。
本気で心配していることがわかる。
いい奴アピールをする奴め。死ぬゾ(ミカ)



「そろそろ選ばなくてはね、捧げる命はどちらなのかを」

アダムはさらに追い詰めていく。
部下を追い詰めることでしか働かせられないとは……
やはり、こやつは無能。
それでもサンジェルマンが従うのはその力故にか。
金だけ持っているワンマン社長に従っている状態である。
これが社会の歪みだ!






「さぁて、シンフォギアだよ、気になるのは」

「あーしが出るわ」
「儀式で動けない人と負傷者には任せられないじゃない」


「あるのかな、何か考えでも」

「相手はお肌に悪いくらいの強敵」
「もう嘘は付きたくなかったけど……搦め手で行かせてもらうわ」


動けるのはたった一人ということでカリオストロが対シンフォギア要員として立候補する。
強敵の言葉が向けられているのは装者か、それともアダムか……
どちらなのかは相変わらずわからないが腹を括った以上はやる気である。
何か男らしくてちょっと格好いいかも……あ、カマホモだった。




さて、大使館と思しき場所にクリスと翼は2人は向かう。
結果としてはクリスは面会に赴くことに決めたようだ。
翼が同伴していることから翼の心添えによるものだろうか。
また、絆創膏をしていることから、弦十郎にやられたダメージはけっこう大きいらしい。
まぁ、ミサイル全弾直撃したようなものですからね……






「これが……」

「はい、急ごしらえですが対消滅バリアを組み込みました」

「見た目に変化はないけれど……」

「これで賢者の石には負けないのデェスッ!!」

また、シンフォギアの改造も終わっていたのだった。
ダインスレイフの時は1週間くらいかかったのだが、今回は単純な機能の追加だからか、すぐに終わったようだ。
イグナイトモジュールは聖遺物を加える大掛かりな改造に加えてフィールドの調整に基本的な出力のアップと全面改修でしたからね……
時系列的には愚者の石発見、愚者の石の解析と並行して特訓、特訓後に改修となるのだろうか。
けっこうなハードスケジュールだ。
まるでシンフォギアの現場だな!(2回目)

それにしてもみんなが傷を受けている。
シンフォギア装者が消耗するほどの相手が弦十郎……
細かい部分でもその存在の大きさを示していくのであった。





「今日の夕方の便で帰るんだ」
「でも、その前に……このことを伝えたかった」
「術後の経過もいいからすぐにリハビリも始められるって」


XXハンターのようになっていたのかと心配していたステファンだったが、意外と言うべきか元気だった。
ソーニャと違ってクリスに対して悪感情を抱いていないようだ。
アニメを見て育っただけあって、アニメに習った前向きさである。
School Daysみたいな主人公がクズのアニメは見なかったようだ。nice boat.
しかし、クリスとしては気不味い。
助けるためとはいえ脚を奪ったことに変わりはないため、どうにも素っ気ない。





「内戦のない国ってのをもう少し見てみたかったけど……」
「姉ちゃんの帰りを待っている子たちも多いからさ」


内戦のない国という台詞がどうにも深い。
バルベルデは内戦があって当たり前、平和でなくて当たり前なのだ。
そんなステファンにとって日本は心安まるにもほどがある。
アルカ・ノイズはクッソ多いけど! やたら出てくるけど!
でも、それはバルベルデも一緒だったから大差ないか……

しかし、それでもバルベルデへと戻るのはソーニャの帰りを持つ子供たちがいる。
ここでクリスは疑問に思う。
9人姉弟ということは知っているだろうが、子供たちという発言にはどうにも引っかかるのだった。




「彼女は雪音のご両親の意志を継ぎ、家や家族を失った子供たちを支援しているそうだ」

「え……」

クリスと生き別れになってから何もしなかったわけでなく、ソーニャなりに平和を追い求めていた。
それがクリスの両親の意志を継ぐことだった。
クリスとソーニャは道は異なるがクリス両親の夢を夢とする人間であった。
この事実にクリスは衝撃を覚える。
翼が面会を勧めたのもこうした背景を知っていたからか。
防人、成長したなぁ……胸以外は。





「パパとママの意志を継いで……」

ここでバルベルデで笑い合った在りし日を思い出す。
シルエットだけだった雪音両親の素顔が本邦初公開!
当然、巨乳!
クリスの立派な胸は母、ソネット・M・ユキネ譲りなのであった。
まぁ、そうなるな。
父の雪音雅律も落ち着きを感じさせる見事なイケメンである。
何やこの美女と美男子! そりゃ巨乳美少女が生まれるわ!




イケメンと美女のドアップ。
これで気高い理想まで持っているというウルトラスーパー超人である。
そりゃソーニャに慕われるというものだ。
イケメンだけど無能で人でなしのアダムとは偉い違いだな!





「さっき運んだ支援物資の中にッ!!」

ここまで光り輝くオーラがあれば反戦効果はとんでもない一方で、戦争をしたいバルベルデにとっては邪魔者に他ならない。
暗殺されることになるのも当然の帰結なのかもしれない。
この時にソーニャはクリスを身を挺して守っている。
ソーニャにとってクリスがどれほど大切なのかがわかる。





(わかってた)
(ソーニャお姉ちゃんのせいじゃないって……)
(だけど……なのに……)


この時に酷い言葉をかけたのだが、本心ではないことはクリス本人がわかっていた。
二人共、同じ夢を見る以上はいがみ合う理由はない。
ないのだが、だからとすぐに仲良く出来たらやっぱり苦労はしない。
こんな気不味い空間に同席している防人は偉い。
いや、本当に偉い……
マリアさんの聖女っぷりも凄まじいが、翼の柱っぷりもかなりのものと言えよう。




「取り込み中だぞッ!!」

「アルカ・ノイズッ!?」

と、そんな時にアルカ・ノイズが割り込む。
もはや稀にしかやる気を出さないアルカ・ノイズだが、弦十郎の凄まじい強さを見せつけられた以上は存在する意味がわかる。
アルカ・ノイズがいなければ錬金術士たちは弦十郎に瞬殺されて終わっている。
アルカ・ノイズは弦十郎に対する抑止力なのだ。
それ以上でもそれ以下でもない。なので装者には瞬殺。





「むしゃくしゃのぶつけどころだ……ッ!!」

オラ! 司令出てこいや! とアルカ・ノイズは暴れる。
お可愛いこと……
なお、装者が変身すると途端にやる気なくす。
やる気ないこと……





「Killiter Ichaival tron――」

というわけで私服仕様の変身!
フリフリたくさんで作画が大変そうっすね……
あとおっぱいドアップ。
今回は巨乳祭りだ!




まずは屋内のノイズを倒す。
倒すのだが天井が崩れてヴィレーナ姉弟に襲いかかる。
義足からミサイルを撃って迎撃とかやれば無駄に笑いを取れるのだが、そんなことはしないのだった。
なお、車椅子が変形して無駄に笑いを取った人がいる模様。



戦いは屋内から屋外へ。
この時に万歳してやられるアルカ・ノイズさん……いい……
面白いやられ方の研究には余念がない。




「ノコノコとおびき出されたわね」

突然のカマホモ!
予告通りに一人で出撃する。
プレラーティが圧倒されたのにこの自信……
何だぁテメェ……




「敵錬金術士とエンゲージッ!! ですが――」

「単騎での作戦行動ッ!?」

「陽動……? 何かの囮でしょうか」

「………………」

たった一人の出撃にS.O.N.G.の一同はむしろ混乱する。
カリオストロの単独出撃は初めてではない。
第4話でやらかしているワケダ。
しかし、あの時はF.I.S.装者がLiNKERを使えなかったのだが、今は事情が異なる。
それを踏まえた上での単独出撃となればむしろ罠があるのではないかと疑うのも道理か。
GXでは振り回され続けたワケダし慎重になってもおかしくはない。






「雪音、建物に敵を近付けさせるなッ!」
「逃げ遅れた人たちがまだ――」


「わぁってるッ!!」

避難が終わらないうちは本気を出せないのが装者の泣き所のひとつである。
なので、まずは牽制するが追い払うどころか回り込まれてしまう。
クリス……裏取りに弱いから……
足音をちゃんと聞こう!
大人数参加型のFPSだと無理だけどな!





「口調ほど悪い子じゃないのね」

だが、素早くマウスを動かして回り込む。
……が、大使館を背にされて引き金が止まってしまう。
堂々と人質を使ってくる。
装者としてはやり慣れていない類の相手である。
あと雪音、照れている場合じゃないと思うのですが。
こういう部分を的確に突いてくるのがカリオストロの強みか。
三色団子といい挑発に関しては歴代ナンバー1かも。






「雪音ッ!?」

「嫌いじゃないけど殺しちゃお♪」

その隙を突いてクリスを一瞬でKOする。
アルカ・ノイズを使って分断しているし、今日も今日とて勝つ気でいる。
こと勝つことに関しての勤勉さはパヴァリア光明結社はシリーズ随一である。
ちゃんと作戦を立てているしやり方にもこだわらない。加えて殺そうとする。
まさにガチ勢である。
同時にアダムの横槍や無茶振りで勝ちを反故にされたり土台を崩されることも多いのですがね……






「クリスちゃんッ!!」

「遅えんだよ、バカ……ッ!!」

しかし、その危機をマリアが割り込んで救う。
これで6対1!
RPGの戦闘かな?
戦闘員を呼び出して何とか戦隊物にしないと……
あ、戦闘員のアルカ・ノイズはやる気がなかった。






「すまない、月読、暁……ッ!!」

「たまにはわたしだって――」

「そうデスッ! ここからが逆転劇デスッ!!」

さらにザババコンビが翼の危機を救う。
GX第5話の借りをやっと返した形だ。
調の台詞から何ともコンプレックスめいたものを感じる。
適合係数が一番低い事実が反映されていそうだ。
LiNKERを手にして人語を喪失する余裕を見せる切歌に対して、AXZの調は焦りが多め。





「そうね、逆転劇はここからよねッ!!」

ここでカリオストロが取り出すのは空間転移型のアルカ・ノイズ!
第3話で使ったものと同じである。
曲者ノイズなだけに1回だけの使い切りではなく、再び運用するに至っている。
これで響と切歌、翼と調のOPコンビが分断されることとなる。





「紅刃シュルシャガナと碧刃イガリマのユニゾン」
「プレラーティが身を以て教えてくれたの」
「気を付けるべきはこの2人って」


意外なことにザババコンビが一番警戒されていた。
たしかにイグナイトなしでファウストローブを退けるという大活躍を成し遂げている。
小粒かと思った2人だが十分以上の脅威になるとは成長した喃……

それ故に空間転移ノイズによる分断作戦であった。
やはり、パヴァリア光明結社はガチ勢。アダムというガチ勢気取りのエンジョイ勢が邪魔臭いけど。
しかし、残ったクリスとマリアは単体の能力だけで見れば最強クラスだ。
それを相手取って勝てると踏む辺りにカリオストロの実力がどれほどのものかがわかる。
やっぱすげぇのか、カマホモは?




「そりゃあまた随分と――」

「私たちも舐められたものね」

こっちはおっぱいだぞ、おっぱい!
そっちもおっぱいか!
シンフォギア史上稀に見る巨乳だらけの激戦開始だ!
複数人が入り交じるバトルは幾度かあったけど誰か一人は貧乳が混ざるんですよね。
防人とか防人とか防人とか。






「この距離なら飛び道具は――」

クリスが得意分野の射撃戦で応戦しながら、その隙にマリアが肉薄する。
相手の苦手な分野で戦うのがバランス型の本領である。
即興のコンビだが実力者の組み合わせだけあって、連携はしっかり取れている。
カリオストロ、これでカマホモだからね……インファイターじゃないからね……






「まさかの武闘派ぁッ!!」

ここでインファイトだとォ!
予想外の反撃にマリアのボディが抉られてしまう。
第2話で殴られた時に動揺した様子を見せなかったのは、元々インファイターだから殴り殴られは当たり前ということか。
あそこで意地になってインファイトで応戦しなかったのも見事である。
見事に装者を騙し一杯食わせるとは詐欺師の面目躍如である。
詐欺師の設定をこんなところで使ってくるとは……
渋いねぇ、まったくおたく、渋いぜ。



「マリアッ!?」

あ、クリスがマリアの名前を叫んだ!?
クリスが名前を呼ぶのは珍しい。
特に装者を相手に名前を言ったのは風鳴先輩くらいだよ。
お互いにお互いを買っているようだし、そこから見えにくいけど信頼関係があるのだろうか。




そんな驚きも束の間。
カリオストロはピーカーブースタイルで接近してクリスのボディも抉る。
予想外の反撃でマリアを倒した後は今度はクリスの苦手な接近戦で圧倒する。
見事な奇襲からの追撃である。

このピーカーブースタイルからわかるようにカリオストロのファイトスタイルはボクシングであった。
ならこの軽装と思えるファウストローブも納得だ。
なお、ピーカーブースタイルは顔面を守りながら接近するための構えであり、インファイターが取る構えである。
カリオストロは筋金入りのインファイターなのだ!



「ガッツポーズ♪」

見事に手玉に取ったのでガッツポーズ。
相変わらずポーズが面白い人だな……
カマホモのくせに!
女子力正直かなり高いけど!
装者よりも高いけど!




「2人っきりデスッ! 閉じ込められたデスッ!!」

「これって、あの時と同じッ!?」

「だが、中心の制御機関を探れない以上、力任せに突破するしかあるまいッ!」

「さっきの特訓――」

隔離された装者たちはクリスがいないからか、ソナー作戦は使えない。
力付くで突破することになるが、ノイズの防御力が上がっているから手間となるだろう。
第3話でデータを集めたからこそ取れる隙のない作戦である。
やっぱり、ガチ勢なんやなって……アダムは地雷なんやなって……




「まだこんなところにッ!?」

「ステファンの車椅子が……ッ!!」

クリスは大使館まで吹き飛ばされる。
そこにいたのはヴィレーナ姉弟だった。
天井の崩落が直接的な気概を及ぼすことはなかったのだが、車椅子が瓦礫に引っかかって逃げることができなくなっていた。
車椅子には変形機能がないのが当たり前である。
ええ、瓦礫があると思うように動けませんよ。そりゃそうだよ。
何で一瞬違和感を覚えたんでしょうね。マムのせいだよ!






「ごめんね、巻き込んじゃって」
「すぐにまとめて始末してあげるから♪」


「そうはさせ……ッ!!」

ガチ勢なのでヴィレーナ姉弟がいようが関係なく始末しようとする。
クリスはボディブローのダメージが残っているのだろう、立ち上がることができない。
お互いに手練れなのだから一撃必殺はない。
である以上は後に残る内臓のダメージを与えてきたのか。
じわじわと追い詰める見事な戦い方だ。
強い、カリオストロは強い。これは陰側の格闘家……






「自棄のヤンパチッ!?」

ここでステファンが立ち上がりネオタイガーショットを放つ!
利き足が義足になって大好きなサッカーはどうなるかと思ったが、見事なコントロールで瓦礫をカリオストロに飛ばす。
生まれた一瞬の隙をクリスが突くことで窮地を脱するのだった。
助ける側だけじゃなく助けられる側も一生懸命なのがシンフォギアの真髄である。
これはAXZでも健在なのであった。




「クリスがあの時、助けてくれたから、オレも今クリスを助けられたッ!!」

ステファンは吠える。
ここで感謝ではなく事実だけを言う。
もしかしたらステファンにもクリスに対する恨み辛みはあったのかもしれない。
ありがとうと言いにくい立場だったのはステファンも同じだったのかもしれない。
だからこそ、助けたという事実と助けられた事実だけを伝える。
これは迷うクリスに対する最高の解答と言えよう。
何このイケメン……元は渡り鳥か何かですか?






「なくした脚は、過去はどうしたって変えられない」
「だけど、この瞬間は変えられるッ!!」
「きっと未来だってッ!!」


「ステファン……」

「姉ちゃんもクリスも変えられない過去に囚われてばかりだッ!!!」

ステファン、本当に渡り鳥か何かですか?
シンフォギアってアニメの影響受けすぎじゃないっすかね?
ここでも事実だけをステファンは言っていく。
クリスは自分の選択に対してリアリティで向き合ってきただけに、あくまで事実を強調していくのだった。






「オレはこの脚で踏み出した」
「姉ちゃんは、クリスはッ!?」


「これだけ発破かけられて、いつまでも足を竦ませてるわけにはいかねえじゃねえかッ!!」

とんでもない男っぷりを見せつけられて怖じ気づくわけにもいかない。
かつては迷いながら握った手を今度は迷わずに握る。
それはソーニャも同じだった。
まさかの意外なところからクリスの葛藤が解決されることとなった。
ステファンが2人の仲介になるどころか、まとめやがった。
大物としか言えぬ。さすがはネオタイガーショットの日向小次郎……




「トドメよぉッ!!」

一方、マリアはボコボコにされていた。
ここまで特化したインファイターと戦ったことはない。
奇策の類には幅広い対応力で迎え撃てるが、小細工抜きのインファイトとなると専門家には不利になるようだ。
バランス型の悲しみよ……
OPでボクシングの訓練を為ていたのは弱点を補強するためだったのかも。
訓練相手がボクシングを想定していなかったので対応できていないが。

カリオストロはデンプシーロールまでやっている。
カウンターだ、カウンターを狙え、マリア!
島袋のように!(はじめの一歩でデンプシーに相打ちで対策した人。大ダメージを受けて動けなくなった)
リンかけみたいに変な理屈でカウンターしてもいいぞ!




そこで復活したクリスが駆けつける。
クリスは強いには強いのでセンス任せなので迷いがあると露骨に鈍る。
逆に言えば迷っていないと強い。
ライフルで殴るくらいには咄嗟の判断が冴えわたる。
というわけで、今のクリスは雑魚狩り女王じゃなく大物食いも可能だ! ……多分。






「遅いッ!!」
「――だけどいい顔してるから許すッ!!!」


そういうアンタもいい顔してますねぇ……
迷いを振り切ったクリスはいい顔なのだ!
普段は接点の少ない2人だが裏にある熱い絆を感じさせる熱い言葉である。
ダイエット仲間だしな!(XD)



「さっきのアレ、この本番にぶつけられるかッ!!」

「いいわよ――そういうの嫌いじゃないッ!!」

うむ、たしかにいい顔である……
今回は全体的にいい顔が多い。
シンフォギアの中でも特に表情の豊かさが印象に残る。
弦十郎もいい表情してましたね……





「何をゴチャゴチャとッ!!」

対してカリオストロも問答無用のハートビームの準備をする。
こっちもいい表情なりぃ……
って、ビームかよ! ボクシングはどうした!
アイアン・マイケル(雑魚ボクサー)が泣いているぞ!





「そぉおおりゃぁあッ!!」

いや、武闘派だ! 殴ってハートビームを飛ばす!
ダイナミックな剣玉攻撃を見せたプレラーティに負けない身体いっぱいを使った一撃である。
トドメには中の人が男という個性を生かした野太い声で、持ち味をこれでもかと言わんばかりに生かしている。
カマホモもええなって……



「んふ♪」

やったか!






「イグナイトッ!?」
「ラピス・フィロソフィカスの輝きを受けてどうしてッ!!?」


「昨日までのシンフォギアと思うなよッ!!」

やってない! イグナイトモジュール抜剣!
コンバーターに一条の光が灯っているのが愚者の石の証のようだ。
急ごしらえだから派手にできなかったのだろうか。
何はともあれ、イグナイト復活!
一度は完全に破られたもののGX同様に必殺モードである立ち位置は変わらないのだった。





「1000の傷は1000を超える逃げなかった過去の証なんだよなッ!」

「戻らない時計ッ! ――があるから、その先にある世界へ行けるんでしょ――」

そして、唄うのは2人のユニゾン「Change the Future」!
ついに来た二課装者×F.I.S.装者のイレギュラーな組み合わせの戦歌いくさうた
お互いに過去に痛みを抱えていると同時にそれを乗り越えた2人でもある。
ならば、この組み合わせは必然!
また、クリスは「Stand up Ready!」を、マリアが「GUN BULLET XXX」の歌詞を唄うのが熱い。
異質な組み合わせでありながらも2人の心が通っているのが一発でわかるというものである。
シンフォギアにおける歌の何たるか物語る完璧な演出だ!

それに対してカリオストロも逃げずに正面からぶつかる。
ファイトスタイルを隠すことで手玉に取ったのだが、嘘を付かないことを標榜するだけあり逃げる気はないようだ。
ステファンは見事な益荒男であり、クリスとマリアも文句なしの益荒男だが、カリオストロもなかなかの益荒男よ……







(これってユニゾンッ!?)
(ザババの刃だけじゃないのッ!!?)


先ほどまで圧倒していたカリオストロだが、イグナイト+連携+ユニゾンの前には焦りを隠せない。
今までが精々ノーマルモードだったのが一気にベリーハードモードである。
それでも対応できていることからファウストローブのポテンシャルが窺える。
今のカリオストロはオートスコアラーにも負けん!(実際、オートスコアラーのスペックはおかしいのでわりと褒め言葉)






「愚者の石による対消滅を確認ッ!」
「イグナイト解除されませんッ!!」


「上手く行きましたッ!」

「フォニックゲイン、相乗的に上昇中ッ!」
「ユニゾンの効果だと思われますッ!!」


愚者の石による対消滅バリアが成功したことが観測される。
また、ユニゾンの効果も確認されている。
ザババ以外でもギアの特性に関係なく心を合わせればユニゾンの効果を得られるようだ。
「BAYONET CHARGE」も同じような効果があったのだろうか。
それがここに至るまで戦術に組み込まれなかったのはやっぱり難度だな……
過酷なシンフォギア現場だからだな……

なお、ここで地味にイグナイトモジュールによる防御力の上昇も描かれている。
見た目と違って攻撃特化じゃなく全パラメーターが上昇する高バランス型なのである。







「調君と切歌君のユニゾンは強力ッ!」
「だからこそ、その分断が予想されるッ!!」
「ギアの特性だけに頼るなッ!!」
「如何なる組み合わせであっても歌を重ねられるように心を合わせるんだッ!!」


このユニゾンは弦十郎の発案によるものであった。
見事な戦術眼というか珍しく指揮官としての采配を見せた。
いつもはわりと驚き役なんですけどね……
分断を読みさらにいつもとは異なる組み合わせのユニゾンも視野に入れたのは見事。
訓練自体もクリスと切歌に剣術をやらせたり、翼とマリアに格闘戦をやらせたり、響と調に二人三脚をやらせたりと変化がある。
……二人三脚ぅ?

AXZが始まってから戦い続きで休む暇がなかった。
水着イベントさえない。
そんな状況下でみんなで一緒に訓練という状況もなかった。
なので、こうして訓練をするのは一種の気分転換にもなったであろう。
シンフォギアにおける訓練は精神面の意味が大きいので、お互いを知るためにこうした訓練を行うのはけっこうな効果があるかもしれない。
クリスの態度が軟化して面会に赴いたのもそうした背景があるのかも。



「絆のユニゾン……ッ!!」

きりしらが愛のユニゾンなら、これは絆のユニゾン!
二課装者とF.I.S.装者の間に絆が育まれたからこそできたユニゾンなのだ。
いつの間にやら長期シリーズとなったからこそ説得力のある描写と言えよう。
第5期もあるでよ。




「ラピスの輝きを封じた上にユニゾンッ!?」
「こんなの、サンジェルマンたちにやらせるわけにはッ!!」


錬金術士の戦略の大前提はイグナイトを封じることがあっただろう。
それが崩された上にユニゾンのおかわりである。
ヤバい。死ぬ。
ここでカリオストロはサンジェルマンたち(除くアダムとティキ)と戦わせるわけにはいかないという友情を見せる。
いい奴だなー、カリオストロ……
サンジェルマンだけでなくプレラーティにも友情を感じているのがいい奴だ。
プレラーティといいここ最近の展開で熱い友情を見せまくって面白い人からいい奴に印象をどんどん変えて行くのだった。
肝心のサンジェルマン?
アイツはたやマになりつつあるよ。




「世界分の一を独奏つらぬいてェッ!!」

さらに「銀腕・アガートラーム」の歌詞と共に連射!
「BAYONET CHARGE」もだけど歌詞交換……いい……
いつもと違う組み合わせだからなおさらいい……
って、つまり、響×切歌は響がデスデスデスと……?






カリオストロもやられるばかりではなくバリアの後に炎属性攻撃で反撃する。
もちろん、いい顔で。
想い出の一つや二つは燃やしていそうな激闘である。
アダムの想い出とか。
いや、想い出の価値が安そうだからあまりMPにならんか……







「やらせるわけにはぁッ!!」

「高質量のエネルギーッ!?」
「まさか、相打ち覚悟でッ!!」


圧倒的な強さを見せるシンフォギアに対してカリオストロも相打ち覚悟で臨む。
強大な敵に対して自分の限界を超える覚悟を見せつけるのだった。
今までの敵にはなかった熱さを感じさせる描写である。
迷いだらけで敵の時は熱くなれなかったF.I.S.、やられるために戦っていたキャロル一味とは一味違う敵であることがよくわかる。
面白い人からいい奴になってさらに熱い奴にまでなるとは……
何なのこのカマホモ……薄い本ください……夏コミに全然ないんですけど……





「あーしの魅力は爆発寸前ッッ!!!」

瞳を燃やしながら男声優を活かした野太い声でカリオストロは叫ぶのだった。
おちゃらけた言動が目立つカリオストロがこの1話で瞬く間に骨太なキャラになった。
カマホモの魅力が爆発寸前どころか爆発しているのを認めざるをえまい。
小生、ホモになります……
何かGXの頃に男の娘とか叫んでいたのは忘れてくだち!



対してクリスとマリアは合体技「Change †he Future」で対抗する!
ガルウィングかな?
クリスの合体技はMA化が著しいワケダ。
ともあれ、曲名と同じ技名だ。
†を使っているのが個性。
マリアァ!





そして、空中で交差しながらぶつかり合う!
V-MAX? トランザム?
高速戦闘の王道の演出だがシンフォギアでもついに導入!
お互いの全部をぶつけ合うこの激突……
まさか、カリオストロがここまでの名勝負を演じるとは……





「「放て、全てを積み上げた力全てッ!」」

そして、真っ向から激突!
搦め手を捨てて真っ向勝負とは、まるでシンフォギア装者のようなことをやってのける。
イグナイトさえ使えれば錬金術士など雑魚。
そう考えていた時期が俺にもありました。
しかし、人間だからこその激情でカリオストロはイグナイト+ユニゾンに並んでみせた。
すげぇよ、カマホモは。





イグナイトと互角どころか勢いではカリオストロが勝るほどであった。
クリスとマリアの顔が苦痛に歪む。
私は上司に無茶振りされても止まんねぇからよ……
お前らが止まんねぇ限り、その先に私はいるぞ……
だからよ、止まるんじゃねえぞ……





現在いまを超えるッ!!」

ちからをッ!!」

ここでヴィレーナ姉弟が叫ぶ!
「GUN BULLET XXX」の歌詞の一節である「「未来を変えられると」熱く信じ叫ぶ声がする」はヴィレーナ姉弟が絡んでいたか……
ステファンの熱さはもはや無論として、そんな弟の姉だけあってソーニャも熱いモノを抱えていた。
クリスパパママの夢に共感するくらいだから、そんな心意気は持っていてもおかしくはない。






「限りなく熱く――」
「「痛くても泣くなと――ッッ!!!」」

今を超えてマリアクリス、激勝!
カリオストロ、灰になる。
だが、意地をとことんまで見せつけた激闘そのものだった。
シンフォギア装者は意地をぶつけることはあれど、ぶつけられることは存外少ない。
お互いに迷いなく全部をぶつけ合った激闘となるとなかなかないのだ。
カリオストロは灰になったが想い出の中に生きている……
ありがとう、カマホモ……薄い本が出たら買うよ……出ろよ?

でも、カマホモさん、本当に死んでいるんですかね?
友情に篤いいい奴だとわかったし、死を偽装してサンジェルマンを助けるとかやるんじゃないっすかね?
その、詐欺師的に。
なので、油断できないのであった。




時を概ね同じくして他の装者たちも空間転移ノイズを倒したようで復帰する。
激勝であったが調の表情は暗い。
ユニゾンという自分と切歌だけの必殺技を他の装者にやられて焦燥感が高まっているのだろうか。
調は自分の無力感に思い悩んでいる。
GX第8話では並んでいるはずの切歌に対してもそういう一面を見せたことがある。
意外と言うべきか、クリスの悩みは早めに払拭された分、調はちょっと長引くことになるのか。
……10話前後で面倒臭くなるのがクリスだったのになぁ。





(クリス……またいつか……)

(また今度……絶対に……)

クリスとソーニャはいつの日かの再会を胸に一時の別れを迎える。
クリスは今度と比較的近い日時を思い浮かべていることから、バルベルデへ行く日は近いかもしれない。
エピローグとか。
ステファンの見事すぎる男ぶりによってクリスとソーニャのわだかまりはなくなったのであった。
やったぜ狂い咲きィ!(バルベルデ式歓喜)





一方、サンジェルマンイジメはまだ続くよ。
また別の祭壇で肉奴隷の証、じゃなくて聖痕みたいなものを刻まれていた。
これだと何かむしろサンジェルマンが生け贄っぽいのですが……
騙されてません? アダムは信じる値しませんよ?




「やられたったー消えたったー☆」
「カリオストロはお星様になられたのよ☆」
「ち~ん(笑)」


          _____
        /        \
      / /・\  /・\ \ 
      |    ̄ ̄    ̄ ̄   |   ち~ん(笑)
      |    (_人_)     |   
      |     \   |     | 
      \     \_|    /

このクソガキィ! カリオストロの死を笑うんじゃねえ!
無駄に面白く最期を語りやがって!
この性格の悪さ、まさにオートスコアラー。
ガリィか! お前がいたからガリィがまろび出たな!
貴様たちのティキのおかげで使いやすくしてくれてありがとう!




「省けたね、選択の一手間が」
「贄と捧げるはプレラーティ、ちょうどいいね、怪我もしてるし」


「あなたはどこまでもッ!!」

アダムの言葉にサンジェルマンはさすがにキレる。
見知らぬ誰かの命を礎とするのは耐えられても、仲間を失うことには耐えられない。
何かメッチャメンタル普通! たやマ!
いい奴っぷりを見せつけたカリオストロと普通人っぷりを見せつけるサンジェルマンなワケダ。
普通なだけに共感もしやすいけれど。そりゃキレる。



食らえ! たやマチョップ!
スローすぎてアクビが出るぜ。
アダムにあっさりと受け止められる。
あ、あかん……たやマチョップあかんて、これ……
迫力をまったく感じられねえ……
SEがペチィとかポコォだよ……




「ああ、『人でなし』さ」
「全く以て正しいね、君の見立ては」


人でなしとは人格面のことか、あるいはアダムは肉体的に人ではないのか。
アダムの異常な魔力は設定面の裏付けはありそうな気がする。
最低でも飯食って映画観て寝るくらいの説明はなければ視聴者は納得しない。
融合症例か、あるいはルルアメルの生き残りだったりカストディアンそのものだったりするのか……



アーッ! たやマったァ!!
サンジェルマン、見事にたやマる。
最初は地味かと思ったらたやマることで瞬く間に存在感を出してきた。
たやマはもはや立派な一ジャンルであると身を以て証明して見せた。



本家本元のたやマと構図同じじゃねーか!



「アダムの人でなしぃッ! ろくでなしぃッ!!」
「悪い男はいつだって、女の子にモテモテなのよね☆」


おう、クソガキ、黙れや。
この場にサンジェルマンのフォローをしてくれる人、ゼロ。
溶けるぅ! 溶けちゃうぅ!
パヴァリア光明結社、ますますブラック企業の様相を呈するのであった。




「旧支配者に並ぶ力だよ、神の力は」
「手に入らないよ、『人でなし』くらいじゃないと」


アダムの狙いは見えない。
何か月の掌握よりも神の力を手に入れることを優先している気がするのですが、それは……
プレラーティは重傷、カリオストロは見た目上倒れ、アダムの思惑は動き続け、サンジェルマンはたやマり、ティキはち~ん(笑)
パヴァリア光明結社は一見グズグズだが大丈夫なのか。
それともアダムが本気を出せば一気に状況を打開できるのか。
実際問題、とんでもなく強いワケダし。

まだ恒例の前作ラスボスのゲスト参戦も終えていないし、まだまだまだまだまだ波乱のありそうなAXZであった。
いつものことだな!
次回へ続く。







3 thoughts to “戦姫絶唱シンフォギアAXZ EPISODE08 過去と未来の狭間で”

  1. 今回は見たかったもの全てが詰まってるような1話でしたね…

  2. 「過去と未来の狭間で」は「本気の嘘」の歌詞だから、
    もしかしたら真のタイトルは「本気の嘘」だったのかもしれない。

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