戦姫絶唱シンフォギアAXZ EPISODE06 決死圏からの浮上

英雄は死んだけど死なない! 変顔する意志が絶えない限り!
想い出になったくせに想い出になってくれないウェル博士。
お前のせいでいちいち実況スレが盛り上がるだろ!
いい加減にしろ!





「人類はこの星の完全なる霊長となるためには、支配される存在であってはならない」
「完全を希求する錬金の理念――シンフォギアなどには阻まれるわけにはいかない」


大型のみならず小型アルカ・ノイズも出しながらサンジェルマンはキメ顔で言った。
アルカ・ノイズはイグナイトモジュールの前にはたかだか3000扱いされたものだが、それを封じている以上は戦術と戦略の王道基本である数による圧倒は有効な一打になりそうだ。
そして、状況を打開するために抜剣すればラピスで勝負あり!
無能なアダムの無茶振りに対して、サンジェルマンは万全の作戦で答えている。
中間管理職の苦労が窺える。




装者たちはヘリコプターで現場へ向かうよ。
自然といる緒川さん。
さすがに忍法で現場へ向かうという無茶はしないようだ。
……アルカ・ノイズに勝てずとも逃げ切ることくらいはできそう。




「ドクター……ウェル……死んだはず……」

「何だかよくわからないけど」

「どうにも様子がおかしいのデス」

そして、マリアは渦中の人物、ウェル博士にくっ殺せとばかりにうなされる。
そればかりか思わず口に出してしまうから様子がおかしいと言われてしまう。
シンフォギア世界トップクラスに様子のおかしい人物だから、その名前を出せば常識のおかしい人に様子のおかしい扱いされても仕方なかろう。
おかしいなぁ……アンタら、一時は共闘したはずなのに本当にウェル博士の扱いが悪いなぁ……





「これもあれも多分きっとアレですよアレ」
「マリアの中心で叫べるなんてチョーサイコーッ!!」


そのウェル博士は出だしからアクセル全開である。
相変わらず相変わらずのようで視聴者も一安心だ。
ウェルは死んでも治らない。はっきりわかんだね。
……しかし、中心で叫べるのが最高なのか?
多分、嫌がらせ的な意味だな!





「あんな言動……私の記憶にないはずよ……」

「だとすると、ウェル博士に対する印象や別の記憶を元に投影されたイメージ、ということになるのでしょうか」

「……自分の記憶を叱りたい……」

想い出にあって想い出にない今のウェル博士をエルフナインは冷静に分析する。
エルフナインはウェル博士の変人っぷりもとい問題児っぷりをあまりよく知らないから、冷静に向き合えているようだ。
エルフナインから見ればウェル博士はいろいろはあったけど、LiNKERを作った上に世界を救うのに真っ当な助力をしてくれた凄い人なのだ。
ウェル博士のアレアレを知るマリアから見れば好き放題やりまくった変人かつ問題児であまり思い出したくない人なんだけど。

しかし、他の記憶を元に本物同然のウェル博士を作り出すとは……
マリアさん、ウェル博士のことをよく理解わかっていらっしゃる。
まぁ、あれだけ振り回されればそりゃ理解もするか……
そして、F.I.S.にとってのウェル博士の存在の大きさがわかる。
変人で問題児的な意味以外でも有能な生化学者だから、どうしても付き合わざるをえないわけで。
マリアさん、ウェル博士の英雄トークに付き合っていたことがあるのかも。



それにしても脳内に博士……問題児……
この人かな?
(マリアの中心で叫んで)本当に申し訳ない。




「もしかしたらマリアさんの深層意識がシンフォギアと繋がる脳領域を指し示しているのかもしれません」

「アガートラームの導き?」
「だったらセレナとか、もっと適役がいたはずよ」


ウェル博士、地味に酷い言われようである。
ダメですか、ウェル博士、ダメですか。
セレナの方がもっと適役ですか。
いや、それはそうですけど! ウェル博士の導きとか変なところに連れて行かれそうですけど!

それにしてもマリアさんまでこの扱いなのか、ウェル博士。
露骨に嫌悪感を出していた切歌や調は年少組だからと思っていたが、一応大人のマリアさんからもこんな言われようとは……
何かホッとした(安堵)




「生化学者にして英雄ッ!」
「定食屋のチャレンジメニューもかくやという盛りすぎ設定ッ!!」
「――そうともッ!」
「いつだって僕はハッキリと伝えてきたッ!!」
「はぐらかしなんてするものかッ!!」


だから、アンタは本当に外人なのか?
Gの頃のオバハン発言と言い、ウェル博士には日本人のDNAが流れていますね。
何でだよ、ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス(本名)。
というか、このウェル博士がマリアの記憶が元になっているのなら、もしかして、マリアさんは定食屋のチャレンジメニューに挑戦したことが……?

ウェル博士はLiNKERの秘密をハッキリと伝えてきたと言っている。
もっとも、マリアに覚えはないようだ。
普段からおかしいことしか言わないからまともに受け取ってもらえなかったんだな……
ウェル博士、可哀想……じゃないか。自業自得か。




「だったらッ!!」

「忘れているのなら手を伸ばし、自分の力で拾い上げなきゃ」
「記憶の底の、底の底」
「そこにはたしかに転がっているッ!!」


ウェル博士は答えを言ってきたと言いながらも、それを今教えることはしない。
この言動は今わの際の言葉を思い起こさせる。
ウェル博士は何だかんだで自分の力で答えを掴んできた人間だ。
だから、誰かに教えられる答えに意味はないと考えているのかも。

そうしたモノを求める気がなく未来への展望がまるでなかったキャロルには辛辣な評価を下していた。
逆に迷いながらも未来を求めているマリアは一定の評価を与えているのか、GXでも今回もエールのような言葉を送っている。
ウェル博士は問題児で変人だけど、強烈な自己を持つからこそ筋を通す人間ではあるのだ。
変顔だけど。





「マリアさんッ!?」

「離れないでッ! エルフナインッ!!」

突如、現れたドライアイスの霧に2人は包み込まれてしまうが、手を繋ぐことで離れ離れにならないで済む。
手を繋ぐことはシンフォギアで度々強調されてきた演出である。
手を繋げば何とかなる。繋げないとちょっとヤバい。




「Balwisyall Nescell gungnir tron――」

一方、響は第1期からの伝統である落下中の聖詠をして、2回目となる「負けない愛がここにある」と共にミサイルに乗る。
かつては空中の敵に手間取ったのも昔の話。
今ではミサイルに乗ることで空中対策は完璧だ!
対策のやり方がおかしい。




「気になるのは錬金術士の出方だ」
「抜剣を控え、イグナイト抜きで迎え撃つぞ」


「何のつもりかしらねえが、たくらんけ相手に遅れは取らねえッ!!」

既にイグナイトモジュールは通じないどころか命取りになることは発覚している。
なので、イグナイトモジュールなしで戦うことになる。
くっ……これがXDならゲーム補正で別に問題なく殴れただろうに……

さて、クリスの今回のオモシロ発言、たくらんけは漫画版シンフォギアでフィーネが使った言葉である。
つまりはフィーネ直伝。
やっぱり、クリスの様子のおかしい語彙はフィーネ直伝なのか……
漫画版曰く両親の影響もあるようなので、両親もフィーネも語彙がおかしかった説あり。






というわけで十八番の「BILLION MAIDEN」で一掃しつつ、響もパンチで迎撃していく。
響はパンチよりも先にミサイルが当たるだろと言ってはいけない。
こんな細かいツッコミをしても仕方がないアニメなんだ。
もっと大きな部分を突っ込まないと……






「この身を防人たらしめるのは血より熱き心意気ッ!!」

出た! 防人の何たるかを知らしめた逆羅刹!
前回の訃堂の叱責に対する答えを改めて言いながら逆羅刹が炸裂した。
前述の防人に加えシンフォギアの何たるかを知らしめた必殺技と言えよう。
カポエラが必殺技なんて普通のアニメではないと確信させた一打である。
今回も逆羅刹で空を滑空している姿が大変面白かった。
格好いい台詞の後にこれはズルい。




「アルカ・ノイズ、残存数68%ッ!」

「それでも出てこない錬金術士――」

さすがに小物はもはや相手にならない。
相手にならなすぎて無抵抗主義になるくらいだ。
なのであっという間に32%の被害を与える。
バルベルデの戦力を3割削ったのとほぼ同じ流れだが、今回の相手は消耗を気にせず戦う。
なので致命打を与えたとは言えず、錬金術士たちも動き出さないのであった。
アダムなら無能で判断が遅れたの一言で済むが、部下が相手なら高を括ることもできまい……




さて、この大型アルカ・ノイズ、小型アルカ・ノイズを量産する力を持っていた。
後の描写からわかるのだが、この大型アルカ・ノイズこそがバルベルデに保管されていた物のようだ。
古くよりレシピが伝わっていたとのことだから、第二次世界大戦よりも前にアルカ・ノイズは完成していたようだ。
この大物が封印されていた理由は……まぁ、使いにくいからに尽きるか。
コンセプト優先で開発した結果、実戦で使い物にならなくなるのはよくある話。ガンダムでは特によくある。



さて、この大型アルカ・ノイズ、首が8本ある。
ぐれーたーびーすとと言うよりもヤマタノオロチノイズのようだ。
ヤマタノオロチは天羽々斬によって斬られている。
実に奇縁と言えよう。




「こうも奴らをイチャつかせているのはアイツの仕業かッ!」

「つまりは狙い所――」

「ぶっ放すタイミングはこっちでッ!」
「トリガーは翼さんにッ!!」


見た目からして大ボスな上にアルカ・ノイズを生み出す能力付き。
というわけで一気に倒すことになった。
だが、伝説にあるヤマタノオロチを原型としたアルカ・ノイズを楽に倒せるかな……?






「目に物見せるッ!!」
「はぁあぁあああああッ!!!」


一瞬でやられた! これだからアルカ・ノイズは!





「そして、あたしは片付けられる女だッ!!」

さらにどこぞの子供の時分から片付けができない防人の風鳴翼(CV:水樹奈々)と違って片付けのできる女、クリスが追撃の「MEGADETH INFINITY」!
(実際、クリスの家は綺麗なので片付けができる)
終了! ヤマタノイズ終了!
アンタなんて精々山田ノイズよ!




「まさか……仕損じたのかッ!?」

だが、ヤマタノイズは分裂して再生する。
頭の数は2+3+3=8本で変わっておらず、見事に胴体を八つ裂きにされるダメージから蘇った。
再生能力を持っているのがヤマタノオロチらしく、特徴的な能力を持っているなかなか完成度の高いノイズだ。
ただやられるだけのその辺のやる気のないアルカ・ノイズとは一味違うのであった。




「分裂した巨大アルカ・ノイズ、個別に活動再開しましたッ! 総数3ッ!!」

「それぞれが別方向に進行――」

「敵の狙いは装者の分断かッ!!」

そして、装者の分断を試みるのであった。
イグナイトモジュールを封じてもS2CAという秘密兵器を持っている。
しかして、分断すればそれを封じることができる。
戦力の分断に加え必殺の封印という思惑もあるのだろう。
シンフォギアを相手に本気で勝ちに行っているガチ勢がパヴァリア光明結社である。
アダムという攻略wikiを見ずに廃課金で力押しする無能とは違うんだよと策略を練っているのだ。
なお、アダムの廃課金で鯖落ちすることがある模様。




「司令ッ! 入間基地より入電ッ!!」
「必要であれば応援を寄越してくれるとッ!!」


「無理だッ! 相手がアルカ・ノイズでは空自の装備品じゃ足止めだってままならないッ!!」
「下手すれば被害がッ!!」


ここで入間基地より救援に応じると心強い一報が入る。
入間基地は埼玉にある関東最大規模の自衛隊の基地だ。
自ら助太刀を申し出るとはなかなかの男気である。
弦十郎と個人的な繋がりがあるのだろうか。
とはいえ、藤尭の言う通り、アルカ・ノイズ相手にはほぼ無力というのが現実だろう。
GX第5話でロケットランチャーでけっこうなダメージを与えていたのは確認できたので小型くらいは倒せるかもしれない。
だが、問題の大型には手も足も出ないだろう。
藤尭、常識的な返答である。
そして、最近の藤尭はあまりボケていない。
彼のAXZでの活躍は第1話第2話に集約されているようだ。




「……いや、入間基地にはコード815を要請してくれ」

「ハリアーをここにですか……? 了解しましたッ!」

これに対して弦十郎はハリアーを寄越すように伝える。
まさか、弦十郎がそれに乗って錬金術士たちに肉弾戦を挑むのか?
おそらくは多くの視聴者がそう思ったことだろう。小生もそう思った。
その答えはしばらく先にて!
ついでに現代の日本の自衛隊ではハリアーは採用されていない。
シンフォギア世界は物騒だから軍備拡張の方向でいるのだろうか。




「狙いがわたしたちの分断だとしても、分裂後のサイズならそれぞれで対応できますッ!!」

分裂はノーリスクというわけではなく、首の数が分かれたことからわかるようにサイズが小さくなるようだ。
そんなわけで久し振りのTAIMAN BATTLE。
最近は複数で戦ってばかりだったから、装者一人による戦いは久し振りとなる。
もっとも、二課装者は(各々が自分勝手していた過去もあって)単独行動には慣れている!
第1期なんて連携しただけでけっこう感動的だったんだぞ!




「3人で3体を仕留めればいいんだろッ!!」

クリスはボートに乗って追いかける。
ミサイルを使わないのは省エネを考慮してか。
しかし、腕を組んで仁王立ちは格好良いしおっぱいも強調できているけど、どうやって運転しているんだ?
運転手、いませんよね?
脚で運転しているのだろうか……




「たしかにそうかもしれないがッ!!」

風鳴先輩はスイー。
何か海の上を滑るだけで面白いな、この人は。
G第4話で海に浸かっているだけで面白かった前科もあったっけ。
なお、翼だけ首が2本のオロチノイズである。ちょっと楽をしている。




「これ以上、みんなを巻き込むわけにはッ!!」

こうしておあつらえ向きの飛行場に辿り着いたオロチノイズである。
おう、何でそんなところに飛行機があるんだよ。
そして、何で乗客が外に出ているんだよ。
離陸直前でノイズが出現、急遽中止となって立ち往生していたところに襲われたのだろうか。




「たぁぁああぁああッ!!!」

如何に大きかろうと特異な能力を持っていようと、アルカ・ノイズはアルカ・ノイズ。
もはや敵ではないと首の一本を瞬殺する。
ああ……所詮はその程度なのか……
君には失望したよ(CV:時雨)



馬鹿な!? アルカ・ノイズが反撃しただとォ!?
首の一本を破壊されたが残された首で反撃を行ったのだった。
すっかりやる気をなくしたアルカ・ノイズが攻撃をした!
この光景には驚きを禁じえない。





「キリがない……ッ!!」

さらにゲロを吐いて小型アルカ・ノイズを呼ぶ。
再生分裂な能力に加えて小型を作り出す、そして、攻撃をするという強力なスキルを持った強敵がオロチノイズであった。
ノイズの命など蛆虫の如く湧き出ては殲滅されるものだとばかり思っていたが、尽きないノイズとなれば装者も消耗するようだ。





「――はぁああぁああああッ!!」

一報、翼はおあつらえ向きの工業区画で交戦を開始。
即座に一刀両断にしてオロチノイズを仕留める。
やったか!




「やはり、さらなる分裂ッ!?」

やってない!
首だけになった部位から胴体付きで復活するとかなりの生命力だ。
この辺もヤマタノオロチリスペクトか。
ヨナルデパズトーリといい、ヘビモチーフが好きなパヴァリア光明結社であった。





「――オラあぁああぁあああッ!!」

クリスは攻撃をかわしながら破壊力抜群(でも、強敵への効果が薄い)「MEGADETH PARTY」で反撃、胴体を2つに分ける。
やったか!




やってない!
再生し2体に分かれてゲロビでやり返されてしまう。
爆風が出ていることからアルカ・ノイズとしては珍しい分解しない攻撃らしい。
ホント多機能だなー。
ノイズ博士の頑張りが窺える。




「どこまで頑張らせるつもりだ……ッ!!」

MEGADETH PARTYで首の一本は潰したものの、分裂してむしろ状況は悪くなったとも言える。
雑魚狩りにおいて超一流のクリスも焦燥感を隠せない。
アルカ・ノイズの初見殺しを除けばここまで装者を手こずらせたノイズも珍しい。
基本的にやられ役のノイズだが、ウェル博士やサンジェルマンのような然るべきブレインがいれば装者を脅かす存在になるのであった。
ここまで頑張っているんだからアダムは出てくるなとサンジェルマンは仰っております。





「頑張って、2人共……ッ!」

「みんなも頑張っているデスよ……ッ!!」

激闘が続くのは装者たちだけでなくマリアとエルフナインもであった。
ウェル菌に苦しむ2人の無事を必死に祈る。
GXで見せつけたお揃いのシュシュは健在のようだ。
この夏にそれは暑苦しくないか?(ブチ壊し)






(強く……なりたい……)

「今の声は……私?」

(弱い自分は見せたくない……)
(誰に嘘を付いてでも……自分の心を偽ってでも……)
(でも、本当は――嘘なんて付きたくない……ッ!!)


「ここはマリアさんの……内的宇宙……?」

先ほどとは違う、けれど同じ摩訶不思議空間、エルフナイン曰く内的宇宙にマリアの心の声が響く。
弱さを受け入れた今となっては聞かなくなった紙メンタル台詞である。

この内的宇宙はWAシリーズで度々出てくる単語である。
というか、印象深いのがやっぱりWA2。
この精神世界の描写は要素的にはWA2、設定的にはWA3ですね。
豪華WAネタセット。

さて、今でこそ南斗五車星の全てを兼ね備えて頼れるばかりのマリアだが、かつては紙のマリアと呼ばれるくらい(呼ばれていない)にはメンタルが弱かった。
懐かしいと共にマリアの本質でもある弱音である。
この弱さと向き合って今のマリアはどうするのか――






「私の心の闇……」
「受け入れられない弱さに怯えて、誰かと繋がることさえ拒んでいた……あの頃の……ッ!!」


「マリアさん……?」

「誰かと手を取り合いたければ自分の腕を伸ばさなければいけない……」
「だけど、その手がもし振り払われてしまったら……ッ!!」


瞬☆殺
出た! このたやマ(ただの やるせない マリア)っぷり!
こうした弱さもマリアさんの魅力であり、Gの初デビューで弱さを徹底的に描いたからこそ好きになった適合者も多いことだろう。
小生もそうだ。好きになりすぎて熱っぽく語ったこともあった。まぁ、今も概ねそうだけど。
そして、こうして折れてくれた……いやぁ、懐かしい……飼いたい……

このマリアの葛藤はWA1のセシリアと似ている。
誰かに愛されたいのなら自分から愛することから始めなければいけない。
けれど、それが振り払われたらという一歩進んだ形となっている。
マリアさん、これで気が弱いから……
基本的に優しいけど優しくすることにもある種の躊躇を覚えてしまう人間なのだ。
対して響はとりあえず突っ込む。こうした一面を憧れつつも眩しく感じていそうである。




心を閉ざしたマリアは恥ずか死したまま、闇に消えていく。
エルフナインは手を伸ばすが掴み取れない。
最初は掴めたが、今度は互いに手を伸ばし合うことができなかったため、繋ぐことができなかった……
手を繋ぐことが強調されているのがシンフォギアだが、手を繋げないことも強調されているのであった。



さて、CM明け。
ゲロから生まれたアルカ・ノイズは響と対峙する。
まぁ、ポーズだけなんでしょ?
最近どころかギアの改修が行われてから全然やる気ないし。
2年間も働いていない奴が急に働けると思わないで欲しいな……








嘘だぁ!? 雑魚アルカ・ノイズも攻撃しているぅ!
短いカットかつアルカ・ノイズを倒しまくるという内容なのだが、細かく動いて実に見応えがある。
主役の魅力的なアクションを引き立てるやられ役としての大役を見事に果たしている。
これは前回、先輩の熱演を見て情熱を取り戻したに違いないな!

この時に響はマフラーを使ってアルカ・ノイズを倒している。
あっ……やっぱり、武器として使えるようになっているんだ……
第1話で見せたマフラーの羽ばたきも攻撃目的の物だろうか。





「うおおおぉおおおぉおおおぉぉぉおおッ!!」

さらに踵落としからの追撃の大パンチで首をもう一本撃破。
とはいえ、単体攻撃型のため、一度に2本破壊すると言ったことはできないようだ。
全体攻撃をあまり持っていないからね……響……
イグナイト響になれば全体攻撃ができるようになるけど、残念ながらイグナイトすればラピスでドーンだYO!





「――勝機ッ!!」

全体攻撃を備える翼は首を滑走しながら接近、得意の「千ノ落涙」で2体一気に仕留める。
応用の幅は広いけど一発一発の威力は低そうな千ノ落涙ではあるが、よくよく考えればそのうちの一本でも当たればノイズを仕留めている。
大物になればまとめて当たるだろうし、合計ダメージはとんでもないことになりそうだ。
よくある多段ヒットすれば凄いダメージになる攻撃である。
仕留め切れていない響と比べると一撃で仕留めた翼はさすがのベテランと言ったところか。





「消耗戦を仕掛けてくると踏んでいたが……なかなかどうして……ッ!!」

しかし、残骸から小型アルカ・ノイズがポップしてくる。
この波状攻撃に翼は疲れを隠せなかった。
例え一度一度は脅威にならずとも矢継ぎ早に襲いかかれば消耗するものである。
シンフォギア自体が運用にバックファイアが付きものなので、(明確に描かれることはなかったのだが)実は持久力に不安がある。
装者は人材不足で替えが効かないこともあって、なおさら長期戦に弱いのだ。
かといってイグナイトモジュールで一気に掃討を図ればラピスで決着してしまう。
パヴァリア光明結社の今回の作戦は装者の弱点を的確に突いた嫌らしくも完璧な作戦であった。
難点は戦力を大量に消費するため、何回もできるわけではないことか。
……ここでアダムに出張られるとサンジェルマン、マジ切れしそう。





「全発全中ッ!!」
「持ってけ全部だッ!!!」


クリスも「MEGADETH FUGA」で2体同時に撃破する。
響は仕留め切れていないのに対して、装者トップスリーである翼とクリスはオロチノイズを仕留めている。
実力差の設定が反映された描写であると言えよう。
元々雑魚狩りが得意なクリスはともかく、翼は的確な攻撃で同時撃破をしているのはさすがか。
胸の不足は技術でカバーだ!





「増殖の元を断ちさえすれば……」
「……後は鴨撃つばかりだってえの……」


だが、翼と同様に残存戦力が残っており疲労を隠せない。
雑魚狩りが得意でも消耗するものは消耗するし疲弊するものは疲弊するのだ。
なお、鴨撃ちはフィーネが言っていた台詞だ。
口調の細かいところにフィーネ成分が反映されている雪音さん。
生まれよりも育ちが金子彰史の持論なのだ。






「分裂したって、増殖したって――」
「何度だって叩き潰すッ!!」


遅れて響も最後の一本の首を破壊する。
実力差もあるだろうが点攻撃型なのでなおさら手間取った形であろう。
やっぱり、全体攻撃がないと……
ボス性能に特化したから普段使いに不便が出てきたか……




「何度だって……ッ!!」

また、点攻撃なのもあってオタマジャクシのようにニュルリと出た脱出ポッドを逃してしまう。
問答無用にヨナルデパズトーリを倒した響だが、意外な形で不得手が見えることとなった。
そういえば、ヨナルデパズトーリの死因、アダムが調べなくてもいいと言ったおかげで結局不明のままだ。
……後々、それで足を取られることになりそうな……




「私は……自分で作った闇に溺れて、かき消されてしまうの……?」

さて、マリアさんはフリーダイビングに挑戦中。
紙メンタルっぷりが久し振りに炸裂した。
切歌ならデースデース!と赤面するだけで済むが、マリアにとっては過去の弱さは罪そのものだ。
チャリンコジャリガキ野球部を初めとした無関係な人間が命を落としてしまっているわけだし。
凹むのも致し方ないのであった。
その罪から逃げるために必死にエージェント活動を行っているという側面もあるかも。
翼とイチャイチャするようになったのも致し方ないのだ……




「シンフォギアとの適合に、奇跡というモノは介在しない」
「その力、自分のモノとしたいのなら手を伸ばし続ければいい――」


そんなマリアに声をかけるのはセレナでもナスターシャ教授でもなくウェル博士だった。
まだ出張るか、テメェー!
その言葉は今わの際の言葉そのものである。
ウェル博士にとって奇跡は一生懸命の報酬であり、諦めなければ自分の力で起こせるモノである。
GXの最終局面で奇跡ではなく軌跡でXDを纏ったのもこの言葉が巡り巡ってのものだと考えるとなかなか深い。

伴ってウェル博士にとってシンフォギアと適合することは奇跡などではなく、諦めなければ辿り着ける境地でもある。
事実、装者でなかった未来にシンフォギアを纏わせたわけだし。
そして、この言葉をマリアに送った以上は、ウェル博士にとってマリアは奇跡を起こすに値する人物であると見込んでのことだろう。
ウェル博士の言葉であるが、マリアにとっては大きな意味を持つ言葉でもある。



ウェル博士の言葉だけど。
ウェル博士なんだよなぁ……



「ここは……白い孤児院……?」

ウェル博士の言葉によってマリア、奇跡の復活。
気付いたら白い孤児院であった。
どうやら内的宇宙から想い出に戻った模様。
結局、あの灰色の世界の正体はわからないままだった。
妙に象徴的だったから何か意味がありそうなのデスが……




そこにいたのはペドマリアとペドセレナ。
薄い本を厚く……するにはちょっとアレですね。
苦い想い出なのだろうか、マリアの表情は暗い。
この時にセレナは泣いている。
貴重な堀江由衣の出番!
なお、泣いているだけで出番が終わったのでCMで突っ込まれた。





「今日からあなたたちには戦闘訓練を行ってもらいます」
「フィーネの器となれなかったレセプターチルドレンは涙より血を流すことで組織に貢献するのですッ!!」


姉妹に美人そうな髪型の研究員が手を伸ばす。
だが、それを手に取ろうとするがナスターシャ教授に阻まれてしまう。
あの……手を繋ぐことに恐れを抱くようになったのはこの鬼婆が原因じゃ……




(――本当にそうなのかい? 本当に君の――……)

(本当に、私の記憶はマムへの恐れだけだったの……?)

しかし、まーたウェル博士が問いかける。
ナスターシャ教授に対して鬼婆だと恐れるばかりだったのか。
今のマリアはナスターシャ教授を母親同然に愛しているのだが、そうなった理由は必ずあるわけで、そして、そういったものは意外と本人は覚えていないものである。
ウェル博士の導きでそれを思い起こそうとするのだった。
ウェル博士の導きでな……
セレナ頑張れよ! 泣いて終わりかよ!




(そうだ……恐れと痛みから記憶に蓋をしていた)
(いつだってマムは、私を打った後は悲しそうな顔で……)


だが、マリアはナスターシャ教授の苦悩の表情を思い起こす。
子供たちに非道を振るう鬼婆ではなく、非道を振るうことに苦しむ情のある人間だったのだ。
ナスターシャ教授はF.I.S.という真っ黒そのものの施設にいるが故に、清いばかりではいられない。
だからこそ、清濁併せ持つ人間になっており、この表情はナスターシャ教授の在り方が表れたものなのであった。





薬の投与を行わせる際にも同じようにナスターシャ教授は苦悩を抱えていた。
これもまたただの鬼婆なら見せない表情である。
いちいちこの表情を見せたらナスターシャ教授はわりとガバガバなのだが、だからこそ、ナスターシャ教授の優しさがわかるというものである。

そして、極めて珍しい男性の装者候補もいたことがわかる。
ごくごく当たり前のように女性ばかりだが、女性でなければダメという設定はない。
ごくごく当たり前のように装者候補を集めていたリディアンは女子学校だし、女性であることに何らかの理由はあるかもしれないけど。




「処置をいたします」

そんな装者候補の男子だがフィーネの器にも装者にもなれないと判断されたのか、通常兵器を持っての戦闘訓練に従事させられていた。
F.I.S.を守る兵隊としての人生を歩むことになったようだ。
そんな男子が脚を折っている。
それを見てナスターシャ教授は早急に処置を、治療を行うと言っている。
いらない子扱いしないのだ。




そして、マリアが喘いでいる時にも血を流していた。
過酷を強いることに躊躇いを抱いている。
この優しさ故にGにおいて一時は迷走にまで至るのだが、この優しさ故に歪んだ環境にありながらもマリアたちは真っ直ぐに生きることができたのだろう。
ナスターシャ教授はマリアと同じくらいに迷うことが強調された人間なのであった。





「そうだ……私たちにどれほど過酷な実験や訓練を課したとしても、マムはただの一人も脱落させなかった」

本来、無価値と断じられそうな男子でも見捨てずに訓練を課すことで、生きる道を作っていた。
過酷だがそれでも脱落させなかった。
優しさ故の鬼婆なのである。
加えて一人も脱落させなかったとなると、ナスターシャ教授の尽力がどれほどのものかわかる。
同時により鬼婆になっていったのだろう。



「それだけじゃない」
「私たちが決起することで存在が明るみに出たレセプターチルドレンは全員保護されている」


また、Gの用語解説で既に触れられていたのだが、レセプターチルドレンのアフターフォローも考慮に入れていた。
決起には世界を救うだけでなくレセプターチルドレンを救う意味もあったのだ。
そうなるとこの時に出てきた好きなカレーの項目にも意味が出てくる。
レセプターチルドレンは日本人が多い。
そして、日本人にとってもっともポピュラーなご馳走とも言えるのがカレーである。
好きなカレーの項目とは子供たちにせめて好きな物を食べさせたいというナスターシャ教授の心意気だと思うと胸が熱い。
一見、お遊びのようでいて、実はナスターシャ教授の深い優しさが反映されていたと思うと……!



「全ては私たちを生かすために……」
「いつも自分を殺して――」


そして、身体を張ってマリアを守り抜いた。
ナスターシャ教授は厳しかったのは自分にもなのだ。
マリアが優しさに直接的に気付いたのはやっぱりこの時なのだろう。
これはGの冒頭のシーンでありながら今も大きな意味を持つシーンなのであった。





「大いなる実りは厳しさを耐えた先にこそ――」
「優しさばかりでは今日まで生きてこられなかった」
「私たちに生きる強さを授けてくれたマムの厳しさ」
「その裏にあるのは――」


ナスターシャ教授とトマトおばちゃんが合わさり最強に見える。
キャラクターの優しさが前面に出されるシンフォギアであるが、ナスターシャ教授は珍しく厳しさが出ていた。
しかし、厳しいが故の優しさも表れている。
マリアはこの時、ナスターシャ教授の優しさだけでなく厳しさも理解したのだった。
ただの鬼婆ではなく、だからこそのマム――お母さんなのだ。






「ナスターシャにも、マリアにも、いつだって伝えてきた」
「そう、人とシンフォギアを繋ぐのは――」


「可視化された電気信号が示すここは、ギアと繋がる脳領域」
「誰かを思いやる熱くて深い感情を司るここに、LiNKERを作用させることができれば――」


そして、映し出されるのは家族のような暖かな光景と、よりにもよってウェル博士のナレーションである。
感動的な話にオチを付けていくスタイルぅ!
何はともあれ、この人を思いやる気持ちにこそ、LiNKERの秘密が隠されていた。
そして、それはウェル博士が伝えてきたことでもあった。
……どうかと思う伝え方をしてきたと思います。






「もう一踏ん張り――」
「その後はお願いしますッ!!」


「マリアッ!?」

「ありがとう……マム……」

答えを得たエルフナインは目覚めると同時に速攻でLiNKERの完成へと走り出す。
そして、マリアはナスターシャ教授の優しさをまたひとつ理解し、改めて感謝するのであった。
おい、ウェル博士にも感謝しておけよ!
今回のウェル博士、マリアを侮辱することもなければ邪魔をすることなく、ただただ答えへと導いた。
ナスターシャ教授がマリアを信頼していたように、ウェル博士もウェル博士なりにマリアを信頼していたワケダ。
まぁ、言動はいつも通りのおかしさだったけど、わりと普通にいい人だったのでは……?
こういう時に感謝されないのはやっぱり人徳か……?




「何度分裂したってェッ!!」

さて、チフォージュシャトーの残骸が鎮座する都庁付近で響はオロチノイズと対峙していた。
最後の一本の首かと思いきやそれが分裂するのであった。
首の数しか分裂できないのかと思ったら平然と増える辺り、とんでもない生命力である。
面攻撃で一度に倒し切らないと泥仕合になってしまう厄介な相手だ。
RPGに出てきたら嫌われるタイプのボスキャラ。





「――しまったッ!?」

突進を止めている間に片割れには逃げられてしまう。
交戦を続けることなく移動し続けて翻弄するのがまた嫌らしい。
嫌がらせ特化型のアルカ・ノイズであった。
この行動パターンを作ったのは誰だァ! スタッフを呼べェ!






「はぁぁああぁああッ!!」

響は踏みつけからインパクトハイクを直接叩き込むというえげつない新技で撃破する。
応用の範囲が広いインパクトハイクだが、直接武器に転用したのは初めてだ。
これは痛い。踏みつけだけでも必殺級なのに、インパクトハイクの追撃が犯罪級だ。
人間が食らえば内臓を吐き出しそう。
サンジェルマン、食らうなよ……酷い絵面になるから……
アダムならいいぞ!




「今逃げたヤツを追いかけなきゃ――」
「あれは、バルベルデで落とした……ッ!!」


(多分)SFC1番艦バスティスが姿を現す。
ここに至るまで気付かなかったことから、ステルス性能は相当に高いようだ。
疲弊したこの状況なら狂い咲きできるかもしれない。
よし、隊長を連れてこい!
俺の仇は俺が討つ!







「いくらシンフォギアが堅固でも――」

「装者の心は容易く折れるワケダ」

「総力戦を仕掛けるわッ!!」

「アルカ・ノイズ、第19区域方面へと侵攻ッ!!」

「それって――リディアンの方じゃッ!?」

さらにダメ押しのアルカ・ノイズ召喚に加え、先ほど逃げたオロチノイズにリディアンを狙わせる。
あらゆる方面の弱点を的確に徹底的に突いていくえげつない戦術である。
まったく手加減がない。
何やかんやでイグナイトモジュールと真っ向勝負できたキャロル一味と比べると個の強さでは劣るかもしれないが、確実に勝つための材料を集めている。
対戦ゲームで嫌われるタイプ。
サンジェルマンが嫌われているって止めろよ! 嫌われているのはアダムだよ!






「ボサッとしてねえでそっちに向かえッ!!」

「クリスちゃんッ!?」

「空のデカブツはあたしと先輩で何とかするッ!!」

「で、でも、それじゃあ――」

「あたしたちに抱えられるもんなんて高が知れているッ!!」
「お前はお前の正義を信じて握り締めろッ!!」
「せめて自分の最善を選んでくれッ!!!」


リディアンに向かえば都庁付近に、都庁で戦えばリディアンに被害が及ぶ。
そんな地獄の二択の中でクリスは自分の心に正直になるよう背中を押す。
例え悲惨な結果になろうとも自分の信じた正義を貫けば後悔することはない。
それがステファンを見殺しにするか脚を奪って助けるかの二択を越えたクリスの答えなのだろう。
そして、この言葉は響の正義を信じているからこそ言える言葉である。
クリスの響に対する深い信頼が窺える。

しかし、それにしても未来さん、メッチャ美少女っすね……
響の脳内の未来はこんなイメージなのか。
これならイチャイチャしても仕方ないな!






「ありがとう……クリスちゃん……」
「だけど、わたし――」


「待っていたのはこの瞬間ッ!!」

「イグナイトモジュール――」

しかし、それでも響は目の前の危機から目を背けられない。
そのために絶大なリスクを覚悟で抜剣に手を掛ける。
かかったな、アホが!
思惑通りに事が運んだサンジェルマンはそんな感じに悪い顔で微笑む。
万全の状態で抜剣されれば万が一があるかもしれないが、消耗している状態で抜剣させればそれもなくなる。
必勝の状態でシンフォギアを討つことができるのである。





「その無茶は後に取っとくデスッ!!」

「ワガママなのは響さん一人じゃないからッ!!」

突然のハリアー!
入間基地より駆けつけたハリアーに乗った切歌と調の登場に響の手は止まる。
このワガママはGX第1話で諦めずに何もかもを救おうとする響たちを欲張りと形容したことに酷似している。
成長した2人は同じ境地に達しているのだ。






「Various shul shagana tron――」

そして、緊急脱出しながら聖詠!
燃えるシチュエーションだけど相変わらず絵面がちょっと面白いっすね。




出たー! エロバンク担当の調さんだー!
エロさを出すのにバストサイズはいらねえと防人に断じるような性的なバンクである。
出来ておる喃……





今回はハイパーヨーヨー多め。
某ヨーヨー漫画で好きなシーンは黒服が拳銃で脅したシーンです。




型式番号の「SGi01-Shul shagana」を披露しつつ変身完了!
変身後の演舞に尺を割いた響とは対称的に、調はねっとりと変身に尺を割いている。
この辺、AXZは特に決まりなく自由にやっている感じですね。
ギアの形状に変化がないのだから、フリースタイルが合っているのかも。




というわけで、「メロディアス・ムーンライト」と共にザババコンビが仕る。
まずはお互いに波動拳の「α式・百輪廻」と「切・呪リeッTぉ」でアルカ・ノイズを一掃していく。
ギアのスパークはないからLiNKERは完成していることが窺える。
あっという間に完成したのだから、本当に最後の一押しが足りなかっただけのようだ。



「協力してもらった入間の方々には感謝してもしきれないですね」

この狂い咲きも入間基地の人たちの尽力あってのものである。
また、この事態を見越してハリアーを招聘した弦十郎の戦術眼と装者たちへの信頼も大きい。
てっきり本人が出陣するかと思ってしまったけど。
それはそれで錬金術士をワンパンで倒して、アルカ・ノイズは震脚で凌げそうだから何とかなったんじゃないだろうか…





「バイタル安定――シンフォギアからのバックファイアは規定値内に抑えられていますッ!」

「こっちもよく間に合わせてくれた」
「感謝するぞ、エルフナイン君ッ!!」


というわけでLiNKERがついに完成!
装者だけでなく皆の全力と信頼あってこそ成し遂げた逆転劇であった。
これでいくらでもイベントアイテムを稼げるぞ!





「LiNKER完成に必要だったのはギアと装者を繋ぐ脳領域を突き止めること」
「その部位が司るのは、自分を殺してでも誰かを守護まもりたい無償の想い」
「それを一言で言うならば――」


「――愛よッ!!!」

やはり、ここで愛!
ウェル博士が言ってきた愛という言葉にこそ答えがあったのだった。
ウェル博士の台詞がその場のノリではなくたしかな積み重ねを見てきたことに端を発することが今回のエピソードでわかる。
愛の力を見てきたからこそ、奇跡を自分の手で起こすモノだと信じられたのだろう。
ウェル博士にとっても愛は力となってきたに違いない。
英雄愛が英雄道を驀進させちゃったわけだし。

もはや愛ですよ!→何故そこで愛!?は迷言ではない。
ここに名言として昇華されたのだ。
でも、その愛を持っていたナスターシャ教授は全然自覚がなかったな……
ナスターシャ教授は無自覚な天然という困ったちゃんだったのかも。
周りのことで精一杯で自分を省みる余裕がなかったのもあるんだろうけど……






リディアンを守護まもるためにマリアは立つ。
意外にもマリアとリディアンが絡んだのはこれが初めてだ。
響の居場所を守るというのも象徴的だ。
そして、「EMPRESS†REBELLION」で鎌首を真っ二つにして守護完了!
ひぃいい……




「……最高――なんて言わないわ」
(あなたは最低の最低よ、ドクターウェル)


ナスターシャ教授の愛を理解していたウェル博士だったが、それでもマリアの評価は変わらないようだ。
何せその愛を理解した上で利用したのがウェル博士である。
そりゃ最低の最低呼ばわりされても仕方ない……
それでも英雄としては認めている……かも。





狂い咲き戦艦の上で調とプレラーティは対峙する。
F.I.S.装者の復活により、ついに錬金術士を動かざるをえない盤面にしたのである。
プレラーティは火球を出して投げる。
投げるのかよ!?
肉体派だな!






それを迎撃、投球の隙を切歌が狙う。
攻防一体の息の合った連携である。
これにはカエルのぬいぐるみを頭に乗せる余裕はない。
……乗せている時と乗せていない時、どっちが余裕ないんだろう、これ。




しかし、錬金術士だって(アダムを除いて)絆で結ばれている。
即座にカリオストロは妙に腰の入ったパンチで援護に入る。
こういう挙動は男らしいカマホモめ……





「結局、お薬頼りのくせして♪」

「LiNKERを、ただの薬と思わないで欲しいデスッ!!」

「みんなの想いが完成させた絆でッ!!」

LiNKERは絆と愛の結晶体である。
それはもはやただの薬ではないし、第二種適合者が劣った存在でもない。
故に重みのある言葉である。
こりゃ薄い本で媚薬入りLiNKERは使えないね……






ここでプレラーティのゲス顔がついに披露された!
いやぁ、いい顔するなぁ……!
さらにぬいぐるみの目も光る。
それも光るのかよォ!?





カエルバリアを張りながら氷柱を飛ばして攻撃すると2つの属性を同時に使っている。
オートスコアラーと違って複数の属性を使いこなせるようだ。
それを調はアクロバチックにかわしていく。
これが日頃の訓練で身に付けた体幹である。
切ちゃんの冷たい視線に耐えた価値はあったな!




「真の力、手に入れるならァッ!!」

そして、裾鋸の「Δ式・艶殺アクセル」を放つ。
第2話では易々と捌いたのだが今回は万全なのもあってか、プレラーティは焦る。
これがウェル博士が残した最新型のLiNKERの力だ!
つまり、ウェル博士の力だ!




切歌もワイヤーでカリオストロのバリアを破壊する冴えを見せる。
あ、ワイヤーってけっこう攻撃力あるんだ……
2人共、絶好調も絶好調である。
戦えないことに思い悩んできただけに、遠慮なく戦えることで大きな悩みが解消されたことが大きなプラスになっているのだろうか。
おい、ウェル博士に感謝しろよ。
……もうちょっと感謝されてもいいと思うよ?






「きっと勝利を、むしり取るデースッ!!」

2人が固まったところにかつてミカに放ったダブルライダーキックだ!
今のザババコンビは個々でも錬金術士を押すほどの強さを持っている。
加えてさらに連携!
1+1は2じゃないデス。アタシたちは1+1で200デス。10倍デスよ10倍!
ところで顔を近付けた時、キスするんじゃないかとドキドキワクワクしました。仕方ないね。






部下の危難に鞘走らずにいられないサンジェルマンはバリアで必死に守る。
かつてミカにダブルザババキックは破られている。
だが、今回はバリアを貫き狂い咲き戦艦も貫き爆発四散させる!
今の2人の強さは錬金術士でも生身では受け止めきれないほどなのだ!
そして、狂い咲き戦艦よ、紙装甲過ぎないか?
ステルス機能にパラメーターを振りすぎるから……

しかし、条件がいろいろと違うので単純比較できないとはいえ、このダブルザババキックを受け止めるどころか反撃してのけたミカの強さよ……
最強のオートスコアラーは伊達ではない。
やっぱスゲェよ、ミカは。






「アイツらはどこデスかッ!?」

「――切ちゃんッ!?」

「その命、革命の礎に」

さらに追撃……と思いきや、既にラピスを纏ったサンジェルマンは砂埃の中から不意打ちの弾丸を放つ。
――汚ェ! あと容赦ねえ!
常識外の攻撃に常識人はピンチを迎える。
暁切歌、暁に死す!





「何……?」

「響さんッ!!」

「間違ってる……命を礎だなんて、間違ってるよッ!!」

しかし、その弾丸を響は真っ向から受け止める!
けっこうな威力があっただろうにそれを受け止めるのはさすがと言うべきか。
しかし、クリスという銃器の化け物がいる以上、サンジェルマンの銃弾はその、何か地味というか……
チクショウ、戦術もやることも勝ちに徹しているくせに……
いや、勝ちに徹しているからこそ地味なのか?
派手なドリフトよりもグリップ走行の方がタイムを出せる感じで。

響は衝動に任せず仲間を信じてリディアンに向かわなかった結果、切歌を助けることができた。
クリスの言葉に従わなかったことで、自分の正義に任せなかったことで皮肉にもと言うべきか最良とも言える結果に行き着いた。
自分の心に嘘を付かないことが今までのシリーズで答えに結びついていたのに対し、今回は真逆と言える。
AXZでは各所で選択を突き付けてくることから、こうした選択の難しさはテーマのひとつなのだろうか。





「3対3になったからって」

「気持ちが大きくなってるワケダ」

「いや、これで6対3だッ!!」

そして、翼クリスマリアも参戦する。
不意打ちには不意打ちで対抗だ!
まぁ、この人の不意打ちって外れるし、何か変なことになるんだけどね……
成功したのは防人を撃った時くらいだよ。




「いい加減に聞かせてもらおうか、パヴァリア光明結社」
「その目的をッ!!」


「人を支配から解放するって言ったあなたたちは何と戦っているの」
「あなたたちが何を望んでいるのかを教えてッ!」
「本当に誰かのために戦っているのならわたしたちは手を取り合えるッ!!」


こうして改めて向かい合い、その目的を問い質す。
誰かを傷付ける存在と戦うというのも響の正義なら、誰かとわかり合いたいのも響の正義。
そのため、あくまでも対話路線を崩さない。
できれば奇跡を殺すとか万象黙示録とかよくわからんことは言わないようにお願いします。






「手を取るだと?」
「――傲慢なッ!」
「我らは神の力を以てしてバラルの咒詛を解き放つッ!!」


「神の力で、バラルの咒詛をだと……?」

「月の遺跡を掌握するッ!!」

月の遺跡の掌握だとォッ!!
サンジェルマンは本気でカストディアンとやり合う気なのだった。
月遺跡の掌握とは破壊を目論んだフィーネと比べると手ぬるい……
と言いたいところだが、常識的に考えると月を破壊すればとんでもないことが起こりすぎる。
なので、掌握は正解も正解だ。フィーネさんの選択がおかしい。

サンジェルマンとフィーネの目標はバラルの咒詛を解き放つと概ね一致している。
しかし、フィーネはカストディアンとの対話に対して、サンジェルマンは人類の解放、引いては下手すればカストディアンに喧嘩を売ることに繋がると目的は真逆である。
なので、協力とはならなかったのだろう。
そこに関しては400年前の時点で決裂済みか。

手を取り合うことを傲慢と誹っている。
普通、そういう感想にはならない。
むしろ、響の態度は殊勝とさえ言える。
そういえば、サンジェルマンは部下2人とも行動を共にしても協力はあまりしていない。
ラピスは一人で作ったし、戦闘でも今回のように助力することはあっても連携を取ることはない。
……手を取り合うことに嫌な想い出でもあるのだろうか。
ラスボスはみんな苦い想い出持ち。

そして、今回は特殊ED、聖詠を歌にした「アクシアの風」が流れる。
同じ第6話でも壮絶な決戦とキャロルの死による一つの終わりだったGXに対して、AXZはLiNKERの完成によるF.I.S.装者の復活とパヴァリア光明結社の目的が明らかになる始まりとなっている。
真逆ながらも大きな意味を持つことには変わりない。
パヴァリア光明結社の目的が判明したことでAXZの物語はさらなる展開を迎えるのだろうか。
……おい、アダム。変なことはするなよ、サンジェルマンが死ぬ。